癒し、とは忘却。



究極の癒しはその問題があったことを忘れてしまうこと。
ただし、無理やり忘れるのではなく、きちんと向き合い、解放し、許し、その上で気が付けば忘れてる、という状態です。

「癒し」とはなんですか?という質問をたまに頂きます。
「癒し系」と言う言葉も定着しましたし、私たちも「癒し」という言葉を使います。
そもそもそれは何だ?と思われるのも無理はないでしょう。

一般的な癒しというと、ホッとする、安心する、すっきりする、緩む、などのことを指します。

セラピー、ヒーリングの世界では、「見方が変わる」という表現を使うことがあります。
今までネガティブに思えていたことがポジティブになることです。
例えば、仕事が苦痛だったのに、今は、楽しくなったり、お父さんのことを嫌っていたのに、今は平気になったり。



そして、私が思う、究極な癒しは「忘却」だと思うのです。
そういう問題があったことすら、忘れる、ということ。

仕事が苦痛だったことを忘れる・・・
お父さんのことを嫌っていたことを忘れる・・・

思い出した時に、あ、そんなこともあったな、という感じ。

のど元過ぎれば・・・と言う言葉がありますが、まさにそれですね。

とはいえ、無理やり忘れる、というのはよくありません。
それは抑圧といって抑え込んだだけで、解放できません。

よく「あの出来事をもう忘れたい」と思うものですが、きちんとその事実や出来事と向き合って、乗り越えて、そして、許して、忘却していくのと、向き合わずに蓋をするのでは全然違うんです。

きちんと向き合うと、それが自信に変わっていきます。
抑圧すると、二度と見たくないものになります。

その違いは大きすぎますよね。

でも、人生の中で忘却してしまっている“成功事例”とか“癒しの事例”ってたくさんあると思うんですよね。

今から思えば前ほど気にならない、とか、確かに前はずっと引きずってたなあ、というできごと、少なからずあると思うのです。

それを思い出して、見つめ直して、改めて自分は偉いなあ、と評価してあげてはいかがでしょうか?

また自信を積むことができると思いますよ。

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