『不満を感じたときは、そのお陰で得ている恩恵を探せ!』



何かしら不満を感じることってあると思うんですが、それは「与えてもらってない」のではなく「受け取っていない」状態を指すと思うのです。

例えば「彼は鈍感で私の気持ちを汲み取ってくれない」と感じたとしましょう。
おそらく、すべての女性が彼氏に対して1万回は感じたことがある不満だと思うのですが、そこでブーブー文句を言うのではなく、「そのお陰で・・・」と付け加えてみてください。

彼が鈍感だからこそ、できたことってありませんか?

「自分の感情を思い切りぶつけることができた」とか「繊細な人に言ったら傷つけてしまう言葉を遠慮なく言えた」とか「彼が敏感だったらケンカになってた言葉を言ってた」とか。


例えば「上司が無責任で仕事がちゃんと進まない」と感じたとしましょう。
そんなことを感じたビジネスマンは全国に数千万人はいるはず(笑)

じゃあ、無責任な上司のお陰であなたが学んだことって何?って考えてみましょう。

少なくてもあなたが上司の立場になった時にすべきことは学びましたよね。彼を反面教師にして。
仕事に対する向き合い方も同じように学びませんでした?あるべき姿をイメージできたでしょう?
そして、何よりもそういう上司の元で、あなたは確実に実力を付けたはずです。
書類の構成、プレゼンの仕方、取引先への謝罪、部下の育成。
本来上司がやるべきことをあなた、もしくは、あなたの同僚がこなしたお陰で、それぞれの実力はだいぶ上がっているはずです。

不満を感じる、ということはキャッチャーが「自分がミット(グローブ)を構えたところ以外のボールは取らない」と宣言していることと同じです。
誰もがそこに投げてくれたら取りやすいし、楽です。
しかし、実際、常にそこに投げられるようなコントロールのいいピッチャーはいません。
来たボールに合わせてミットを動かさないとボールは取れません。

ということは、コントロールの悪いピッチャーに当たった時ほど、キャッチャーの技術は向上するのです。

人間ですから不満を感じるのは当然です。

私も昨日、我が家のお菓子置き場を眺めながら「なぜ、塩っけのあるツマミが無いのか」とブーブー文句を言っておりました(小声で)(誰にも聞かれないように)。
無ければ無いで「買いに行く」「作る」「作ってもらう」「食べない」等の選択肢があるのです。
「ま、体にもいいし」ということで自分で作ることにして、なかなかおいしい酒の肴ができたわけです(レンコンとしめじを炒めたごくごく簡単なものですけど)。

そんな風に見ると「不満」というのは「金脈」のようなものだと思うのです。
そこからあらゆる可能性が生まれるのですから。

ただし、動く、ことが大事になります。ここが勝負ですね。

「鈍感で居てくれたから、私が遠慮なく振舞えるのか。ありがたいな」
「無責任なお陰で、だいぶ即戦力としての実力が養えたな。ありがたいな」

そう発想を切り替える勇気が必要です。

「相手が投げたボールに合わせてミットを動かす」
「無きゃ無いで、自分で作る」

そんな行動を起こすことが必要です。

でも、不満なんてしょっちゅう感じますよね?(感じません?私だけ?)

ぜひ、その時感じた不満から素敵な宝物を発掘してみてください。

必ず、おっ!と感じられるものが見つかります。

そして、この見方のもう一つのメリットは、人の不満を見かけたときに嫌な気分にならずに済む、というもの。

「不満は金脈の素」と知っていたら、人が話す何かへの不満はあなたにとってアイデアとインスピレーションと例題の宝庫です。

ぜひ、参考にしてみてください。
ありがとうございました。

毎日使える心理学講座


あわせて読みたい