『“越後屋さん”って何か悪いことしてるイメージないですか?どうしてなんでしょう?』



“越後屋”って聞いたらどんな感じがしますか?
何か悪いことしてそう、お代官様と結託して「黄金色のお菓子でございます」とか言ってそう・・・そんなイメージありませんか?

でも、皆さん、越後屋さんに会ったこと、あります?

ほとんどの方(?)は会ったことないはず。でも、なんか、悪いイメージがありますよね。

どうしてでしょう???

もちろん、テレビの時代劇の影響ですよね。
いわゆる“刷り込み”という奴です。


越後屋さんはそれほど接点がないから人生にはさほど影響はないかもしれませんが、皆さんの人生には他にもそんな刷り込みって大量発生しているんじゃないでしょうか?

その“刷り込み”になる2大理由は何かというと

「お母さんの口癖」
「テレビ」

だそうです。

小さい頃、家でテレビがつけっぱなしだった方。だいぶ、そこで情報を拾ってるかもしれません。

男って怖いんだ。
お金持ちって悪いことするんだ。
政治家って悪い奴ばっかりだ。
どこで殺されるか分からない。
拳銃って「バキューン」って音がする。
刑事ってかっこいい。
関西人は「面白い」「怖い」・・・。

お母さんの口癖はどうだったでしょう?
常にお父さんの悪口を聞かされていたとしたら、皆さんの中でお父さんに対する印象、男性に対する印象は顕著に悪化します。
お金って無いものだとお母さんが繰り返し言っていたら、あなたの中にはそんな観念が出来上がってしまいます。

経験はないけど、思い込みだけができてしまうのです。
そして、私たちはその思い込みによってだいぶ、縛られてしまってるのかもしれません。

「常識を疑え」ってビジネスではよく言われますが、これは日常生活でも同じこと。
「本当にそうなのかな?」って疑問を持つことも大切なことです。

自分の頭の中を巡ってくる言葉で何か気になるものがあったらピックアップして「なんでだろう?」って思ってみてください。
特に自分を責める口調の言葉に出会ったらぜひ。

「女は苦労するし、損」という思いがあったら、「ん?なんでそう思うんだろう?」って思ってみてください。
「結婚って結局しんどいだけ」と思ったら、いつからそれが胸の内にあるのかを探ってみてください。
「自分は仕事ができない」って感じたら、なぜ、そう思うに至ったんだろう?と思ってみましょう。
「人は裏切るもの」と思ったら、どんな刷り込みがあるのでしょうか?
「男はつらいよ」って感じたら、どんな映画を見て来たんでしょう?(笑)

答えは必要なくて、ただ、そんな問いを自分に投げかけてあげることが大事なんです。
ただ、投げかけるだけでいいです。あれこれ“考える”とおそらく違う答えがやってきます。

最近の事例がその思いの元になっていることもありますが、案外、ずっと古い感情であることも少なくないのです。

自分自身にそんな疑問を投げかけてあげると、意識はその答えを探しに行きます。
意識レベルの答えも寄越してきますが、もうちょっと問いかけ続けると潜在意識からの返事がやってきます。

潜在意識からの返事は「内なる声」としてやってくるとは限りません。
何かの画を見せることもあります。テレビに映った映像で、街を歩いている時のポスターで、電車で隣に座ったカップルの会話で、退屈な会議の上司の一言で気付かされることもあります。
時には夢で、過去の思い出にその答えが現れることもありますね。

「なんかそんな気がする」「腑に落ちた」「あっ!」そんな感覚がやってきたものが答えです。
その頃には何の疑問を投げかけていたのか忘れてることもあるかもしれませんが。

それに気付けは80%ほどは解放されていきます。
「そうかあ。お母さんが良く言うてたな」
「近所のおばちゃん達の井戸端会議でよく話題に出てたな」
「昔の会社の上司がいつもそう説教してきた」
「お父さんが酔っぱらうと『人なんて信じたらあかん』って言うてた」
「テレビでよくそう言ってたかも」
そんな風な気付きとして纏まっていくかもしれません。

そうすれば「そんなこと思ってちゃ結婚できないよ」とか「だから、仕事できねーんだよ」って自分を責める道具に使うこともやめられます。悩むことも減っていきます。
(これができたら最高ですね!!)

そして、その思いの元をお母さんなり、上司なり、お父さんに返していくんです。
「これは自分のじゃないな、お母さんに返します」って思うだけでいいです。
何度かそんな言葉やイメージを作ってみてください。
そうすると心がどんどん解放されていきます。

セラピーというのは、そうした潜在意識の思い込みを解放していく手段です。
過去の間違った思い込みに縛られて人生が左右されるのも辛いですよね。

考えたり、悩んだりせずに、「なんでなんかな?」って思いを巡らせてみてください。
それだけでも楽になるかもしれません。

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