お役に立つ、は人の喜び。役に立たせてあげる、は成熟の証拠。



人の役に立つって嬉しくないです?

自分はどちらかというと与える側で、役に立つ側の方はよく分かると思います。というか、それが普通のことになっちゃってる方も少なくないかも(笑)

仕事って人の役に立つことの集合体だと思うんですね。
どんな仕事だったとしても。

だから、本来は、仕事がある、というのは喜びなんだろうと思います。
でも、人間関係やら競争やらルールやら、本質と違うところで私たちは辟易してしまうのかな、とも思います。


仕事に限らず、友人関係、家族、パートナーシップなどでも、相手の喜ぶことをする、相手の役に立つ、ということは、喜びに他ならないと思います。
でも、私たちにはニーズ(欲求、依存心)というものがあって、相手に求めることも多いんですけどね。それは人間である証拠。基本、かわいいものです。

誰かの役に立つ、というのは、とても自己重要性を満たしますから、人としてすごく喜びになります。

だから、人は誰かの役に立ちたいんですよね。
お願いだから、役に立たせてください、とすら思ってます(笑)
お金を払って、役に立とうとする人だっていますよね!

これは人の心の美しさに他ならない、と、いつもその手のお話を伺うとじーんと来ます。今、私が一番泣けるポイントですね(笑)

さらに言えば、「役に立たせてあげる」というのは、「与えさせてあげる」とも言えますが、さらに高度な業だと思うんですね。

これはすごい。

「自分が喜ぶことを、相手にさせてあげて、自分も嬉しいし、相手も嬉しい」ということをするわけですからね。

仕事で、分かっていても何でも自分でやってしまう人は苦手なはず。
人に任せるよりは自分がやった方が早いし、確実と考える人は、きっとものすごく苦手なはず(笑)

私もとても苦手なジャンルです(笑)

そもそも何かをしてもらうことに「申し訳ない」と感じやすいので、自分でできることは自分でやった方がいいし、できないことはできるように頑張ろう、みたいなポリシーが染み付いています。

このところ、これはさすがに任せよう、と思うことは増えてきましたし、セミナー・トレーナーなどという、周りの協力なしには何もできない仕事をしていると、否応なくお任せせざるを得ず、ただただ周りの人に有難いと思う機会が増えていきます。

でも、ある程度、自分がしたいことが広がっていくと、誰かの手を借りなければできないことも増えていきますよね。

周りの人に協力してもらわないと十分にしたいことができなくなっていきます。
でも、それを命令だったり、義務だったり、お金の縛りだったりでしてもらうよりも、喜んでやってもらった方が絶対、いいですよね。

それが「役に立たせてあげる」という意識だと思っています。

それは成功していく上でもとても大切なことだと思うんです。

誰かに役に立たせてあげる・・・ちょっとニュアンスとしては上から目線のように感じるかもしれませんが、でも、お互いに与えて受け取る関係だから本当は「対等」ですね。

「○○をしてもらえません?」
「はい。喜んで!」
「おぉ、すごーい!」
「喜んでもらえてうれしいです」

こんな会話、いつも、したいですよねー(笑)
僕は毎日10回、こんな会話したいです。きっとサブイボ立ちまくりです(笑)

まさにwin-winの関係ですし、してもらって嬉しい、してあげて嬉しい、というお互いの喜びを、「頼む」ということを起点に起こしています。

素晴らしいです。でも、理屈を並べると興ざめしますね(笑)

こういう意識の広がりが「一人」で頑張っていた時代から、「みんなで成功する」という時代への移り変わりでは?と思うんです。

そうすると、みんなが自分を応援してくれることに気付けます。
みんなが自分の成功を願ってくれていることに気付きます。
そして、みんなが自分の成功を祝い、喜んでくれることに気付きます。
そうすると、自分の成功は、みんなの成功になるのです。

クライアントさんが幸せになると、カウンセラーとしてものすごくうれしいです。
その逆も真なり。
カウンセラーとして成功するのは、クライアントさんとしても喜びなんだろうと思います。

だから、役に立たせてあげる、というのは、成功のためにも必要なものですし、そもそも自分の価値をきちんと知っていないと難しいですよね。
頼むことにも、受け取ることにも抵抗を感じます。
だから、この意識はとても成熟したマインドが作り出すものなんだろうと思うわけです。

あなたは誰に、あなたの役に立たせてあげましょうか?
あなたのために動くことが嬉しい、という人、知っていますか?

心理学ミニ講座

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