「伝えたいことがうまく言葉にならない」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

たくさん感情を溜め込んでしまっているのかもしれません。
伝えたい気持ちが喉のところで詰まり、頭のところでパニックを起こしているのかもしれませんね。

まずは喉を広げてあげる必要と、頭に上ってしまった血を下げてあげる必要があるみたいですね。


もし、今、その場面だったとしたら、深呼吸をし、できるだけ水をゆっくり飲む、というのがいいでしょう。

深呼吸は喉を広げ、胸を広げ、そして、お腹の底まで空気を入れようとします。
そして、できるだけゆっくりゆっくり、呼吸を繰り返すのです。

そして、水も、ほんと一口一口ゆっくりと喉を通してあげます。
じんわりと冷たさが体に伝わるのを意識しながら。

これでまずは気持ちを落ち着けることができるはずですね。
そしたら、伝えたいことを一つ一つ、ゆっくりと言葉にしてみましょう。

そのとき相手には「ごめんね。ちょっと待ってね」と伝えておくと、かなり心情的には楽になるでしょう。

もし、相手が待ってくれそうもない場合には、素直にまたのチャンスを待ったほうがいいかもしれません。
パニックになって思いもよらないことを伝えてしまうのが一番ネガティブですし、そういう時は更に印象を悪くしちゃいますよね。

だから、一旦引く勇気、というのも大切です。

もし、今その場面でなかったとしたら、伝えたいことを実際に書き記して見ましょう。
いきなりお手紙やメールにするのではなく、伝えたいことを箇条書きでも記号でも絵でもいいので、とにかく“書きなぐる”ということが大切。

うまく言葉にならないのは感情が詰まってる証拠だから、まずは、その感情を流さなければまともな言葉(文章)は作りにくいと思うんですね。

だから、「気持ち」と「理性」を別々に分けるべく、まず、書きなぐり、その後文章を整える、というのはいかがでしょうか?

さらに言えば、それを便箋1枚以内に纏めることが大切。

お互いの関係が今ネガティブな状態であればあるほど、短いものでないとまともに読んでもらえません。

本当に伝えたいことは何か?を紙の上でシミュレーションしながら、お手紙を作ってみると、本番でも言葉にしやすいですし、いざとなればその手紙を渡せばいいので、気分的にもかなり楽になるのではないでしょうか?

さらにいい方法としては、自分の気持ちを手紙にしたら、友達なり、カウンセラーなりに、その気持ちを表現してみることも効果的です。
予行演習というわけでもないのですが、一人で抱えなくても済む分だけ、ますます精神的な余裕はうまれると思うんです。

心の処方箋


あわせて読みたい