今回はたくさんご質問を頂きましたので、2部に分けてお届けします。
皆さんの参考になりましたら幸いです。
※なお、深澤が同じ質問に回答を寄せてます。見方の違い、考え方の違いなど、一粒で二度美味しいのでは?ぜひ、読み比べてみてください!
* * *
Q.アファーメーションを本当に、本気で自分が実感できるようにするにはどうすればいいのでしょうか?感情を込めて何回も言ってみることでしょうか?
A.そうですね。何度も感情を込めて言ってみることがお勧めです。
さらには、鏡に映る自分に向かって言ってみてもいいですよ。
こうすると自己暗示をかけてるみたいであまり好きじゃない方もいらっしゃるかもしれませんが、そのアファーメーションの内容がほんとうに自分にとって大切なものであれば、とても効果的に作用してくれます。
あとは心を落ち着けるためにアファーメーションの前に、少し瞑想をするなどして心を落ち着けたり、アロマやお香などで空気を整えてみたり、環境的な準備をしてみるのも効果的です。
Q.海外留学などでオープンな感情表現やスキンシップなど強い自己主張を身につけてしまった後に、女性が再び日本社会(男性?)に受け入れられるには?
A.なかなか日本では生き難いと感じてしまいますでしょうか?
海外のオープンさに慣れると、日本の生活はとても窮屈に感じられる方が多いんですよね。(それで海外に戻ってしまう方も多いですね)
さて、もし、自己主張やスキンシップなどの感覚を自分なりに“合う”とすれば、それを堂々と批判されても続けてみる事をお勧めしたいんですね。
必ず、そういう自分に相応しい場所ってあると思うんです。
それは職種なり場所なりは限られることになったとしても、自分にとって「安息の地」になるはずですからね。
そして、そんな自分が自分らしく、私らしいという思いを是非抱き続けて欲しいな、と思います。
というのも、こうしたご相談は比較的多く寄せられるのですが、確かに周りから圧力も多い反面、自分の心の中に残っている“古い私”(観念といいます)が邪魔して葛藤を招いていることも多いんですね。
例えば、自分の心の中に幼少の頃から培ってきた「自己主張はいけない」という観念が深く根付いていると、確かに周りからもそれを要求されることがある一方、自分でも「ああ、確かにいけないよな」と、どこか同意してしまってるところがあるのかもしれません。
つまりは「自己主張が素晴らしい!」となかなか100%思いきれないところがどこかにあったりするんです。
そうすると内側に葛藤が生まれますから、外にも「自己主張を認めない日本社会はおかしい!」とケンカを売ることになります。
もし、「自己主張が素晴らしい!」という思いを十分心に抱いていれば、それを由としない風土にケンカをしかけるというよりも、むしろ、自己主張の素晴らしさを説くために心を砕く方向に意識を向かせます。あるいは、それはそれ、これはこれ、と別物のように扱うことができます。
(それで多くの外国人が日本に居住できいてるのではないでしょうか?)
だから、自分が素晴らしいと思う考え方や生き方をもっと承認してあげることが大事なんじゃないかと思うんです。
つまり、スキンシップはほんと素晴らしいよ!自己主張するってすごく大切でいいことなんだよ!と思うことが大事なのではないかと思うんです。
因みに僕もスキンシップも自己主張もとても大切なことだと思ってます。
Q.残念ながらパートナーと別れてしまいまい、自分の気持ちを伝える機会が減ってしまいました。それでも気持ちは伝わりますか?(気持ちを伝えることが大切という事に気付いたのが別れた後だったので)
A.それは残念ですよね。辛い思いはまだ強く残ってますでしょうか?
さて、伝えることと、伝わることは別物なんです。
もし別れてしまった後であれば、伝えることは可能でも、伝わる可能性は低いかもしれません。
別れてしまった今は、相手はあなたをどう感じているところでしょうか?
あなたの気持ち、あなた自身を受け入れられる状況にあるでしょうか?
もし、それがYesならば、気持ちを伝えて、受け取り、理解してもらうことは可能だと思います。(でも、だからといってヨリを戻せるかどうかは保証の限りではありませんが・・・)
でも、それがNoだとしたら、残念ながら、伝える言葉は虚しく響いてしまうかもしれません。
だから、その覚悟は必要です。
気持ちを伝える大切さを学んだのが別れた後だったとしたら、それにも何かしら意味があるのかもしれません。
それを学びとして次のステップに生かすのも大切なことではないでしょうか。
Q.心の中にずーっと住み着いている思いの人を手放すにはどうしたら良いのでしょうか?
A.手放せない自分を許してあげる、というのはいかがでしょうか。
それくらい好きだったり、思いが残っているんですから、きっと何かそこに意味があるものと思います。
手放せないのならば、どうして手放せないのか?を考えてみることはきっと無意味ではないはず。
例えば、頭で手放さなければ、と思っているだけで、心は「まだ何とかなるかも」と思ってるケースもたくさんあります。
特に遠距離恋愛とかあんまり会えない恋愛の後、不完全燃焼な恋愛の場合ですと、理屈や客観的に「手放すことが必要」と思っていても、心はその恋愛を全然完了してない場合もあるんですね。
で、そうした今の状態をきちんと見つめなおした上で、手放す覚悟をしていきましょう。
それくらい強い思いが残ってるわけですから、ちょっと茨の道、痛いプロセスを覚悟する必要があるかもしれません。
だから、その茨の向こう側に広がる世界に余程の魅力がなければ前に進めなくなってしまうんです。
手放した先にはどんな世界が待ってると思いますか?
その世界をとても明るく、楽しみな、ワクワクするようなものに描きかえることも手放すプロセスとしてはとても大切なことですね。
Q.幸せな結婚を手に入れた自分を全く想像できません。できないというか、想像したくない、考えたくない、という気持ちでいっぱいです。抜け出すヒントみたいなものはありますか?
A.想像したくない、考えたくない、という自分をあなたはどう扱ってますか?
厳しく叱咤したり、そんな自分ではダメだ、と否定してしまったりしてませんか?
抜け出すヒントとすれば、そんな幸せな結婚を想像できない自分を許してあげることではないでしょうか。
そこには何故か傷ついてしまった自分、引きこもったり、自信を失っている自分がいるわけです。
痛みを背負ってる人に、頑張って歩きなさい、というのは酷なもので、時にはしばらくそこで休むこと、しかるべく処置を施してあげること、あるいは、そういう場所に連れて行ってあげることが大切ですよね。
自分に対しても、同じような優しさを持って接してあげるときなのかもしれません。
“幸せな結婚”をテーマに掲げれば、反射的に“幸せになれない自分”が浮かび上がってくるのが私達の心であり、反逆児のマインドでもあります。
そこで、そんな自分を「ダメ」と責めるのではなく、「そうだよな。ダメと思っちゃうんだよな。しんどいもんな。」と受け入れてあげることも大事ですし、「でも、お前も頑張ってるじゃないか」と認めてあげることも重要です。
でも、きっとこのワークショップに参加してくれたということは、幸せな結婚を手に入れたい、という気持ちもあったんですよね?
ということは、「想像できない」けれど「欲しい」と思ってる自分もいるわけです。
その「幸せな結婚がしたい」という意志、気持ちも大事にしてみて欲しいな、と思います。
ワークショップの中で行ったアファーメーションを繰り返しチャレンジしてみると効果的かもしれません。
Q.自分はコミットしているけど、相手がコミットできていないときはどうしたら良いか疑問です。
A.よくこのご質問は頂きますね。
皆さん、誰もが一度は通る道なのかもしれません。
自分がコミットしてるのに、相手ができていないように感じるときは、パートナーシップが新しい段階に入ったということです。
パートナーと一緒に、歩調をあわせて成長してければ言うことないんですが、多くはどちらかが先行し、他方が追いかける展開を取るんです。
つまり、あなたが先に進んで、相手が後からやってくる場合も非常に多いんですね。
そのときは遅れてくる相手に「もっと早く来なさいよ」とか「追いてっちゃうよ」と脅したり、怒ったりしてしまいがちなんですけれど、そこは忍耐を学び、相手の歩みをじっと待ってあげることもコミットメントの一つになります。
つまり、先に進むことだけがコミットなわけではなく、相手のプロセスを信頼し、時には忍耐し、または許すこともコミットメントなんです。
だから、もし、あなたが「相手がコミットしてくれないから」という理由で怒りや不満を感じたり、相手を手放そうと考えたりするのであれば、そこでは更に自分を見つめなおし、さらに自分を成長させるべく、そんな相手を受け入れ、許し、そして、相手の成長を待つ器が求められていると考えてみてください。
これを特に“アカウンタビリティ”と呼ぶことができます。
つまり、自分ひとりではなく、相手の成長、そして、二人の成長に関し、自分自身が責任を取り、100%そこにコミットすることを意味します。
パートナーは鏡ですから、相手がコミットしてないことは更に自分自身に磨きをかけ、成長させるいい理由になるのではないでしょうか。
だから、今はお二人の更なる成長と成功に関して、自分自身がベストを尽くすことを選択されてみてください。
Q.経験が大事とのことでしたが、試してうまくいかないことが続くと自信がなくなってきます。そのときの心のケアの方法はどうしたらよいのでしょうか?
A.一番はダメだったわ・・・あかんかったわ・・・と人に話すことではないでしょうか。
実はうまく行かなくて自信が無くなるってことは無いんです。
うまく行かなくて、“自分を責めるから”、自信がなくなるんです。
それが証拠にハイハイから立ち上がって歩き出そうとする赤ちゃんが、「ちゃんと歩けない自分はダメでち」と自信を失ってる姿はあまり想像できないのではないでしょうか。
また、一流のダンサーが難しいステップにチャレンジするとき、何度失敗して悔しい思いをしても、それが決して自信を失うことに繋がっていない例などもありますね。
前向きにチャレンジしようとしてるときは、自信を失うってことはあり得ません。
むしろ、「どうしたらうまくできるんだろう?次はどうしたらいいんだろう?」と苦しみの中にも前向きなエネルギーが出てきます。
でも、失敗したときに自分を責めてしまうとしたら、できない自分を否定的に見てしまうとしたら、次にチャレンジするときはまた強いプレッシャーにさらされてしまいますし、モチベーションはどんどん低下してしまいます。
だから、試してみてもなかなかうまく行かないときは、そんな自分を責めたり、または誰かを責めたりするのではなく、頑張ってる自分、チャレンジしてる自分を褒めて、認めてあげることが大切なのです。
特に信頼する人に話をすることは、自分ではなかなかできない、その自己承認のプロセスをその相手に託すという意味で、とても有効なんですね。
だから、人に話してみる、というのが方法としては一番お勧めなのです。