暗黒時代の意味を付け直してみよう~その時代はただ苦しかっただけなのか?それとも感謝につながるできごとがあったのか?~



誰もが持つ暗黒時代(黒歴史)ではありますが、その時代が苦しくてつらかったからといってないことにするのは難しい、、、というか、もったいないものです。
その時代があったからこそ得られたことって何もなかったわけではないでしょう。
それにその時代の自分がなんとか耐えて頑張ったからこそ、今の自分があると思えたら、感謝の気持ちも湧いてきませんか?

根本先生、こんにちは。
先日は個人セッションありがとうございました。
ライスワークを探しながら、占いの勉強に邁進しております。

今日はそんな中で起きている「今の私」と「過去の私」の葛藤について、相談させていただきたいです。

頑張って自分を解放している今の私(A)が成功し出すと、今までの我慢していた過去の私(B)が拗ねるというか嫉妬するというか。「結局そっちの私がいいんだね」みたいな「抑圧して我慢して苦痛に耐えてきた私ってなんだったの?」というBからの声が聞こえてきます。
今までの自分(B)を見捨てるような気持ちになって、Bに対して、申し訳ない気持ちになります。

私は正直、Aのほうが好きです。ずっと、なりたかった自分。
自分の気持ちに正直で、人と話すのが好きで、考えるより行動する、活発な自分。

Bは、Aな自分を押し殺すための仮面で、生きにくい社会を生き抜くための処世術でした。
Bになることを周りから求められた。学校とか親とか。しょうがなかったけど、でも、本当はAでいたかった。
だから、Bな自分は捨てていきたい。忘れたい。

でも、Bも私だから、「捨てたい」と思われていることに傷ついている。
「まわりから愛されたい」「捨てられたくない」という気持ちがBを生んだのに、結局、私自身にも捨てられてしまうの?と、やるせない気持ちになります。

Bな自分でいるのは苦しいです。不安で仕方ないし、空気は読んでしまうし、機嫌を伺わずにはいられない。必要とされたい。誰か私を必要としてほしい。

本当の本当は、こんな重くて面倒くさくて不安が強い私でも「そのままで大丈夫だよ、だいすきだよ」って抱きしめてほしい。きっと、他でもない、私自身に。

Aな自分もBな自分も、まるごと愛していくためにはどうしたらよいのでしょうか。
(Iさん)

いいネタをありがとうございます!
ちょっと前に「過去の自分が頑張ったから今の自分があるんだよね」的なお話をさせていただきまして、それに通じるものがあるお話だな、と思いました。こちらの記事ですね。

かつての苦しかった頃の自分を許せていますか?~自己肯定感が上がったのに、目の前の上司にイライラするのはなぜ?~

ちなみに今のIさんは過去の私(B)のことをどう思っているのでしょうか?
嫌いだったりします?
目を背けたくなったりします?

いわゆる「暗黒時代」とか「黒歴史」とか言われる過去のことを私たちは忌み嫌って、目を逸らし、ときにはなかったことにしたいと思うものです。

だって苦しかったですからね。
辛かったり、痛かったり、メンヘラだったり、寂しかったり、自分を失っていたり、とにかくしんどい時代だったわけです。

でも、Iさんもお気づきのように、

>Bは、Aな自分を押し殺すための仮面で、生きにくい社会を生き抜くための処世術でした。

というわけで、ある意味避けられない、そうするしかなかった、そうなるしかなかった時代でもあっただろうと思うのです。

だから、目を背けたいわけですし、ぶっちゃけ、嫌いになったりするのです。

みなさんの過去を振り返ってもそういう時代があったんじゃないでしょうか?

でも、それって「自分から自分を切り離してしまう」ということになりませんか。
Iさんも指摘されてますが、自分を捨てちゃうようなものです。

とはいえ、それってできるようでできないんですよね。蓋をして目を逸らして隠すことはできたとしても。

だから、Bちゃんの声をちゃんと聴くことができてるIさんはとても素晴らしいと思います。
AもBも愛してあげたいと思うことも。

カウンセリングをしているとそういう黒歴史に触れる一幕がけっこう多いものです。
その時代そのものがテーマになることもあれば、お話を掘り下げて行く中でそこにぶち当たることもあります。

苦々しく、また、恥ずかしく、また、苦しそうに、その頃の話をしてくださいます。

そこでカウンセラーは何を見ているか?と言うと、

・その時代に得た学びや成長は何か?
・そこで得られたメリットは何か?
・なにが原因でその時代が生まれたのか?
・そこからどうやって抜け出せたのか?

などです。

「人生に起きることに無駄なことは何もない」というとらえ方をしていますから、暗黒時代であったとしても、そこに何らかの意味がある、と見るのです。

>Bは、Aな自分を押し殺すための仮面で、生きにくい社会を生き抜くための処世術でした。
>Bになることを周りから求められた。学校とか親とか。しょうがなかったけど、でも、本当はAでいたかった。

例えば、Iさんは本来の自分がAであることにもう気づいていて、なのに周りから求められたからBを演じていた、ということなのでしょうか?

それとも今となってみれば本来の自分がAだということが分かり、それまでのBは偽りの仮面だったとあとから気づいた感じなのでしょうか?

そのBをやってたのは周りから求められたわけで、それに仕方なく合わせ、かつ、それで苦しい思いをしてきましたよね?

そこで得られたものってネガティブなものばかりだったのでしょうか。
優秀な成績とか、周りの人からの信頼とか、社会性とか、人付き合いの方法とか、内面的な成長とか、今でも続く友人関係とか、経済的な利益とか。

今の自分にとってはあまり価値があるようには思えないものでも、当時は価値があったものってなかったでしょうか?

それから、本来はAなんだけどBを演じれた、ということは「女優」の才能、つまりは、器用さを多いにお持ちってことですよね?
そこでドロップアウトしてしまうことがなかったわけですから。

そして、その時代を“修業時代”として捉えたら、だいぶ精神的にも肉体的にも鍛えられた期間じゃないでしょうか?

自武女のみなさんはリアルな滝行をはじめとする山岳修行を好まれますけれど、人生の中で厳しい精神修行をされる方も多いですよね。

ある意味、四無行(絶食・絶水・不眠・不臥)よりも過酷じゃねえか?と思われる人生を歩んでこられたツワモノだっていらっしゃるわけで。

だから、“暗黒時代”“黒歴史”として封印してしまうのはあまりにももったいないと思うのです。

「その時代の自分がいたからこそ、今の自分がいる」

ある意味「Bの時代を通ったからこそ、Aになれた」のかもしれないのです。

Iさんの人生でいえば、Bの時代の次にAの時代が来ているわけで、そこは連続しています。途切れてはいないのです。

そのBの時代の自分が何とか耐えて頑張ってくれたからこそ、Aの私がここに居られるのです。

そんな時代をなきものにすることは不可能ですし、逆に、その時代があったからこその恩恵をきっと今のAさんは受け取っているはずです。

Bの時代があってAの時代を迎えられたからこそのメリットのひとつに「選択ができる」というものがあります。

Bの時代に培った処世術はこれからの時代で役に立つ場面もきっとあるでしょう。
何か格式ばったシーンとか、ライフワークをしているときとか、何か「いい子」になった方がいい機会とか。

少なくとも「確かに今の問題はしんどいけど、Bの時代のしんどさに比べれば全然マシ」と思えるシーンはありそうです。

基本はAだけど、時と場合によってはBになる、ということを選べるのは強みのひとつではないでしょうか?

という風に捉えてみるとBの時代を改めて「意味付けし直す」ということが役立ちそうです。

感情的にはいやだー、むりー、きらいー、かもしれませんけど、よくよく見てみたらそこには宝物がざくざくあるじゃねえか?というわけです。

その時代があったからこそ得られたものは何なのか?
その時代の自分が頑張ったからこそ、今の自分になれたとしたら?

そしたら、Bちゃんに対しても感謝ができるようになるはずです。

暗黒時代の意味の付け直し、ちょっとチャレンジしてみませんか?

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