「待つ女」の本質について~表と裏、そして、疾風怒涛の変化を見せるまでのプロセスについて~



待つ女はその膨大なエネルギーを自己嫌悪に費やしています。
だから、外側は自信がないけど、内側には自信を持っている、という不思議な現象を起こしています。
その統一が目標になるのですが、そこまでに至るプロセスをその本質と共に解説したいと思います。

自立系武闘派女子と申しますとガンガン前に出て敵陣に突っ込んでいく勇ましい女子(突撃部隊)をイメージされるかと思いますが、どうもそれだけではないのだな、ということはクライアントさんを通じて学んできたんです。

仕事はバリバリこなすのに、パートナーシップとなると動けない。
内にマグマ級の情熱を秘めているのにそれをなかなか出すことができない。
仕事もパートナーシップも「受身」なのに、許可が下りると途端に突撃部隊化する。

彼女たちのことを「待つ女」と呼び、部隊名を「後方待機部隊」と名付けることにしました。

そしたらうようよと「あたしも!」という声があちこちから上がったのです。

だから今回の武闘派女子の本でもに城田卯月さんを登場させることにしたのです。

ちなみに超絶自立系武闘派女子である担当編集者は「卯月さんの気持ちは全く分からない」とおっしゃっておりました。

なお、彼女は私の本を編集する立場でありながら「痛すぎて読み進められません」「提案されたワークから目を背けようとしている自分がいます」「とりあえず頑張ってエステに行ってきます」という筋金入りの武闘派魂を見せてくださったおりました。「編集者の都合により発売延期」にならなくてよかったです。さすがプロです。笑

なぜ「待つ女」が自立系武闘派女子なのか?
単に、依存的で自信のない女子ではないのか?

そういう疑問を持たれる方も少なくないのですが、今回の卯月さんもそうであるように、ずーっとうだうだ言い、あれやこれやと言い訳を重ね、ずっと自己嫌悪しまくっているにも関わらず、何かの拍子でスイッチが入ると途端に突撃部隊と化すのです。

〇3年も離婚問題が進展しなかったのにスイッチが入った途端、1か月で離婚話をまとめてきた。

〇10年以上仕事を辞めたい辞めたい言っていたのに全く動けなかったのに、突如、独立起業して占い師兼ビジネスコーチになった。

〇仕事も恋愛もうまくいかなくて2年くらいうだうだ言ってたのに、1か月後に会ったときに「オーストラリアにワーホリ行きます!」とニコニコしながらおっしゃってた。

〇あいまいな彼とずるずる付き合っていて、こんなあたしは結婚なんてできないと自己嫌悪しまくっていたのに、2か月ぶりにお会いしたときは別の男と婚約していた。

そんな例が山ほどありまして、「今まで悩んでいた2年は何だったん?」とツッコミを入れざるを得なかったのです。

そんな彼女たちの生態を観察しながら根本先生は考えました。

「長らくマグマを溜め込んであるとき一気に噴火する“火山系女子”」
「導火線があまりに長いためいつ爆発するか読めない“爆弾女子”」
「いつどこで何が起こるか分からないけど、起きたときは大変なことになる“天災女”」

とはいえ、そんなネーミングにしたら彼女たちからマグマやら爆弾やらウンコを投げつけられそうだなあ、と思い、とりあえず「待つ女」と呼ぶことにしたんです。だいぶソフトでマイルドで丁寧な表現になったでしょう?

本の中の卯月さんに代表される「待つ女」って実は表の顔と裏の顔を持つんです。

基本、とても素直でまっすぐなのですが、本人も気づかない裏の顔ってのがあるんです。

<表の顔>
・自己肯定感低く、自信がない。
・無価値感がとても強く、「どうせあたしなんて・・・」が口癖。
・心を許した人にはネガティブな話ばかりしてしまう。
・頑張り屋さんだけど、我慢と犠牲が日課となっている。
・大人しくて目立たなくて、従順な女子に見える。
・基本、何事に対しても「受身」に見える。

<裏の顔>
・内にものすごく熱い情熱を持っている。
・セクシャリティがとても強い。
・状況や相手にとことん合わせられる器用さ、器の大きさを持っている。
・女性性がものすごく豊かで、したたかさやあざとさを持っている。
・実は自信がある。
・とても自信がある。
・すごく自信がある。

だから、彼女たちはお話を伺っていると「ん?」という言動をされているんです。

本人は自分のことを「全否定」しているので気づいていませんが、「ほんまに自信なかったらそんなことせえへんと思うけど?」という言動が垣間見えるのです。

例えばとあるあいまいな彼とずるずる付き合っている某氏の場合。

彼に振り回され、都合よく扱われていながらも、めちゃくちゃ彼に尽くす女になっていて、友達からも「さっさと別れなよ」の大合唱を浴びていました。

彼女もカウンセリングに来れば“被害報告”と“自己嫌悪”について語られるばかりなのですが、そこかしこに「ん?」と思うところがあったんです。
そして、お話される内容も少しずつ変わって行くのです。

「たぶん彼ってすごく弱い人だと思うんです。だから支えてあげたいって思っちゃうんです。でも、、、、、、」

ほら、与えたい人じゃん。
助けたい人じゃん。

「彼ってあたしの体にしか興味がないと思ってたんですけど、最近、いろいろと弱いところを見せてくれるようになったかも。でもね、、、、、、」

そら、あんた強いからね。
彼もあんたに依存し始めるよ。

「せんせーはいつも褒めてくれるけど、でも何も変わらないじゃん!って思っちゃうんですよね。でも、、、、」

お、だいぶ強気に出られるようになってきたねぇ!

「でも、、、」の先はいつもの自己否定言葉が続くんですけど、ところどころに「あれ?けっこう自信持ってない?」「おー、やっぱ強い女だよね」みたいに感じさせるところがあるのです。

つまり、待つ女って「外側に向けては自信ないんだけど、内側ってけっこう自信あるんだよね」という傾向があるんですよね。

まあ、これを読んだ活火山女子たちは「えー、ちがうよー、ほんとに自信ないんだからー」とか思うんでしょうけど。。。

もしくは、「えー、じゃあ、あたしは爆弾女でも自武女でもないってことなのかなあ?」って思うんでしょうけど。

さて、そんな後方待機部隊である待つ女のみなさんは実はとてもメンタルが強いんです。
(メンタルが強いからって病んだりしないってことではありません。)

それは内に秘めたマグマ級の情熱が作り出すものです。

たぶんそれは幼少期までは発揮されていたことでしょう。

「保育園でよく男子を泣かせていた」
「姉に口喧嘩で負けたことがない」
「兄に飛び蹴りを食らわしてた」

そんなエピソードを聞いたこともあるほどです。

で、どこかで自信を失う経験をするんです。

母が自分じゃなくて弟ばかりをかわいがっていた。
父がめちゃくちゃな人で家族みんなが振り回されていた。
母が弱い人で自分は母の母役を一生懸命やっていた。
ひどいいじめに遭った。
友達に裏切られる経験をした。
過干渉な母にずっと支配されてきた。等々。

もちろん、こうした事件があったからといってみんなが待つ女になるわけじゃありません。

そこで、「戦う」ことを選択した方は「突撃部隊」に入隊し、「防御を固める」という選択をした方が「後方待機部隊」に所属するようなイメージです。

だから、根っこは同じっちゃ同じです。

そうしてあくまで表面上は「待つ女」になり、目立たなく、大人しく、静かに、日々を過ごすようになります。家族のために、友達や恋人のために我慢と犠牲を繰り返しながら。

そうして我慢して溜め込んだマグマはあるとき爆発するようになるんです。

溜めて溜めて起こした爆発の威力はみなさまはよくご存じのことでしょう。
気が付けば彼氏だった人が目の前で黒焦げになっていたりしたでしょう?
東京ドームで被害者の会が開かれているのもご存じでしょう?

それだけのエネルギーを持っているし、それだけのエネルギーを溜め込めるだけの器を持っているんです。

基本的に待つ女はその膨大なエネルギーを自己嫌悪に向けています。
とにかく暇さえあれば「ダメ出し」をするんです。

その傾向はいろいろあるのですが、おおむね次のとおりです。

・誰か比較して、自分をその下に置いて自分をいじめる。

・頭で考えた理想を掲げ、それができてない自分をいじめる。

・完璧主義を発動させて、完璧にできない自分をいじめる。

・自分のミスを大げさに取り上げて自分をいじめる。

・自分の欠点ばかりを探して自分をいじめる。

・できてることもできてないことにして自分をいじめる。

・自分に価値がないことを証明しようと証拠を集めて自分をいじめる。

・自分に足りないところを常に探して自分をいじめる。

・自分は見捨てられる、失望される、という未来を勝手に決めつけて自分をいじめる。

などなど。

そして、これが癖になっているので「気が付けば誰かと自分を比べてる」みたいな状態になり、とても苦しいんですね。

その姿はまるで一生懸命必死になって自己肯定感を下げようとしているように見えてきます。

そう、ほんとうは自己肯定感高いし、自信があるんだよね?

だから、そこまで一生懸命自己否定しなきゃいけないんだよね?

・・・そんなことないもん!!!って言いたいと思いますが、はいはい、と受け流して差し上げますね。(きらいでしょ?こういうやつ)

そうした自分のエネルギーの強さを幼少期から無意識に自覚するので、それを何とか抑えようとしてきたんです。

つまり、待つ女の問題というのは「自らのエネルギーを怖れている」という点に集約されており、「そのエネルギーを制御でいないので抑え込んでいる」という状態になっていることです。

自己嫌悪がものすごく強いでしょう?

それがエネルギーが強い何よりの証拠です。

自らのセクシャリティを封印するために自己嫌悪を使うわけですから。

外にそのエネルギーを向けたら地球を爆破しちゃうので、自己攻撃として自分に向けているのですから。

だから、何かのきっかけで「Go!」という合図が出ると、ものすごくスピードで変化が起こるのです。

今回の本の卯月さんもあるきっかけで覚醒し、あっという間に会社を辞めて海外に飛び立っていきました。

「待つ女って動き出したら早いんでしょ?あたしはいつ動き出せるの?いつそのときが来るの?」

そう詰め寄られることが多いんですけど、それは誰にも分かりません。

そんな疾風怒濤の変化を起こした方も「ある日、そんな気になった」とおっしゃいます。
なんでそんな気になったの?って聞いても「うーん、、、分かりません」とおっしゃることが多いです。(そこは「根本さんのおかげです」が正解です。)

だから、一寸先は闇なんですよね。(使い方まちがってるか。)

なので、私の場合、「ああ、待つ女なんだな」と気づいたら、次のような方針を立てることが多いです。

・「ほんまはそんな大人しい女やないやろ?」と優しく詰め寄る。そして、その証拠を集め、待つ女であることを確定させる。たいてい「やっぱり・・・」と素直に受け入れる。

・口から勝手に出てくる自己嫌悪な言葉は「はいはい」と流し、その発言の中にある魅力や価値を見つけて「ってことはさ、こういう魅力があるってことやん?」と嫌味っぽく伝え、大いに困らせる。激しい抵抗に遭う。

・「どうせ動こうと思っても動けないんだから積極的に動こうなんて考えないほうがいいよ」と絶望的なことを伝えまくる。「えー、そんなのやだー」と文句を言われる。

・「ほんまのあんたはこういう人なんよね」とヴィジョンを描いて「ちがう!」と言わせてあげる。

・「いやー、そのままで全然OKなんよー」と伝えて「よくない!」と言わせてあげる。

・そのエネルギー(セクシャリティ)を解放していくアプローチを取っていく。

・少し自信がついてきたら(慣れてきたら)、“女神性”を解放していく。つまり、その大きな愛を発動させる。

・真実の自分の姿とセルフイメージを統一していく。

だいたいこのプロセスの途中で覚醒して怒涛の寄りを見せてくれるんですけど、でも、要するに「間違ったセルフイメージをたくさん持ってるからそれを修正していこうね!」ということを気長に、気長に、気長に、気長にやっていくんです。

「せんせーはいつもそうしてあたしを褒めてくれるけど全然信じられない!」なんて言い始めたらこっちのものですよね。

「ほほー、信じたくなってきたんだね?」と言うことだからね、ふふふ。

だから、あんまりトラウマとかを直接扱うことはあんまりしないんです。
言ってみればひたすら価値を見ていくだけです。

そうして自分に許可が出せるようにしていくことが多いものです。

だから、待つ女のみなさまに今、覚えておいていただきたいことは「その気になれば自分は一気呵成に行動する」ということです。信じられなくてもいいので、記憶しといてください。

ちなみに!

そんな風に自分をその気にさせるイベントがありますよ!
まさに女性性のイベントです!

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https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/54677

さて、待つ女の皆さんはよく「友達だって少ないもん」とおっしゃるんですけど、味方になってくれる家族とか友達に恵まれていませんか?

卯月さんにも「母」や「友達」がいました。

なんだかんだ言って優しい人なので、必ず味方になってくれる人がいたりするんです。

でも、手に入ったものの価値を感じられないので(無価値感の投影)、全然そのことに気づいてなかったりするんですね。

だから、自分を支えてくれる、応援してくれる、味方でいてくれる人に感謝することを意識してみるのもお勧めです。

そして「ああ、ちゃんとあたしは守られてる。ひとりじゃない。」ということをぜひ実感してみてください。

「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)

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「待つ女」の本質について〜とても豊かなエネルギーを持っていて、本当は自信がある種族〜


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