過干渉な両親の元で自立を阻まれたマインドをどう成長させてあげればいいのか?



過干渉な両親はいつまでも子どもを子どものままで留めようとしてしまいます。
そうすると自立することができず、いつまでも依存のまま大人になってしまうんですね。
そんな状況から自立した大人になっていくプロセスについて考えてみました。

こんにちは!いつも勝手にお世話になっている者です。毎日ブログ楽しみにしてます!
(咋年末にお金のワークショップの動画も購入し、とっても心が楽になりました。ありがとうございます!)

私は現在日本に住んでいる、外国かぶれです。大学で数年間海外に住んだ経験以外は日本で生活をしてきました。現在は結婚しておりますが、幸いなことに旦那さんは私の舶来趣味に理解があり、将来海外に住みたいねと話をしています。

せっかく夫婦で目標があるのだから、それに向けて邁進すればいいだけなのですが、ここで
「日本を出たい→日本を出るために稼がなきゃ→でも日本は毎日ときめかなさすぎて頑張る気力が湧かない→日本を出たい」
というループにハマっています。

仕事に関してはこれまで中途半端な仕事ばかり(すぐにやめたりだらだらしたり)で、罪悪感があるのは否めません。
やりたいことも特になくて何もしておらず、そんな稼いでいない自分を「旦那さんの足手まとい」と責めては焦り、上のループにハマってしまっています。
根本先生のブログを読み漁り「まずは女性性を満たそう~♪」とワクワクすることを見つけることからと思っても、そもそも日本に住んでいることにときめかず、時々外国っぽいお店に行ってはときめき補給の旅行に行くお金を稼ぐこともできない無気力な自分に虚しい気持ちになるばかりです。

ここまで外国かぶれで日本を嫌いな自分がいるのは、中学生の頃から過干渉の両親に「留学したい」と言い続けても反対され、抑圧された経験からだと思います。(両親は留学のために条件をつけてきて、すべてこなしてきても毎度裏切られてきました。両親は不仲、家は裕福なほうです)

今でも、同級生の大したことない子が中学校で留学・移住して成功しているのを見ると悔しくてたまらなくなります。ここらへんに関してはお恨み帳を書いてみましたが「両親が留学させてれなかったことが憎い。もしあそこで留学できていたら私はどんな選択をしていたのか知りたい」という感じで、どこか「外国へ行く」ことがゴールで、その先の深いライフワークのようなものが全く見えません。

いろいろ考えてはいるのですが、自力で出せる解決策が「外国行けばいいじゃん」しかないことが心苦しいです。心理学でよくある「もしお金があって、外国に住めたら自分は何したいの?」というワークをしてみても全然やりたいことが考えつかないあたり、自分的にはどこか心理的に逃げがあるんじゃないかという目論見です。どうでしょうか。

同じ状況の人は少ないとは思いますが、こうやって無気力になったり、目先の問題を見違える人はわりかし多いかと思います。お力添えいただけますと幸いです!
(Mさん)

確かにMさんと全く同じような状況の方って少ないとは思うんですけど、ただ、「ここじゃない!あっちに行きたい!と思いながらも、ここじゃないからやる気になれなくてあっちに行けない問題」というのは案外メジャーなんだろうな、と思います。

その辺を配慮できるMさんはちゃんと周りを見れる人なんだろうと思う次第です。

「移住」だけじゃなくて、例えば、「転職」については似たような問題をよく耳にするものです。

「今の会社に不満があって転職したいのだけど、そのためには今の会社である程度実績積まなきゃいけないでしょ?けど、今の会社で実績作るモチベが湧かないんすよね」

「会社員を辞めて起業して自分でやっていきたいと思っているけれど、そのための資金を貯めなきゃいけないのに、今の会社の給料安いし、ストレスで何かと使ってしまうし、全然お金が貯まんないの!」

案外、恋愛や結婚でもあるかもしれませんね。

さっさと離婚して次に行きたいと思うけれど、離婚するまでのプロセスが面倒で重たいから躊躇しているうちに年齢ばかり重ねてしまう、とか。

なので、案外「うーん、もしかしてこれ、あたしにも当てはまるかもしれん」とドキッとされてる方は少なくないかもしれません。

ということでMさんのお話。

>自分的にはどこか心理的に逃げがあるんじゃないかという目論見です。どうでしょうか。

という時点で、やっぱMさんは賢い人なんだなあ、ということがよく分かるわけですね。

よく「賢すぎるがゆえに考えすぎて動けなくなる」という問題もあるものでして、そういう方には「とりあえずアホになろうぜ!」というところで、「思考を止める」なんてことをやってみたり、課題を出したりするものです。

で、Mさんは何から逃げてると思います?

もうお分かりですよねー。家族ですねー。

つまり「そっかー、Mさんは絶賛反抗期中なんだよねー。」ということだろうとお見受けします。

つまり、Mさんにとっては「日本=両親、外国=自由」という図式が成り立っていまして、とにかく家族から“逃げる”“距離を取る”ために「外国」に行きたいと思ってるんですよね。

両親から逃げることが目的なので、海外に行って何をするか?というアイデアが何もないわけです。(これ、ものすごく重要なポイントです!!)

そして、こういう心理って思春期頃にはよく起きるんですよね。
この記事をお読みの皆さんにもヒシヒシと思い当たるフシがあるじゃねえかとふんでおります。

両親の不仲、過干渉、DV、孤独等々の理由から「早く家を出て独り立ちしたい」とか「手に職付けて家を早く出たい」という思いを抱かれた方も少なくないと思います。

家が辛くてしんどい場所だから、そこから早く逃げ出したいってわけですね。

その場合は「家を出て一人暮らしをすることが目標」なので、進学だろうが、就職だろうが、東京だろうが、九州だろうが、どこでも構わんのです。

できるだけ実家から遠いところに行きたいと志して、東京出身なのに、敢えて関西を選ぶ人だっていらっしゃいますよね、

で、Mさん自身は結婚した現在も、心は実家にいてまだ思春期の真っ最中なのかもしれません。

まあ、日本が嫌いになるくらい両親のことが嫌いなわけで、それくらいイヤな目に遭って来たし、なおかつ両親から抑圧されて生きて来られたのでしょうね。

そうすると「仕事」の問題ももちますし、「セクシャリティ」の問題だって必須になってくるものです。

こういうケースも我がブログではよく扱っておりますので耳ダコな方もいらっしゃると思いますが、「過干渉な両親」によって抑え込まれると心は10歳とか14歳とかで成長が止まってしまうものです。

心理学的に言い換えれば「両親によって自立を阻まれる状態」で、それによって依存の状態を抜け出せずに悶々とした状態になるってことですね。

また、過干渉な親の元で育つと何かと否定されるし、コントロールもされるので、自分の意志を持つことができなくなったり、また、仮にやりたいことがあったとしても「どうせ無理」と諦めやすくなりますし、そもそもやりたいことが分からなくなることもよくあるものです。

そして、自立を阻まれた分だけ「自分の力で何かができるとは思えない」という風になります。

だから仮に外国に住みたいとMさんが思ったとしても、自分にそれができるような気がしないわけですね。

で、そんな生活ってのはたいへん苦しいですから、そこから逃げたいと思うようになります。

どこに行けば自分は両親の影響から抜け出せるのか?と考えるのですが、それは両親の過干渉の度合いが大きければ大きいほど「遠く」になるものです。

だから、しんどい分だけ「外国」(海外)になりやすいですね。

でも、先ほども書きましたように海外に行く理由が「親から逃げるため」だとしたら、海外に行って何かしたいわけじゃありませんから、仮に行けたとしてもその後は燃え尽き症候群のようになってしまうものです。

「何かしたくてここに来たわけじゃない」からですね、とりあえず目標を果たしてしまったので無気力になりやすいってわけです。

だから意外かもしれませんが、Mさんにとって外国に行くことがこの問題を解決してくれるわけではないのです。

私も気が付けば20年以上この仕事を生業にしておりますので様々なケースに出会うのですが、「過干渉な親から逃げるために海外逃亡をしたのだけど、全然逃げられへんやんか!」というご相談もそれなりにあるんです。

確かに外国に行けば物理的には距離が生まれますけれど、過干渉からくる心理的癒着ってのは心理的な問題ですから、遠く離れた彼の地でもその影響を切ることは難しいのです。

罪悪感が煽られたり、燃え尽き症候群になったり、時差を無視した連絡が多くなったり、全然自由を感じられない!と彼女たちは訴えられるわけです。

ということで、冷静に「両親ときっちり向き合って思春期を抜け出して大人になることが目標だよね」なんて言われちゃいますのでカウンセラーはきちんと吟味された方がいいと思います。笑

なので、ここからは「いかにして反抗期を終わらせるのか?」という点でお話を進めていきたいと思います。

過干渉な親による癒着問題ってのはなかなか向き合いたくはないものですけれど、まあ、年貢の納め時だと思ってお付き合い下せえ。

ポイントとしては「自立を阻まれた」というところにありますから、まず、大人になってるはずの今も親を見上げていて、子どものままのマインドを持っていることを受け入れる必要があります。

すなわち「大人になり切れてねえなあ」ということを受け入れるわけです。

となると先ほど書いたような「仕事」や「セクシャリティ」の問題の他にもいろいろと目を向ける先が出てきます。

結婚されてるならば旦那さんとの関係がどうなっているのか?家計の管理やお金の問題はどうなっているのか?というところもポイントです。

そうした「現実的な問題」を整理していく上で「やっぱ大人にならなきゃ何も解決しねえよなあ」ということに気付く人もいますね。

で、「親と対等な目線を手に入れる」ということをまずは目指しましょう。

つまり「大人として両親を理解する」という点です。

「あれしてくれなかった」「こんなことされた」「あんなひどいこと言われた」等々の被害報告も無限にあるかと思いますが、そういう「依存心」を扱ってもあんまり良いことはありません。

御恨み帳にてそういう思いを吐き出してもいいのですが、依存心(ニーズ)ってのはいくら書いても書ききれないものですから、あまり意味はないんですよね。

ニーズって次から次へと出てきますから、一瞬はスッキリすることがあっても、そのあとにまたムカムカと出てくるものです。

それよりも、両親への怒りをバネにして自立することの方がよほど価値のあることですし、また、少なくとも配偶者を持てるくらいの大人になっていることですし、さらに、前述のように賢さだってあるはずですから、両親と大人同士の関係(心理的に)を目指すことがやはり最初のプロセスとなります。

そして、「両親に抑圧されて子どものままの自分」は、大人の自分が育て上げることにするのです。つまりは「自分育て」です。

両親に対する怒りを両親に向けるのではなく、自分自身で引き受けるのですね。

「確かに分かるわー。ひどい親やったもんなー。ほんまムカつくよなー」と自分を自分が受け入れてあげるわけですね。

それを依存心でやると「自分」ではなく「誰か」に自分を受け入れてもらいたくなるんですが、そうすると「両親」の代理を立てることになるだけですので、問題は平行線となり何も変わりません。

この「自分で自分を受け入れる」というところが依存が強いとなかなかできません。

それすら被害者となって「なんであたしがしなきゃいけないのよ!」と怒ってしまいます。

そしたらまたまた停滞してしまうものですから、ここで気持ちの切り替えができるかどうかが勝負です。

「両親を大人目線で見つめ直す」
「自分の面倒は自分で見る」

この2つの意識をきちんと持てるかどうかが勝負です。

さて、そこから波及していきますと、自分をちゃんとひとりの大人として扱えるかどうか?というのが課題になります。

つまり「自立」がカギになり、「与える」ということがテーマとなるものです。

依存心が強い状態だと同じことをやっても「犠牲」になってしまいますから、心から「与える」ということが必要です。

っていうか、与える喜びを知る必要があるものです。

Mさんは人間関係において「誰かを喜ばせる」ということについてはどれくらい関心興味があるでしょうか?

とりあえず最も身近な存在である「夫」に対してとなりますが、日常の中で彼が喜ぶであろうことをしてあげることがシンプルな宿題になります。

彼の喜ぶご飯を作ってあげる日があってもいいですし、彼のために家事を頑張るのもいいでしょう。

彼が好きなお店に一緒について行って楽しんでもいいですし、もちろんセックスだってその意識で取り組んでみましょう。

セックスと言えば、やはりセクシャリティもすごく大切ですよね。

自分を「大人の女」としてどれくらい扱うことができているか、という点と向き合ってもいいでしょう。

この辺は情報がありませんから一般論になってしまいますが、セクシャリティってのは秘められたものですから、知らず知らずのうちに自分を子ども扱いしちゃってることも多いものです。

さらに「仕事」「お金」と向き合うこともまた「大人」ですよね。

だから、少なくとも自分が納得できる収入を得られるようになることを目指してみるのが大事かもしれません。

自立に関するテーマですから「男性性」がとっても大切なんですよね。

コツコツと継続すること。
良かれと思うことを実行すること。

社会というのが大きな壁になっているかと思われますので、いきなり正社員になってバリバリ働くってのは難しいことでしょうし、また、裕福な家庭で育った分、仕事をすることに対して後ろ向きになってしまうのも無理はないですから、この辺は個別調整が入ると思います。

地域社会に貢献することもアリだし、ボランティア活動もいいですし、また、女性でも体を鍛えることも効果的ですし、プランターで野菜を育てたり、観葉植物を茂らせたりするのもお勧めですし、何かと手はあるものなんですよね。

そうして男性性を育てていく過程で、いよいよ本丸である親と向き合う段階に入ります。

つまり、親と向き合うのはまだ先の話なんですよね。

男性性で土台を固めてからじゃないと吹き飛ばされちゃいますもんね。

ということで、まずは自分の意識を変えるところが第一歩だと思っていただければ幸いです。

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過干渉な親の元だと精神的に自立できずにいつまでも自分のことを子どもとして扱いやすくなる。


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