「休む」から「動く」への切り替えはどうしたらいいのか?~「もう休みは終わりだ!」という宣言と共に進めるライフワークの道~



何らかの事情で「休む」ことになって人生の夏休みを経たのち、戦場に復帰するタイミングはどう図ればよいのでしょう?
そのまま休み続けたいけれど、動きたい自分も出てきたときに取り組むべき3つのポイントについてお話しします。

根本先生へ
いつもブログやYoutubeなどでお世話になっています。
最近、夢に何度も根本先生が出てきます。暗示でしょうか?笑

今日お聞きしたいのは現実を見て進むことについてです。

働いていたときは喉から手が出るほど欲しかった静かで穏やかな生活をおくっているはずなのに、後ろめたさや申し訳無さ、将来への不安などで心から楽しめません。
それどころか過去のアンダーグラウンドだった自傷行為をしたくなったり○にたくなったりします。
かつて願った「穏やかな家庭で家事をしつつ少し働き、趣味も細々できる生活」にも執着しているのだと思います。
いい加減、現実を見ていかなければならないのに進まない自分と向き合うことに疲れてきました。

現在の私はストレスなどがたたって職場で倒れ、2年弱の療養の末、就活を始めた実家なし・持病有・恋人なし・貯金少ないアラフォーのバツイチ無職です。
経済的に頼れる身内などはおらず、嫌でも働かなければなりません。
わかっているのに働きたくなさすぎて就活に本腰を入れられない状態です。

穏やかに過ごせる家族やパートナーが欲しいような気はするものの、婚活や恋愛にもあまり興味がなく、取り組みたくありません。
趣味の創作も少し手を着けては面倒になったりして、一人分の家事をしながら日々ぼんやり過ごしています。

幼少期からの虐待、元夫や元職場でのハラスメントなどでメンタルが弱い自覚はあり、カウンセリングも受けています。
以前根本先生にも言われた「自分を愛しましょう」を他の先生にも言われますが、正直なところ、もう意味がわかりません。
ずっと欲しかった休みも、安全な家も自分に与えて自由にさせて、これだけ好きにして甘えているのになぜ現実を見て進まないのかわかりません。

人生も自分自身も「詰んでいる」状況から現実を見て進むために今できることについて、もしよければアドバイスなど頂ければ幸いです。
(Aさん)

色々と手はあると思うのですが、要するに「休息は終わった。よし、戦場に戻るぞ!」という段階に来ているんだろうと思います。

とはいえ、2年弱の療養機関ですっかりなまってしまった体はなかなかすぐに戦闘態勢に戻れるわけでもなく、「とりあえずテキトーな戦場にでも出てみるべ」という思いなのかもしれません。

さて、戦場を駆けずり回り、数々の勲章を胸にする勇猛果敢な戦士もそりゃあ人間ですから疲れますわな。

それで軍から休暇などをもらい、悠々自適の隠遁生活を送っているわけですが、根が情熱系武闘派女子である以上、常にあのキリキリする戦場に思いを馳せることになるものです。

とはいえ、やはりいきなり戦線復帰してしまうとかつての癖で再び最前線で戦闘を繰り広げることになり、数年後に再び療養生活に舞い戻ることになりかねません。

実際、いくつも似たようなお話を伺っており、Aさんや同志の皆様に同じ轍は踏んでいただきたくないものです。

そういうわけで今、意識を向けるべき点はいくつもありまして、はてさてどこから手を付けて行きましょう、という風にお見受けします。

まずは、この2年弱の隠遁生活により得たものは何か?を受け取っていくことです。

自分にとって何が大切なのか?どういう生活が気持ち良いのか?その辺がきっと見えて来たかと思います。

憧れの「穏やかな家庭で家事をしつつ少し働き、趣味も細々できる生活」がほんとうに自分に合っているのかどうかも再検討すべきでしょう。

つまり、療養生活を経て、自分と向き合い続けた結果、自分はどんな生き方をしたいのか?のヒントが得られるのではないか?ということです。

少なくとも自分の生活能力について理解し、最低限必要な月給は見えてきているはず。

もちろんそこでは「自分らしさ」を阻害する思考を徹底的に排除していく必要があります。

過去のキャリアに対する無意識の執着。決め付け。思い込み。
仕事や働くことに対する意識や思い込み。
自分の価値を低く見積もる癖。
世間に渦巻く常識の数々。

自己否定の癖があるなら、それもちゃんと考慮に入れておきましょう。

療養機関に得た知見を元に、そうした要素を排除しながら「さて、これからの人生をどう創って行こうか?」という目で見て行くわけです。

2つ目のポイントとしては生命力の復活です。

大きな話をしましたけど、要するに情熱系武闘派女子として再び目覚めていくのですが、それに関して抵抗が出てくることもあるものです。

「幼少期からの虐待、元夫や元職場でのハラスメント」という戦場時代のトラウマが後を引いていることも少なくなく、戦場に戻る=あんな嫌な目に遭う、という感覚が体に染みついてしまってるのかもしれません。

つまり、自らの情熱をそうした問題の方に使っていたわけで、その結果、「自らの力に自らが怯える」という状況を作り出します。

そうすると生命力を自ら封じ、余生を楽しむ老人のような日々を送ってしまうものです。

生命力の復活と言うとセクシャリティの解放が真っ先に浮かぶものですけれど、だからって婚活に勤しむ必要はなく、内側から湧き上げるエネルギーを解放していくことにフォーカスしていきます。

>ずっと欲しかった休みも、安全な家も自分に与えて自由にさせて、これだけ好きにして甘えているのになぜ現実を見て進まないのかわかりません。

こうした「休み」「安全な家」「自由な生活」というのは療養するには必要な要素なのですが、どちらかというと「戦場で受けた傷をぬるめの温泉で癒す」という目的にはまことに合致するものの、その傷が癒えてしまえば温泉は必要なくなります。

そうすると戦場に復帰するための体力作りや気力の回復が求められる段階に来るわけです。

一般的には定期的に筋トレに通ったり、1日のルーティンを定めてその通りに暮らしたり、畑を借りて野菜を育てたり、アクティブな習い事を始めたりしていきます。

よく精神科の先生が「規則正しい生活を」というアドバイスを患者さんにしておりますが、1日、1週間のルーティンを決めて実践することは社会復帰だけでなく、生活のリズムを取り戻す上でも重要な“リハビリ”となるものです。

また、生命力を湧き上がらせるために日々オナニーに耽ることも重要なアクションで、性的な喜びが生命力に直結し、女であることをリアルに自覚させる効果も高いものです。

特に彼氏がいないフリーな状態でのそれは非常に意味のあることですが、もし、そこに抵抗を覚えるようでしたら、やはり喫緊の課題として自らのセクシャリティと向き合うことも重要なアプローチとなります。

なかなか過酷な人生を歩んで来られたということは、それだけ生命力が高く、メンタルも弱いどころか鋼のごとき強さを誇っていると言えますので、こうした性からのアプローチは大切な意味を含むと思われます。

さて、3つ目のテーマですが、これが今日の本編と言える場でして、そのために上記2つの準備が必要と捉えてもらって構いません。

「今のあたしが本気でやりたいと思える仕事は何なのか?」

ライフワークに関するカウンセリングをしておりますと、長らく企業に勤められた方ほど「会社で働く」「会社に自分を合わせる」というマインドが出来上がっており、自由に仕事を選ぶという感覚よりも「ここなら働けるという会社を探す」という意識を持ちがちです。

つまり、無意識に自分を会社に合わせようとしてしまうのですね。

それがまだ社会を知らぬ20代初期であれば悪くないとは思いますが、それなりに経験を積んできた身としては、そこで小さくまとまろうとする必要はありません。

2年弱もの療養期間に自分について様々な観点から向き合われたと思います。

それにより、自分が何者なのか?何に喜びを感じる人間なのか?何を大切に生きたい人なのか?と言った観点をお持ちになられただろうと思われます。

カウンセリングも受けていらっしゃるわけですから、きっとそうした見方もされてきているでしょう。

その上で自分が情熱を燃やせる仕事=生き方とは何か?についてじっくりと考察してみることなのです。

そうした仕事が必ずしも転職サイトに載っていたり、ハローワークで紹介されたりするとも限りません。

ライフワークってのは自らの人生を自らに合うようにデザインしていくところが面白いので、「はてさて自分が本気になれる仕事とやらはどんなものなのか?」という視座に立って考察していくのが望ましいのです。

もちろんここでは仕事と言ってますが、それが婚活であっても構いません。

自分がこれならば人生をささげてもいいと思えるもの。
こういう生き方ができれば幸せだろうと思えるもの。

そうしたヒントをこの療養期間に少なからず得ているはずですから、そうした情報を拾い集めるとそのパズルの全容が見えてくるかと思うのです。

例えば、自分は人と向き合うのが好きなのか?モノを創作することが好きなのか?何かを育てることに喜びを感じるのか?というのも見えてきたんじゃないかと思われます。

仕事に限らないのですが、必ず私たちは「人」と接しながら生きて行くものです。

しかし、その「人」との距離感は選択ができるんですよね。

例えば、筆者の仕事は直接人に関わるもので、しかも、時には深い話をしていく関係です。
従って、なんだかんだ人が好き、という要素が必要になっていきます。

一方、筆者はかつてはシステムエンジニアだったわけですが、その場合、直接かかわるのはシステムの方でして、その向こう側に人がいますから、現職に比べればはるかに人との距離は空いています。

また、そのエンジニアとしての仕事内容も、直接クライアントさんに関わる上流の仕事もあれば、クライアントさんと直接顔を合わせることのない役割もありますし、また、ある程度一人で仕事を請け負う業務もあれば、チームワークが求められるものもあります。

それによって人との距離感は絶妙に変わってきます。

そんな風に「人」との距離感から自分のポジションを探って行くのもアリなのですが、ここで注意したいことは過去のトラウマに影響されないようにすることです。

本来人が好きな人は、人が好きなゆえに人で傷つきます。
だから、人を遠ざけるような立場に自分を置きたいと思うのですが、それは本来の自分らしさではありません。

こうしたノイズを除去しながら「自分らしい生き方」をデザインしていくんです。

とりあえず3つのアプローチをご紹介しましたが、ここまで読んで来られて引っ掛かりがある部分があればそこにまずは意識を向けて行きましょう。

ただ、その際に重要なことは「休暇はもう終わりだ!」という意識を持つことです。

燃え尽き症候群にしても精神的なダメージにしても、その回復傾向を図るコツが「イライラ」なんです。

燃え尽きて精神的にもダメージを背負って仕事を休むことにした場合、始めはとにかく自分を休ませるように尽力します。

そもそも燃え尽きるくらい頑張り過ぎなわけですから、休み方を試行錯誤するところから始めるケースも少なくないものです。

そして、ゆっくり休めるようになったら、その休みの効力を思い切り喜びます。
ここからが本格的な休暇のスタートです。

しかし、長らくそうした生活を送っていますと「ずっとこのままでいたい」という思いが徐々になくなり、「何かしたい」という気持ちになってきます。

その「何かしたい」という思いが「今の生活にイライラする」という形で表出することが多いのですね。

だから、そういう方には「まことに残念ながら休暇をもう終えたいようですな」とお伝えすることにしています。

もちろん、そう思うことに抵抗がある場合も少なくないので、「休暇はもう終わりだ!」という風に自分自身に宣言していくことをお勧めしてるわけです。

人間の心には慣性の法則みたいなものがあり、私たちは基本、変化を好みません。

だから、ゆっくり休んできた2年弱の期間が「このまま休み続けたい」という欲求をもたらすことは珍しくないのです。

しかし、どうやらAさんの潜在意識は「動きたい!」というメッセージを発しているようですから、その声に素直に従いたいわけです。

その際、過去のネガティブな件に引きずられることなく「自分らしさ」をデザインしていくことが肝心というわけです。

目の前に真っ白なキャンパスが与えられました。
手には過去の経験から得た様々な絵筆が与えられています。
さあ、自分はそこにどんな絵を描いていくのでしょう?

そんな意識で自分を見つめることで、より自由度が高まるはずですね。

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