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子ども時代から不安や寂しさを抱えるとそれを埋めるために「人」や「モノ」に執着するようになり、それがお金や仕事の問題につながり、もちろんパートナーシップにも問題が生じるようになるものです。
そこでは欲を禁じるのではなくオープンになることが解決のカギとなるものです。
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おかげさまでレスを筆頭に親子関係やパートナーシップなど多くの問題に自分なりの折り合いがつくようになってきて、最近はとても生きやすくなってきているのですが、お金とモノへの執着の問題が相変わらず残っていて、今日はその件でご相談です。ネタになれば幸いです。
私は幼少期から一貫して異様にモノへの執着が強くて、物欲がすごいです。それに伴っていつも好きなものを買って赤字です。お小遣い時代から、大人になってからも、変わりません。
実際の経済事情としては、すごく幸運な方で実家は裕福な方でしたし、大人になってからも離婚による財産分与やら相続やらで定期的にガボっとお金が入ってくることが続いていて、おかげさまでいまは日々の暮らしには困っていません。
ただ、すごくお金のことを考えるのがストレスだし、長生きリスクも不安だし、とにかくこんな自分が嫌で、恥ずかしいという思いが強いです。お金とモノの呪縛から自由になりたいです。
物欲は恥だという感覚がすごくあります。
服やバッグやアクセサリーは通販か1人で買いに行きます。恋人が「買ってあげるから、選んで」とか言ってくれたり、友達でも恋人でも家族でも、誰かと一緒に買い物をするということがすごく苦手です。というか基本しません。「物欲なんてありませんよぉ」という風を装ってしまうんです。
背景事情としてありそうなことで、最近思い至ったのは、私は自分か他人かの両極端で人との関係性を捉えていて、基本的に他人を信用していないということ。それから、家族を「他人」として扱ってきたことです。
というのも、私の実家は両親が私が思春期だった頃に不仲になり、長年の別居冷戦の末に熟年離婚しています。基本的にお互いのことに踏み込まない家族だったので、父が帰ってこなくなったようだという時も不安で仕方ないのに、なぜか聞いちゃいけないような気がして聞けませんでした。
そのせいなのか、本当の自分は自分自身にしか見せない(家族にすらも見せない)というような習慣が染み付いてしまって、その中に物欲とお金のことを閉じ込めている様な感じです。ちなみにお金やモノに関する感覚は専業主婦の母とそっくりです。
1度目の結婚の時も、お金に対する抵抗感があまりにも強くて、私の強い希望でお互いの給与明細を見せ合わず、毎月お互いに家に入れる金額だけを取り決めて、頑なに自分に閉じこもってました。そりゃレスにもなりますよね。ちなみに元夫も軽く私の3倍くらいは稼いでいたと思います。当時私の持ち物のコレクションは、やはりトランクルームに預けて元夫には隠していました。
それから、対価としてお金をもらって働くということへの恐怖心がすごく強いです。お金なんぞを貰うのならば完璧な仕事をしなくてはならない…に近い様な病的なプレッシャーを感じて、学生時代のバイトもいつも続きませんでした。
社会人としては、めちゃくちゃしっかりしてると思われていました。最近ついに無理を止める一環として一旦仕事を辞めて無職になって、とても心が楽ですがお金の不安は逆に強まっています。
色々な問題が片付き始めて、私もそろそろ再婚したいのですが、お金とモノとの付き合い方でまたパートナーとの間に心の距離ができてしまうのは怖いし、老後のことも心配です。どんなふうに捉えていくと緩んでくでしょうか?
(Yさん)
要するに「お嬢様の御乱心を鎮めよ」というご指令でございますね?笑
まあ、たぶん、腰を据えてセクシャリティの解放に向かえば心は穏やかになっていくかと思いますが、いかがでしょうか。
個人セッションとかグループセッションとかもありますし、ご存知かと思いますが「性と愛の心理学~大人の女性たちのための成熟した愛と性を学ぶ~」というセミナーもあります。
ほんとに深掘りして潜在意識の奥深くまでアクセスするなら圧倒的にこちらがお勧めです。
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ということで、早速、本題であるステマ業に勤しんだので後は流していこうと思う次第です。
でも、みなさんも自分では訳の分からない心の深いところにアクセスするなら問題解決セミナーが一番お勧めです。マジで。
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さて、お金への不安。モノへの執着。物欲の強さ。ここに注目してみましょう。
お金がなくなることへの不安が本当に強いのならばたぶん今みたいなお金の使い方をしませんよね?だって使えば使うほどなくなっちゃうものですから。
でも、その一方で、子どもの時代から今に至るまでお金に困ったことのない生活をしているので、Yさんの心の中にはそんな不安と逆行するように「お金はあるもの」という認識も持っています。
潜在意識の話をすれば、意識に近いところでは「お金がなくなる不安」があり、より深いところでは「お金なんてあるものよ」という思いがあるわけです。
となると、深いところにある方が自覚はないけどパワーは強いので、結果的にお金を使いまくることになります。
「お嬢様は自分で稼ぐという意欲が低いんですよね」という話をちょっと前に書いた記憶があるんですが、裕福な家で育ち、少なくても「お金」に関しては心配いらずで親に守られてきた人は、自分が稼ぐということに違和感を覚えるものです。
だから、仕事に対しては過度なプレッシャーを感じてしまい、長続きしなかったり、転職を繰り返したり、ニートになってみたりするんです。
でも、ニートになってもなぜかお金が入ってきたり、かじれる脛があったりして、結果的にお金に困らない生活が続くことになります。この辺が「習慣化」のもたらす恩恵ですよね。
で、「基本的にお互いのことに踏み込まない家族だった」というのがYさんの子ども時代からだったのかは分かりませんが、だいぶ古い時代からYさんは「不安」や「寂しさ」を常に感じて来たようです。
不安というのは家族との心理的距離が遠く、いつか両親がいなくなって自分が一人になるのではないか?というような感じのもの。
寂しさはそのままですよね。これはたぶん自覚もあろうかと思います。
不安でも寂しくても両親に気を遣って抱き着けない環境で育てば、救いは「モノ」になります。
例えば、大人になっても子ども時代からずっと一緒に寝てきたぬいぐるみが手放せない、という方も実は珍しくないんですが、そのぬいぐるみが果たしてくれた役割って友達やきょうだい以上のものがありますよね。
でも、それがぬいぐるみや毛布やタオルケットで収まればまだいいのですが、それでもぬぐい切れない不安や寂しさは、より多くのモノによって埋めようとするのが一般的です。
もちろん「お金」も「モノ」のひとつです。
Yさんは家族の心理的な距離感が広めだったがゆえに、友達や恋愛でもきっとある程度距離をとった関係を築きがちだと思います。
だから、その不安や寂しさはいつも心の中にあってモノでそれを埋めようとする習慣が今に至っているのだと思います。
この不安や寂しさは時に「心配性」みたいになることもありますし、「独占欲」に転じたり、「依存症」を作り出したりすることもあります。
だから、お金の不安とモノへの執着、物欲の強さは全部同じものだと考えて良いのです。
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さて、そんな自分がなぜ恥ずかしいのでしょう?
これについてはもう少し情報が必要なので、一般論を話してしまうのですが、子どもの頃からお金に困らない裕福な家庭で育つ子は、学校である「恥」を体験します。
それは周りの子に比べて自分が恵まれていることに気付く思春期以降に起こるのですが、「なんかうちは周りの子と比べて違う」という感覚です。
着てるモノ、持っているモノ、生活習慣等が周りの子と違うことに気付くと、自分のことがすごく恥ずかしくなります。
また、逆に、まかり間違ってお嬢様学校に入り、ガチ中のガチなお嬢様方と接することで、「うちは貧乏なんじゃ」と思い込み、やはり家庭環境を恥じる、ということにもなります。
そして、Yさんの場合は子ども時代から距離感のある家族で育ちましたから、いわゆる精神的な自立は早かったはずです。
そうすると子ども時代から親に対して秘密主義を貫いて来られたと思うんですね。
お母さんも自分の中に入り込んで来ないし、自分も親の方に近付かないわけですから、「自分一人の世界」を早くに確立しつつあったのかもしれません。
そう、その時代から心の中にトランクルームを持ってたようなもんですね!(うまいことを言ったったぜ!笑)
そんな環境にあるものですから、友達や恋人に対しても「この情報はOK、この情報はNG」と振り分けることにして、人に対して距離を取ると同時に秘密主義になってきたんだろうと思います。
で、この人に対して秘密を持つ=見せられないものがある、というのはやはり羞恥心につながるんですな。
それで体面を気にする秘密主義者になられたのだろうと思う次第です。
そして、さらに言えば、お金への不安。モノへの執着。物欲の強さ。という部分がYさんにとっては「アンダーグラウンド」なんです。
買い物をすることとか、お金のこととか人に見せられないわけですから、それは人目をはばかる恋愛とか人には言えない仕事とかと同一レベルにあるわけです。
つまり、Yさんのその問題は「アンダーグラウンドの問題」として捉えると方向性も見やすいと思います。
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だから、カギはモノへの執着というよりも、その人との距離感と、秘密主義で恥ずかしがり屋なところにあると思います。
そして、アンダーグラウンドなわけですから、セクシャリティの問題なんですよね。
そもそもお金もモノもエネルギーだし、物欲も欲だしってことで、セクシャリティとかなり深い関連があるんです。
元夫ともレスになったことですしね。
だからと言ってセックスが嫌いなわけじゃないし、おそらく性欲だって強い方だと思うのですね。
だから「私という存在が恥ずかしい」と強く感じてしまうほどにセクシャリティは豊かなのです。
そうして、物欲にしてもお金にしても性欲にしても、その恥ずかしさによって封印します。
それが逆に幸せなパートナーシップというか親密感を阻むことにもなりますね。
まあ、私がYさんをセッションするならとりあえず課題として「家にあるすべての貯金通帳を持ってきて」とか「ルームツアーの動画を撮ってきて」とか言い出すかもしれません。笑
※そういえばかつてとあるお嬢様が「普段の私のお金遣いを見られるくらいならパンツ見せたほうがマシ」という名言を残されたことを今思い出しました。え?そういうもん?
まあ、そんな課題を出すかどうかは分かりませんが、心の中にずっとある一人ぼっちな自分の不安と寂しさを癒していくことがテーマになりますし、セクシャリティを解放すべく、オープンな自分になっていくことも課題になるでしょう。
じっくり長期的に取り組むことがお勧めです。
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さて、貯金通帳もパンツも別に見せなくていいですけれど、心の中についてはオープンになった方が大切な人との親密感を感じるためには重要なことです。
そのためにできることはいっぱいあるけれど、まずお勧めしたいのは「自分の欲求にとことん素直になる」ということです。
物欲を嫌ってるし、性欲だって封印してるかもしれないので、実は自分の欲求に素直に耳を傾けるってことはしてないと思うんですよね。
だからYさんは自分のことを「欲深い女」と思っているかもしれません。
それで余計に「欲」を嫌うんですけど、嫌ったところでなくなるもんでもないので、ここは素直に向き合ってみると良いと思うのです。
「あたしが欲しいもの。したいこと。」というタイトルで、思い付く限り欲しいもの、したいことをいっぱい書き出してください。
男、仕事、お金、モノ、時間、ファッション、住宅関係、健康、セックス等々、いろんなジャンルに分けて考えて見てもいいかもしれません。
自分でも呆れるくらいの欲求が出てくるかもしれないけれど、でも、たぶん、それふつうです。
欲って抑圧してるから大きく見えるんです。
隠してるからとんでもないくらい欲深く見えちゃうんです。
そうして、自分の欲にとことん素直になっていくことを目指します。
そして、次は人に隠したいものをこれまた書き出していきます。
物理的なものだったり、心理的なものだったりすると思いますが、「こんな自分を隠したい」と思うモノをまずは自分自身に対して明らかにしていくのです。
まあ、最終的にはこれらのリストを誰かに見せなさいってことになるかもしれませんが、まずは自分自身に対して、です。
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ライフワークと言うと大げさかもしれませんが、自分がほんとうにしたい生き方とか、自分が望むパートナーシップというのもまた「欲」なんです。
だから、禁欲的になったり、秘密主義になったりすると、自分らしい幸せな人生につながる大切な「欲」もごまかしてしまうことになってもったいないんですよね。
本当にしたいことってとても情熱的かつパワフルなんですが、それって「欲」ですよね?
だから、自分の欲をただただ受け入れることがまずは必要なことかな、と思う次第です。
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それから、ずーっと抱えてる寂しさについてですが、こうして欲をオープンにしていくことで人との心理的距離も近づけられるので、少しマシになっていくかと思います。
ただ、ほんとうに親密感への怖れを克服していこうとなったら、やはり一人で取り組むのは寂しいものです。
親密感への怖れを越えて寂しさを癒すには「自分から近づく」と「相手を受け入れる」の大きく2段階があって、どっちを先に強化するかはケースバイケースです。
一般的に自立的な人は「近づけるけど近づかれるのが苦手」なので一旦受け身になることを目指しますが、その問題が現れている地点が意外と依存だったりするので、その逆が有効なことも多いものです。
その辺はまた機会を改めて深掘りしていくのが良さそうです。
また、幼少期からある親との心理的距離を縮めていくためのワークは数多くあります。
こういうワークほど個人よりもグループの方が効果的なわけですが、とりあえず自分で取り組むとするならば、「母親の愛を受け取る」という点に集中してみるといいでしょう。
母なりの愛し方を受け取る、というわけです。
というわけで色々と手はありますので、今の状況を脱却するためにいろんな方法を試してみてくださいな。
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