面倒見のいい自立系武闘派女子は周りをどんどん依存させちゃうのでここには注意した方がいいよ!という話。



自立系武闘派女子と呼ばれる人たちはそもそも頭の回転が速く、また手も早く、面倒見がいいことで知られていますが、その能力ゆえに周りの人たちを次々依存させてしまうことが多いものです。
そうするとある日突然ぶちキレて爆発するんですけど、結局それって自作自演で自業自得だからね!という話です。

根本さん

いつも価値あるコンテンツのシェアありがとうございます。武闘派女子の、大層共感できる相談内容と、少々へっぴり腰で毒舌をかます根本さんのコントを、笑って読ませていただいています。

今日は、無価値感製造機の武闘派女子に、甘ったれ男公正のための処方箋をお願いします。

私は25歳、自立系両親の別居を機に、弟の母役を買って出て早5年経ちます。
「今年弟も20歳で、いい大人。自分のことは自分でしよう。」と弟に宣言し、母役に徹するをやめました。ご飯の作り置きや、弟のための買い出し、弟が使った後の食器洗い、今までの自己犠牲を、全てやめました。

「私は私」と自分軸という結界を張り、「執着を手放す」本に学び、弟との癒着を外すことを意識しました。

当初は自己否定感を伴いましたが、「てめえ甘ったれんじゃねえ」と、食べ散らかした食器を弟の部屋に召喚するなど、モラルに反するけど、嫌われてもええわと、本来の武闘派が顔を出してきました。

しかし、何年も甘やかしてしまった名残はなかなかの強者で、「俺の面倒を見るのは当たり前やろ」と言わんばかりに、反発、無視、命令、非協力的など、甘え方が厄介な姿に変わり困っています。(まるで父が母にしていた幼稚な態度みたい。)

弟は、友達や恋人には、自立的な態度で、やってあげる側として接するのに、私に対しては超依存な態度。甘えれるとこないよな、と受止めていたけど、今はもう、うんざりです。

このまま冷戦でもしょうがないと思えています。ただ、生活面で非協力な部分に、イライラしてしまって、気に食わないです。本当は一人暮らしすると全解決ですが、経済的な理由で、できない現状です。

自己肯定感よし上がってきた、自分軸確立した、根本本の熟読よし、とするならあとは何ができますか?
甘ったれ男を育ててしまった拷問で、一生乳飲ませろってそんなわけねえでしょう?ねえ、根本さん?(^^)

そして、この依存されるパターンは、弟だけでなく、様々な人間関係でも反映されています。私なら許してくれるって思われやすいようです…。「ああ、生きづらい。」

お答えいただけると、嬉しいです。
(Mさん)

なんか、めちゃくちゃあるあるだなあ・・・と天井を仰ぎ見てしまいました。

自立系武闘派女子という種族はどうも「面倒見が良いタイプ」がかなり多く属しているようで、あの手この手で面倒を見てしまい、まるで「砂糖漬け」と言えるような甘えん坊を大量生産する傾向にあるようです。

それは彼女たちが「よく気が付く」「気が利く」「(いろんな意味で)手が早い」「要領がいい/手際が良い」「賢い」などの特徴を有するためですね。

その結果、「家で転がっているだけの何もしない夫」「何かと自分に頼ってばかりいるダメンズ」「何でも決定権を委ねてくる優柔不断な彼」「自分で決断すべき案件を押し付けてくる上司」「自分が指示をしないと一歩も動かない部下」等を続々生み出しているようです。

「何でもやってもらえると思っている甘えん坊な弟君」というのもその一つでしょう。

ところが、そうやって自らあれこれ餌付けしながらもあるときいっぱいいっぱいになって気付くわけです。

「なんでワシだけこんなに頑張っとるんや。お前らもっとシャキッとせい!!」と。

良かれと思って手を出しすぎて気が付けば圧倒的オーバーフローを起こしてしまったわけですね。(その時点でやってることは超人的であったりします)

そこで「こんなんやってられんぞ!」と思ってあれこれやらせようとするんですけど、それまで「ワシに任せんかい!」と彼らの役割を奪ってきたがゆえに、彼らとしても「は?なんでいまさら?」という反発を招くことになるんです。

いわば「今までは何もしなくてもいいからね」と言ってたお姉が、いきなり「今日からあんたやんなさい!お姉はしんどいんじゃ!」と言い出したって「お姉、そりゃないぜー」という反応を示されるのがオチです。

Mさんにおかれましては5年もの間、弟氏を仕込んできたわけですから、いきなり食べ散らかした食器を放置されても「は?」となるもんです。

で、Mさんに限らず、皆さんもいきなり手のひらを返したところで、

>しかし、何年も甘やかしてしまった名残はなかなかの強者で、「俺の面倒を見るのは当たり前やろ」と言わんばかりに、反発、無視、命令、非協力的など、甘え方が厄介な姿に変わり困っています。(まるで父が母にしていた幼稚な態度みたい。)

みたいな態度をとられて、余計にむきーっとなって反発されるのも無理ないことだと思います。

だって、それまで手取り足取りサービスしてくれたホテルマンがある日突然、「今日からはお客様自身で行っていただきます。」とか言い出したらめっちゃキレるでしょ?

だから、「ああ、これが私が精魂込めて作り上げてきた作品なのかあ」と弟氏の所業を眺めながら受け入れる必要があるかと思います。

彼らは往々にして「私の前では超絶依存的かつ甘えん坊な癖に、他人に対してはかなり面倒見のよい態度をとってやがる!何!?彼女のために料理まで作ってやってる?は?許せん!」ということが起こります。

似たよう話で「家では何もしない夫が、浮気相手にはせっせと尽くしてるみたいで信じられへん!なんやねんそれ!ムカつく!」というケースもありましたし、「うちの部下だったときは自分から何も動かなかった奴が、他部署に異動になった途端、エース級の活躍をし始めたのよ!許せん!なんやねんそれ!ムカつく!」というケースもありました。

なぜか分かります?

それはMさんはじめ、皆様が身の程知らずだからなんすよ。

あ、す、すいません。言葉を謝りました(汗)決して、ディスってるわけではなく。は、はい。申し訳ありません。要するに、自分がどれだけできる人間かを分かってないってことなんです。はい。

たいがい自覚はないと思いますが、彼らが気づくよりも圧倒的速度で気づき、彼らが行動するよりも圧倒的フットワークで行動し、彼らが取り組むよりも圧倒的な手際の良さと質でやり遂げてしまうわけですから、長年そういう環境にあれば「俺は、お姉にはかなわん」という思い込みを十分与えてしまうわけです。

「はじめは自信にあふれてバイタリティもある彼が、気づけば家の粗大ごみとなって転がっている」なんてケースなどは典型的なのですが、彼女の能力が圧倒的であるがゆえに「俺にはかなわねえ」という状態になります。

また、行動でもそうなわけですから、口では何を言ってもかないませんよね?

となると、ただ木偶の棒となってボーっとなって転がっているほか役割がなくなってしまうのです。

つまり、いわば彼が持つ競争心を完全に駆逐し、その戦意を喪失させてしまっているのです。

だから、彼らは何もしません。してもらって当然と思うようになります。

しかし!武闘派女子のお姉や彼女や部下や上司が圧倒的速度でやり遂げるその所業を彼はこっそり眺め、学んでいきます。
彼らもバカではないのでそれくらいは分かっているんですな。

そして、彼女たちには到底かなわないのですが、そこで学んだ様々な行動をそれ以外の人に提供していくようになるんです。

その成果がコレってわけです。

>弟は、友達や恋人には、自立的な態度で、やってあげる側として接するのに、

ねえ、ムカつくでしょう?
殺意すら覚えるでしょう?

なんで友達や彼女の面倒はかいがいしく見るのに、あたしに対しては甘えてばっかりなのよ!と思うでしょう?

ええ、それこそMさんの教育の賜物なわけです。

※ちなみに、Mさんと同じ名前を持つうちの娘も家ではトドよりも動かないと有名なのですが、友達や学校ではかなり活動的かつ積極的に行動しているとのもっぱらの噂です(笑)

つまり、何が大事か?っていうと、身の程を知れ!ということです。
それくらい自分がすごいんだぞ、素晴らしいんだぞ、優秀なんだぞ、と思い込め!ということです。

類友の法則により武闘派女子の周りには似たようなタイプの武闘派女子が集合するので、周りと比べて自分が特別すごいとはなかなか感じられないのですが、よくよく話を聞いてみれば、彼女たちも自分と同じような目に遭っていることがうかがい知れると思います。

だから「あたしが優秀すぎるんだわ」とまずは納得していただければと思うんです。

さて、そうした教育を長年(Mさんは5年)施してきた相手をどうしたら自立させられるか?というと、なんせ、男性が持つ競争心なり、征服欲なり、所有欲なりを根こそぎ奪っちまってるとするならば、そう簡単に自立なんてしてくれません。

他の女の前では超自立とか言われていても、Mさんの前では超依存の形態にがっつり収まってるのですから、一朝一夕にその習慣は直りません。

なので、長期プランが必要なのですが「泣かぬなら、さっさと殺せ、ホトトギス」をモットーに生きてきた武闘派女子の皆様は「そんな悠長なこと言ってられるか!待つのは苦手なんだぜ!」ということになります。

また、これではいかん!と一部簡単な業務を任せてみたところで、Mさんが期待するスピードとクオリティには程遠い結果を出すわけですから、「もういい!あたしがやる!」とその業務を奪うか、もしくは「もう何やってんのよ!ムカムカムカ!」と怒りを募らせて常に角を生やす状況になるはずです。(だから皆さんはたいがい「鬼」と呼ばれてるはずですね~笑)

それでよく武闘派な皆さんには「信頼して待つ」ということを提案し、ものすごく嫌そうな顔をされるのですが、まさにMさんにとって必要なのは「待て!」ということだったりします。

しかも、自分と同じスピードとクオリティを求めることなく、ちょっとでも出来たら「えらいでしゅねー。よくできまちたねー!」と褒めたたえ、「じゃあ、次はこれ、やってみようか?できる?」と頭をなでてあげる心がけが必要なのですね。

ええ、この時点でスマホを握りつぶしたくなる気持ちは分からなくもないですけど、これも自業自得かつ自作自演ですから、そこは耐えていただきたいと思うのです。

そもそもかなり優秀である武闘派女子の皆さんが自分と同じレベルのクオリティを彼らに求めることがそもそも無理であることはかなり深く自覚しておかねばなりません。

自分を基準にするのではなく、相手を基準にします。
相手に自分を重ね合わせるのではなく、一人の人間として彼を見ます。

そして、彼が今できることが何かを探して、それを任せます。
それができたら、その少し上のレベルのものを任せてみます。

その見極めについては試行錯誤ならびに根気が必要で、皆さんが秒で解決することを彼らは数時間かかえることも踏まえて、忍耐、が必要です。

どれも武闘派女子の皆さんにとっては苦手な言葉かもしれませんけど。

そんなんめんどくさいわ!と思われる方は「しゃあないわ。テキトーに面倒見たるわ。外でちゃんとしてるんなら、家ではしゃあないわ」と悟りを開いて、今までほどではないにせよ、ある程度面倒を見てあげる手もアリです。

元々面倒見が良いわけですし、オーバーフローになってるだけで、あれこれやってあげること自体は好きなことだと思うので。

なので、自己肯定感もあがり、自分軸も確立してきたMさんであれば、自分の能力をさらに認め、自分ができることとできないことの区別をよりはっきりさせ、その上で弟氏に対して何をやらせ、何をこっちがやるかを考えるほうが得策だと思われます。

そもそも自分軸ってのは「私は私、弟は弟」であり、それは行動だけでなく、その能力についても言えるわけで、「自分が簡単にできることが弟にできるとは限らない」という当たり前のことを受け入れることも重要です。

そうすると弟に対して「期待」しなくて済むようになります。

「ここは私の領域、そこは弟の領域」という風に線引きができればいいんです。

面倒見のよい、気か利く武闘派女子は「すべてがあたしの城じゃ!」と手を出しやすいので、そこが注意が必要なんですね。

だから、自分軸を確立していく上でオーバーフローにならず、また、時には思い切り手を抜くことも学んでいく必要があります。
そのサボり方については弟氏が見事な師匠になってくれるでしょう。

そう、Mさんが抱えるこの問題についてのポイントは2つあるわけです。

1.オーバーフローにならないように抱え込む量をちゃんと自分軸で調整すること
2.手の抜き方やサボり方について弟を師匠とすること

この辺を意識すれば、今までと同じような状況であっても(元々面倒見るのが好きなわけだし)、このような不平・不満・怒り・恨み・憎しみ・怒り等を持たずに済むようになります。

もちろん、これは弟氏以外に対しても同じことで「Mさんだったら許してもらえる」と周りの依存を引き受けることもなくなっていくと思います。

「あ、ごめん。今は無理やわ」って断れるようになるわけです。

★自分軸を確立する本。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

★抱え込み症候群なあなたへ。

>「ついつい抱え込んでしまう人がもう無理! と思ったら読む本」(リベラル社)

★執着を手放すワークが満載の本&セミナー動画

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
*セミナーDVD『本気の手放しワーク』
*セミナーDVD『手放す愛で夫婦関係に奇跡を起こす~愛で問題を解決するセミナー~』


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
良かれと思ってあれこれ面倒を見てあげた結果起こる悲劇。
 


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