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ライフワークを実現していこうと思ったときに、好きなことややりたいことをアウトプットする、ということと、それをお金に換金する、という二つのプロセスが壁として立ちはだかることがよくあるものです。
その2つの壁の仕組みやどう乗り越えたらよいか?をざっくりお話しています。
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YouTube全て拝見し、現在はblogを順に読ませて頂いております。
ライフワーク系の講座がございましたら是非参加させて頂きたい者です。
アウトプットとライフワークについて質問させてください。
私は好きなこと楽しいことを見つけるのは好きでいくらでも1人で探し楽しめるのですが、それで収入を得るということがどうしても上手く行きません。
収入に繋げようと行動し、小さな仕事になりはじめるとモチベーションが下がったり、他のことに興味が移ったりします。
またオタク気質でインプットは常にやりまくるのですがアウトプットにベクトルが向かいません。
これまで、占い、ファッション、アート、心理学、精神医学、民俗学、宗教学とあれこれインプットしてきました。
たまに人との会話で出せるタイミングがあれば盛り上がったりしますが、それで終わります。
blogなど時々検討しますが、それよりまた新たなインプットで1人遊びに終始してしまいます。
文章を書くのは好きなのですが、人に読ませるというのは書いたことがなく、自分の考えを確認したり発見することにしか興味が向かってないと思います。
だから人に見せない前提ならエンドレスに書いてられます。
書かずにはいられない衝動がある感じです。
気持ちいいので…いわゆるオ○ニーですね…
ごくごくたまにそんな1人遊びの感覚を人との会話でも感じられることがあり、どうすれば仕事などでこういう楽しさを感じられるのだろう…というのが長年の夢にすらなっています。
アウトプットが苦手なオタク人間にライフワークを収入に繋げるヒントをいただけませんでしょうか?
(Sさん)
あー、あるあるですねー。というか、よーくわかりますー!!
ライフワークを研究してみたり、お弟子さん制度をやってカウンセラーと接したりしていると、Sさんと同じく「好きなことはあるんだけど、インプットに終始してしまう」という話がよく出てきます。
さらに「好きなことでマネタイズできたらいいのに、なんか仕事となるとテンション下がるー」という声もよく耳にします。
「まあ、それなら趣味としてやっていけばいいじゃね?」とテキトーに答えるんですけど、「は?こっちはちゃんとお金にしたいねん!」とキレられることしばし(笑)
つまり、ポイントが2つあるということですね。
(1)インプットは大好きだけど、アウトプットは苦手
(2)好きなことで収入を得ることがうまくいかない
これらはある部分ではつながっていますが、はじめは別々に見ていくとよいかと思います。
「勉強や学ぶこと、知ることが大好き!」「好奇心旺盛でいろいろとチャレンジしたい!」という“内的充実”を図ることが大好きな方っています。ほんとにたくさんいます。
私の周りでも何人もの顔がぽこぽこ浮かびます。
で、そういう方に「せっかくたくさんのことを学んできたんだから講座とかしたらええやん?」と言うと、いきなりテンションが下がって無口になる、という反応になることが多いですね。
Sさんはオナニーっておっしゃってますけれど、オナニーが悪いものでもないし、大事なもんだし、インプットが大好きで内的充実を図る人生というのも素晴らしいものだと思うんですね。
だから、それでいいんちゃうの?と思う私もいます。
(ただ、そういう方が収入を得ようとするといきなり大問題に発展しますが、それはのちに触れますね。)
そもそも人には「知る喜び、学ぶ喜び、成長する喜び」というものが備わっており、新しいことを知り、学ぶだけで充実感を思い切り感じられるシステムになっています。
だから、アウトプットしなくてもインプットだけで幸せを感じられるタイプの人もいらっしゃるのです。Sさんはそのタイプかもしれませんね。
ただ、そういう方は許容量がめちゃくちゃでかいので気付かないのですが、インプットだけしてアウトプットをしないとやがて「フン詰まり状態」に至ります。
分かりやすく、上品な例えをすれば「飯はたらふく食うのだけど、決してウンコをしない生活」だと思っていただければいいでしょう。
たぶん、Sさんはフードファイターよろしくめちゃくちゃ胃がデカく、胃腸の消化能力もすさまじいのですが、ウンコもおしっこも苦手!できない!と思い込んでいるようなものです。
だから、ある程度、物事を知り、極めてくるとそれ以上入らなくなるので(インプットできなくなるので)、別のものに意識を向け始めるかもしれません(いわゆる、味変ってやつですかね?)。それで結果的に「多趣味」となります。
あちこちの好奇心を満たすために様々なものをお腹いっぱいになるため食べまくる状態です。けれど、アウトプットしない(ウンコをしない)ので、限界があるんです。
それが悪いことではないのですが、いわゆる専門家になる、という点では限界が生じやすいと思うのですがいかがでしょうか?(専門家になる必要なんてもちろんありません!)
つまり、誤解を恐れずに言えば「あれこれと手を出してるんだけど、なんか中途半端というか、どれも極めてるとまでは言い辛いんだよな。それぞれのジャンルにもっとすごい人ってもちろんいるわけだしー」なんて感じることってありませんか?って話です。
で、実のところ「アウトプットを前提としてインプットをすることにより、インプットしたものが定着し、アウトプットできるようになる」という仕組みがあります。
つまり、アウトプットありきでインプットすることで初めてインプットしたものに意味や価値が出てくるんです。
そうでないインプットはただやみくもに情報を取り込んでいるだけで、あまり定着しづらい(自分のものになりづらい)というわけなんです。
人には「学びたい、知りたい」という欲求のほかに「与えたい、役に立ちたい」という欲求もあります。
この前者がインプットであり、後者がアウトプットになります。
それで、ある程度インプットしてくると、人は「与えたい」と思い始める(多くの場合「教えたい」「伝えたい」です)ものでして、その本能的欲求により、アウトプットに熱がこもります。
なので、のんびりと構えるならば「アウトプットしたくなるまで、インプットし続けたらいいんだよ」という話になります。
ただ、そこで先ほど出てきた「ウンコしないぜ!」という問題が出てくると話は別です。
つまり、アウトプットすることへの抵抗がもしあるならば、どれだけインプットを繰り返し、与えたい欲求を持ったとしても、フン詰まり状態になっちゃうのでそのインプットを捨てなきゃいけなくなってしまうんですね。もったいなくね?って話です。
なので、(1)の問題に対するSさんへの質問ってのは「アウトプットすることにどんな抵抗があるんでしょ?」ということになります。
これは(2)の収入に結び付けるうえでもすごく大事な質問です。
>文章を書くのは好きなのですが、人に読ませるというのは書いたことがなく、自分の考えを確認したり発見することにしか興味が向かってないと思います。
で、これも「文章に書く」というわけですから、アウトプットになりますね!
だから、Sさんは全然アウトプットしていないわけではないってことになります。
(誰かに読ませる文章じゃなくても、自分の中にある思いを外に書き出すことはアウトプットの一種と言えます。)
>だから人に見せない前提ならエンドレスに書いてられます。
で、なんで人に見せない前提じゃないとダメなんでしょうか?
その書かれた文章を人前に晒すってのはどうなんでしょうか?
ブログとかで公開しちゃうってのはどうなんでしょうか?
なんでダメなのー?
なんでイヤなのー?
え?恥ずかしい??
自信がない?
どう思われるか気になる?
大したことないと思われるのがイヤ?
ええ、ここが肝心要なポイントなんですねー。
そして、これに関してはほんと何時間でもしゃべれますー(笑)
与える、ということが苦手なんでしょうか?抵抗があるんでしょうか?
それとも、与えたいのだけど与え方が分からない、ということなのでしょうか?
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例えば私の弟子にヤタくんという変態がいるのですが、彼はマイル修業のオタクでして、仕事が休みの日には意味もなく「セントレア→那覇→羽田→稚内→セントレア」という1泊2日の弾丸旅行をしてる奴なんですね。
もちろん、観光なんてしないですよ。(詳しくは彼のブログを漁ってみてください)
で、そんなマニアックなことをしてるんだからブログに書いたらええやん?マイル修業について、とか、飛行機の賢い乗り方、チケットの取り方をブログで紹介したらええやん?と言っていたんですけど、彼はこう言うんですね。
「いやいや、この業界では自分なんてまだまだひよっこですから。自分よりすごい人間を何人も知ってるんで、その人を差し置いて自分がネタを提供するなんておこがましいです」と。
こういうのを「専門バカ」と言いまして(笑)、その世界の達人を知っているからこそ、生半可なことは書けない、という現象です。
「そりゃ、その世界ではあんたはひよっこかもしれんけど、うちらから見たらすごい知識を一杯持ってるんだからそれを出してくれたらよいのよ。あんたが普通だと思うことが、一般人にはすごいネタだったりするんだから」と口を酸っぱくして言ってたら、ようやくちょくちょくネタを書くようになりました。
・・・みたいなこと、オタクな世界ではよく起きていませんか?
心理学の世界でも全く同じことがありますよ!
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まあ、これは内なる競争心だったり、恥の概念だったり、バカにされる怖れだったり、自信のなさだったりするわけですけど、でも、自分がインプットしたものに意味・意義を見いだせれば、そこで役立つ人って必ずいるんですよね。
ヤタくんの知識はその筋のオタクたちにとっては「常識」かもしれないけれど、視線を変えて、一般人に目を向ければ「貴重な情報」だったりするわけです。
インプットしてる間ってだいたい自分よりオタクな人たちから情報収集をするために、どうしても意識がその世界に向いてしまい、それ以外の人たちが見えなくなります。
一方、アウトプットするのはそんなオタクたちに向けてじゃないわけですから、視線を変えていくと「オタクたちの前で披露するにはしょうもない情報でも、一般人たちにはすごく喜ばれる情報」であることに気付くでしょう。
当然、アウトプットすることを考えるためには「誰に?」という項目は外せないわけで、そこを工夫すれば、今のSさんが持っている知識だって十分人を喜ばせることになると思います。
(ヤタくんの場合は一般人としてますけれど、Sさんの場合は誰に喜ばれるネタなのか?それも考えてみるといいでしょうね)
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さて、そこで(2)好きなことで収入を得ることがうまくいかないって話になるんですけど、当然ながら収入になるのは「アウトプット」なんですよね?
製品、サービス、情報、知識、経験などのアウトプットです。
だから、アウトプットすることに抵抗がある(ウンコしないぞ!)と、当然ながら収入に結び付けることは難しくなります。
収入と言うのは「価値を与えて、その対価としてお金などを得る」ということです。
その「価値」が自分が今までインプットしてきた様々なものから生まれた「アウトプット」なわけですね。
そこではある重要なマインドが関わってきていまして・・・
「Sさんはお金が好きですか?」
「Sさんはお金を稼ぐことは好きですか?」
「Sさんはお金を得ることが大好きですか?」
という「お金ブロック問題」です。
好きなことで収入を得ようと思ったら、好きなことをお金に換金することを自分に許さなきゃいけなくなります。
自分が与えるサービスなり情報なりに「値付け」をしなきゃいけませんよね?
そこで「お金は汚い、嫌い、怖い、よく分からない」などのネガティブな思いがあったり、「お金儲けは悪だ、お金を稼ぐなんてめんどくさい、お金を稼ぐなんてよくないことだ」みたいな思いを持っていたら、このプロセスに多大なる悪影響を与えます。
「好きなことをする」と「収入を得る」の間に「お金を稼ぐ/得ることを許可する」という心理的な橋渡しが必要になるってことです。
同じような意味で「仕事が嫌い」とか「仕事は苦手だ」とか「仕事したくない!」ていう思いを持っていると、好きなことを仕事にしようとした瞬間に急ブレーキがかかりますね。
つまり、仕事に対しても「楽しいなあ~♪面白いなあ♪」という思いが必要ってことです。
ただ、好きなことを仕事にしている人がみんながみんな仕事が好きだったか?というとそういうわけではなく、「好きなことをしていたらそれが仕事になったんだけど、正直、仕事してるって感覚ってないんだよね~」とおっしゃる方がほとんどです。
つまり、「仕事」に対するイメージが結果的に変わっちゃったんですね。
なので、今の仕事を好きになったり、楽しんだりって必要は必ずしもなくて(できればそれがいいけど)、オタクなことをやって、それを換金する(値付けする)ことに許可さえ下りれば、「こんなことでお金をもらっていいんですかね~(ぐふふ)」という状態になれるものです。
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とはいえ、好きなことで収入を得る(値付けをする)ためには、やはりアウトプットは貴重なものなので、とりあえず、「好きなことを好きなように誰に対して発信するわけではないけど、ただ公開していく」ということから始めてみてもいいかもしれません。
というのも値付けって別に自分でしなくても「求められる」場合があるからです。
私が知ってる方でも「趣味の延長で情報発信していたら、それにお金を払いたいって奇特な人が現れたんですよね。無料でいいと思ってたんだけど、その人の気持ちを尊重してお金をいただいていたら、気が付けばそれがメインの収入になったんです~」なんて人もたくさんいます。
また、好きなことをお金にしたり、オタクな趣味を収入にしたりするのは、その筋の専門家がいますので(コンサルて人たちね)、その方法論は彼らにお願いするとして、とりあえずは、何らかの形でアウトプットすることを心がけるのが一番だと思うんです。
ということで、改めて、になりますが、「なぜ、アウトプットすることにこんなにも抵抗があるんだろう?何を怖れているんだろう?どうなることを危惧しているのだろう?」という部分を見ていくのが最初かな、と思います。
そのブロックさえ外せたら、まずは順調な滑り出しです。
よくある怖れってのが「批判される」「馬鹿にされる」「ダメ出しされる」「嫉妬される」「失敗する」などですが、それに気付けば、またそれを新たな課題として向き合っていけば乗り越えられるものです。
カウンセリングとかだったら「なんでバカにされると思うの?なんでそんなに嫉妬が怖いの?」なんて風に掘り下げていって、「ああ、そこに原因があるのね!」とか「こういう風にしたらいいよ!」なんて話をさせてもらえると思います。
とはいえ、アウトプットといってもブログやYouTubeやSNSだけでなく、友達に話す、気になったSNSやブログにコメントを残す、専用アカを作ってつぶやく、とかでもいいんですよね。まずはその辺から始めてみても良いかもね。
ということで、ざっくりした話のつもりがオンラインスクール並みの文章量になっちまいましたけど、参考にしていただければ幸いです。
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