あなたはどんな「島」の住人ですか?~価値観の違いを「島」に例えてみた~



価値観の多様化によって「選択肢が増えた」ともいえる一方、自分の価値観に執着し、他者の価値観を否定する傾向も強く出てきてるようです。
昨今よく言われる同調圧力もその一つですし、「正しさの争い」があちこちで見受けられます。
そんな価値観の違いを「あなたが住んでる島」に例えてお話を作ってみました。自分がどんな島に住んでいるのか?意識してみるだけで世界が広がるかもしれません。

先日、久しぶりに朝の電車に乗ったらずいぶんと人が少なくて、あれ?と思ったんです。
「あ、そうか。今はお盆休みか。だから出社する人が少ないんだ」と気付くまでしばらくかかりました。

私の仕事はお盆休みは特に関係ないので「日常的な感覚」で電車に乗ったんですよね。

そう、私は「お盆休みとは関係ない島」の住人なのです。
ちなみに私の周りには「お盆は会社が休みの島」の住人がほとんどいないので、なおさら、その現象に気付きにくかったようです。

そんな感じで私は土日がむしろ仕事日です。
だから、日曜日に家にいると家族が口々に「日曜日にパパが家にいるなんて珍しいね!」と言います。

うちの家族は「日曜日はパパがお仕事の島」に住んでいるのです。


婚活中の武闘派女子がよくプンプン怒りながら話をしています。

「ほんとに同世代のいい男なんてみんな売り切れてるんだから!頑張って出会いの場を作ったってロクなのと出会わないのよ!」と。

しかし、その話を聞きながら私は「ふーん」と思うのです。

「でも、あなたと同じくらいの年でヘラクレス君捕まえたお客さん、こないだもいたよ」とか、「30代後半の独身男子なんてむしろめっちゃ多いねんで」とか、あれこれ思うところはあるのですが、「同性代のいい男はみんな売り切れてる島」に住む彼女は、きっと私のその話を信じないでしょう。

しかも、「私の周りの女の子はみんなそう言ってるのよ!」と主張します。

「同性代のいい男はみんな売り切れてる島」で出会う人はみんな「同世代のいい男なんてみんな結婚してるよ!」と思っているわけですから、そう言いますよね。

少し離れたところに「意外といい男って余ってるよね島」があるのですが、そんな島の存在は夢にも思わないし、そう聞かされても信じないのかもしれません。

もちろん、「意外といい男って余ってるよね島」の住人女子たちは、「いい男と出会っても長続きしなかったり、野良猫揃いだったりするんだけど?あ?なんとかしてくれへん?」と私に詰め寄って来るんです。

「野良猫好きが集まる島」や「ロックマン愛好家島」の住民が私のブログをよく読んでくださっているようですね。

今、世間では「コロナが怖い島」の住人と、「コロナはそんなに怖くない島」の住人が激しく論争を繰り広げています。

「ワクチン肯定派島」と「ワクチン否定派島」という島もありますが、前者の方がだいぶ規模が大きいようですね。

また、「在宅勤務最高!島」や「会社に行かないと仕事ができない島」の住民も今年はたくさん生まれました。

昨日、お弟子さん向けのセミナーをしていたのですが、そこで「私、子ども、いらないんです」という話が出ました。

彼女はあちこちで「なんで子ども要らないの?」「それっておかしいよ」「産めばかわいいよ」という下世話な質問を今まで浴びせかけられてきて辟易しています。

彼女は「女は子どもを産むべき島」の住人なのかもしれません。

一方、私は「別に子どもいらない島」の住人や、「どっちでもええんちゃう?島」の住人を知っているので、「そんな人ばっかりではないけどなあ」と言うと、彼女は「確かにそういう人もいるけど少数派でしょ?」って返答をしてくれました。

「女は子どもを産むべき島」に「どっちでもええんちゃう?島」や「別にこどもいらない島」の住人が時々訪れているからだと思いますが、あくまで彼らは訪問者なので、彼女と出会う確率は低いのです。

もし、彼女が「どっちでもええんちゃう?島」に遊びに行ったら「ええ?なんでそんな子ども産まなきゃあかんとか思い込んでるわけ?」と異端児扱いされるに決まっています。

パラレルワールドと言ってもいいかもしれませんが、同じ「日本」(世界)のという一つの国に見えて、その中には様々な価値観が渦巻いています。

そして、引き寄せの法則でもありますが、同じ価値観の人が自然と引き寄せられ、そして、今日のお話で言う「島」を作っています。

「同世代にいい男なんていねー島」と「けっこういい男、余ってるよね島」が同時に生まれるわけです。

彼らは同じ日本という場所に住みながら、そして、物理的には接点を持ちながらも「価値観」という点ではすれ違っていて、出会うことがありません。

だから、前者の島に住む人たちは「ほんと婚活したって意味がなくね?どうせいい男なんていないんだからさ。ほんと疲れるわー」とタピオカを吸引しながら愚痴るんです。

でも、すぐ横のテーブルには後者の島の住人が集っていて「こないだの合コンですごくいい人に出会ったんだよねー。今、やり取りしてていい感じなのよー」と報告をしているのですが、前者の島の住人たちの耳はその会話が聞こえません。

あるいは、もし聞こえてたとしても「嘘だよねー。そんなことないよねー。」とか「若いからじゃない?かわいいからじゃない?もしかしてパパ活の話?」なんて解釈してしまうでしょう。

住む島が違う、ということは争いの元になるからです。

「ああ、あの人は『そういう価値観の人なんだー』。私ととは違うんだねー」という風に受容できればいいのですが、特にここ日本では長らく同一価値観で生きてきたゆえの「同調圧力」が強いので、「その価値観は間違っとる!!」と自分の島が唯一正しい主張をしているかのように思い込んでいます。

もちろん、外国で過ごした経験のある方は違いすぎる価値観の洗礼を受けているので「そういう考え方もあるわなあ」と思えるんですけれど、似たような価値観の中で育ってきた人たち(同じ島の住人)はなかなかそれができません。

特に価値観が多様化しまくっている現代は、いわばあちこちにいろんな島が生まれているようなもので、それぞれの島が自分の島を守るために武装していれば、そう簡単に友好条約は結ばれず、お互いの存在を否定しあう「戦争」が生まれやすくなっています。

とはいえ、かつては「夫婦同姓が当たり前島」が圧倒的優位を保っていましたが、時間が経って「事実婚島」との間にかけ橋が架けられ、自由に行き来ができるようになりましたね。

そんな風に架け橋ができればお互いの島を行き来することができるので、「どっちもありかー」という価値観を持つ人たちが増えるようになります。

つい人は「私が正しい」と思い込む、というか「正しくあってほしい」という欲求を強く持ちます。

だから、違う島の住人と出会うと、自分が否定されているかのように感じて強く反発し、自分の主張の正しさを主張します。

「受け入れる」(受容する)よりも、「正しさの争い」の方に進んでしまうのです。
それは自分を守るためであり、自分のプライドを保つためであり、また、自分の正しさを証明し続けるためです。

相手の価値観を受け入れることは「負け」のように感じてしまうし、屈辱的ですらあります。

そんな競争心を強く持つと、相手を理解しようとする気持ちだって出てきません。

そうした理由で夫婦間に亀裂が入ったり、社長派と副社長派の派閥争いが生まれたり、友達と疎遠になったり、親と喧嘩したりするわけです。

(1)自分がある島の住人であることを自覚する
(2)ほかにも島があることを知る
(3)ほかの島の主張に耳を傾け、受け入れ、理解する
(4)架け橋がかかる

というプロセスをたどることができます。

そうすると島の間を自由に行き来することができるので、「選択肢」が増えることになります。

つまり、どんどん生き方が自由になっていきますし、交流の輪も広がっていきます。

もちろん、今いる島が好きならばそこに住み続ければいいんですね。橋がかかっていてもそこを行き来するかはあなたの自由です。

もしかすると、あなたが今かかえる葛藤の多くは自分がいる「島」を世界のすべてだと思い込んでしまっていることや、数多ある「島」の存在を受け入れられないことから生まれているのかもしれません。

「私はこの島に住んでいる」という意識を持つことで、今日から少し違った世界が見えてくるかもしれません。

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あなたはどんな「島」の住人ですか?

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