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駐在員の妻業界(?)に限らず、狭いコミュニティに属するということは、それだけ決まった他人と接することになり、人間関係が固定化しやすくなります。
そうすると他人と比較したり、競争したり、嫉妬したりしてどんどん心が疲弊しやすくなります。
だからこそ、自分軸に意識を向けて、自己肯定感をあげることが役立ちます。
そうすると「今だからこそできること」に意識を向けやすくなるのです。
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東南アジアでの駐在帯同生活が始まり約9カ月が経とうとしています。
日本で働いていた頃にはできなかったマッサージや習い事などに通うことができ、それなりに充実しています。
それと同時に悩みも出てきました。
ひとつは、自分の仕事について。日本にいるときは、教育業界で働いており、激務で辛いこともありましたがやりがいを感じていました。少し休憩をしたらまた頑張ろうと考えていたところで、主人の海外転勤・・。
気分が落ち込むと「苦労して就職したのに手放したものは大きかった」と悲しくなります。
それに加え、自分が何も働いていないからか、学歴コンプレックスが刺激され辛いです。駐在員の方は皆高学歴・有名大卒(に見える)。そして奥様も素敵に見える・・。
主人も私も大卒ですが、有名大でも大企業でもありません。
現在は通信制の大学院に通い課題提出をしたり、修士論文提出にむけて行動していますが気分は不調です。
何かアドバイスがありましたらいただけると、とってもとーっても励みになります!
(Yさん)
まあ、駐在員の奥さまという立場はなかなか難しいものがありますよねー。
私もかつては電話カウンセリングをしていたので、そんな方々とよくお話をさせていただいたものです。
国によっては家政婦さんを雇わなきゃいけないので家事すらできず暇すぎる、とか、旦那の職位によって奥さまたちの序列が決まる、とか、習い事をしようにも結局狭いコミュニティなので常に気を使う、とか、治安や気候の影響であまり外出することができないので息が詰まる、とか、何かあるとすぐに噂が立つので迂闊に行動できない、とか、そもそも仕事をしたいのにできない、とか、旦那はいつも付き合いで飲み歩いて女の子とも遊んでるのに私は何もない、とか・・・まあ、ほんと色々ありますよね。
そこにお子さんのスクールでの人間関係や、さらに受験問題があったり・・・。
あ、そんなお子さんの進学問題(帰国子女入試など)を専門に指導されている方をよく存じ上げておりますので興味あればご覧ください。
海外駐在員専門コンサルタント 齊藤賢人さん>https://ameblo.jp/nms-acm/
なので、いい関係を築く、というよりも、いじめられないように何とか任期の期間をやり過ごす、という後ろ向きな理由で人間関係を築いている方が多いのも特徴で、それゆえに、どうしたら嫌われないか?どうしたら浮かないか?どうしたらボスに気に入ってもらえるか?という他人軸に陥りやすい傾向にあると思います。
しかも、仕事ができないとどうしても「旦那軸」にもなりやすいものです。
そういう環境の中では迂闊に自分の悩みを誰かに相談することができないですから(噂としてすぐに広がってしまうし)、一人で抱え込んでしまう奥さまもとっても多いと思います。
「旦那は職場があって、接待もあって、そこで憂さ晴らしもできるけど、私はヨガやテニススクールに通っても結局同じ立場の奥さんばっかりだからストレス溜まる!!!」みたいにね。
とにかく「コミュニティが狭く、自由が利かない」という点がけっこう影響していると思うんですよね。
だから「旦那を置いて帰国した方がいいのか?」「離婚を考え始めてるけど・・・仕事を辞めてるので経済的に子どもを育てられるのか?」などとよく相談されていました。
今も帰国のタイミングでセッションやセミナーにお越しになる方もいらっしゃいます(特にお子さんの夏休みと年末年始あたり)。
それで、けっこう駐在員の奥さまからのカウンセリング依頼が多かったのかもしれません。
今の私は電話でのセッションはしていないので、もし必要ならうちのお弟子さんのセッションをご利用くださいませ。メール/スカイプ/zoomなどに対応している者もおりますゆえ。
>http://cocoronooffice.jp/#counselor
そんな環境ですから、旦那さんのお勤めの企業だったり、学歴コンプレックスはかなり刺激されますよねー。
旦那さまもそうですけど、奥様方もそれなりの有名大を出られていたり、語学堪能な方も多いですもんねえ・・・。
ところで、
>現在は通信制の大学院に通い課題提出をしたり、修士論文提出にむけて行動していますが気分は不調です。
ということで、なんかすごいなあ!!と素直に尊敬しているのですが、それってご自身のやりたいことなんですよね?
日本に帰って教育関係のお仕事に復帰される準備をされてる、ということでよろしいでしょうか?
さて、そういう狭いコミュニティの中で、どうしても「夫の勤めている企業・職位・学歴」などがクローズアップされてしまう駐在員妻業界(?)においては、なかなか「自分軸」を保つことは難しくなってしまうものです。
つまり、周りの奥さま方にだいぶ振り回されてしまうんですね。
そして、それはほとんどの奥さま方に共通しているようで、皆さん、それぞれがそうした悩みを抱えていらっしゃるようなのですね。
隣の芝生は常に青いもので、Yさんが「あそこの家は旦那様もいい企業に勤めていらっしゃるし、奥さまもいつもきれいにされていてすごいなあ」などと思っているその奥さまがYさんに対して何らかのコンプレックスを感じていらっしゃることも多いです。
でも、信じられないでしょ?(笑)
人は「自分にあるものに価値を見られずに、ないものばかりに価値を見る」という心理傾向がありまして、さらに、そこに「嫉妬心」や「競争心」が生まれてくるので、余計に自分を低く見積もったり、コンプレックスになったりするんですね。
これは狭いコミュニティだから、というのもありますし、結構エリート率が高い駐在員業界だから、という理由も大きいです。
その象徴のひとつとして「学歴コンプレックス」というものがあるのかな、とも思うんです。
自分や夫のことを「学歴がない」と思ったなら、「学歴がある」という人に嫉妬してしまうんです。
もし、そのコンプレックスを克服するために通信制の大学院に通われているとするならば、ほんとしんどいと思うんですよね。それで先ほどの質問になったわけです。
だから、何よりもそうしたコミュニティに属しているYさんとしては「自分軸」というものが重要になってきます。
「私は私、他人は他人」です。
「私は」何がしたいのか?
「私は」何が欲しいのか?
「私は」何が嫌なのか?
「私は」どうするのか?
という風に「私は」という意識をより強く持って見ます。
語学を学ばれる方も多い環境かと思いますが、外国語はけっこう主語を明確に発するでしょう?しかし、日本語は主語をカットしても文脈から意味が通じてしまうので、日本人は「私は」という意識が希薄になりやすいんです。
それで「他人軸」になりやすいんですよね。
なので、なおさら意識的に「自分軸」に移行することがとても重要なんです。
さらに言えば「自己肯定感」も大事なんですけどね。
「嫌われても構わない」「浮いたって何も問題ない」「ここで孤立したって私には居場所がある」みたいな思いを持てたらだいぶ楽になると思いませんか?
そうした思いを作ってくれる自分軸と自己肯定感に意識を向けてみてください。
ま、私のブログを読んでくださっているのでしたら、その点はもう十分承知かと思いますが、改めて意識し直してみるといいですよ。
そうして自分軸を意識しつつ「私の楽しみ、喜び」にエネルギーを向けていきます。
他人は関係なく、自分が大事、なわけですから、自分が笑顔になれるようなことにエネルギーを向けていくわけです。
例えば、こんな発想をしてみてください。
・この国に駐在している今だからこそできることは何か?
・帰国するまでの期間で学び、成長できることは何か?
ある奥様は、東南アジアの金融ビジネスが盛んな国に駐在されていたので、投資に興味を持って色々と学ばれたそうなんです。元々海外に興味があったので世界情勢の変化を敏感に感じ取れることに惹かれた点もありました。
それで、何だかんだ遊びでちょいちょい投資をしていたら、なかなかの資産を築いてしまいました。
ある奥様は元々占いやヒーリングに興味があったので、その国独自のそれらの手法を学び、帰国した際に趣味のつもりで始めたら、それが口コミでたくさんのお客さんが押しかけてきたこともありました。
ある奥様はその国の伝統工芸品に惹かれまして、その制作に夢中になりまして、帰国後にはワークショップを開いたりしてその国の文化を伝えることを喜びにしています。
Yさんのようにヒマな時間を勉強にあてて修士号を取られた方ももちろんいらっしゃいます。
・・・とまあ、いろんな方々もよくいらっしゃいますね。
「転んでもただじゃ起きねえ」というわけではありませんけど(笑)せっかく今の環境が与えられているので、「そこでしかできないこと」にフォーカスし、しかも、「楽しい、面白い、ワクワクする」ということを実践してみてはいかがかな?と思うのです。
そうすると駐在員の妻生活で得たものが人生の上での財産になると思うんです。
そのためにも「自分軸」そして「自己肯定感」に改めて意識を向けて見られたらいかがでしょうか?
「周りに気を使う狭いコミュニティの中で生き延びる大切なあり方。」
https://voicy.jp/channel/962/61860
★自分軸と自己肯定感を磨くならばこれらの本がお勧めっす。
>「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)
>『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)
>「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
>「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)
★お弟子さんたちのカウンセリング。なかなか好評みたいです。
>http://cocoronooffice.jp/#counselor
☆オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
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https://www.mag2.com/m/0001677732.html