会話が続かない、と嘆くのは自分がまるでMCのように思っているから!?



会話が続かないのはあなた一人の責任なんでしょうか?
お互い様じゃないんでしょうか?
エンターテインメント的資質を持つ方ほど、1対1でも集まりの場でもまるで番組MCのように振る舞わなきゃと思ってしまってるのかもしれません。

根本先生こんにちわ。
いつもメルマガをちょこちょこっと読ませて頂いてます。
セミナーにも何度かお邪魔して何度かメールも送らせてもらったり、LINEもお友達登録させていただきました。

人との関係性と言うか関わり方と言うか。。。

私は昔から接客業をしていたので人と話す時はなるべく笑顔で、相手に失礼がないように接して、相手に気を使わせないように心がけています。
男女関係なく友達からはよく相談をされることも多いです。
周りからは気を使い過ぎていると良く言われますし、私自身も疲れる上に大切されてないなと感じます。だからと言ってどうすればいいかもわかりません。

知り合い程度の方と会話をする際は会話のネタがすぐ尽きて、自分でもどうしようとか相手からももう話すことないし。。。みたいな雰囲気を出されるので余計に何を話したらいいかわからなくなります。

それに2人になったりすると何を話そうかと緊張してしまい、それが相手に伝わってしまってるのもあるでしょう。

飲み会などの集まりに行くとちょっと会話をしても盛り上がらず、少し避けられてるのでは?と思うくらい寂しい思いをしますし、私自身飲み会や団体での集まりが苦手でほとんど行くのは避けています。

話がごちゃごちゃになりましたが、もっと気軽に話しかけてもらえたり、話せるようになりたいです。

根本先生教えてください。よろしくお願い致します。
(Kさん)

つい先日、似たようなテーマに回答しましたので参考にしてくださいね。

「自己否定から始めるのと、自己肯定から始めるのでこんなにもプロセスが変わるもの。」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/30600

また、文中のLINEでお友達登録ってこれのことね!よかったらぜひ!

https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/27653

実は私もKさんと同じような悩みを昔はたんまりと持っていまして、人と話すのが正直苦手でした。

>知り合い程度の方と会話をする際は会話のネタがすぐ尽きて、自分でもどうしようとか相手からももう話すことないし。。。みたいな雰囲気を出されるので余計に何を話したらいいかわからなくなります。

まさにこんな感じ!でしたね。

今でも会話が得意になったわけでなく、基本的には無口で大人しい性格なので、何も話すことがなければ無言になってしまいます。
そして、気まずい空気が流れます。

私の場合は初対面の人の場合はいいんですけど、何度かお会いした人だとなかなか話が続かなくなります。

とはいえ、今はあまり気にならなくなったのですが、それはやはり職業柄、様々な「質問スキル」を身に着けたからかもしれません。

「会話が苦手」「話が続かない」「沈黙が続く」なんて悩みを抱える方は多くの場合「自分のことを話すのが苦手」なんじゃないかと思うんです。

実は、他人の会話によく耳を傾けてみると分かるんですけど(笑)、よくしゃべってるなあーという人たちは基本、自分の話(もしくは他人の噂話)をずーっとしてます。

だから、自分の話なんてあんまりおもしろくないだろうし、興味もないだろう、という“エンターテインメント的資質”を持った方は、明らかに興味を示されない限り、自分の話はしないもんです。

エンターテインメント的資質って適当な名前を付けましたけど、それは「相手を楽しませたい」「場を盛り上げたい」という気持ちを強くお持ちの方なんですな。

それが「話すんだったらボケて落としてどっかんどっかん笑いを取らなあかんけど、そこまでの話術がない」とか「話すんだったら相手が膝を乗り出すくらい興味深い話をせなあかんけど、そこまでのネタがない」なんて思っているわけです。

だから、自分のことが話せないし、会話が続かなくなっちゃいます。

それで私の経験上、「人とうまく話せない」とか「会話が続かない」という方をセッションしていると、意外にユーモアに溢れている人が多いのですね。
(長らく大阪でセッションをしてきたからかもしれませんが)

そんなときにカウンセラーという職業は「相手を堂々と質問攻めにしても良い」ということが許された仕事ですので、あれやこれやと質問する癖が付きます。

セッション中に冷や汗かきながら「何を質問しよう・・・どうやって聞こう・・・」と考えた恩恵とも言えます。

でも、我々「会話が続かない族」もそうなんですが、相手が興味を持ってくれるんだったら自分のことをたくさん話したいんですよね。
しかも、聞き上手だったらなおさら嬉しくてあれやこれやとしゃべっちまうもんです。
そして、「ああ、何か楽しかったなあ」という思いをしてくもらえます。

私の場合は料理屋のカウンターで隣の席のおっさんをナンパする際も、あれやこれやと質問攻めにして喜んでもらい、挙句、ワインをおごってもらったり、他のお勧めのお店を紹介してもらったりしています(笑)

つまり、エンターテインメント的に言うのであれば、積極的にこちらから仕掛けていって笑いをとる「ボケ」のスタイルよりも、むしろ、相手の面白いところを引き出す「ツッコミ」のスタイルなんです。

そして、ボケは天然なところがあるのですが、ツッコミは学習できるという特徴があります。
ダウンタウンの浜ちゃんも天才的な相方のボケに対抗できるように、名人たちの漫才を聞きまくってツッコミの技術を磨いたそうです。

Kさんも接客業を長らくされていたのであれば、お客さまとの会話は慣れていると思います。
そして、そこでは様々な「質問力」を鍛えていらっしゃると思うんですね。

それを発揮してみるといいと思うんです。

さて、その上で、こんなシーンです。

>知り合い程度の方と会話をする際は会話のネタがすぐ尽きて、自分でもどうしようとか相手からももう話すことないし。。。みたいな雰囲気を出されるので余計に何を話したらいいかわからなくなります。

だからこの「会話のネタ」はツッコミである自分が提供するのが基本だと思ってください。
そして、「自分の話を提供する」のはあまり向いていないタイプだと思ってみて下さい。

その上で、「自分でもどうしようとか相手からももう話すことないし。。。みたいな雰囲気を出される」ならば、素直にスマホに助けを求めましょ。

SNS見たり、ゲームやったり、しちゃいましょ。

それが失礼に当たるように思うときは「じゃあ、そういうことですねー」とさりげなくスマホを取り出してSNSをチェックして、LINEに返信するか、さっき撮った写真をインスタにアップすればいいと思います。

その姿が相手には「あ、なんか用事あるんだ」と思わせてくれます。

そして、何よりも大切なことは「相手も何を話していいのか分からなくて戸惑っている」ということなんです。

あなたがそうしてスマホを取り出せば、相手も安心して自分の世界に入れます。
むしろ、ホッとしちゃうわけです。

つまり「あなたが何かを話さなきゃと考えているときは、相手も同じことを思っている」ということを忘れないでいただきたいのです。

基本、相手とは対等です。
あなたが面接官やカウンセラーならば別だけど、それ以外の場面では会話はお互いの協力によって成り立たせるものです。

あなた一人がその重責を担わなくてもいいのです。

相手の人も「どうしよー、また沈黙になっちゃった。何か話してくれないかなー。」なんて考えているんです。

ふだん接客業をしている方はつい「おもてなしする立場」に慣れ親しんでいるので、プライベートなどでもそのポジションに立ちやすいんですけど、それは違うんです。

会話が続かなくて沈黙が訪れたとしたら、それは、お互い様なんですよね。

ちゃんと相手を信頼し、対等な関係であることを思い出してみましょう。
そうすると会話が続かなくても大丈夫になりやすいものです。

Kさんのように「相手に気を使い過ぎる人」というのは、そのエンターテインメント的資質を発揮し過ぎて、常に番組MCみたいに振る舞おうとしてしまうんです。

それ必要?
それ求められてる?
浜ちゃんみたいに上手に場を回したいの?

だから、その座を意識的に降りて「いちパネラー」として意識してみると、飲み会の席が盛り上がらなかったとしても、それは「みんなの責任であって、私一人の責任ではない」という風に思えます。

職場の人間関係も、恋愛も同じですねー。

ついつい「自分がリードしなければー、ちゃんと相手の話を引き出さなければー」みたいに思うと話は続きません。

そうして、何だ対等なんだ、別に自分がMCにならなくてもいいんだ、と思えたら、もっと気楽に話ができるし、話が続かなければスマホに逃げても大丈夫だと思えるんじゃないでしょうか?

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