「○○だから△△できない」は「ほんとは△△したくない」ってことを認めちまいな。



友人から「来週の土曜日、街コンがあるんだけど一緒に行かない?」と誘われたあなた。
ふだんから「婚活しなきゃー。そろそろ本気で考えなきゃー」と言ってたのを彼女も覚えてくれていて誘ってくれたんです。

でも、あなたはつい「ああ、来週!?ちょっと別の友達と買い物に行く約束してるんだよね。春物を揃えなきゃヤバいと思ってー。ほんとに残念なんだけど、またあったら教えて」と答えます。

買い物の約束はほんとうなので、誘ってくれた友人に嘘をついているわけではないのですが・・・「ほんとに婚活したいの??」という疑問がふつふつと湧き上がってきます。

こういうこと、ふだんからしてしまいませんか???

ちょっと一部の皆さんにドキッとする話を。

「根本さんのセミナーにぜひともお伺いしたいと思っているんですけど、○○なんでなかなか行けないんですよ~」

そんな声をよく頂きます。

○○には「仕事が忙しくて」「距離が遠くて」「子どもがいるので」「お金がないので」「家族が厳しいので」などなど様々なものが入ります。

もちろん、それは嘘ではないでしょうし、事実、なかなか難しいこともあろうかと思いますし、そういう思いが出てくるのは仕方ないと思うんですが、ただ、穿った見方をしちゃえば、

「セミナーよりも仕事の方が優先順位が高いってことだよね?そこまで根本さんのセミナーに魅力を感じていないんですよね?」

という話じゃねーかなー、と思うのです。

あ、ここで罪悪感を覚えたり、「何言ってんの?この人?」と思わないで頂けたら嬉しいんですけど。

もちろん、それは私に責任があって「それでも行きたぇ!仕事サボるために親戚を一人二人危篤にしてでも行きてぇ!」と思わせるだけの魅力がないわけです。
(これはこれからもずっと続く課題のひとつだと思ってます!)

そして、実際、そういう風にしてセミナーに駆け付けて下さる方もいます。

お弟子さん制度の1期がバンバン進んでるんですけど、大阪や神戸、名古屋はもちろん、札幌や沖縄から毎月東京まで通ってくれる方もいます。
密かに「アホやなあ」と思っているんですけど(笑)、その距離や時間をかけてでも学びたいというお気持ちにガッツリ応えたいと思っています。

相棒の隆盛くんと始めたYoutubeチャンネル「独立してライフワークを生きる道」の編集は奥さんのさっちゃん(通称:さつD)が頑張ってくれているんですけど、彼女は先日、某SHINeeのライブのために(年齢も考えずに)往復高速バスで大阪~東京を往復していました。
さつDは動画編集や私の事務作業はもちろん、イタい旦那さんの面倒を見るのにものすごく大変なのに、そこまでして行く価値を感じていらっしゃるようです。

また、税理士事務所に勤めているため、確定申告を控えたこの時期は死ぬほど忙しいにも関わらず、好きな野良猫男子に会いに行くために無理やり時間を作って駆け付けているクライアントさんもいます。

そういう体験って皆さん、100個や1000個はあると思うんです。

そういう目で見れば「友達との先約があるから、街コン行けないの~」と思ってしまうのは、そこまで婚活のモチベーションが上がってないんだな、ということを教えてくれるのです。

もちろん、それがいいとか悪いとかいう話ではありません。

ここでヤバいのはその「婚活へのモチベーションが低い、もしくは、口では婚活しなきゃと言ってるけど、本音はあまりやりたくない」という気持ちを、自分で作った言い訳によって、自分で自分をだましっちゃうことなのです。

もちろん、これは婚活に限った話ではないですよー。

「ダイエット」「貯金」「転職」「海外旅行」「彼の親への挨拶」「仕事に役立つ本を読む」「飲み会」「英会話」などなど、何でも当てはまりますね。

頭では「婚活しないとヤバいよなあ、もう彼氏いない歴3年だし、年も年だしなあ」と“考えて”います。

一方、心では「ぶっちゃけまだ元カレのことを忘れたとは言い切れないし、婚活とかめんどくさいし、ちょっと怖いし、嫌だなあ」と“感じて”います。

しかし、それを知ってる頭は「そんなことじゃダメじゃないの!もういくつだと思ってんの?そろそろ動き出さないとほんとに手遅れになっちゃうよ!周りの子はみんな行動してるのよ!」と“考えて”、自分(の心)に鞭を入れようとします。

ところが、心では「そんなこと言ったってさー、元カレ以上の男に出会えなかったらどうすんの?そもそも全然自分に自信がないのよね。」と“感じて”、抵抗するわけです。

そんな風に私たちの頭と心は「考える(思考)」と「感じる(感情)」の間でものすごい葛藤を示します。

そんな時に「街コンの誘い」が飛び込んでくると、思考としては「行っちゃえよ!チャンスじゃねーか!」と“考える”んですが、感情としては「ええー、やだ。行きたくないー」と“感じる”んです。

そして、そこで編み出した玉虫色の妥協案が

「いやー、ちょっと別の友達から買い物に誘われててー」

ですし、それでは弱いな、と思ったら、

「春物をそろそろ揃えないとヤバいしー」

と“言い訳”をするんです。

そして、友達の「じゃあ、しょうがないよね。また誘うね」と言葉に安心すると同時に、自分自身でも

「うん、しょうがないの。ほんと、しょうがないのよ。行きたいんだけど約束があるから行けないのよ。うん。しょうがない、しょうがない」

と折り合いを付けるのです。

つまり「ほんとは行きたいのに、事情があって行けないの」という“言い訳”は頭も心も妥協できる折衷案として機能してくれるのです。

ところが、そうしたアイデアは問題を先送りする効果はあったとしても、相変わらず頭と心は相反する意見を持っているわけですから、再び同じ葛藤が繰り広げられます。

さらには、その「事情があってできない」という“言い訳癖”のようなものができてしまうと、婚活に限らず、あらゆる面でそれが適用されるようになるのです。

で、ここまで読まれてきて「いたたたたたたた・・・」と胸から流血されてる方も少なくないと推測されますが、まあ、もう少しこの話は続きます。

「じゃあ、どうすりゃいいのよー。そんなせっかく誘ってくれた友だちに『行きたくないから行かない』とは言えないじゃないのよー」とお思いの皆さまへ。

いや、別に口ではそう言ってても、ちゃんと自分が理解していればいいと思います。

「ま、ほんまはそない婚活したいと思ってへんねん、あたし」って。

そうすると「いやいやいやいやいやいやいや、待て待て待て待て」と思考が騒ぎ出すかもしれませんが、「まあ、まあ」と思考を宥めつつ、まずは、その本音に向き合った方が自己嫌悪も罪悪感も少なくて済むんです。

「本音に忠実に生きる。」というのは理想的な生き方かもしれませんが、そうなる前のステップに「本音をちゃんと受け入れる」というものがあります。

「なんで、婚活なんてせなあかんねん!やりたないわ!」
「まあ、そこまでセミナーに行きたいわけではないんだよなー」
「ほんまはあんまり彼のこと好きやないんよねー」
「この仕事、ほんまはあんまり好きやないのよねー。けど、転職する勇気がないのよねー。」

本音を受け入れられると、ものすごく、楽になります。

思考と感情がズレてるとストレスになるものですから、そこが一致すると楽になるんです。

でも、自立した立派な大人は「感情を思考に合わせさせる」という無謀なチャレンジに挑んでしまいます。

「それは電卓を使ってExcelと勝負するようなもんでっせ」というのですが、それくらい思考と感情のパワー差はあるんです。

だから、そんな無益な争いはやめなはれ、ということです。

「でも、でも、そんなことしたらいつまで経っても嫁に行けないじゃないです!今でも相当ヤバいのに!!」という三十路並びに四十路以降の皆さま。

いつも根本さんのブログは無駄に長いでしょう?まだまだ続くんですよ。

一旦、本音(感情、心)を受け入れた後に、思考の出番です。

「婚活なんてしたくねーわ!」と受け入れた後に、「で、どうしようか?」という戦略会議が始まるのです。

「頭→心」ではなくて「心→頭」の順番なんですね。

モチベーションをあげるのもそうです。
心が付いて来ていないのに、思考で無理やり頑張ろうとしてもやがて疲弊します。

特に思考というのは「怖れを使って心を脅す」ということをよくやります。
「婚活しなかったらほんとに嫁に行けないよ!」って風に。

心(本音)を受け入れた後に、「じゃあ、どうする?」て考えた方が心も協力してくれるのです。

コミュニケーションでもそうでしょう?

彼に「上司がさ、コロコロ言うこと変わるのよねー。今日もそれで午前中の仕事が全部パーになっちゃってさー。ほんとむかつく」って愚痴ったときに、

「そりゃ、お前がちゃんと上司の意志を確認してないから悪いんだよ」

って頭ごなしに言われたら、「おいおいちょっと待てよ、表に出るか?それともここで脳天カチ割って少ない脳みそちゅーちゅー吸うたろか?」ってなるでしょ?

それが、「ほんまにー、それはムカつくよなー。いい加減な上司だよなー」って共感してくれたら、「でしょう?ほんと。でもちゃんとしない私も悪いんだけどさー」ってなりません?

え?そんな男どこにいるんだよ!!だって???

いやいや、そういう話じゃなくて・・・。

心と頭の関係は、そんな風に彼女と彼氏と同じような関係です。

とすれば、あなたももう少し心との付き合い方が上手になるかもです。

まあ、実はこれ、ものすごく深い話で、婚活や人間関係、コミュニケーションを円滑にするに当たって、実に深い意味があるんですけど、もう十分文字数も稼いだんで、それはまたの機会にお話しするとしましょう。

★ちなみにそんな嫌なもんは嫌なもんでいいんだよ、という話は新刊「朝9時までに1分間ください。不安が消えて、心が元気になります。」(キノブックス発行)の48ページにも出てきます~!

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