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与える、というのは「相手が喜びそうなことをしてあげて、そこに喜びを感じられること」です。
そこには相手の気持ちを考えて喜ぶだろうな~嬉しいだろうな~と思うことをしてあげることと、相手の反応に関わらず、その行為そのものに自分が喜びを感じられること、という2つのポイントがあります。
紛うことなき「自分軸」の状態で行われる「愛する」行為の一つです。
大切な人にプレゼントを贈ろうと思います。
何が嬉しいかな~、こんなの好きじゃないかな~と思って商品を手に取ります。
そして、ラッピングをしてもらい、家に帰ってメッセージをしたためて、そっと忍ばせます。
そして、どうやって渡そうかの作戦を練って、いよいよ実行。
そのプロセスすべてに喜びがあり、ワクワクがあります。
「こういう機会を与えてくれてありがとう!!」と感謝すら生まれます。
そうすると、相手の反応は二の次となり、あまり気にならなくなります。
ところが、私たちは多く「喜んでほしい」という欲求があります。
そして、きっと「めっちゃ喜んでくれるだろう」という期待もあります。
時には「せっかくあなたのために選んだのだから、それなりの反応を求む」という傲慢さも出てきます。
だから、喜んでくれない時点で、このプロジェクトは失敗したかのように思います。
「なんで喜んでくれないんだよ!」という怒りが出てくることもあります。
また、「もっとちゃんとしたものを選べばよかった・・・」という後悔(自己嫌悪)が出てくることもあります。
厳密に言えば、それは「与える」ということではありません。
「取引」と言います。
「プレゼントをあげたんだから、喜んでよね」という。
あるいは「犠牲」と言います。
「ほんとうはしたくないんだけど、しないと嫌われるからする」という。
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気を使う人というのは、色々と周りの人の様子を観察し、また、空気を読んで行動することができる人。
それが自分の喜びに繋がっている場合は自分軸なのだけど、「嫌われたくない」「場の空気を乱したくない」「迷惑をかけたくない」「失敗したくない」「目立ちたくない」「恥をかきたくない」などの思いが背景にある場合は「他人軸」になっています。
他人軸の時は相手の反応が気になります。
嫌われないように、迷惑をかけないように振る舞うのは、実は他人軸である証拠なのです。
相手の思いを気にしてるわけですから。
そうすると、自分の行動は「相手の気分を害さない」という条件に縛られるようになります。
でも、相手の動きは読めないですから、ずいぶんと神経を使うことになります。
そして、疲れてしまうのです。
いわゆる「気疲れ」ですね。
この時は「相手に喜んでほしい」という思いよりも「嫌われたくない」という思いの方が上回っています。
さらに「相手に喜んでほしい」という思いの裏には純粋にそれが自分の喜びに繋がるからではなく、「自分を特別に扱ってくれる」「相手が自分を好きになってくれる」「相手に嫌われなくて済む」という思いが流れていることもあるでしょう。
そう、相手に気を使っているときは「与える」というとは逆の「犠牲」「取引」が生まれます。
だから、幸せではありません。
大切な人にプレゼントを選ぶこと自体が「苦痛」に感じられるようになるのです。
やっていること、思いは素晴らしいことなのに、犠牲や取引が隠れている分だけ苦しいのです。
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「自分軸」であること。
「自己肯定感」をあげること。
これはずっと私たちに突き付けられるテーマです。
どこまで行っても付いて回るものかもしれません。
「私が嬉しいから、プレゼントを贈る」
プレゼントを贈って喜んでくれなければ悲しいかもしれないけれど、でも、そこに込めた気持ちは本物のはず。
相手の人は受け取り下手なのかもしれないし、素直になれないのかもしれません。
今回のは喜んでくれなかったけれど、それで終わりではないですから、次なるチャンスにかけることもできます。
自分軸になると、相手の反応に振り回されなくなります。
自己肯定感が高まると、相手の反応の奥にある状況に意識を向けることができます。
そして、次はもっと素晴らしいものを与えたい、と思えるようになります。
あなたが喜ばせたいと思った気持ちに嘘はなく、そして、その価値は相手の反応によってかき消されるようなものではありません。
気を使う、のは他人軸で、自己肯定感が低い証拠。
だから、「相手がどう思うか?」よりも、「自分がどうしたいのか?」をまずは優先させることが大切だと思うのです。
もし、気持ちが伴わなければプレゼントを贈る必要もないのです。
「与える」というのは愛する行為。
「気を使う」のは優しさの一つでもあるけれど、それで苦しくなるくらいならば、もっともっと今の自分の価値を認め、肯定してあげて欲しいなあ~と思うのです。
そんな方に送るのはこんな本。
>「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
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