「私はみんなみたいに普通の事が出来ない…」とお嘆きの皆さんへ。



そもそも普通なんて存在しないものなのですが、そういう風に感じる人はものすごくユニークで、天才で、才能豊かで、面白い人生を歩む人に限られるんです。
それは素晴らしいことなんです。

根本先生初めまして。根本先生のブログや本のお言葉に日々救われているものです。

7日間で自己肯定感があがる本を読んで気持ちがスッキリしたし、去年相手が浮気して復縁した彼氏が優しくなりました!!

しかしまだ不安で生きたくない日々が顔を出すときがあるので思い切ってメールしてみました。なんだかマニアックな人生なので皆さんの役に立つようなネタになるか分からないですが、ネタにしていただければ嬉しいです。

私はいま19歳の女で、高校を2度中退後予備校中退を一度して、今も予備校に通っているのですが続きません。
結局変われなくて今のままなのが怖いです。学歴がほしくて周りに認めて欲しくて居場所が欲しくてなにより友達が欲しくて親と離れて自由になりたくて大学生になるために受験を決意するのですが、ここ3年間同じことを繰り返しています。
ふとした瞬間(例えば予定通り勉強できた充実した日の後等)になぜか「やっぱり私なんてどうせみんなみたいに普通の事が出来ない…」という気持ちになって、悲しくてパニックになってうまく勉強が続かないです。
予備校の先生や家族に申し訳ないです。これも私なんだな~っていう根本先生のワークをやり続けているのですが、2進んで2戻ったり3戻ったりする毎日です。

毎日決めたことを守れれば私は少しでも普通の幸せに近づけて幸せになれると思うんですが、毎回うまくいかないんです。両親や昔いじめてきた同級生などの手放しはだいぶできたと思っていたのですが…..泣
根本先生、私に自分の人生を責任持って生きる自信をください。
(Kさん)

そろそろ受験シーズンが始まりましたねー。
調子はいかがでしょうか。

たぶん、この記事を読まれてるお姉さま、お兄さま方は、「まだまだ19じゃん!これからナンボでもチャンスあるよ!」って思われてるはず。
でも、いざ19歳のKさんにとってはなかなかそうは思えないものでもありますよね。

こういう書き方をするのは良くないかもしれませんけど、きちんとした文章書かれてますよね?
配慮もできますし、自分とも向き合えていますし、なんだか十分大人な感じがします。

なかなかそういうところって気付かないでしょう?
これもKさんの価値であり、長所だと思います。

さて、高校、予備校を中退しまくってるKさんですが、それだけ合わないんでしょうね~。
合わないところを何とか克服しようとして頑張ってるのは、それ自体が素晴らしいことなんです。

思わず「そんなことないです!!!」と主張したくなると思いますけど(笑)

先生や家族に申し訳ないと思うのもKさんが優しい証拠です。

そして、

>7日間で自己肯定感があがる本を読んで気持ちがスッキリしたし、去年相手が浮気して復縁した彼氏が優しくなりました!!

おめでとうございます~!
ちゃんと効果が出てるってのがほんとうれしいです。ありがとうございます。

で、本題の一つ。
自由になりたい、友達になりたい、居場所がほしい、という思いが、自分に合わない環境も乗り越えさせてくれる秘訣です。

Kさんに限らず私たちは「こうなりたい!!」と思う一方で、そこに対する心理的な抵抗を抱えます。
その抵抗というのは、怖れだったり、不安だったり、罪悪感だったり、その他ネガティブな感情だったりするのですが、そうした負の感情の方がインパクトが強いので、どうしてもそっちに引っ張られてしまいます。
ちなみに、そのネガティブな感情群のことを「エゴ」って呼びます。

だから、リトリートや1DAYセミナーでも、そうしたネガティブな声を乗り越えて夢や目標を選び続けるワークをしたりするんです。

それは「選ぶ」ものです。
もちろん、抵抗があまりに強い時はそのネガティブな感情と向き合うことも効果的ですが、それは一人ではなかなか難しいですよね。
誰かのサポートが必要です。

しかし、多くの場合、エゴの声は大きくとも、自分が目標や夢を選ぶ!という意識があると一歩ずつそこに近付くことができるものです。

このエゴの声を聴きつつも、夢や目標に向かって進むことを「コミットメント」と呼んでいます。略してコミットって言うこともあります。
一歩進むことに覚悟ができていくので、だんだん迷いがなくなり、エゴの声も聞こえなくなっていくものです。
それがコミットメントの効果です。

Kさんにとっては

夢、目標:「学歴がほしくて周りに認めて欲しくて居場所が欲しくてなにより友達が欲しくて親と離れて自由になりたくて大学生になる」

エゴの声:「不安、申し訳ない、自分は普通のことができない、パニック等」

というわけです。
どうしてもエゴの方に引っ張られやすくなるでしょう?

でも、そこで「敢えて」「意志の力」で、自分の目標に目を向けて、そこを膨らませることでモチベーションを保てるようになります。
「大学生になったらこういうことができる!こうなれる!」ということをもっともっとイメージして、そっちにエネルギーを向けるんですね。

「大学生になって自由になるぞ!!!ああ、でも、そのためには・・・」ってすぐにエゴの声に引っ張られますが、「いやいや、それでも私は自由が欲しいぞ!!」と叫び続けるわけです。

そうすると、だんだんそのエゴの声に惑わされにくくなっていきます。

両親や同級生たちを手放せたわけですし、彼氏との関係が良くなったって実績だってあるわけです。
そんな自分をもっと信じてあげてもいいんですよ。

「言われてみれば、私、欲しいもんをちゃんと手に入れて来てるな」と。

さて、私的にはここからが本題なんですが、あまりKさんにとっては参考にならないお話かもしれません(笑)

>「やっぱり私なんてどうせみんなみたいに普通の事が出来ない…」

>毎日決めたことを守れれば私は少しでも普通の幸せに近づけて幸せになれると思うんですが、毎回うまくいかないんです。

私のブログやメルマガを愛好くださっている方にはなぜか「人間になりたい!」「普通になりたい!」と思ってらっしゃる方が多いんです。

それだけ「私は人間じゃねえ、宇宙人だった」「私はカタギの生き方はできねえ」という自覚がある、素晴らしい皆さんたちです。

Kさんも私の本やブログを読んでくださってるということは・・・やはりあなたも宇宙人だったんですね・・・。
そりゃあ、人間社会のルールに合わないわけですわなあ。
大変だったでしょ?
人間(日本人)が決めた学校システムに無理して合わせるの。

私の考え方というのは、

>「やっぱり私なんてどうせみんなみたいに普通の事が出来ない…」

それなら普通じゃないことができるんじゃね?

>毎日決めたことを守れれば私は少しでも普通の幸せに近づけて幸せになれると思うんですが、毎回うまくいかないんです。

じゃ、普通じゃない幸せを堪能できるんじゃね?

という見方なんです。

普通じゃない人が普通に生きても幸せにはなれませんよね?
そもそも普通には生きられないし。
読者の多くの宇宙人の方は「普通の人」を絶賛演技中で会社員やったり、主婦やったりしてるだけですよね?
ゲームとして、人間界を知るために、敢えて、一時期、普通の人を演じてるんでしょう?

私の話になりますが、私もかつては「ふつうのサラリーマン」を目指した時期がありました。
でも、毎日同じ時間に同じ場所に行く意味が分からなかったし、頑張っても頑張らなくても毎月もらえる給料が同じってことも納得いかないし、有給ってなんであるん?賞与って何?という、サラリーマンとしての基本的な常識が自分に合わなかったんです。

でも、始めの頃はずっと責めてました。
なんで自分は他の人みたいにちゃんとそういうことが理解できないんだろう?
なんで周りの人はそういうシステムに合わせられるんだろう?自分はできないのに。

実は新入社員の時、別の部署の事業部長とサシで食事する機会を得たんです。
その人は本を何冊も書いてる著名なビジネスマンでもあり、私の憧れの人でした。
その時に思い切ってその質問をさせてもらったことがあります。
「私、それに納得できないんですよ」と。
そしたら、彼はにこっと笑って「君は面白いね。うちの部署に来ないか?うちの部署は能力給だし、完全フレックス制だし、成果さえ出してくれてば一切文句は言われないところだよ」とおっしゃってくださったんです。

ああ、そういう世界もあるのか、と目からウロコが落ちました。

そして、だんだん「私は普通のサラリーマンがしていることができない人間なんだ」と気付いていったのです。
ちなみに皆さんは宇宙人ですけど、私は人間なんですね。

その「普通のことができない自分」を責めていたし、それを改善しようとしていたのですが、諦めました。
「そういう自分なんだ」と受け入れることにしたんです。というか、受け入れるしかなかったんです。

その後、数年で今の仕事に鞍替えをすることになりました。

ちなみに、さらにどうでもいい話ですが、最近はセミナーの時にスーツを着用しています。お気に入りのスーツに出会えたのでご機嫌にそれを着ています。
鏡に映る姿などを見ると「おお!これで俺も普通のビジネスマンみたいに見えるな!!」と悦に入っております。
とはいえ、一部に「より怪しい人になりましたね」という意見もあるんですけど、そんな声は一切無視です!(笑)「普通のサラリーマンに見せるゲーム」です!だってやってることはサラリーマンじゃないですもの。

そもそも「普通」ってものは存在しないんです。
自分の中で勝手に「これが普通」って定義づけているだけです。

例えば、ビジネスセミナーには経営者や起業家が集まってるわけですけど、その世界では「独立起業することが普通のこと」です。
だから、そんなセミナーに紛れ込んだ「普通のサラリーマン氏」は肩身が狭い思いをするのです。

自分がいる世界の周りの人を総称して「普通」だと思ってるんですね。
その世界が変われば「普通」は全然違うものに変わります。

だから、自分が思う「普通」というものについては疑ってかかった方がいいです。
そして、その「普通」と比較することに意味もありません。
だって、その「普通」は自分が都合よく作り出した観念なわけですからね。

「私は私、人は人」です。
そして、「普通の生き方ができない」のが「それが私」なんです。

この2つは自己肯定感の本での主要なメッセージです。

本では上品に書いていますけど、私の本音としてはこっちです。

「私は私、他人は関係ねえ」
「普通の生き方なんて面白くねえ」

私から見れば、

>「やっぱり私なんてどうせみんなみたいに普通の事が出来ない…」

>毎日決めたことを守れれば私は少しでも普通の幸せに近づけて幸せになれると思うんですが、毎回うまくいかないんです。

こういう思いを抱える人ははめっちゃ面白い人生を歩むと思ってます。
(天才って言うと引いちゃうと思ったのでそういう表現をしました)
めちゃくちゃ才能ありますし、個性的です。
めっちゃ面白いじゃないですかー。

普通の人に合わせようとすればするほど苦労する人生ですが、普通じゃなく、自分がしたいように生きることを選べばめちゃくちゃ面白い人生になります。

そして、19歳でしょう?20歳になればますます自由に生き方を選べますよね?

だから、「私に合う生き方」というのを自分で探し、見つけ、トライして、失敗から学んで、それで幸せになっていく人なんです。
私とおんなじですし、このブログの読者やセミナー参加者に多くいらっしゃる傾向です。

まあ、ほんとそもそも普通の人なんていないんですよ。
みんな異常です。アブノーマルです。変態です。

ということで、これからのKさんの未来を私はとても楽しみにしています。

Kさんがすっきりしたという本はこちら。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)


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