不倫をせずにいられるようにするためのカウンセラーなのでは?!と感じてしまったのです。



私の場合は「どうしたいの?」しか聞かないカウンセラーですので、本人の意志と選択を信頼しようとします。
また、そうなっちゃうにはそうなっちゃうだけの理由があるので、それを理解すると「しゃあないよね~」ってなることも多いですね。

はじめまして。
いつも根本先生のユーモア溢れる軽快なメルマガで楽しみながら学ばさせてもらっていますKと申します。

いつもならなるほど~と読んでいるのですが、今日は気になることがありましてこうして書かせていただきました。

カウンセラーの立場的に否定はできないのだろうなとは心理学ちょいかじりの私なりに思ってます。
というのも不倫などしてしまう女性に対してしょうがないよねというスタンスをとられていることに対してです。メルマガをずっと見てきて、読んでる側からすると、そのハードルがものすごく下がっている感覚になります。

実際にもうすでにしてしまっている方は、否定されないことには安心感を覚えるかもしれませんが、本当はしたくないことをしてしまっているわけですよね?

そして、思わず誘惑にかられそうでも踏み留まっている方もいると思うのです。

だけど、読んでいると“してしまっても、しょうがないよね”という気持ちが芽生えるというか…

なんというか…不倫の餌食になってしまう人もでてくるのではと。
一線を越える方もいるのではと。

できることなら、それはせずにいられるようにするためのカウンセラーなのでは?!と感じてしまったのです。

完全に八つ当たりだったら申し訳ありません。

その行為は、本当に罪悪感なくいられるものなのですか?私には自傷行為になってる方もいると思うし、色んな人が傷つく行為ですよね…こういう罪悪感をやわらげてくださってるのかもしれません。

ただ、色んな人がみているので。というか、私自身の問題なのかもしれません。

生意気申し上げて申し訳ないです。最近見る度にもやもやしております。
忙しいとは思いますが、もし時間ができて、まー答えてやってもいいかと思ってくださったら何か、納得できる回答が得られたら幸いです。
(Kさん)

気を使って書いて下さって有難うございます~♪
Kさんのように感じてらっしゃる方も多いと思いますよ。

不倫など「タブー」な話題に対してはもちろん、色々と意見が分かれます。
しかも、私のブログ/メルマガの読者さまは「夫の不倫に悩む奥様」もいれば、「既婚者と付き合っていて苦しい私」もいらっしゃるわけで、そんな自立系武闘派女子の巣窟と課している私のブログにおいて、一方の話題を取り上げれば、他方が暴動を起こすリスクをいつも孕んでいるのです。

Kさんは「餌食になってしまう」とか「本当はしたくないことをしてしまってる」という文面から見るに、不倫は悪いもの、いけないものと思ってらっしゃいますか?

なので、

>できることなら、それはせずにいられるようにするためのカウンセラーなのでは?!と感じてしまったのです。

という思いが出てくるのかな?と思いまして。

不倫は姦通罪とも言われまして時には死刑になった時代もあって「悪いもの、いけないこと」という風潮があり、テレビでも散々取り上げられる話題の一つなんですけど、そもそもカウンセラーというのは「良いの悪いの、正しいの、正しくないの」という判断はあまりしないもんなんです。

特に「過去は変えられないもの、未来は変えられるもの。そして、僕らは今にしか生きられない」という原則を私は持っておりまして、どれだけ頑張っても消せない、変えられない過去を否定することにあまり意味を感じないんです。
自分を傷つけるだけでしょう?
それして楽しい?Mなの?ってわけでね。

だから、不倫にしても、何にしても、「しちゃったものはしゃあないよね~」ということになります。

ま、起きちゃったことは消せねえから、責めたって何も変わりゃしねえってことです。
むしろ、悪いことをした、と罪悪感を持ってしまうことが心理的には悪影響が大きくて、「罪が罪を呼ぶ」という風に、再犯を重ねるもんでございます。

また、いろんな方にお会いしていると、単に行為だけでその人を責めるわけにはいかないことも分かってきます。

どうして不倫しちゃうのか?って理由を理解していくと、そうならざるを得ない理由が見つかってきます。
また、奥様や旦那様の立場で、パートナーに浮気・不倫された場合も、そうならざるを得ない理由が見つかってきます。

(その具体的な心理は相当なボリュームが必要なのと、今それを説明することが正直めんどくさいので(笑)、知りたい方は過去の記事を漁ってください・・・(汗))

その理由を知っちゃうと「じゃあ、しょうがないわねえ~」ってことになるんです。

ヒーリングにしても、自分を変えるにしても、成長するにしても、まずは自分を受け入れてあげることがまずは第一で(すなわち、自分を肯定することね)、その上で、じゃ、これからどうしようか?って話になっていくのが効果的だと思うんですね。

だから、そういう恋をしてしまう仕組みが心の中にあるんだから、それをちょっと変えて行ってみない?とか、とりあえず、肚ん中に溜まってる感情出さないと、何もできひんよね?なんて方向に進むことが多いです。

そもそもブログの中でもよく触れていますが、表に出て来る出来事行動、思考、感情というのは「結果」なんですよね。
だから、「結果」についてああだ、こうだ言ってもねえ・・・と私は思うんで、あまりそうした出来事には関心を持ちません。

「なぜ、そうなったのか?」という理由に着目していくんです。

>そして、思わず誘惑にかられそうでも踏み留まっている方もいると思うのです。
>だけど、読んでいると“してしまっても、しょうがないよね”という気持ちが芽生えるというか…

そういう風な気持ちが芽生えた方から「私はどうしたらいいでしょう?」ご相談されたら私は何て言うでしょう?

「好きにしたらいいよ」って言います。

え?止めないの?って思う方もいらっしゃいますが、私ごときが止めようが止めまいが、する人はするんです(笑)

というか、私は「自分で選ぶことが大事」っていつも思っていまして、不倫をするにしても、しないにしても、やっぱり自分で選ぶことが大事だと思うのです。

それは自分の人生を自分軸で生きるため。

「ベストセラーの本も書いてるすっごく偉い先生がやめとけって言われたからやめたの」というのは、明らかに根本先生軸の生き方です。
そうすると、何かにつけて「根本先生に決めて頂かないと拙者の今後の身の振り方が定まりませぬ」と言う風になっちゃいます。

だから、「自分がしたくてした。自分が選んだ」という行為を尊重したいわけです。

ちょっと厳しい言い方をすれば「大人なんだから自分のことは責任もって自分で決めてね~」ってことなのです。
そこでの私の立ち位置は「決めるための心理的な情報をご提供すること」と「決めた後はその選択を支持すること」です。

で、その「思わず誘惑にかられそうでも踏み留まっている方」がカウンセリングやセミナーに来られたら、私が注目するのは↓↓なんです。

「どうして誘惑にかられそうになっちゃったの?寂しいの?刺激が欲しいの?やっぱり情熱の女だから恋をしてないと生きていけないの?」

「どうして踏みとどまってるの?もう行っちゃえ!!いえーい!!ってならないのはなんで?」

というところ。

誘惑にかられそうになっている自分がいるとしたら、その背景にはどんな心理があるの?と思うのです。
その心理を理解してあげると、誘惑にかられるってことも変わって行くと思うんですよね。

それに、踏みとどまってる理由てのも「倫理観から?しちゃいけないと思っているから?そうすると苦しいよね~。それに踏みとどまってるってことはほんとは行きたいなだよねえ?行っちゃいけないと思ったら行きたくなるよね~」なんて話をしていきます。

うーん、根本さんのカウンセリングって意地悪?(笑)

そうして自分の心を理解していくと、どうしてこうなっちゃったのかが理解できてくるし、理解できたら納得できるし、何より自分を責めなくなるでしょう?
そして、「じゃ、どうしようか?」って言います。

あと「一線越えちゃダメだよ!絶対そんなことしちゃダメだよ!」って言われて、でも、踏みとどまれずに一線越えちゃったらさ、もう私のところに来にくいと思わない?
せっかく勇気振り絞っていじめられ、あ、いや、カウンセリングに来られて、思いを相談できたのに、いきなりそういう場所がなくなっちゃうのも辛いでしょ?

ま、そもそも最近の日本語では「押すなよ!押すなよ!」は「押せ!」って意味って知ってますよね?
「するなよー、するなよー」は「しろ!」ってことになっちゃいます(笑)

※そもそも「禁止されると欲しくなる」のはよくある現象ですね。

だから「もし、一線越えちゃったらさ~、『越えちゃいました。てへっ』って言いに来てね(はあと)」ってお伝えするわけです。

この間も、東京から大阪はるばるカウンセリングに来られた方が

「あ、そうですよね。私がどうしたいか?ですよね。ほんと、根本さんって『どうしたいの?』ばかり聞くんですね」

と感心されてました(笑)

不倫がなぜダメなのか?という論理に、奥さんや子供たちが傷つくし、本人たちも苦しいから。というものがあります。

確かにそういうケースもあるけれど、そもそも夫婦関係が円満だったのか?それぞれどういう関係性だったのか?夫婦それぞれのキャラは何なのか?彼女はどうしてそうせざるを得なかったのか?などに注目したいと思います。

なぜ、こういう状況が起きたのか?は、関係者それぞれに心理的理由があるはずで、それを知らずして何も語れずと私はいつも思っています。
ケースバイケースですから、私は「不倫はダメだ」と一概に言っちゃうのはあまりにも窮屈で閉塞感が漂う気がします。
誰もがそのリスクを持ってるものですしね。

ちなみに今回の見解は日本中のカウンセラーを代表する意見ではもちろんありません。
大阪の片隅でこっそりとカウンセリングをしている私個人の見解です。
他のカウンセラーさんなら違う回答をされるでしょうし、私の回答に異議を唱えられる方もいらっしゃるでしょう。それは必要なことですよね。
正解なんてないんですもの。

ということで、納得するというよりも、よりモヤモヤが高まったかもしれませんが、今後とも楽しんで頂けたら幸いです。


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