「消去法」にてライフワークを見つける方法



やりたいこと、好きなこと、自分がワクワクすることを追求していくのもアリですが、やりたくないこと、好きじゃないこと、ダメなことを削っていく引き算な探し方もアリだと思っているのです。

好きなことややりたいことをやって生きるには?というテーマで札幌でお話をしてきました。
ほんと、2時間、好きなことをしゃべらせて頂いておりました(^^)

「根本先生のトークが面白くて、あっという間の二時間でした。」という感想も頂いたのですが、自分自身の話として若干ネガティブな「生き方探し」(=ライフワーク探し)をさせてもらいました。
それが好評だったのと、その後「ライフワークについてこういう話をしてくれる人は珍しい」との声をもらったので、ちょっと紹介させて頂こうと思います。

ライフワークを生きる、というテーマを私自身も今、実験中・模索中・調査中・実践中なわけですけど、そもそもライフワークをどうやって見つけるのか?というところでぶつかっちゃってる方も多いように思います。

やりたいことが分からない、という場合もあれば、やりたいことは何となく分かるけど自信がない、という場合もあるでしょう。
あるいは、ライフワークを生き始めたところ、いろんなところで衝突が起きちゃって、というお話も耳にします。

そもそも私にとってのライフワークとは、仕事や職業を指し示すのではなく、それも含めた生き方全般を意味することが多いです。
だから、仕事だけでなく、パートナーシップ、趣味、生活スタイル、家族や友人関係など、人生そのものを「自分らしく生きる」という意味で考えてるんです。
だから、ライフワークというよりはライフデザインとかライフワークデザインと言った方がかっこいいんじゃねーか?と思うこともあるわけです。

そんなライフワークを見つけるには、行きつくところ「自分を知る」ということだと思うんです。
自分を知る、というのは、自分がやりたいことややりたくないこと、できることやできないこと、好きなことや好きじゃないことを認めて受け入れることでして、そこでは「自分軸」なことが当然求められます。

また、自信がない、という声が多くあるんですけど、そんなのやってみなきゃ分からないし、経験がないなら自信なんて付かない、というわけで、自己肯定感をあげていくことも大切なアプローチなわけです。

そんなわけで恒例のステマです。気が付けば7刷になっているそうです!

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

自分軸でものを捉えられるようになり、自己肯定感があがると、「やってみようぜ!」という気持ちになりやすくなり、チャレンジがしやすくなりますからね。

さて、自分を知る、という意味で、多くの場合、「やりたいことはなに?」「好きなことはなあに?」というお話になります。
ワクワクするもの、ずっと抱いていた夢、子どもの頃に好きだったもの、自分が長年続いているものなどがヒントになるよ、と多くの本や講師(もちろん私含め)もおっしゃっています。

ところがその一方で、こういう見つけ方もいいんじゃないかと思っています。
好きなことを探す、というアプローチを「加点法」だとすれば、私が今からお話しするのは「減点法」なお話です。一言で言えば、ネガティブですな。

sすなわち「やりたくないことはなあに?」「嫌いなことはなあに?」「あなたができないのはどういう生き方?」ということです。

この質問をする私のイメージは「木彫りの人形を作る」感じ。
一本の木から、要らない部分を削り取って美しい人形を作る感じです。

ね?そういう風に考えればネガティブじゃないでしょ?ね?(笑)

例えば、私は自分では器用な人間だと思っていたのですが、実はとても不器用な人間で、占い等でも「職人気質」という、パートナーがとても苦労しやすい性質を持つ人なんですわね。

なので、
「毎日同じ時間に同じ場所に行くのは無理」
「管理・拘束されるのはダメ」
「指示されてやる仕事はモチベーションがあがらない」
「固定給システムだと仕事をしない」
「気分屋で飽きっぽい」
「きちんとした事務仕事や細かい仕事は苦手。マニュアルのある仕事はダメ。」
「寂しがり屋である」
「機械相手だけの仕事は向かない」
「ひとところにじっとできない」
などの特徴があります。

実はこのことに気付いたのはそんな昔のことではなく、長らく私は事務仕事が得意だと思っていましたし、一人になりたがるところもあるので一人でも大丈夫だと思っていました。
また、管理されることも安心だと思っていた時代もありました。
とはいえ、事務上のミスを立て続けに起こし、数字の羅列を見ると理系の癖に頭が痛くなり、一人だと寂しくて夜眠れなくなり、管理・監督されるとイラっとして機嫌が悪くなる、などの現実を受け入れざるを得なくなりました。

そう、これでもかつて若かりし日はSEという仕事は自分に向いてると思ってた時代があるんです!今ではほんと信じられませんが!!

で、そうしたネガティブな「できないこと」「嫌なこと」などをひっくり返してみるとこういうリストが出来上がりました。

「仕事場や仕事の時間がバラバラ。自由度が高い。」
「スケジュールは自分が自由に決められる」
「自分がやりたい仕事だとモチベーションがあがる」
「成果報酬制だとやる気が出る」
「自分の気持ちに素直に生きたい」
「自由度の高い仕事のスタイルがいい」
「人が好き。人が絡む仕事がいい」
「人と話をしたり、会ったりすることが好き」
「旅や移動の多い仕事スタイルが好き」

というわけです。

さらにそこに自分が好きなことややりたいことを付け加えます。

「心理学が好き。人の心、目に見えないものが好き」
「人に何かを分かりやすく教えるのが好きだし、上手」
「自分が納得した、体験したことだけを人に伝えたい(嘘はいやだ)」
「人が好きで、人に会いに行くために旅をするし、仕事をしたい」
「企画を練ったり、それを実践するのが好き」

などなど。

こうしたリストを満足させてくれる生活スタイルを構築することを今も継続実践中なわけです。

で、そうすると旅人兼カウンセラー兼セミナー講師兼作家という今のお仕事はとても理にかなっていることが分かります。

でも、別角度から言えば自分から望んだ仕事ではあるのだけど、そういう風にしかできなくてこうなっちゃった、と思う部分もあるんです。

楽な生き方をしようと思えば、ナンボでも選択がありました。
でも、それができない不器用で、融通の利かない性格のお陰で、こういう生き方になったんだと思うんです。

まあ、ある意味、積極的に自分がやりたいことを貫いてやってきた部分もないわけではないけれど、その一方で、そんな器用に生きられず、やりたくないことをやらないようにした結果、今生活スタイルになったとも言えるんです。
そして、どちらかというと、後者の方がしっくりくるほどです。

こんな話が誰かの役に立つのかどうかは分かりませんが、何も自分がやりたいことを見つけてどんどんそこに向かっていく「足し算」だけが、ライフワークを見つける方法ではなく、嫌なことややりたくないことを削っていく「引き算」でもライフワークを見つけられるんじゃない?というご提案なのです。

そのためには先日書いた「嫌なもんはいやなんじゃー!」と自分の気持ちに素直になることが大事だし、「そんなことしていいの?やりたくないことをやらないなんてわがままなんじゃないの?そんな生き方じゃダメなんじゃないの?」という内側や外側からの批判的な声を華麗にスルーするだけのアホさも大事です。

「そんなやりたくないことをやらないで生きていけるわけがないじゃないの!」と人に言われたときに、「でも、それしかできひんもんなあ」と平然と答えられる練習を皆さんもぜひ今からしておきましょう!笑

それが他人に振り回されずにいつも自分自身でいられる「自分軸」ということだし、そうした自分でも大丈夫!何とかなるさ!と思える「自己肯定感」が大事、ということなのです。

そこで改めてステマ。この本も参考になると思います。なんせ、7日目の課題は「あなたはほんとうに何がしたいの?」という問いかけですから。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

皆さんの「ライフワークデザイン」の参考にして頂ければ幸いです。


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