自分の幸せよりも、苦労してる両親への思いを優先させていませんか?


昨日、Nさんから頂いたメッセージを紹介しました。

私はやはり両親が大事で離れられずにいるのだなぁと改めて思いました。
母が我慢しているのも見ていたし、父が苦労してきたのも聞いていたしで、何だかんだと文句も言いながら両親のそばにいることを私自身が望んでいました。
そりゃ男は来ねーわ(笑)と納得しつつ、ふと湧いてきた結婚したいという思いを大切にして、初めてシリーズにびくびくしながらでも幸せのビジョンに向かって歩いて行きます。

ネタ元:(ご感想)劇団根本(?)、最高です(笑)
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/21229

最近こんな話をする機会が増えているんです。
これは愛の物語なのですが、それゆえに、罪悪感がお互いに付きまとう、ややこしい問題です。

Nさんが感じてるみたいに、両親のことを身近につぶさに様子を見聞きし、関わり、そして、支えてきた分だけ、その両親をおいて幸せになることに罪悪感を感じます。

親が自由でない、とあなたが思えば、自分が自由にすることが悪いことのように思えます。
親が幸せでない、とあなたが感じれば、あなたが親を愛している分だけ、幸せになることに躊躇します。

それは両親を思う愛から来るもので、女性の場合、30代以降、母性が強まっていくので、なおさら両親のことを心配してしまうんですね。
また、男性も40代になれば女性性がより強くなるので、親の面倒を見なきゃという義務感を持ってしまうことが多いんです。

優しいから、両親を思っているから、そうなります。

そうすると無意識にこんな現実が目の前に現れます。

 パートナーより親を優先する。
 ライフワークを生きるよりも両親を選ぶ。

つまり、自分の幸せよりも両親を選んでしまうのです。
(あとで触れるかもしれませんが、両親と一緒に生きることこそ、私の幸せだ!と思っている場合は全然オッケーです。問題にすらなりません。)

これが無意識(正確には潜在意識ですが)に生まれるのが怖いことで、このパターンを持つと

 幸せになれない相手を好きになる。
 うまく行かない恋愛を繰り返す。
 そもそも好きな人が現れない。
 やりたいことが見つからない。
 今やっている仕事にやりがいが見られない。
 何が好きなのか分からない。

なんて問題が生まれることも珍しくないのです。
今、ドキッとした方、多いでしょ?(笑)

この前提には、「親は幸せでない」という思い込みがあります。
ここに疑問を持つのもありです。

 ほんとにそうなの?
 喧嘩ばかりしてる両親は不幸なの?
 ずっと苦労してきたお母さんは不幸なの?
 お父さんの愚痴ばかり言ってるお母さんは不幸なの?
 我慢ばかりしてる両親は不幸なの?
 ずっと家族のために身を粉にして働いてきたお父さんは不幸なの?

 ほんとにそうなの?

もしかしたら、それは「私の価値観」から見た両親の姿で、本当はそうではないのかも知れません。
彼らは彼らなりに人生を楽しんでいるのかも知れないのです。
そもそも子供たちの幸せを願っている親だってとても多いとも思います。
その子供たちがあなた自身であることに気付いていますか?

そして、何よりも大事なこと、彼らにも自分の人生を選ぶ見理があり、今の状態は自分が望んで作り上げたもの。

そこを信頼してみます。
親だって、自分で幸せになれる道を探すことは可能だ、と。

時代によって価値観は全然違います。
親の価値観と子どもの価値観は当然違います。現代ならばなおさらです。

親の時代に幸せと定義されていたことが、今の時代にそぐわないことも珍しくありません。
親の時代にできなかったことが、今の時代は簡単にできてしまうことも多いでしょう。

そうすると「幸せ」という価値観を巡って衝突します。
もちろん、親子関係や仕事観、結婚観なども親と合わないのは当然のことですよね。

一例を挙げればかつては終身雇用・年功序列が当たり前でした。だから、ひとつの会社を勤めあげることが幸福なことでした。
けれど、今は違いますよね?

そうすると「会社を転々とするなんておかしい!」と親が思うのも当然だし、子が「転職を繰り返して自分のやりたい仕事を探す」と考えるのも当然です。

常識が違うわけです。そんな事例は腐るほどありますよね。

でも「幸せになりたい」という思いは一貫しています。その方法が違うだけです。
そして、時にそれはお互いに理解できないものかもしれません。

じゃあ、どうしたらいいのか?

自分が幸せになって笑顔になって両親に「ありがとう!お父さん、お母さんのお陰よ!」ってニコニコしながら伝えるんです。
その時、両親は「ああ、よかったよかった」と思うわけです。

親を支えたい、助けたい、と思うのは子が親を思う気持ちとして素晴らしいことだと思います。
けれど、それがその子にとっての幸せならばうれしいけれど、苦しんだり、苦労したり、犠牲したりしてまで助けて欲しいと思うものでしょうか。

時に、親を支えなきゃ、というのは、子ども側のエゴであり、お節介であったりするのです。
果たして自分が良かれと思ってやっていることが、本当に良かれなのかは分かりません。
物事には両面がありますからね。
例えば、良かれと思ってやってきたことが、親の自立を阻害してることも実はあるんです。
「友達に相談すればいいところを娘に相談してしまう」というのはその典型例かもしれません。娘がいい子であるために、親は外に解決を求めることを辞めてしまうんです。
つい、子どもに甘えてしまって・・・みたいな感じでね。

また、愚痴を言ったり、文句を言ったり、嫉妬したりする一方で、「さっさと幸せになって欲しい」と思っているお母さんも意外に多いかもしれません。

少なくても「自分たちのせいで子どもが幸せになれない」としたら、彼らは彼らで罪悪感を持ってしまうんじゃないでしょうか。

罪悪感は癒着を作ります。
いつも親のことが頭から離れられなくなります。

だから、親を優先せざるを得ない仕事や環境や恋愛を築いてしまいます。

そこで癒着を切る素敵な言葉があります。
思い当たる皆さんはぜひ声に出して言ってみてください。

「そんなこと、知ったこっちゃねえ」

さらに続けて、

「私には私の幸せがあるんじゃ、ボケ!」

ぜひ、皆さんの母国語に置き換えて言ってみてください。

自分が幸せにならないことを親のせいにしちゃいけません。
私がそれを選んでいることを自覚する必要があります。

そして、親もまたその人生を選択していることを信頼します。

「私は私、親は親」

そんなアファメーションをよくお勧めしておりますが、一旦、両親のことは横において、自分軸に返ってみましょう。

その時に「ずっと無意識に両親の庇護のもとで生きて来て、自分がなかった」という事実に気付いて愕然とされる方もいます。
親を助けてるつもりで、自分が親に依存してることに気付くのです。
反抗期がなかった方などに特に見られます。

それに気付いたら、今、自立が始まったんです。それもまた素晴らしいことですね。

自分がいなくなったら親が困る、とか、親に迷惑をかける、と言う愛情もありますが、逆に、あなたがいなくなることで親がしっかりする、自立する、という面もあります。

Nさんのように「両親が大事」と思うならば、その愛情を自分自身にも与えてあげてくださいね。
そして、自分がまず幸せになった後に、その幸せオーラを両親に振りかけてあげましょう。

これを「リーダーシップ」って言います。

「まずは自分が幸せになる。」という覚悟です。

この覚悟を決めるだけで、スーッと軽くなって道が見えてくることもあります。

「あなたの両親だって自分の人生、自分で決められますよね。だから、放っておいていいんです。自立した大人なんですから。あなたが幸せになったら心に余裕ができますよね。そしたら、そこでできる範囲で与えてあげたら、お互い幸せだと思いません?
犠牲して、苦労して、幸せを封印してやることって意味があるんでしょうか?
お互いのためになっているんでしょうか?そこをちゃんと考えることも大事ですよね」

先日、カウンセリングの席でそんな話をしました。
クライアントさんは少し涙ぐみながら「そうですね・・・」と頷いてました。

Nさんが先日の1DAYセミナーで体験されたセッションは、両親の思いを断ち切って、まずは自分が幸せになる、というプロセスです。

私はロールプレイというセラピーの手法を使いますので、両親役になってくれる人を参加者の中から選んでいただきました。
そして、目標として「幸せのシンボルさん」も一人選んでいただきました。
Nさんから見て「この人幸せそうだな」と感じる人。

そして、両親を手前に、その向こう側に幸せのシンボルさんに立ってもらいます。
そこで、両親にNさんの気持ちを刺激するような言葉を言ってもらいます。

「Nは幸せになってね。私たちのことはもういいから」
「Nは自分のことだけ考えればいいのよ。私たちは大丈夫だから」
「お前はお前らしく生きればいい。お父さんはそれを応援するから」
「Nがいなくなったら寂しいわね」
「Nがいなくなったら俺たち二人だけだな」
「Nがいてくれてほんとに助かってる」
「俺たちはNに甘えているのかもしれないな」

そんな言葉を呟いて頂いて、その前を通り過ぎて幸せのシンボルさんに近付きます。
一歩一歩、「私は幸せを選ぶ」と心の中で言いながら進んでいくのです。

これはエゴの声を乗り越えて「幸せへのコミットメント(覚悟)」を高めます。

Nさんだけでなく、希望される方みんなにこのプロセスをやっていただきましたが、それぞれ感じることがあったようです。
ある方は「両親の元を離れるのが本当に寂しくて、だから、私は今の生き方を選んでるって思い知りました」と語っていました。

まずは自分が幸せになり、そして、次に、その幸せを両親に与える・・・。それは決して見捨てることにはならないのです。

皆さんも良かったらイメージしてみてください。


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