『現役のオス感』を出されるのがたまらなく嫌な私が素敵な恋をする方法。



その根拠となったお父さんやお母さんを許す、というやり方。
そして、それがゆえに自分の中で磨かれて育った才能を生かす、というやり方。
そういうできごとがあったからこそのメリットを享受することもできるんです。

根本さん、こんばんは。
ここ数日のセクシャリティに関するブログを「あれ、これ私送ったかな?」と思いながら読んでます。

私もこの間のブログの表現で言えば、本当は肉屋(男好き)なのに八百屋の看板を掲げていて、でも肉を持っていることが罪悪感&嫌悪感で許せない。肉屋な自分を受け入れられません。
特に悩みはある程度の年齢の男性で『現役のオス感』を出されるのがたまらなく嫌ということです。
母、姉ときて、やはりラスボスは父なのでしょうか?

父は幼少期は仕事の関係で家にいるのは年の1/3程度、子供好きで、愛情表現は抱っこやハグ、ヒゲをほっぺにスリスリなどスキンシップ系(別に嫌ではなかった)でした。
小学生のある日いつものように父に抱っこされているとブチューと口にキスをされ(しかもディープ)、思わず「気持ち悪いっ」と母に助けを求めました。母は笑っていましたが、私はそれ以降父親のスキンシップを全て拒絶するようになりました。
父はショックを受けてましたが年齢があがったこともありベタベタしてくることはなくなりました。

大人になり、あの記憶が気持ち悪くて。
普通の父親はキスで舌をいれないだろう。父親は変態だ。
記憶にないだけで、もしかしたら私は他にも変なことをされていたのではないだろうか
そんな風に思いました。
そう思うことすら気持ち悪くて怖くて自分の中にずっと封印してました。
今父との関係は当たらず触らず。父からの愛情はとても感じますが、こころのどこかで気持ち悪いと思ってます。そしてそのことに罪悪感を感じてます。

その他にも性に潔癖だった母や、昔の恋愛で生々しい浮気の証拠を見てしまった等、自分の女性性を全否定してきたように思います。

私ももうそろそろ戦場(恋愛)に戻りたいのですが、アラフォーなので対象年齢となる男性も年配になりつつあり、そうなるとますます嫌悪感を感じてしまい困ってます。

この間根本さんに女っぽくなったと言われて嬉しかったのに、どこかで自分に対しての罪悪感や嫌悪感が消えません。
ちなみに当たり前ですが、根本さんには全く嫌悪感は感じていません!!笑

こんな私は、一体どこから手をつけたらいいでしょうか??
女性性シリーズとして採用してもられたら嬉しいです。
(Kさん)

ふむふむ、じゃあ、今度会ったときにだっこしてブチューってすればいいんですね!よし、ちゃんと歯磨きしておきます!笑

まあ、スキンシップ好きな父親代表としては抱っこしてほっぺにチューをするのはマナーだと思っているところがありまして、その後、子どもに堂々とチューのあとを拭われても折れない心を持っているわけですが、さすがに口にはしないですよね。

Kさんのことが好きすぎたんでしょうね。
愛おしくてしょうがなかったんでしょうね。

・・・。

という風に父親側の立場からモノを言われるとどうですか?
嫌悪感満載になりますか?

そうでなくても、一般的に父親というのは変態なもんだと思っていますが、でも、そのお陰でトラウマを抱えてしまう女子も意外と多いのかもしれません。
特に酔った勢いで・・・みたいなのはよくあるでしょう。

で、そうなると色々と心に葛藤を抱えるようになりますね。それが女性性の封印にも繋がります。

お父さんのこと、大好きなんですよね。
だから、ふつうにスキンシップされるのはむしろ嬉しかったりもするんです。
で、そんなお父さんからそういうことをされてしまうと、「愛される」ということに対して壁を作るようになります。
また、「自分が女であること」を否定することにもなりますね。

そこでややこしいのが「自分もお父さんのことが大好き」という思い。

好きな人を嫌悪するってすごく辛いんですね。
そして、自分のことを好きだって分かっている分、壁を作ることには強い罪悪感を感じるようになります。

チューをされて気持ちが悪いと感じた自分がいて、それでお父さんを拒絶することになり、そうしている自分、気持ちが悪いと感じた自分はダメだと自分を否定することになるんです。

「気持ち悪い!嫌だ!なんてことするんだ!変態オヤジ!」と叫ぶ一方で、心の中では罪悪感を持つわけです。
この罪悪感は潜在意識の中に静かに佇み、恋愛という戦場に置いて確実に自らを爆破するダイナマイトとなります。

見知らぬ他人や距離のある人に性的ないたずらをされるのもまた強烈なトラウマになりますが、それとはまた違う痛みを心に抱えることになるのです。

「私のことを愛してくれているからそういうことをした」と認識している分だけ、その罪悪感が生まれるのです。

となると、例えば、男性から愛されることを怖れますよね。
同時に、男性を愛することも怖れますよね。

女であることに嫌悪感があれば、女であることを隠しますよね。

その結果、好きな人の前では女を出さないようになってしまいます。

要するに「私が好きになり、私を愛してくれる人=変態=気持ち悪い」という図式に縛られるようになるわけです。

私たちはこうした図式、すなわち、ルール、観念をたくさん持っています。
それによって自らを制限し、自由ではなくなってしまいます。

そして、人生を通してそのルールの「正しさ」を証明していくようになります。
すなわち、「私を愛してくれる人」を「気持ち悪い」と思える現実を創り出してしまうのです。
Kさんの言う「生々しい浮気の証拠」という経験もまさにそれを表しているのかもしれません。

もちろん、ここには「性的に潔癖だった母親」の影響もありますわな。

だから、Kさんにとっては父母両方から女性性を抑圧するだけの条件を備えているのです。

そうすると「好きって言われるだけで気持ちが悪い」とか「男の人を好きになることが気持ち悪い」なんて現実を作ることもありますね~。

まあ、そういうネガティブな事情がある一方で、トラウマによって封印された要素というのは「才能」として花開くことがよくあります。

性的な面でもそうですが、ひとつ分かりやすい例を挙げましょうか。

例えば、子どもの頃から引っ込み思案で大人しく、また、家族も仲が良くなくて一人自分の殻に籠る子ども。学校でも目立たず、いじめられることもあり、人に対して心を閉ざします。
そういうとき、その子は空想(ファンタジー)と戯れるようになります。
自分の世界に閉じこもって想像の世界で遊ぶようになるのです。
その結果、独特の世界観を持つ人間に成長していき、それが漫画やアニメ、映画、小説、音楽、芸術などの世界で花開く事例を皆さんご存知ありませんか?

Kさんのケースでも、父母との関係で女性性を封印した分だけ、Kさんはとても豊かな女性性を内側で磨き、育ててきているはずなのです。

だから、ちょっとでも女性性を許すとぶふぁーーっと怒涛の如く女性性があふれ出してきて一気に雰囲気が変わります。

お会いするたびに「あらあらKちゃん、ますます女っぽくなって。いい人でもできたのかしら?」と私が伝えるのも、たぶん、それ。

そして、Kさんにとってその女性性は「才能」と言えるものとなり、自分自身がそれを開花させるプロセスそのものが誰かのためになる素晴らしいものとなるんです。
つまり、Kさんには女性を輝かせる、魅力的にする、隠している魅力を引き出して花開かせる才能があるってことです。

あと、それだけお父さんに溺愛されてるということは、男性に愛されることに関しては苦労しない素質も持っています。
この罪悪感ブロックがあるから、「愛させないように努力し、好きにならないように女を隠す」という態度をとってきただけで、それが外れると「究極のモテ期到来」ということになります。

それは怖いですよねえ(笑)

朝玄関を開けたら、数百人の男性が花束もって「グッモーニン!マイ!ハニー!!」なんて出迎えてくれるんです。
それを「あら、ありがと。今日のお供はあなたにするわ」って一人の男性を指さして、彼がドアを開けてくれたフェラーリに乗り込むのがKさん本来の姿なのですな。

今、想像すると気持ち悪いでしょ?(笑)

でも、元々そういう資質があるんです。

幼い女の子にとって父親に愛されるというのは「世界中の男に愛される」というのと同義です。だって、父親しか異性を知らないわけですから。
だから、本質的にKさんは男性には抵抗を持たない人です。
そして、「愛されて当然、愛されるのが普通」という素晴らしい意識を持っています。

その罪悪感を手放すには、大きく二つの流れがあります。
ひとつは父母を許し、改めて愛を受け取ること。
そのためには、例えばイメージの中で「タイムマシンに乗って口にチューしたお父さんをぶっ飛ばし、その子を抱きしめて『あなたは何も悪くない。お父さんがしたことはひどいよね。もっと怒っていいのよ!』って言ってあげるのもいいでしょう。

御恨み帳を書きなぐり、お手製の藁人形にバシバシ五寸釘を打ち込むのもいいんです。

愛されてるって知ってる分だけいい子になってしまい、怒りを持つことに罪悪感を感じるわけですが、それを敢えて怒りを出し切ってしまうことでそのわだかまりを流していきます。

これができると将来パートナーシップの中で、ちゃんと彼に対して怒りを出せるようになりますね。

怒りを解消しつつ、愛を受け取り、感謝を捧げます。
そうして許しは進行していきます。

その結果、「気持ち悪いんじゃボケ!」という思いと「愛してくれてありがとう!」という思いが心の中で存在することができます。
つまり、罪悪感がなくなるわけです。

もう一つの方法は「才能を生かす」ということです。
女性を輝かせる、女性を魅力的にする、女性が隠している魅力を引き出す、というところをやるんですね。

それはどんな方法でもいいです。
周りにいる女子に魅力を伝えまくるのもそうだし、メイクやファッションを学んで教えることもできるし、カウンセラーみたいな感じで隠れてる魅力に気付かせてあげてもいいでしょう。
また、セックスやセクシーな振る舞いを教えたりするのも上手だと思いますよ。

ここは自分が好きなこと、興味のあることに意識を向ければいいので、何か思いつくことがあれば一歩を踏み出してみるといいでしょう。

実はこの2つは同時にやってもいいですよ。

「私はとてもいい女」
「私は愛されるにふさわしい女だ」
「私は男が好き。男を愛するのが好きな女。」
「私の魅力を男たちは放っておけない」
「私とセックスできる男は幸せだ」
「私は自由な女。」

そんなアファメーションをガンガンやってみるのもおすすめ。
最初の頃は吐き気を催すでしょうけれど。


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