投影の法則再び~あなたの見てる世界はあなたの心の世界を映し出したもの~



久々に投影の法則について纏めて見ました。
何度か書いてますが、改めて確認のために。

世界は自分が作っている。
すべての問題は自作自演。

そのベースとなっている考え方です。

心理学の中心的な概念である「投影」。
私のブログをお読みの皆さん、もちろんご存知かと思うのですが、改めて再確認してみましょう。

「投影」ってのは「自分のフィルターを通して世界を見ている」という考え方です。
すなわち、「自分の心の中にあるものを外の世界に映し出している」というわけで「投影」という名前にになったのでしょう。
とても素敵な日本語ですね。

そこから「自分が見たいように世界を見ている」という風に言えるし、また、「世界は私が創っている」という言い方ができます。

そして、私たちの心を映し出すわけですが、心ってとっても広いわけです。
そうすると自分でも気づいていない自分の気持ちもあるんですね。
それを投影しているとなると、自分でもそれが投影だと分かりません。

例えば、怒りを強く抑圧している人は自分の中にある怒りを認められません。
そうすると、その怒りを外の世界に映し出すわけですが、その人にはどんな風に世界が見えるか?というと・・・

「なんか最近、周りにイライラしてる人が多いなあ」
「関係ないところで怒りをぶつけられることが増えてるけどなんでだろう?」
「根本さん、怒ってます?なんか怒ってるように見えるんですけど」
「最近、残念なニュースというか、理解できない事件が増えてますよね」
「うちの旦那、すごく怒りっぽいんです。何かとすぐに怒ってきます」
「このところ、よく揉め事を目にするんですよね。世界情勢も不安定じゃないですかー」

って感じです。

でも、抑圧してたら気付かないですよね~?
だから、「それって投影だよ」って言うと、あまりピンと来ません、ということも良くあります。

以前も「旦那がほんとにすぐに怒りっぽいんです。私はあまり怒らないタイプなんですけど!」って怒りながらしゃべってた奥さんがいました(笑)
自分ではなかなか気付けないんですね。

そんな風に投影というのは潜在意識にある感情を映し出すわけです。
「感情を映し出す」というのがポイントです。

だから、外側に見ている世界を「どう感じているか?」「どう見ているか?」がポイントなんです。

例えば「待ち合わせに無断で遅刻してきた友人」に対して、あなたはどう感じるでしょう?
「ま、しょうがないんじゃない?事情があるんでしょ?」
「連絡くらいしてくれたらいいのに!不誠実だわ!」
「どうして時間を守れないの!ダメじゃない!」
「おかげで見たかった動画が見れて良かったわ~」

大事なのはあなたのその反応なんです。

その友人は単に遅刻して来ただけです。それは良いも悪いもありません。
それをどのように自分が見ているか?があなたの心の内側の世界なんです。

遅刻はあかん!絶対に時間守らなあかん!という人はイラッとするし、その友人を否定してしまうでしょう。
自分が時間に鷹揚な人は、別にいいんじゃない?と思うでしょう。

さて、私たちには「思考」というのがあります。
「こうあるべき」
「こうではいけない」
みたいな観念(ルール)があると、ちょっとややこしいことが起こります。

例えば、怒りを投影している人が、「大人は怒っちゃいけない」とか「怒りを持つことはよくないことだ」という観念(ルール)をお持ちだとします。

そうすると「自分が怒ってる」「私が怒りを抱えている」というのは“許しがたい状況”となります。

だから、何としても「自分が怒ってる」なんてことを認めてはいけません。

そうすると目の前で知人がケンカを始めても、電車に乗ったらイライラしてる人ばかりが目についても、旦那さんに怒鳴られても、それは「私とは関係ないこと」と切り離してしまうのです。

ところが、そうするとどういうことが起こるでしょう?

ますます怒りを抑圧することになりますよね。切り離すわけですから。

それで、ますます知人のケンカは激しくなり、関係ない人からイライラをぶつけられるようになり、相変わらず旦那は怒りまくってる、という現実が“見える”ようになるんです。

そもそも「投影」ってなんで起こるのか?というと「心の中の感情に気付き、開放するため」と解釈するのが良いと思います。

怒りを抑圧している人は、そのままだと怒りが心の中にどんどん溜まっていきます。
私のブログでもちょくちょく書いてますが、私の師匠の偉大なる教えに「感情とウンコは同じ」という格言があります。
すなわち、溜めると良くないんです。いろんな不具合を起こします。

怒りを溜め込むとその感情は心身を攻撃し始めます。
そうすると一般的には肝臓ですが、内臓を痛めてしまうことも少なくありません。
心と体はつながってますからね。

また、潜在的な怒りは対人関係にも大きな影響を与えますから、できれば解消した方がいいんです。

それで、潜在意識に抑圧している感情が外の世界に映し出されるようになるんです。

「気付きなさいよ。怒ってることに」と。

それで、その感情に気付けば、私たちは「何とかしよう」とし始めます。
つまり、トイレに行って便器の蓋を開け、おもむろにズボンとパンツを下ろし、便座に腰を掛けて「えいやーっ!!!」と気合一発、下腹部に力を込め、ウンコを体外に排出する、という行為に及ぶことができるわけです。

しかし、便意が来ても「いや、来てない」。トイレの目印を見ても「関係ない」。という態度を貫いていたらどうなるでしょう???

よくお酒を飲んだ勢いでタカが外れ、いきなり暴れ出したり、泣き出したり、愚痴を言い出したり、自慢しだしたりする方々がいらっしゃいますよね?
また、何がきっかけか分からずに急に怒り出す人もいますよね?

そうなんです。すなわち、本来すべきではない場所で脱糞してしまうわけです。
むしろ、その方が大人として恥ずかしいですよね。

つまり、投影というのは外に映し出している世界を通して「自分の心の内を知る」という大切な行為なのです。

ということは、もし、あなたの起きている世界を平和にしたければどうしたらいいのでしょう?
そう、自分自身の心を平和にすることなんです。

家族みんなに笑って欲しいな、笑顔でいて欲しいな、と思ったときはどうすればいいのでしょう?
そう、自分が笑顔になり、自分が笑うことなんです。

彼にもっと愛して欲しいな、と思ったときはどうしたらいいんでしょう?
そう、もっと自分を愛しなさい、ということなのです。

野良猫ばかりを捕まえるんです!もっと誠実な人がいいんです!という場合はどうしたらいいんでしょう?
そう、もっと自分が誠実に振る舞うことなんです。

みんなに嫌われてるように感じるんです、という場合はどうしたらいいんでしょう?
そう、自分をもっと好きになりましょう、愛してあげましょう、ということです。

ちょっと飛躍してみましたが、いかがでしょうか?

外の世界に自分の心を映し出しているわけですから、同じものを見ても人によって印象が違うのは当然のことですね。

同じものを見ても感じることが違うのは当たり前なのです。

青空を見て「気持ちのいい空だなあ」と思うのも、「寂しそうだな」と思うのも、それを見ている人の心によります。
花を見て「きれいだなあ!」と思うのも、「儚げだなあ」と思うのも、「おいしそうだなあ」と思うのも、その人の心次第。

人を見てどう評価するのも人によって違うのは当たり前ですよね。
つまり、その人のどの部分が気になるか?ってのはそのまんまその人の心を映し出しているわけです。

「あの人、清潔にしてるよね」と評価する人は、自分を清潔にしておこうとしてる人、そこにこだわりがあるからその人の清潔さが目に付きます。
だから、「私、清潔感ない人はダメなの」ってきっと口にしています。

また、友達と見に行った映画で気になった点が友達と違うのも、恋人が貸してくれた本で感動したポイントが恋人と違うのも、見てる人が違うのから当然なんですよね。
もちろん、それが一致することもありますよ。心の中が同じ、ということなのでしょう。

人間関係で言えば、距離が近づくと感情が動きやすくなります。

だから、夫婦ってのはお互いのマインドをバンバン映し出す鏡みたいな存在なんです。

あなたのパートナーに不誠実さを感じるならば、あなたが自分自身の誠実さについて向き合ってみる時期です。
あなたのパートナーに弱さを感じるのならば、あなたの心の中にある弱さと向き合う時期です。
あなたのパートナーが自分勝手ならば、あなたが自分の行動を見つめ直してみる時期です。

投影するくらいの感情ですから、向き合うのが嫌なものばかりです。
だから、自分の中に不誠実さ、弱さ、自分勝手さがあるなんて、絶対に認めたくなかったりします。

でも、そこで「嫌だ、絶対嫌だ。不誠実さなんてない!」と強く思うのであれば、それは「抵抗」と言います。
つまり、それくらい強く不誠実さを否定し「人に対しては誠実にしなければならない」というルール(観念)を持っている、ということです。

だから、あんまりカウンセリングとかセミナーでもよほどのことがない限り、このことを指摘することはありません。

でも、情報としては頂いちゃいますけどねぇ~(笑)

だから、自分を見ましょう、というわけです。

離婚問題も不倫の問題も、なかなか彼氏ができないのも、仕事の人間関係がぐちゃぐちゃなのも、全部、自分自身の心を映し出しているわけですから。

セミナーやカウンセリングが終わった後
「なんか、木々が鮮やかになったように見えるんです」
という感想をよく頂くんですが、これ、心の中がクリアになったことの投影なんですよね。

セミナーで自分が愛と繋がったら、旦那さんや家族の愛を受け取れた・・・みたいな報告もよく頂きます。(ブログでもできるだけ皆さんにシェアしています)

例えば、リトリートセミナーの感想(ご報告)でも、こんなメッセージを頂きます。

「そうそう、リトリートに申し込んだ後から、選ぶ服の色も少し変わったんです。明るくなりました。
それから、リトリートから帰ってから、味覚が変わりました。味の濃いものが食べられなくなり、また、食べる量もかなり減りました。」

「・母と姉とメールをし、いつもと変わらないやりとりの中に愛情を感じる。ずっと愛されていたことに気付く。
・好きな人とのやりとりに、安らぎを感じる。
・うっかり不倫関係になっていた男性の家庭の危機を聞かされるも、「助けたい症」発症せず。穏やかに応対。
・職場にて、自分を許して素直に拍車がかかったところ、同僚達も素直に困っていることをお互いに相談し始め、お互いやりとりがスムーズになる。
・困った役職者に対して、彼も大変ですねぇ、楽にしてあげたいですねぇ、と話始めたところ、同僚達が一丸となって対策を考え、お互いが楽に報告・確認がすすむ方法を考え始め、今度はうまくいくかな?となんだか楽しい雰囲気。」

分かりやすいご報告をピックアップしてみました。

「自分が変われば世界が変わる」
「自分が変われば相手も変わる」

投影の法則から見れば当然のことなのです。

さて、あなたにはどんな世界が見えているでしょうか?
それがあなたの心の中にある世界って知ってましたか?

信じる信じないじゃないんです。

もし、それが心の内にあったのならば?という見方をしてみると、世界はもっとあなたに優しくなると思います。

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