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後悔ってどうでもいいことに対してはしないんです。
自分に大切なものにのみ起こる感情。
だから、後悔するってことは、自分が大切にしたい何かに気付けるチャンスなのです。
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根本さん初めまして。
別のカウンセラーさんに勧められて(笑)最近根本さんのブログを読みはじめた者です。
今日はリクエスト(ネタ提供)させていただきたく、メッセージ送らせていただきました。
実は最近、後悔することがやたらと多いのです…
たとえば私は自律神経失調症なのですがカフェインを摂取すると症状が悪化し、めまいでまともに歩けなくなります。
それをわかっているのに「これぐらいなら大丈夫だろう」「これなら大丈夫だろう」と思ってコーヒーや紅茶を飲んでしまうのです…
自分でもアホだと思います(笑)
そしてタクシーを呼ぶ羽目になり、後悔に後悔を重ねてしまいます。
他にも「行きたい」と思っていたコンサートがあったのですが、楽しみな気持ちをギリギリまで昂ぶらせておいて結局行かなかったり…
そしてまた後悔…行かないと決めたときは行きたくない気分だったはずなんですけどね。
要はやってしまった後悔もあればやらなかった後悔もあって、とにかく毎日のように後悔してる気がします。
自分では自身にとって良かれと思って決めたことが裏目裏目に出ている気がして、行動すること自体に疲れてきました。
昔から自分の決断に自信が持てなかったということもあると思います。親にはやることなすこと全てを否定されてきたので…
ただそれをわかっていてもどうすればわからなくて。ちょっとしんどいです。(もちろんここで言う「ちょっと」は「ちょっと」ではありません(笑))
今後どうしていけばいいか…アドバイスいただけると幸いです。
(Mさん)
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「後悔」ってのは「後から悔しい」ってことですから、当然、価値のあるものに対してのみ起こりますよね?
カフェインやコンサートもMさんにとって価値のあることで、もし、全然そこに価値を見出さない人は行かなくても後悔しないわけです。
すなわち、「後悔という感情は自分にとって何が大切かを教えてくれるもの」なんです。
だから、必要な感情?行動?情動?なんですよね?
ちなみにMさんにとってカフェインが大事なのか?っていうと、たぶん、コーヒーや紅茶が好きっていう気付きもあるでしょう。
でも、その後具合が悪くなるんでしょ?
そしたら、「自分が大事」「体が大事」と思ってるってことなんです。
これってすごく重要でね。
私が「みんな自分のこと嫌いとか言うけど、ほんとうは好きなんじゃね?」と思う根拠の一つです。
だって「嫌いな人が気分悪くなってたら可哀想と思うよりも、ざまあみろ」だし「好きな人が気分が悪くなってたら心配だし、早く良くなってほしいと思うし、できることはなんでもしてあげたいと思う」でしょう?
具合悪くなったときに自分に対する態度ってどっちよ???
だから、この冬、一回くらい風邪ひいとくといいと思うよ。
そしたら、いかに自分のことが好きか、大事かが分かるから(笑)
で、Mさんのように、
>そしてまた後悔…行かないと決めたときは行きたくない気分だったはずなんですけどね。
ということを皆さん体験されてると思うんですね~。
で、そこで気付くわけです。
「コンサートに行かなかったから後悔しているのではない」と。
え?どういうこと?って思いますか?
それとも、あああ!って思いますか?
「後悔したいから、コンサートに行かなかったことをネタにしている」のが真実です。
だから、Mさんの場合
「コンサートに行っても行かなくても後悔するんだけど、より後悔しやすいのが行かないことだったから、行かないことにした」
ということです。
何に対してもそうですよ。
「後悔したいからしてる」
このことに気付く必要があります。そして、意識しときます。
だから、
>自分では自身にとって良かれと思って決めたことが裏目裏目に出ている気がして、行動すること自体に疲れてきました。
ってことになるんです。
後悔したくてしてるから、全部裏目にするんです。
「右に行くつもりで、左に行ったら、右に行けばよかった」って思うんです。
さらに
「右に行くつもりで、左に行こうと思ったけど、それでまた後悔するから右に行くことにしたんだけど、左に行けば良かったと後悔した」ってことも起こるんです。
右に行く、左に行く、は関係ないんです。
どっちにしろ、後悔することを決めてるんです。
「だから、どうしたらいいの?」と思う前に、「自分が後悔したくてしてる」という事実をちゃんと受け止める必要があります。
そうすると「なんで後悔したいの?」って疑問が生まれてくるからです。
>昔から自分の決断に自信が持てなかったということもあると思います。親にはやることなすこと全てを否定されてきたので…
で、これかあ・・・ということが見えてくるのですね。
結局親に否定されるわけですよ。右を選んでも左を選んでも。
そしたら、自分の決断に自信が持てなくなるのは当たり前のことですよね。
自然現象ですよね?
ということは、Mさん、未だに親の支配下にいる、ってことです。
まだ、大人になりきれてないってことです。
というか、大人なんだけど、大人である自覚が持ててないってことです。
ということは親を手放したり、親から自由になることが求められているってことです。
だから、許しや手放しのプロセスを踏んでいきましょうね。
で、行き着くところはここです。
>自分でもアホだと思います(笑)
うん。知ってる(笑)
というか、よくわかってますね~!さすがですね~
アホってのは最上級の褒め言葉でしょう?知ってた?
みんな目指す世界、アホの世界、です。
テーマ曲はもちろんコレ。Mexican Hat Danceです。
>https://www.youtube.com/watch?v=nyNnvSRNgY4
ほんとうにアホやなあ、と思えたらいいんです。
私たちの幸せは「何をするか?」ではなく「どう感じるか?どう受け取るか?」の方にあるんです。
「行動」よりも「受け取り方」なんですね。
だから、カフェイン飲んで気分悪くなった・・・(これ、行動と結果ですよね?)ということに対し、「何してるの!ダメじゃないの!!!」って攻撃的になるのはあまり幸せではありません。(ドMさん除く)
それを「アホやなあ、何してんねんなあ。笑えるわ~」と笑いになれば、それは幸せになります。(ドMさん除く)
ということで「後悔したらそれを笑いに変える」ということも「意識的にやってみる」といいですよ。
そら、最初は無理ですし、難しいですし、余計に自己嫌悪強くなります。
でも、そのうち、「何かやらかした」→「笑いにする」というのが自動変換されるようになります。
私の場合、自分やスタッフがミスをすると「そら、ポンコツやもんな~(笑)」と言ってます。
ポンコツなんやからミスするのは当たり前なんです。
だから、それで終わりです。
Mさん、自分でもまじめすぎるなあ、って思うでしょう?
だから、そこを緩和すべく、アホなことを意識的にやってみるのをお勧めしたいところです。
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インナーチャイルドワークって言うんですけど、自分を愛する分かりやすいワークです。
膝の上に小さいMさんを乗せてると思ってください。
そして、その子に語り掛けるんです。
頑張ってるよね~
よく我慢してるよね~
偉いよね~
すごいよね~
かわいいね~
寂しいよね~
分かって欲しいよね~
お母さんのためにしたのにね~
そんな言葉。思いつく言葉でいいです。
でも、責めたり、励ましたりする言葉は必要ありません。
自分を責めてしまう癖を改めるのに、このインナーチャイルドワークをちょくちょく採り入れてみるのもいいでしょう。
それだけでも自律神経が緩んでいきますよ。
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