世界は自分が創っているから、まずは、今自分が住む世界を理解し、受け入れてみる。



自己否定が強いと何かと否定的に感じてしまうものですが、それもまた自分が創った世界の一幕。
なぜ、その世界が必要なのか?それを理解するところから始めていきましょう。

***
はじめましてマルと申します。
いつもブログありがたく拝見させていただいております。
みなさんのネタにも当てはまることばかりで、いつも感謝して ノートに書き写して勉強させていただいております。

その他にも図書館で心理学やらいろいろ借りて勉強しているのですが、なかなか人に対する恐怖心が消えずに困っています。
自分が過去してきた失敗が若いから 雑談できない 愛想が悪い レベルで許してもらえていたことを痛感する 出来事が続き 社会でコミュニケーションとれない惨めさや情けなさで 人と関わるのが恐怖です。

その中で一番困っているのが 勇気を出して対面カウンセリングに行ってみたことがあるのですが、先生との信頼関係が築けないのです。もちろん私の問題です。
先生にさえ本当は私のカウンセリング嫌なんじゃないか?なんて 探ってしまい 実際に投影なのか先生に嫌われたように感じる出来事が起きます。

一個はロールプレイングがとても苦手で、もともと頭で考えてシュミレートしないと体が動かないので、言われたとおりにやっているつもりですが、目をつむっている間に思考しながらやっていると 言葉が棒読みで無表情?やる気のない人に見えてしまうようで 目を開けたら がっかりされていたり、明らかに腹を立てている先生もおられました。
もう一個は先生にもよるんですが なんだかものすごい緊張してしまい顔が引きつってしまい その場で力こぶいっぱいでリラックスできないので 心が通わないというかその場にいるのが苦しくなることもあります。

こういう私のような困ったちゃんタイプの人って実際に来られますか?
なんだか みなさんもっとカウンセリングで生身の会話やその場で自分を表現されているみたいに思えてしまうので。
セミナーなど楽しそうな雰囲気の後日談をみると 正直 あー私が入ったら浮いてしまうし、邪魔になってしまうかもとか 想像してしまいます。
みんなに責められているような ダメな人ね~って言われているような気がしてしまいます。

ちょっと扱いにくい文になってしまいましたが、この内容を使われなくてもいいので いつかカウンセリングを受ける事について 先生に伺ってみたくてメールさせていただきました。
いつか お目にとまりましたらよろしくお願いします。
(マルさん)
***

たぶん、今、とても心臓がどきどきしてこのブログ?メルマガ?をお読みでしょうね~。
ああ、私なんかのリクエストを採り上げてもらうなんて申し訳ない・・・これを読んでる人はきっと「マルさんっておかしな人ね」ってバカにしてるに違いない・・・自分で何とかしなよって思ってるに違いない!!・・・ああ、恥ずかしい・・・きゃー!!!なんて思っていませんか???(笑)

あと予め申し上げたいことが一つありまして、ここから続く回答を自分がどんな風に読むのか?を観察していただけませんか?

というのも(あ、すでにここから本題に入っています)私たちは【自分が見たいように現実を解釈している】という大原則があります。

※参考)見たいように見て、聞きたいように聞き、理解したいように理解する私たち。
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/8237

マルさんにとって「私は嫌われている、浮いてしまう、みんなに責められてる」という思いがあると、何を言われてもそんな風に思います。

例えば、私の回答を読みながら「根本さんもほんとうはこんなネタに答えたくないんだろうな~。めんどくせーな、こいつって思いながら書いてるんだろうなあ~」って思いませんか?(笑)

でも、そういう風に思っていると、この文章もそういう風に見えてくるんです。

>先生にさえ本当は私のカウンセリング嫌なんじゃないか?なんて 探ってしまい 実際に投影なのか先生に嫌われたように感じる出来事が起きます。

ということと同じですね。
特にこのブログやメルマガなどの文字情報って如何様にも読めますよね。
だから、シャレだと思ったことがシャレだと思われないことがいっぱい出てきます。

実は「根本さんってブログと違ってセミナーではすごく面白いですよね」ってよく言われるんですけど、たぶん、私がセミナーでしゃべってることをそのまま文章にしたらきっと誤解されたり、勘違いされたり、すごく下品だったり、まあ、根本さんってそんなひどいことおっしゃるの幻滅するわって思ったりされると思うんですね。

だから、話し言葉と書き言葉は違っています。

「おっとりした話し方ですよね」
「そのゆるさがいいですね」
という評価もセミナーでは頂くんですけど、この文章からその雰囲気って伝わっているでしょうか?(笑)

ま、そもそも自分は止まると死ぬサメ人間のため、おっとりもしてないし、ゆるくもないと自分では思ってるんですけどね。その辺の感覚がすでに人とずれているんでしょうか?(笑)

だから、私の場合は文章にはすごく注意してるんです。これでも(笑)

さて、文章でもそうなんですけど、目の前にいる人に対しても同じことが起こります。
マルさんもお気づきのように「投影」なんです。

※6月に投影の講座を東名阪でしますよ~(たぶん、7月は福岡でも~)
http://nemotohiroyuki.jp/event-cat/13339

「自分のことが嫌いだと、相手に嫌われているように見える」
「自分が怒りを抑圧していると、相手が怒っているように見える」
「自分にダメ出しをしていると、相手にダメ出しされているように思える」

皆さんはこんな経験ありませんか?

あなた:「Aちゃん、気が利くよね~。私、全然気が回らない人だからそういうところ羨ましいな~」
Aちゃん:「え?それって都合のいい女ってこと?」

あなた:「Bちゃん、その服似合ってる~。癒し系って感じがする~」
Bちゃん:「そうね、私丸っこいし、この服、お腹出てるの隠せるし。ほんとはもっと痩せたいんだけど。」

『褒めたのになんでそういう受け取り方するかな~?』ということありません?

私はよく【世界は自分が創ってる】って思っていますし、言ってます。
他の方々もよくそんな言い方をしますよね?すべては受け取り方次第だって。

さて、マルさん、今、どんなご気分でしょうか?
「なんか、ダメ出しされてる・・・責められてる・・・」って感じますか?

それが自分の世界なんだなあ、と思ってみてほしいんです。まずは。

そして、それを今の自分が必要としている、と思ってみましょう。
辛いけれど、嫌だけど、なぜか分からないけれど、こうして自分にダメ出しする世界を自分は必要としているんだ・・・って。

で、まずは、それを許すところが始まりなんです。

まずは「そうなっちゃうしかない過去があった」という風に思ってみてもいいでしょうし、「それが私なんだよなあ・・・」と達観してみてもいいです。
そこが「今の自分を許す」ところが出発点になります。

私がカウンセリングなどで過去のことをお聞きするのも「今、そうならざるを得なかった背景を理解するため」なんです。

「そうならざるを得なくてそうなってる」んですね。

基本、人は嫌われたくありませんし、浮きたくて浮いてるわけでもないし、怒らせたいわけでもなく、また、失望させたくもないんです。
愛されたくない人はいませんし、人を喜ばせたくない人もいません。
愛想を悪くしたくてしてるわけではないですし、もっと人と親しくなりたいという思いを持っています。

けれど、それができなくなってしまった事情があるわけです。
(その事情はとても個人的なことなので他人と比較することはできません)

例えば、マルさんの場合は過去の失敗体験から社会の中で人とうまく行かずに強い恐怖心がありますよね?
恐怖心が強い分だけ私たちは「思考」するんですね。
だから、考えないと行動できないのでうまく体が動かなくなります。まるでロボットみたいにぎこちなくなりません?
恐怖がベースにあるわけですから表情は硬くなりますよね。無表情になって笑えませんし、思考にエネルギーが集中しますから固まります。
また、怖れから思考するようになるとアクションに移るのが一歩遅れますから、場から浮いたようになりますし、発言もずれてしまいがちです。間違いを恐れるために完璧さを目指そうとするからですね。

ただ、そういうずっと昔から人とうまく行かなくて恐怖の中で生きて来られた方って、実は独特の面白い世界を持ってることが多いんですね。

そもそも個性的でユニークで人と違うから、人とうまく行かないのかもしれません。
例えば、とても直観的な人は発言や行動が奇抜に見えますし、とても感覚的な人は分かりすぎてしまって人とうまく付き合えないことが多いです。
そんな個性を抑圧しようとすれば思考的になってロボットになるほかないんです。

だから、マルさんに一番お伝えしたいことは【どうも私はとても面白い(ユニークな)世界に住んでいるらしい】ということです。

許しの一歩目は理解なんです。
なぜ、自分はこうなのか?
それを理解し、そうならざるを得なかったことを受け入れてあげるんです。
これを「自己受容」って言います。

自分が自分の一番の味方になり、自分が自分の一番の理解者となってあげること。
これがまずは第一だと思っています。

マルさんも色々と勉強されてきて、その理由は理解できてきましたか?

>こういう私のような困ったちゃんタイプの人って実際に来られますか?

色々な人がいますからね・・・本当に・・・。
自分ではすごく困ったちゃんだと思っていらっしゃるけど私から見れば全然ふつうって人もいます。
そもそも本当の困ったちゃんは自分がそうである自覚のない人ですから(笑)

>なんだか みなさんもっとカウンセリングで生身の会話やその場で自分を表現されているみたいに思えてしまうので。

そう思うでしょ?
たぶん、初めてカウンセリングに来られた方は言いたいことの半分もお話されてないと思いますよ。
人によっては1割とかその程度の方もいます。

ま、物理的に私がしゃべり倒してしまって話せない・・・ということもありますが(苦笑)、やはりうまく表現できないものですよ。
話したいことと話してることがずれる方もいますし。

私が個人やグループのカウンセリングで事前アンケートを書いてきて頂くのはそれを避ける目的もあります。

それでもやはり本音は言いにくいって人もいます。
かつて「本当に相談したいことを話すのに半年かかってしまいました」という方もいましたから。

マルさんは自分がなかなかできないのでそういう風に見えてしまうかもしれませんが、案外、皆さん、そうだと思っています。
だから私は言いたいことを言えてない、という前提で話聞いてますから。

ただ、「パターン(心の癖)」というのを私は見ていくんですね。
だから、何を話すか?ってあまり重要ではなく、どう話すか?どうそれを見てるのか?という裏側に注目しているので、クライアントさんが話したいことを話せようが話せまいが私にとってはあまり重要ではないんです(笑)
ほんと「この人はどんな世界に住んでるのか?なぜ、その世界ができたのか?」を私は知りたいわけでして。

もちろん、クライアントさんとしては話したいことが話せたらすっきりするので、それはそれで価値がありますけれど。

>セミナーなど楽しそうな雰囲気の後日談をみると 正直 あー私が入ったら浮いてしまうし、邪魔になってしまうかもとか 想像してしまいます。

もし、マルさんと同じように世間からは浮きまくっている人たちばかりが集まってるセミナーがあるとしたら、マルさんどうなると思いますか?
かえって目立たないかもしれませんね~(笑)

マルさんみたいな方こそ、セミナーの方をお勧めしたいんです。
すっごく抵抗があって怖いと思いますが。
人との中で傷ついたことは、人との中で癒されていくものだと思います。
1回のセミナーで何とかしようとする必要はなく、半年、1年と通う前提でとらえてみてはいかがでしょうか?

変な話ですけれど、無口で全然しゃべらない人も毎月通っていたら顔くらい周りの人に覚えられます。
もし、そんなマルさんを誰も攻撃しないのであれば、そこが一つの居場所になりますね。

そして、もう一つ抵抗があるであろう提案がありまして。
マルさんはカウンセラー目指してみるといいですよ。
誰よりもクライアントさんの気持ちが分かる人ですからいいカウンセラーになれるでしょう。

そして、カウンセラーの視点がすごく自分を癒すのに役立つと思うんです。
これはマルさんに限ったことではないのですが、カウンセラー側に立った時に理解できる、分かることっていっぱいあるんです。

「親になったときに親の気持ちが分かる」ように、カウンセラーの勉強をすると、自分が何者でどうしてこうなったのかが理解できるようになるんです。

自分を許し、そして、愛する一つの手段として捉えてください。

さて、最初に書いたことをもう一度振り返りましょう。

>ここから続く回答を自分がどんな風に読むのか?を観察していただけませんか?

どんな風にこの文章を読まれました?
感じたことをまずは書き出してみましょう。
それが今の自分が必要とし、自分自身が創り出した世界です。

良いか悪いかはなく、ただそこにある世界です。

この「ただそこにある」というのが理解できると、ものすごく楽に生きられるようになりますね。

ちなみにマルさんを癒すロールプレイを私が考えるとするならば・・・、世界は安全であり、やさしさに満ちている、ということを感じて頂けるセッションを作ると思います。
具体的には・・・怖いから言いませんけど(笑)

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