承認欲求(認められたい欲求)がとても強い私。



本当に愛してほしい人からの愛を受け取ってないと承認欲求は強くなります。
子ども時代がカギなのでインナーチャイルドを癒すこともすごく効果的です。
また、大人じゃないとできない見方もあります。
そして、簡単にできるけどちょっと勇気のある方法も紹介。

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こんばんは 根本先生。
恋愛で悩む度に元々少しかじる程度だった心理学を改めて恋愛に於いて学び、そこから今も継続してblogやメールレターを愛読しています。

元々、相手の気持ちを考えて理解してあげたり受け入れたり、見守ったりといった傾向にあったのですが自己肯定感が低い私は、男性心理を学べば学ぶほど我慢や犠牲になることに気づき、自分を満たす事を大切にして過ごそうと思うようになりました。

今回は恋愛とは関係ないのですが、私は仕事に於いて、「認められたい」承認欲求がとても高いと自覚しています。

仕事ができる方だと思います。重要な存在として扱ってもらっている自覚もあります。
ただ、恥ずかしいのですが、事あるごとに褒めてもらえない、すごいと言ってくれない、という不満を持ちやすいのです。
他の人を落として自分をあげる言動は自分でも心地よくなくなり、減ったとは思うのですが、この承認欲求が自分でもしんどいし、仕事を減らしたりやめたり、ゆくゆくは結婚して子育てしたりとなかなか褒めてはもらえない環境に身をおくことか出来るのかどうか。

例えばこのままだと子育てがとても偏ったり自分のためのアピール子育てにもなってしまったりしそうで不安です。

もっと小さな満足を重ねて、幸せを感じていきたいのです。

元々悩みやすい性格で、何のために生きているのかとか、意欲が無くなって消えたいと思ったり、あれこれ面倒くさい性格です。
色々な方の言葉やカウンセリング系ブログ、本に触れ、徐々に少しは楽に生きられるようにはなって来たかなと思いますが、根っこにあるものはなかなか変えられず、ただただ楽しんで生きていく、ということが難しいのです。

承認欲求を、全く無くす事はできなくても、軽くしていくことは出来るのでしょうか?
(Aさん)
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承認欲求は誰にでもあるものでしてね。
有名な「マズローの欲求段階説」によれば生理的欲求(生存欲求)、安全欲求、社会的欲求(所属することへの欲求)の次に来るのが承認欲求です。

ここが強烈に飢えてる方は「本当に認められたい人に認められたと思っていない」という状況にある可能性が高いんですね。

「本当に認められたい人」っていうと誰かというと、これはもう3点セット(4点?)と相場は決まってまして「親、パートナー、そして、自分自身」です。
パートナーに関してはいる/いない、欲しい/欲しくないの影響を受けますね。

さて、例えば、親から全然認められないし、認められなかったし、という思いがある場合は、仕事ができて上司や取引先から評価されたとしても「お前じゃねーし」という思いが強くなります。
すなわち、潜在意識的には「親から認められなかった自分はどれだけ頑張ったところで意味がない」と思っちゃうんです。

さて、Aさんは親子関係はいかがでしたか?
あまり認められてないような記憶はありますか?

例えば、もしAさんがずっと親から期待されてそれに応えて来たとするならば、いい子をしてずっと親を助けて来たとするならば、もしくは、優等生で周りに気を遣う女の子だったのであれば、子ども時代に子どもをちゃんとしてない場合があるんです。

この「子ども時代に子どもをちゃんとしていない」というのは承認欲求にとても大きな影響を与えるんですね。

子どもって自分に注目してもらいたいものです。
でも、それを抑えて(抑えざるを得なくて)自分を犠牲にしたり、あれこれと我慢したりしていたとするならば、「私を見てよ~」って思いは満たされずに大人になります。

その思いが今も疼いてると考えられるのです。

>元々悩みやすい性格で、何のために生きているのかとか、意欲が無くなって消えたいと思ったり、あれこれ面倒くさい性格です。

そう思うってことはとっても頑張り屋さんってことがうかがえますね。
人のために、誰かのために自分を犠牲して生きることが癖になっているところ、ありませんか?

子ども時代から寂しい思いしてきませんでしたか?
我慢しすぎてあちこちこじれてる自覚はありませんか?

自己肯定感が低いって自覚をお持ちなわけですから、「自分を認める」ということがとても大切なのかもしれません。

自己肯定感を上げるためのワークショップも各地でやっていますので、機会があればぜひご参加ください。(宣伝!)

さて、Aさん情熱の女ですよね?
情熱の女の特徴として、

>もっと小さな満足を重ねて、幸せを感じていきたいのです。

という不向きな発言をよくなさるところがあります。

確かに小さな満足を重ねて幸せを感じられたらいいでしょう。素晴らしいでしょう。
でも、それにも向き、不向きというものがあるのです。

「ある冬の朝。旦那様を仕事に送り出した後で、日当たりのいいリビングですやすやと眠る赤ちゃんを隣に少し強くなり始めた日差しを浴びながら静かに編み物をしている私」

って似合いますか?そういうの好きですか?それとも、

「旦那が出ていった!おりゃー、洗濯物じゃー!掃除じゃー!今日はママ友ランチだから11時には出ないかん!なんで泣いてるんじゃぼけー!ママは忙しいんだぞ!あっ!ミルクあげんの忘れてたー!!!ごめんごめん。すぐあげまちゅからね~」

ってのが似合いそうですか?

まあ、そりゃあ、前者の生活が理想とはいえ、現実的には後者になっちゃうし、後者の方が私らしいよなって方も多いんです。

そして、「小さな満足を重ねる」というよりも「ドバっと来いや!ガンガン行こうぜ!」の方が性に合ってるという方も少なくありません。
でも、そういうアップダウンの激しい、感動もするけど落ち込みもする人生って疲れますよね?
で、よくそういうちょっと疲れたときに「落ち着いた生活がしたい」とか「小さな幸せを一つ一つ感じながら生きたい」などと思うのです。

情熱の女は感動が好き。感情が揺さぶられるのが好き。それで生きてる!って感じがします。だから、コツコツと鉄板の馬券なんぞ買わずに「男は黙って万馬券」の生き方を選んでしまうのです。

自分を愛するってことを徹底してみませんか?
親からの愛情が不足しているのならば、そこに注目してみませんか?

「あなたのお父さん、お母さんはどんな風に人を愛する人ですか?」という質問をよくするんです。
先日の問題解決セミナーでもしましたね~。

「子ども」の目線で見ると、分からないんです。その親の愛し方って。
どうしても「こうしてほしい、ああしてほしい」って欲求が先に立ちますから。

そこで、大人目線で、お父さん目線で考えてみると見えてきます。
だから、この見方は大人じゃないとできないです。

ああ、お父さんってそういう風に愛する人なのかあ・・全然、伝わってこないなあ、不器用な人だなあ・・・とだけ思っておいてください。

「受け取ろう」とか思わなくていいです。

インナーチャイルドセラピーも効果的です。
ロールプレイ的ならば、子ども時代の寂しそうな自分をセミナー会場から選んでもらいます。
そして、その子に優しく近づき、抱きしめ、ただ、触れてあげます。
それだけでも心の奥の方がじんと温かくなり、じわっと愛が広がっていくのが分かります。

今ある愛を受け取ってみましょう。
「感謝」は受け取る意識ですね。
今まで自分を愛してくれた人、今、認めてくれている職場の人たち、そういう人たちに感謝状を書いてみます。
いい紙質のいいハガキか便箋を買ってきて、一人ひとり手書きで丁寧に「ありがとう」を綴ります。
気持ちが入らなくてもOKです。
今できる感謝をしていくと、どんどん感謝の思いは広がっていくものです。

できればせっかくなんでその感謝状を渡したいですけどね。

最後に単純な話ですけれど・・・、誰かにハグしてもらうだけでもAさんの思い、すごく満たされるかもしれませんよ。
こんな宿題を出すこともあるんです。
「こんど実家に帰ったら黙ってお母さんにハグしてもらってください」て。

こういうこと書くと引かれるかもしれませんが、私のちょっと長めのセミナーやリトリートでは参加者同士でお互いを承認するためのハグをしてもらう時間を作るんです。
ハグってハートとハートをつなぐものだし、愛のエネルギーを交換するものだし、日本人以外なら別に珍しいことないし、ってことでね。
ほんと、場のエネルギーがパンっ!て変わります。すごくいいものになります。
はじめは恥ずかしいけれど、そのうち病みつきになります(笑)
思う以上に安心感で満たされていきますし、「また涙が出てきちゃった~」って悶絶することもあります。

ふだん、人に触れられることってあまりないでしょう?
大人になると特に。
恋人や夫婦でのセックスはあっても、そういうセクシャルじゃないスキンシップってすごく大事なんですよね。
体の細胞が寂しがっちゃいますから。

ということでAさん。大丈夫そうな人を探してぜひハグしてもらってください!
ノンセクシャルなスキンシップはインナーチャイルドがものすごく喜ぶんです!

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