検証。根本家にやってくる生物たちの共通の性質について。



過日、名古屋CS感謝祭から意気揚々と帰宅すると、我が家になぜかドジョウがいた。
聞けば、その名をニョロちゃんと言い、たまたま近くの公園でやっていた縁日でもらってきたという。
もちろん、名付け親は我が家の幼稚園児であり、「ニョロちゃんかわいいねえ」と言いながら飽きもせずずっと眺めていたと言う。(さすがに22時過ぎの帰宅時にはもう寝ていた)


しかし、そのニョロちゃん、異様に元気で、落ち着きが無く、貝割れ大根のパックに入れられていることを不服として何度も脱走を試みるのである。
聞きなれぬ、ガサゴソという音が鳴り響き、ぽちゃんと水音がして、静かになる。
すなわち、脱走失敗である。
しかし、何度もあくなき努力を続けるあたり、柳川鍋にされぬよう、必死なのかもしれない。

ドジョウは飛び跳ねるので必ず蓋をするように飼育指南書には書いてある。
奴には蓋の存在が分からないのか、時には半ば立ち泳ぎ状態で隙間を探すのである。

無駄な努力を・・・と侮っていたら、ふとみるとニョロちゃんがいない。
焦って探すとパックから飛び出して、すぐ横で、のた打ち回っているではないか・・・。
どうも、必死の立ち泳ぎで見つけた直径7,8mmの空気穴から飛び出したらしい。
なるほど、必死に努力は報われ、しかし、飛び出した先がテーブルの上では、それも悲しい。
すぐに妻の手でパックに戻され、罰として水量をかなり減らされて御用となった。

聞けば飛び出したことに気付かず家人によって踏み潰されて昇天したつわものもいるらしい。
確かに素人にはドジョウがそんなに飛ぶものとは認識がないので、仕方がない。

さて、その小さなパックではかわいそうだと言うことで、うちの奥さんが翌日100円ショップで飼育ケースを買ってきてひとまず落ち着くこととなった。

しかし、そんなニョロちゃんを見ながら、ふと思い出した出来事がある。
遡ること5,6年前。
今は山本家に嫁に出した生後数ヶ月のショコラ(パピヨン)が、私たちが風呂に入っていたり、別室で過ごしている間にケージから居なくなったことがあった。

ゴトン、という鈍い音がしたので、何事ぞ、と思ってケージに行くと、奴の背をはるかに上回るケージを乗り越えて脱走を図っていたのである。

因みにそのショコラ。子犬時代はもちろん、成犬になってからも非常に落ち着きが無く、ガサゴソと動き回り、夜中になればカツカツカツと足音を立てながら家中を徘徊していたことを思い出す。

そして、さらに思い起こせば、その数年後、我が家にやってきた現幼稚園児の娘は、そもそもベビーベッドに横たわることを良しとせず、寝かせようとすれば拒否して泣きまくっていた。
脱走どころか、ゲージに入ることすら抵抗していたのである。
そして、やはり現在に至るまで落ち着きがなく、ガサゴソと動き回っている。
先ほどもお風呂に入る前に裸で家中を走り回っていて、妻から雷を落とされたばかりである。

そんな我が家にやってくる生物の系譜を見て、カウンセリングを生業とする我が夫婦は自然とある議論になった。

「なぜ、我が家には落ち着きがなく、ひたすらガサガサと動く生き物ばかりがやってくるのだろう?」

この我が家のパターンを解析すると、次のケースが想定されることに至った。

1.家主である私がやはり落ち着きなく、ガサゴソと動き回る種であり、「類は友を呼ぶ」の諺に従って彼らがやってきた。

2.直接面倒を見ている妻は表面上非常に落ち着きがあり、じっとしている性格であるが、実はその潜在意識・無意識にはそのシャドウとなる、落ち着きがなく、ガサゴソと動き回る性質が抑圧されており、その抑圧を解放すべく、彼らがやってきた。

3.私と妻が織り成すエネルギーが実はサンバやフラメンコのようなラテン系リズムを伴うため、ひたすら落ち着きがなく、ガサゴソと動かすことで、そのエネルギーを発散するサポートをするために彼らがやってきた。つまり、落ち着きがないのも、動き回るのもダンスという表現方法なのである。

1については私自身を観察すれば異論は生じないと思われる。ただし、私は家の中を走り回ったりはしない。

2については妻本人は非常に遺憾を表明しているものの、彼女を知る友人全員が現在鋭意取得中の運転免許について、「理加ちゃんが免許取ったら、相当飛ばしそうやな」と意見の一致を見ていることから異論は生じないと思われる。

3については毎週通っているダンス教室を無常の楽しみとし、ダンスに行けなければ泣き喚く、という娘の性質上、やはり異論は生じないと思われる。

激論と言う名の、擦り合いの結果、未だに結論は出ないのであるが、しかし、どうして我が家には、こうガサゴソと動き回る生物ばかりがやってくるのであろう・・・。
妻と二人でランチなどに出かけるたびに、その慣れぬ静寂に、ホッとするよりも不安を感じてしまうくらいに、彼らはみんな、落ち着きがないのである・・・。

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