(旅日記)石垣島の記憶。



家族旅行から1週間を経てもなかなかマブイ(魂)は戻ってこない・・・。
カウンセリングの合間にふっと目を瞑ると目の前は石垣の景色である。

石垣島は沖縄県なのだが、「沖縄」とはなんか言えなくて「石垣」と表現してしまう。
それくらい沖縄本島とはまた違う空気がたくさんあった。
本島よりももっと身近に接することができたのは、慣れたからだろうか?それとも、石垣の空気のせいだろうか???

カウンセリングでもよく「南の島への旅はお勧めですよ」と事あるごとに言っているのだが、それをまさしく実証できた旅行だったかもしれない。
ほんと、わずか3泊4日で、これだけ強烈かつ癒された旅行は初めてだったかもしれない。


石垣の街の外れではアパートの建築ラッシュで、それくらい内地からの移住者が増えているとのこと。
特にリタイアした後の熟年夫婦が多いそうで、11月末でも半袖で過ごせる温かさはとても魅力だと思う。
街を歩けば明らかに東京から輸入されたようなお洒落なカフェや雑貨屋さんが軒を連ねているし、普通の居酒屋でも働いているおにいちゃん、おねえちゃんは本土からの移住者が多いと聞いた。
電話カウンセリングと月に1週間の出張で生活できひんかなあ・・・と頭の中でソロバンをはじいてしまうのは悪い癖(笑)

さて、そんな石垣ではあるが、天気がほんと不順で、天気予報で雨が降ると言えば晴天が広がり、曇りといえば、スコールのような雨に見舞われる毎日であった。
天気予報などハナから相手にしていない地元民の様子はとても頼もしい。
沖縄本島のような「なんくるないさー」という言葉こそ耳にしなかったけれど、雨宿りをしていた竹富島のお店で、おかみさんが「今日は石垣に買い物に行こうと思ったけど、この雨じゃあ、無理だわねー。ゆっくり昼寝でもして過ごそうねー」と話すのを聞いた時にはにんまりしてしまった・・・。
このなんともいえない、時間的感覚が、とても素敵だった。
元々時間にとらわれないうちの奥さんは、すっかり魅せられて、「あたしに、ぴったりの島だわ・・・」とご満悦の様子。

*さて、天気予報では雨だったのに、すっかり快晴だった川平湾での一こま。
もう、ほんと「日本○大絶景」との冠など不要の、文句なしの美しい海だった。
その色を見た瞬間、駆け出す根本家(大人2名+幼児1名)。
そして、周りの人たちがグラスボートなどの紳士淑女な海遊びに興じる中、躊躇せず、靴と靴下を脱ぎ(幼児はスカートまで脱がされて)じゃぶじゃぶ美しい海にて遊ぶ根本家。
(ほんと水に入ってたのはうちら3人だけだったんですが、なんで?と思いました。)
(この近辺は遊泳禁止なのですが、足をつけるのは正しいマナーと思うんですが・・・。お陰で素晴らしい“浄化”ができました・・・)
川平湾

根本家は意外にも、海を見れば条件反射的に裸足になってじゃぶじゃぶ突っ込んで行く習性があり、後日、真栄里ビーチでも同じ光景が繰り返されました。

*竹富島での水牛車。平安貴族の気分が味わえる最前列に陣取りました。
因みにこの牛は、名を「ひろぼう」と言い、年齢も僕とさほど違いなく、非常に親近感というか、運命というか、縁を感じました。それを聞いたときの嫁の嬉しそうなサド顔は忘れられません・・・。
牛車

*ホテルのすぐ近くにあった地元の人しか行かないだろう食堂での一こま。7杯目くらいの泡盛(水割り)と共に。
このオヤジさんは店のご主人で、奥さんが注文を取り、一生懸命料理を作っている最中、アル中よろしく震える手で泡盛と水割りセットを捧げもち、うちらの席にやってきては、さも旧知の仲のように親しげに語り合いました。
写真では逃げ腰ですが、うちの子もほんと珍しく、このおじぃには心を許して抱っこなんてされておりました・・・。
それくらいオープンハートな人たちばかりなんですよねえ・・・。
「明日、あちこち一緒に行こうな。朝9時に来てくれたら俺空いてるから」と。
きっと沖縄の男らしく、仕事は奥さんに任せて遊びに出るんだろうけど、その気持ちは嬉しいなあ。もし、内地でこんな風に言われたら、ぜったい裏があると怪しんでしまうんだけどなあ・・・。
因みに左側で子どもを抱いてるのが僕で、右側の日焼け?酒焼け?のおじぃが店の主です。間違いの無いように・・・。
おじぃ


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