「誕生」



今年の3月5日に初めての子どもが生まれて早半年が過ぎます。
その間に生活スタイルのほとんどが変わってしまったかもしれません。
・・・というのも、それまでの生活がどんなだったのか、今となってはあんまり詳しくは思い出せないんですよね。

ただ、多かった外食が減り、健康的な生活をするようになりました。
カウンセリングの待機時間もだいぶ変更しましたね。
今までは夜7時からも面談してたんですけど、今では大阪にいるときは乳児をお風呂に入れてます。

妻もやはりどんどん変わってます。

何よりも強くなりましたね。
子どもを産めるんですから、女性は元々強いんですけど、家のこと、子どものことを今まで以上にきちんとしてます。
しかも、責任と誇りを持ってやってるように見えます。

その一方で、未だに一人で買い物に出かけたりすると「結婚してらっしゃるなんて見えません」とか「子どもがいらっしゃるんですか?信じられないです」なんて店員さんに言われるらしいんです。

子どもが生まれると「母」の意識やプレッシャーが強すぎて、「女」の部分を捨ててしまうことが少なくない中で、それは本当にすごいことなのかもしれません。

母としても、女としても、当たり前にそれらをこなしてるんですから、身内ながらすごいと思います。

僕自身もたぶん色んな変化をしてます。
子どもが生まれた日にカウンセリングルームに顔を出すと、僕があんまりすっきりした顔してるんで仲間から「あんたも何か産んできたんちゃうん?」と突っ込まれました。

それが具体的にどんな変化なのかなーといえば、自分ではよく分からないんです(笑)

でも、一つ僕がはっきり意識できることは、「子どもが生まれる」ということは「家族が生まれる」「家族になる」ということです。
もちろん夫婦も“家族”には違いないのですが、今から思えば、恋人の延長みたいなところも少なくなかったんですよね。
それが、子どもと暮らすようになり、生活スタイルが変わり、気が付けば「これが僕の家族」という意識が強くなりました。
だから、子どもの誕生で、「僕の家族」が本当に誕生したような気がします。

そういえば、表現にしても、深希が生まれる前は「夫婦」という言い方が多かったんです。
それが生まれた後には「家族」という表現に変わりました。

他にどんなところが変わったのかは自分ではよく分からないので、妻や僕のブログを昔から読んでくださってるお客さまの感想なんかを頼りにしてみます。
「ぐっとしっかりした」
「強い感じになった」
「包容力がずっと大きくなった」
「安定感が強くなった」
「安心感が深まった」
というご意見が多かったです。

確かに家族というものを持ち「自分が何とかしたろ!」という意識はすごく高まったと思います。
一緒にカウンセラーとして活動してきたところもあって、妻に頼るところも少なくなかったんですね。
それはそれで良かったんですけど、妻が育児にかかりっきりになるにつれて、自分が家族を養っている意識は本当に強くなりました。
妻のために、子どものために、仕事をする、稼ぐ、という感じです。
今まではどこかに「自分自身のために」というところが強かったんですけど、その勢いはだいぶ弱まったかもしれません。

(2007年1月23日に過去日付で更新しました)


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