リトリートセミナーの仲間たちとの東京新年会。銀座なのに、大衆酒場という、この上なくホッとする空間にて旧交を暖める。
神楽坂から銀座に移動。オサレな店が立ち並ぶ一角にふと佇む大衆酒場。
元々下町の酒場が好きで、かつてはそんな店ばかりを訪ねて赤羽、十条、東十条、御徒町、森下、門仲から不動前、武蔵小山あたりをさ迷っていたものだ。
クオリティの高い料理が次々運ばれてくる。ビールからハイリキ、芋焼酎あたりを飲みながら、それぞれの近況を聞いたり、相談に乗ってみたりする。
リトリート仲間は私にとって家族のような、親しい友達のような雰囲気があるので、気楽に過ごせる有り難みも同居していて、あっという間に時間が過ぎていく。
気がつけば時計を気にする時間になっていた。
すぐそこにある有楽町線に乗って飯田橋に戻る。別に家があるわけではないのに、まるで帰宅したような安心感を携えて熱海湯の暖簾を潜る。
熱いお湯に身を浸せながら、今日はとてもいい日だったと改めて実感する。
さて、風呂上がりである。ほてった体を鎮めるために馴染みの店に顔を出してもいいし、そのままふらふらとベッドになだれ込むのも悪くない。とりあえず、コンビニで炭酸水を仕入れようと足を向けると、金曜日の神楽坂はタクシーの列である。
なんだか、ホテルに戻るのがもったいない、気がしてもう少し、この大好きな街を彷徨うのも悪くない気がしてきた。