私に似て無理して頑張るようになった子どもに何て言ってあげたらいいのでしょう?



なぜ、お母さんに似て頑張り屋さんになったのでしょうね?
そして、どうしてそれに気付けたのでしょう?
だとすれば、今、お子さんに対して言ってあげられることって何でしょう?

メルマガ、ブログを拝見し、根本先生の話に救われたり、学ぶことも多くいつも楽しみにしています。
今日の子育て論についてです。
私は今まで一生懸命頑張っている姿を見ていてくれればいいと思ってやってきました。幸い、子供達は親の私が言うのもなんですが、素直で優しいいい子に育ってくれたと思っています。
私は仕事をしていますが、仕事と家事育児をしながら自分が無理だと思うことも無理と言えず、やりたくないこともやりたくないと言えず、ものすごく頑張って生きてきたなと最近思うようになりました。
その状態で今日のメルマガを拝見していたのですが、子どもがやっぱり無理をしているのではと思うところがあるのです。大学入試を控えているのですが、自分を高めようとしているのは素晴らしいし、決して無駄にはならないであろうその努力がものすごく痛々しく感じられてしまうのです。
無理しないでいいんだよ
何回言ったかしれません。でも大丈夫。頑張るよ。と言っています。
私が無理してやってきたのを見ていたからでしょうか?私と一緒なんだとはたと気づいてしまいました。
子どもに何と言ってあげるべきなんでしょうか?
(Rさん)

お子さんはちょうどセンター試験を受験されてる最中でしょうか?
ご家族にとってベストな結果につながるといいですね。

>私は今まで一生懸命頑張っている姿を見ていてくれればいいと思ってやってきました。幸い、子供達は親の私が言うのもなんですが、素直で優しいいい子に育ってくれたと思っています。

素晴らしいですよね~
私も実は子育てについては「子は親の背中を見て育つ」という意見に賛成なんですね。
セミナーでも「あなたはお子さんにどう育って欲しいですか?その生き方を親がしてないと説得力ないですからね」とチクッとする話をよくしております(笑)

そして、親から見て素直でいい子に育ってくれた、と思えるのも素敵ですよね、ほんと。
心からおめでとうございます!です。

それで成功だと思っていいです。

そして、お子さんが無理をしてるのでは?と気付いたということは、それだけRさんが自分が頑張ってきた!無理して来た!ということを受け入れたことを示してますね。

頑張ってる最中って他人が頑張ってることになかなか気付けないですし、ましてやそれが最も近い存在であるお子さんのことは案外見えないものなんです。
お子さんの頑張りを見て、自分の頑張りに気付く、というのもまた子に教えられることの一つです。

だから、これからは無理せず、頑張らずに自分の幸せを考えて動く方がいいってことですよね。
Rさんにとっては新しいステージに入られたわけです。

さて、

>子どもがやっぱり無理をしているのではと思うところがあるのです。大学入試を控えているのですが、自分を高めようとしているのは素晴らしいし、決して無駄にはならないであろうその努力がものすごく痛々しく感じられてしまうのです。

という本題なのですが、ひとつは「それ、投影じゃね?」という話ができます。

 無理をしている。
 努力が痛々しい。

これ、誰のことですかね?(笑)
他ならぬRさん自身のことではないでしょうか?

近い存在には自分のマインドをガンガン投影します。
子どもに見える姿は自分の姿とも言えるのです。

だから、Rさん自身がそんな状態なんじゃないの?と言えるんですね。

そして、もう一つは、お子さんからもお母さんがそう見えていたのかもね、ということも言えます。
これもチクッとするかもしれませんが。

でも、一番大切なことはそんなことじゃないです。

なんでお子さんはお母さんの真似して努力して無理するようになったのか?
無理しなくていいよって言っても「頑張るよ」と答えるのか?

お母さんの真似をしたから・・・そうですね。
じゃあ、なんでお母さんの真似をしたのでしょう?

愛してるから。
どうしようもなく大好きだから。

それだけです。

お母さんのことが大好きで、お母さんみたいになりたいし、お母さんを応援したいし、お母さんを楽にしてあげたいし、何よりもお母さんを幸せにしてあげたいし、、、、だから、頑張れるんです。無理できるんです。

お子さんが自分と同じように育ってしまった、ということは、それだけお子さんが自分のことを愛していることを表しています。

その愛、受け取れますか?

もっと言えば、お子さんからすればお母さんが自分のために無理してしたくないことも頑張ってやってくれてることなど、とっくに気付いています。
そして、今度は恩返しとばかりに自分がその生き方を選んで、お母さんを幸せにしてあげたいと思うことは、素直なお子さんだったら自然なことだと思いませんか?

だから、ちゃんと愛のある子どもに育ったと言えますよね?
それって誰のお陰なんでしょうね?

受け取りましょうね、お子さんの愛を。

お子さんも大きくなってきて自分の生き方を自分で選べるようになっていきます。
頑張り屋さんのお母さんの子どもだから頑張り屋さんになるのは愛があれば自然のことです。
そして、その生き方を選ぶのもまたその子の自由です。

だから、そこは「信頼」してあげてください。
それに足る存在だってことは、近くで見ていてよく分かるでしょう?

無理して頑張って努力したいからしてるんです。
それはそのやり方がいいとその子が自ら選んだやり方なんですね。

だから、応援してあげてくださいね。

「無理して頑張りたいならママは応援する。
でも、あかんかったらあかんで、ママはあんたを助けるし、守る。」

そんな覚悟はもう当たり前になっちゃってるでしょう?
ぜひ、その言葉も伝えてあげてください。

もちろん、Rさんの中にも強い愛があり、そして、その愛を受け取ってお子さんは頑張り屋さんになってるんです。

素敵なお話ですよね。

じゃあ、これからRさんはどういう姿をお子さんに見せてあげたいのでしょう?
無理をしない姿。
幸せな姿。
笑ってる姿。
好きなことをして楽しんでる姿。
自由に生きている姿。

そうしてRさん自身が今、生き方を見つめ直し、自分らしい生き方にシフトしていったら、お子さんもまた、その姿から新しい生き方を学ぶでしょう。

そして、お子さんはお子さんで自分らしい生き方をまた選んでいくでしょう。

それをただ母親として「信頼」してあげることだけだと思いますよ。
とても美しい母子の姿を見せて頂いたような気がします。

「あの子は自分でやりたくで頑張ってやってんだから、好きにしたらいいわ」

そう自分に言ってあげてください。それこそが信頼ですね。


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