男性性的な稼ぎ方を推奨されて暗ーい気持ちになって泣いてます。~何がほしいのか?何がしたいのか?そして、自分らしいやり方って何なのか?~



例え尊敬できる成功者からのアドバイスでも自分に合うかどうかは別問題。
けど、ついその人の意見に流されてしまって自分を見失うことも多いものです。
自分軸ってことになるんですけど、そもそも自分がほんとうにやりたいことって何なのか?自分らしいやり方って何のか?に注目するところが出発点なのです。

根本先生、こんにちは。
ご相談させていただきます。
私は手描きのイラストとデザインの事業をしている41歳のフリーランスです。昨年より事業をスタートし、少しずつご依頼も増えてきましたが、まだまだ生活は夫に頼っている現状です。家のローンも欲しい物もたくさんあるし、何より「制作したい」という思いが強いため、今年は去年の3倍ほどの案件数を目標にしています。

そんな中、私の事業に目をかけてくださる方とのご縁がありました。その方は経営者で起業の講師やコンサルもしているのですが、いろいろ指南していただいています。
もちろんご自身のメリットもあるのでしょう。将来的に私と事業提携してお客様を紹介してもよいと言ってくれています。
とてもエネルギッシュな方で、私はなぜかそういう方に気に入られるふしがあります。(特にコンサル料は発生していません。)

その方はご自身の成功方法を教えてくださり、いわゆる男性性的稼ぎ方を推奨されています。
私のような「つくりたいものを追求してつくる。そのデザインに共感してくれた方がお客様になってくれて、そのお客様も幸せになってくれればよりハッピー」みたいなふわっとした思想は理解してもらえません。「そんな働き方は貧乏暇なしで終わる」と言われます。
頭では解るんですよ。「お客様のために何ができるのか」を追求することが事業成功に繋がるのだということは。でも私は、「つくりたい」が先にあり、そこは誤魔化せないことに気づきました。

私は自分のことを本来、とても我が儘で女性性的なのかなと感じています。会社員時代は男性性をフル稼働してたことに気づかず燃え尽きました。なので、男性性を持った方と一緒に仕事すればいいのかな?と思ってその方のお話に乗ってみようと思いましたが、どうにも楽しくありません。お互いのビジョンが違うような気がします。

まだ何も始まってもいないのに、なんでこんなに嫌で嫌で仕方なくなってしまったのか…。その方のアドバイス通りにやってみたらいいのかもしれませんが、大切な何か(自由さ?ものづくりへのリスペクト?自分への正直さ?)を犠牲にするような気さえしてしまいます。
その方の枠にはめられるような気がして(自分で敷いたレールなのに…)、年始から暗ーい気持ちになってわんわん泣いています。大人なのに、フリーランスなのに、怒られるのも憂鬱です。その方のエネルギーの渦にのまれて、自分の意見を言う勇気もなく、上手に線引きできずにいます。
根本先生ならどうやって立て直しますか?
(Aさん)

まず、気になったところは

>(特にコンサル料は発生していません。)

という点でして、きちんとサポートを受けるならば、最初にこの話をしておいたほうがいいと思うんですよね。
少なくともコンサルフィーはきちんとお支払いしないとあとあとめんどくさいことになりかねませんので。

もちろん、中には成果報酬型のサービスをされていて、利益の一部を報酬として受け取るやり方もあるのですが、その辺もきちんと確認しておいたほうが良いと思います。

ここはちょっとだけ男性性を使う部分ですね。

で、Aさんは何が欲しいのでしょうか?
そして、何を得るためにその経営者の話を聴こうとされているのでしょうか?
また、その経営者は何が目的でAさんの事業にそこまで口をはさんでくるのでしょうか?

>まだまだ生活は夫に頼っている現状です。家のローンも欲しい物もたくさんあるし、何より「制作したい」という思いが強いため、今年は去年の3倍ほどの案件数を目標にしています。

>「つくりたいものを追求してつくる。そのデザインに共感してくれた方がお客様になってくれて、そのお客様も幸せになってくれればよりハッピー」

「つくりたいものを追求してつくる」案件を3倍に増やそうとされているのでしょうか?

例えば、「自分がつくりたいものをつくる」という方針だと、お断りする案件も出てくるでしょうし、逆に先方からお断りされる案件もあるでしょう。

その結果、つくりたいものはつくれるけれど、売り上げとしては昨年比3倍に届かず、2倍ほどになってしまったとしたらAさんはどう思われますか?

また、頑張ってたくさん創作して、その分、自由時間もなくなるし、疲労もかさむし、という状態になっても、欲しいものが手に入れられたら喜びになるタイプでしょうか?

一般的に男性性が強い方は、Aさんの希望を聴くと「昨年比3倍増」という数字(結果)に意識を向けるものです。

そうして、昨年よりも3倍の案件を受注するにはどうしたらいいか?ということを考えます。

そして、そのためにはこうしたらいい、ああしたらいい、というアドバイスを下さるのですが、それはもちろんご自身の成功法則であり、男性性的な稼ぎ方になるでしょう。

一方、女性性の強い方は、Aさんの希望を聴くと「制作したい、という強い思い」という感情の方に目を向けます。

そして、つくりたいものを追求して作る!というAさんの思いに賛同し、すごく応援してくれるのですけれど、女性性ってのは数字や結果にはこだわりがないものですから、具体的にこうしてああしてという方法は伝授してくれないものです。(というか分からないし、興味もあまりない)

で、根本先生はAさんのようなお話を伺えば、「ほんとうにほしいものって何?」とか「なんで3倍なの?」とか「つくりたいものがつくれたら、収入の多寡は気にならないの?」とか「夫氏とはどういう話になってるの?『俺が生活費は稼ぐから妻は好きなことをしてほしい』という人なの?」とか「家のローンを夫に負担させてることに罪悪感とか競争心とかあるの?」とか、とてもいやらしい質問をあれやこれやと投げつけて「ああ、こんな人に相談しなきゃよかった!」と思われるタイプです。涙。

つまり、私の場合、カウンセリングでもコンサルティングでも「クライアントのニーズを整理整頓して、ほんとうのニーズを引っ張り出してから本番行為に挑む」というスタンスを取っているので、いきなりお話を伺って「じゃあ、こうしましょう!」という提案はしません。

でも、最近のコンサル/コーチのみなさまもけっこうそういうアプローチを取られる方が多いと思いますけどね。

まあ、女性性ってのは基本的に取っ散らかっているものでして、「つくりたいものをつくりたーい!でも、家族との時間も大事にしたーい!その上で売り上げを3倍にしたーい!でも、頑張るのはいやー!!」ということを平然と言ってのけるものです。

それで頭を抱えられているコンサルタントの方も複数存じ上げており、そんなお話を伺うたびに心から同情してしまい、無言で握手を求めて「頑張って!」と言うことにしております。

で、心理学ってのは「ああ言えばこう言う学」と揶揄されるように、こうしたわがままなリクエストにはこういう返し方が存在しているのです。

「あらそう。いいわね。それを全部叶えられる自分ってどんな自分だと思う?そんな自分を目指してみない?」

特に私のカウンセリングってのは「とにかく幸せになったらええんやろ?」という方針ですので、別に売り上げが3倍にならなくても、夫氏にローンを押し付けていても、欲しいと思ってるものが全部手に入らなくても、つくりたいものがつくれなくても、「幸せ~♪」と感じられるならばOKという考え方です。

その「幸せ~♪」を感じられる基準が人それぞれですし、ケースバイケースですので、「まずはAさんらしさってのが何なのか?」ってのを明らかにしていこうと思うわけです。

その上で「ってことはさ、Aさんって女性性が豊かで、男性性で燃え尽きた経験があるってことですよね?ってことは、男性性も嫌いじゃないってわけだ。燃え尽きない程度には使えばいいと思わない?それで、その経営者の出現によって、あたしって女性性がめっちゃ豊かなんだ!!て気づかされたわけだから、やっぱ主軸は女性性ってことになって、それを男性性がサポートするスタイルが合ってんじゃねえかな?」などと話をしていくんです。

もちろん、今日いただいた文章の中での判断ですから、あくまで「仮」だと思ってください。
あれやこれやお聞きしていく中で全然違う方向性になるかもしれないし、これをより詳細にしたプランになるかもしれません。

となると仮にAさんが事業のご相談にいらしたとしても「まずは夫婦関係をもう少し強化しておきたいよね。その罪悪感、取りたいよね?あと、燃え尽きた頃が今も黒歴史になってると思うんだよね。その解釈を変えていくのも大事だよね。だからまずはこの2点に集中してやっていきましょうか。で、創作意欲がものすごく強いってことで芸術家肌なわけだから、依頼を受けて作るってよりも、自分が作ったものを売っていくスタンスの方が合うと思うんだわね。そしたら、コンサルを外部に依頼するにしても、販売系に強い方の方が合うと思うんだがね。」みたいな話をしていくわけです。

その上で「とりあえず夫氏にさ、もうすこし『ありがとう』とか『大好き』とか言ってみない?とくに感謝は大事っしょ。それと燃え尽きちゃったわけだけどそこからAさんが学んだことって何だと思う?そこ、すごく大事ね。」みたいな宿題を出していくんです。

また、状況によっては「とりあえず夫氏に好き!て伝えるワークをやってみようか」とか「燃え尽きて絶望している当時の自分を救いに行くイメージワークをしましょうか」みたいな感じになるかもしれません。

そうすると家に帰った後に夫氏から「カウンセラーさんに何を言われたの?」って聞かれて、「あなたにもっと好きって言えって言われた」などと答えてしまい、夫氏から「え?事業の相談に行ったんじゃないの?なんでそれ?」と目を丸くされるようになるわけです。

>大人なのに、フリーランスなのに、怒られるのも憂鬱です。その方のエネルギーの渦にのまれて、自分の意見を言う勇気もなく、上手に線引きできずにいます。

まあ、そう思う時点でなんでその経営者さんにお世話になってんの?と思っちゃうんですけど、その渦に飲まれて自部jんを見失ってしまうのもまた女性性らしいっちゃ女性性らしいものです

やっぱ流されるものですから。

でも、やっぱそこまで追いつめられるのも変な話でしょう?

だからはっきり「えー、やだー」って言えばいいと思うんです。うちの常連たちのように!涙

だって、そんなやり方押し付けられるの嫌でしょう?
エネルギッシュですごい人だけどさ、ありがた迷惑でしょう?
で、その人を尊敬する部分もあるけど、でも、だんだんそう思えなくなってきて嫌いになりそうでしょう?

だから、はっきり「いやだ!きらい!」って言う練習を鏡の前でしてみてください。

確かにすごい人かもしれないけど、あたしとは合わないなあって。

そういえば私も昔、熱烈なご提案をいただいたことがあります。
初対面なのに20ページくらいの提案書を持参されまして、すごーい!と思いました。
でも、同時に「きもい」「こわい」とも思いまして、ドン引きしておりました。
エネルギッシュでとても仕事ができる方なのでしょうけれど、自分とは合わないなあ、としみじみ感じましたので、そのご提案は丁重にお断りさせていただきました。

Aさんの文章を読ませていただくと女性性一辺倒な方の文章ではなく、それなりに男性性の強さも感じられるものなんですよね。

だから、Aさん自身、男性性が全くない方ではないと思うわけです。

となると、自分がつくりたいものをつくって個展やネットで売ったり、媒体に売り込んだりしつつ、案件をもらってその人のために作るスタンスが理想なのかな?と思うのです。

そこで個展を開催したり、売り込みをしたりっていうところを自分でやるかどうかは別で、誰かとタッグを組んだり、アウトソースしたりしていくのがよろしいかと。

ただその辺のバランスだったり、方針だったり、求めているものだったりってのはもう少し詳細にお話を伺わなければはっきり言えないものですから、あくまで「仮」でお願いします。

ということで改めて自分が何がほしいのか?どうしたいのか?を明確にしてみましょう。

その経営者さんとの出会いで自分らしいやり方が見つかったと思うので、それを軸にして、家のローン、ほしいもの、仕事のスタイル、売上目標などを見返してみましょう。

とはいえ、この辺も自分らしさを追求していくうちにどんどん変わって行くものですので、あくまで今時点でのことなんですけどね。

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