自分に値段を付けることに躊躇する心理

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ビジネスを始めるってことは自分に値札を付けることに感じられるものです。
特にモノではなくサービスを扱うのであればなおさら。
そこは「まあ、都合が悪けりゃ変えればいいや」くらいの気楽さがあるといいと思いますし、結局は自己価値（自己肯定感）の問題になってくるのです。

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会社員から自営業（特にサービス業）に転じて何が厄介かって言えば「値付け」なんですよね。

会社員時代ってお金に関するものはすべて会社が決めてくれるじゃないですか。
給料もそうだし、商品の代金だって専門の部署や担当が考えてくれます。

だから、「あんたは月３０万の給料ね」とか「この商品１００万円で売ってきて」とか自分で決めることがないわけです。

それがいざ開業して自分で商売を始めよう！と思えば、自分で商品の値段を決めなきゃいけないわけで「そんなん分からん。やったことないもん」というのが正直なところかと思います。

しかも、さらに厄介なのは商売人としては駆け出し故、自信がないんですよね。

「こんな私が３万円ももらってえんかいな？そんだけの価値があるんかいな？」と不安になるわけです。

そうするととんでもなく安い金額で売っちゃったりするんです。

さらにさらに厄介なこととして、個人事業主って「自分が商品」なわけですよね。

商売人としての自信がまだない上に、「あたしは○○円です！」と申告するみたいに思えちゃいますから値付けなんて怖くてできないわけです。

つまりは自己価値（自分が自分の価値をどう見るか？）と値段がつながっちゃうわけですな。

だから「根本さん、なんぼにしたらいいんでしょう？」と誰かに決めてもらいたくなるわけです。

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うちにもお弟子さんがいて自分でカウンセリング料を決めるんですけど、その師匠が「好きにしたらええやん」しか言わない人らしく値付けにかなり悩むみたいです。

それで同じ道を通ってきた先輩たちの値段を参考にして「えいやっ！」と決めてしまうのですが、全然自信がないから「お客様に申し訳ない！」と罪悪感になったり、「こんなあたしにこの値段でお客さんが来てくれるのか？」と不安になったりするっぽいのですね。

ただ、そうは言ってもある程度の「相場」はあるわけですよね。

だいたい６０分のカウンセリングだったら１万前後かなあ？高くても２万行かないくらいかなあ？みたいな感じで。

誰もやったことのない商売ならまだしも、ある程度先行者がいる業界でしたらその「相場」を参考にして自分の商品の値段を決めたらよいわけです。

その後、慣れてきたら上げようが下げようが自由なわけです。

この件に限らずですが「なんか一発で正解出そうとしてない？」と思うことって少なくないんですよね。

６０分１万円って決めたら未来永劫その値段でやんなきゃいけないように思い込んでると言うか。

いやいや変えたらいいんですよ。

１万円だったらちょっとしんどいな、これじゃあ、ヤル気が削がれるな、と思ったら上げたらいいですし、これはちょっと取り過ぎだな、もっと気軽に利用してもらいたいな、と思ったら下げたらいいわけで。

値段に限らずサービス内容にしても自由に変えていいわけですね。

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ということで、値付けも結局は「慣れ」が必要だと思うんですが、その厄介な部分をひとつずつクリアしていくことを目指してみましょう。

厄介１）値付け→だいたいの相場を見てそれを参考にしてとりあえず決めてみる。あとから変えるつもりで。

厄介２）自信がない→そりゃ経験がないんだから自信がないのは当たり前だよね。ひとつひとつ経験を積んで行こう！と思い込む

厄介３）自己価値→自己価値、自己肯定感をあげていこうじゃないか！

ということで、３について今からお話します。

＞プライベートや仕事においてエネルギーを上げるには何が1番効果的なのでしょうか？

という質問にも適合しますねっ！

さて、何が１番効率的か？という発想になる時点で一発で正解を出そうとしてることがよく分かります。笑

それもまあ無理はないのですが、何にせよ、これが１番！というものがあれば、とっくにそれが広まっているわけで、そうじゃないってことは「何が一番かは分からない」ってことなんです。

つまり、いろんな方法を試してみた結果、気が付けば自己肯定感があがってましたー！ということになるわけで、そこは試行錯誤が必要です。

一般的には「好きなこと、ワクワクすることをとにかくやる！」とか「自分のご機嫌を自分で取る！」ということになるのですが、当然ながら方法論なんて１００万個くらいはあるものです。

こんな本などもありますから良かったら参考にしてくださいませ。

＊「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」（あさ出版）

＊自己肯定感を高める100の法則 ありのままの自分をすきになる最もシンプルな方法

＊「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」（宝島社）

＊ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」（晋遊舎）

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人が一番エネルギーの高い状態ってどんなか想像できますか？

やっぱ「熱狂」してるときなんですよね。
「夢中」と言ってもいいし、「ハマってる」と言ってもいいし、「元気！」と言ってもいいです。

ワクワクドキドキしてるとき、ニコニコしてるとき、人は勝手にキラキラし始めます。

そういう時間をたくさん作っている人ほど輝いてくるのです。

起業って大きなチャレンジだと思いません？

Ｙさんが今、すごく不安になっているように、チャレンジって不安や怖れを乗り越えてするものじゃないですか。

だから、「自営業で稼いでやる！」と鼻息荒くしてる時点でＹさんのエネルギーはグッと上がってます。

しかし、そこに不安や怖れなどが入ってくると今度は逆にエネルギーが下がります。

だから、不安になりつつも、それをプラスのエネルギーに転じて行くことが求められるわけですね。

じゃあ、どうしたら不安や怖れをプラスに変えられるか？と言えば、やはり「夢」を持つことなんです。

例えば、飛行機が大嫌いな方がいらっしゃいますよね。
でも、ハワイは大好きなんです。

ハワイに行くには飛行機に乗るほかなく、船で行くのは時間がかかりすぎるし、泳いでいくのも現実じゃないので、やっぱり飛行機一択になると思うのです。

そうすると心の中では「飛行機が嫌い（怖い）」ｖｓ「ハワイは大好き（行きたい）」という葛藤が生まれます。

その際、ハワイが大好き！って気持ちが上回れば「ただ５，６時間の我慢だ。その間、般若心経でも唱えていればいい」などと開き直ることができて、空港に向かいます。

一方、飛行機が怖すぎる！無理！となった場合は、ハワイに行くことを諦めなきゃいけません。

けれど、たいていの人はハワイの魅力の方が上回るので頑張って国際線ターミナルに向かうんです。

だからよく見たらハワイ便の乗客の一部は必死に般若心経を唱えてると思いますので、機会があれば周りを見回してみてください。（ほんまやったら怖い景色よね。笑）

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起業もそれと似てるなあ、と思うのです。

もしそれがハワイじゃなくて未開の地で、どんな方法で行けるのか？どんな人がそこにいるのか？何があるのか？が全く分からない場所に行くなら不安と怖れが強くなるかもしれません。

けど、ハワイなんて１日何便出てんねん！くらいバンバン飛行機が飛んでいて、行ったことある人もたくさんいるわけです。

起業も同じですね。

よくよく見まわしてみればその怖れや不安を乗り越えて起業してる人もたくさんいるんです。

だから、そういう人たちと絡んでみることもＹさんにはお勧めしたいわけです。

実際、初めてハワイに行くときは友達に話を聴いたりしません？それと同じですね。

そういうわけで起業塾とかコワーキングスペースとかに参加して「同志」を見つけることもひとつの手だよね、と思う次第です。

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ただ、そもそも論なのですが、ライフワークを探している最中なのになんで値付けのことが気になってしまったんでしょう？

大企業の子会社を転々としてきて「給料」「お金」にとらわれてしまってるんでしょうか？

「値付け」よりもずっと大切なことが「何をするか？」ということですよね？

変な話、車を売るのか、マッサージを売るのか、保険を売るのか、サンドイッチを売るのかで値段は大きく変わります。

もしＹさんが車を売るんだったら値付けにはそんなに困らないはず。
だって競合他社がたくさんあって、安値競争をしてるわけですから。
むしろ、仕入れの方に問題を感じるはずですね。

もしＹさんがサンドイッチを売るならやはり値付けにはあまり困らないはず。
それよりも「どうしたら美味くて映えるサンドイッチが作れるか？」ということで悩むはず。

単に「大企業のプロパー社員よりも稼ぎたい」という思いだけであれば、たぶんそのビジネスはうまく行きません。

お客さんの方を見て商売ができないからです（つまり自分の商品に愛を込められません）。

だからまずは「何をしたいか？なぜそれがしたいのか？」という点が何よりも大事だと思います。

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先ほどハワイを例に挙げましたけど、ハワイが好きな人ってハワイに行くことが目的じゃないんですよね。

そこでしたいことがたくさんあるんです。

ビーチでいい男と出会いたい、とか、山ほど肉をかっ喰らいたい、とか、のんびり過ごしたい、とか、波に乗りたい、とか、友人に会いたい、とか。

そこで感じるワクワク感が飛行機嫌いという思いを乗り越えさせてくれるんです。

だから、Ｙさんが起業されるのであれば、それくらいワクワクしてドキドキしてやる気になっちゃう理由も必要なんですよね。

だから、まずはそこからなんじゃないかと思います。
値付けはもっと後の問題として放置してて良いと思いまーす！

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