家を買ったり、結婚したり、就職したりすると「もうここから逃げられない」と思ってしまう心理について~自分で自由を選べなくて結局逃げてしまう心理~



多くの人は「別に売ったり、引っ越したらいいやん」「離婚したってええやん」という風に思うのですが、とある条件に当てはまる人は、そうした人生の選択をすると「もう逃げられない」と感じてしまいます。
そこから「我慢・犠牲」が始まるのですが、自分から自由を得ることができなくて、結局行き詰った挙句「逃げる」という選択をしてしまうのです。

根本先生こんにちは!
先日は個人セッションありがとうございました!

最近話題のドラマ「Tシャツが乾くまで」を見ていて、気がついたことがあったのでネタにしてもらえると嬉しいです。

松山ケンイチさん演じる「充」に、失踪癖があり、物語ではそのことがキーポイントになっています。『人には理解してもらえないけど』と言いながら、充が胸の内を話していくシーンで、私はかなり共感してしまいました。

・家を買ったときに「もうここから逃れられないんだと思った」
・人間関係をリセットしたくて転職を繰り返す
・逃げるなら今だと思って逃走した

などなど。
親密感への怖れが関係していると思いますが、どれも『めっちゃ分かるー!!』って感じました。
昔から「マイホームを建ててしまったら、何かあったときに動きづらいな。一生この場所に留まらなきゃいけなくなる。」と思っていたり、「人間関係が面倒になってきた」と思ってグループから蒸発したこともあります。
新卒で就職したときも「うわー。ここで定年まで働くとなったら、あと40年?長すぎる、無理。」と思ってました。
結局その後は会社の定年制度が廃止されたことをキッカケに退職して、そこから何度も転職しています。
学生のときは「あと何年で卒業!」という、終わりがあったから頑張れていたし、楽しめてもいました。
でも就職や結婚って、終わりがない。あったとしても遠すぎる。自分から決断しないと終われない、という点があり、苦しくなる感覚がありました。
今の夫と結婚する際も、幸せなんだけど「もうこの人としか居られなくなるのか…他の男と遊べない。不倫になるもんな」と思っていました。

世間では「充 うざい」「理解できない」みたいな反応もあるようですが、意外と共感できる人も多いんじゃないかな?と思っています。
この心理について、ネタにしてもらえると嬉しいです!!
(Mさん)

テレビを見ない私でもそのドラマを知ってるということはそれくらい話題になってるんですよね。うちの家族も毎週楽しみにしてるみたいです。(ま、そもそも推しのグループの元エースが出演している、というのが最初に知ったきっかけですけど。笑)

さて、失踪癖と聞くとよく姿をくらましていた私の師匠のひとり(故人)を思い浮かべるわけですけど、やはり周りの人からは理解してもらえない心理かもしれないですね。

ちなみにその師匠は「自分は親なんかになってはいけない!」という罪悪感に駆られ、自分の子どもが生まれる1か月前に失踪してました。自分の血を分けた子どもが生まれるということが怖くて仕方なかったらしいです。本人も自分が乳児のときに人に預けられて育った経験も影響してたと思いますが。

ちなみにこの「もう逃げられないんだ」という感覚はMさん以外にも感じたことがある方も少なくないと思います。

私の妻も娘を妊娠したときに「もう離婚できない」という感覚になったそうです。離婚なんて考えたこともなかったのに。

ちなみに私自身は子どもが生まれたときも家を買ったときも就職したときも「逃げられない」という感覚になったことはなく、呑気に「なんとかなるやろ」とか「家も売ればいいし」と考えておりました。未来なんて何とでもなる!と昔から思っていたからかもしれません。

さて、失踪癖・逃走癖のある方は今でいう「回避型」なのかもしれません。うちでいう野良猫ですね。Mさん、野良猫女子に心当たりはありますか?それとも、めっちゃありますか?笑

(ちなみに“逃走癖”と変換しようとしたら“闘争”という文字が真っ先に表示され、私のパソコンも武闘派女子に侵略されてるなあ、と思いました。)

確かに親密感への怖れもあると思いますが、今日はちょっと違う角度で見て行きましょうか。

ということで、Mさん。誰かに強く束縛された経験はありますか?監禁・軟禁とまではいかなくとも。母とかママとかおかんとか。そのほか、元カレとか家とか学校の部活とかかつてのバイト先とか。

例えば、過干渉な親に育てられると心理的な自由が奪われますよね。
何していても監視されているような感じ。
そして、子どもだから「ここから逃げられない」という窮屈感を体験します。

そうすると仕事にしても、家にしても、人間関係にしても、その経験が「逃げられない」という感覚を作りますね。

あるいは、Mさん自身が人やものにすごく執着してしまう癖に心当たりはありますか?男とか彼氏とかモノとかお金とかに。

自分に執着癖があると、それを相手に投影して、相手からも執着されるような気がしてしまい、「逃げられない」となるわけです。

「もう逃げられない」ということは「自由になりたい/自由でいたい」という心理ですよね?

Mさん、そして今日の話に共感される同志のみなさまは「自由を愛し、自由を求める種族」なのだろうと思われます。

けれど、単に自由を欲する民族なだけでなく、「束縛され、不自由で窮屈な日々を知っている人種」であるようです。

ただ、そこでそんな窮屈さを知っているがゆえに、自分の力で自由になることに若干、不安を覚えているみたいなんですね。

自由になりたいけれど、それは無理・・・みたいな諦めがあるとか、
自由は与えられるもの・・・という思い込みがあるとか、
自分の力で自由になっていいのか?・・・という疑い、不安。

それで、結婚とか家とか就職とかすると「辞めればいい」という選択肢ではなく、「逃げるしかない」という結論が出てきてしまうのでしょう。

この辺の微妙なニュアンスって伝わってます?

自分から自由を得ることに自信がないから、自由になったとしても、それを奪われる不安がいつもある、という心理状態なんだと思うんですけどね。

そこにちょっとだけ「他人軸」の香りがするんですけどね。

それで、

>でも就職や結婚って、終わりがない。あったとしても遠すぎる。自分から決断しないと終われない、という点があり、苦しくなる感覚がありました。

決断力、というか、自分で決めることに抵抗があるんですよね。

決めることが苦手だし、自分の決断に自信がないし、決めなきゃいけないってことにプレッシャーを感じるし、できれば「向こうから切ってほしい」と思ってるんだけど、なかなか向こうから切ってくれなければ自分で決めなきゃいけなくて、でも、すぐにきめられないからぎりぎりまで我慢してふんばって、それでもうあかん!ってなったときに取る手段が「逃げる」という感じでしょうか?

やはり誰かに監禁・軟禁なみに束縛された経験が尾を引いているのかな?
もちろん、親だけでなく、自分で自分を監禁してるケースもあります。

「あかんかったら別れたらええやん」
「飽きたらまた引っ越せばええやん」
「家なんてなんぼでも売れるし」
「あかんかったら仕事辞めたらええねん」

そんな言葉をつぶやいてみてください。どんな感覚がするでしょうか?
ざわつきますか?
不安になりますか?
罪悪感がでてきますか?
それともすっきりしますか?
腑に落ちた感覚がしますか?

それが今の自分の状態なんですよね。
よいとか悪いとかはもちろんありません。

となると、やはりそうして「逃げられない/逃げるしかない」という裏にはまだそのルーツである誰か(何か)を引きずっているみたいです。

それが母ならば、「母から自由になる」というテーマでもう一度向き合ってみてもいいかもしれません。

◎オンライン:9/28(月)& 10/1(木)20:30-22:00 母と向き合う2days~いい娘・息子を卒業して、私の人生を生きるために~

元カレとかなら、改めてその元カレを手放すワークに挑んでもいいかもしれません。

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もし、自分で自分を束縛してきたのであれば・・・これが一番ややこしいのですが、自分をもっと信じてあげられるように自己肯定感を爆上げしていきましょう。

◎東京:9/27(日)スタート!自己探求ラボ in 神楽坂~自分自身を様々な角度から深く知ることができる全6回~

ということで、華麗なるステマを挟み込みながらのご案内になるのですが。

自分では「もう母のことは十分やった!もう卒業できた!」と思っていても、こうして少し角度を変えてみると新たな視野が手に入ります。

そこで再び取り組んでいくわけです。

親子関係なんてめちゃくちゃ深いものですから、何かと出てくるもんなんです。

さて、そうした癖がある方は、自由であるはずの世界に「制限」や「壁」や「束縛」を作り出してしまう傾向があります。

勝手知ったる我が家なんです。
元々6畳の部屋に住んでて慣れてしまったら、いきなり30畳の部屋に引越ししたら居心地悪くて仕方ありません。
それで、30畳の部屋を10畳くらいのスペースで区切って窮屈さを作り出してしまうわけですね!

なので「自分軸」を作りましょう。
私は私、人は人。

「私はどうしたいのか?」という問いかけを常に自分にしてみてください。

さて、「自由」についても触れておきましょう。

女性性は自由を求める傾向があるのですが、でも完全な自由は困る性質があるんです。

「自分にとってちょうどいい広さになるように柵を設けてもらって、その中で放牧されるのが好き」という心理です。

つまり、自由を望むのだけど、ある程度の制限があった方が心地いいんです。

その柵は自分ではなく、誰かに設置してもらうもの(たいてい“男性性”の要素を持った、自分の理解者)。

やはり女性性は「か弱さ」を持つので、柵があったら敵から攻撃されてしまったり、自分が家に戻れなくなったりするのを潜在的に怖れるんですね。

・・・自立系武闘派女子のみなさまと「か弱さ」というのは相容れない要素のような気がしますが。だから、女性性を解放しましょう!ってよく言うんです!!

でも、その柵で囲われた放牧地の面積にはうるさく、狭すぎても広すぎてもダメなんですね。

だから、「自由を自分で決める」とか「自由を勝ち取る」というのはちょっと苦手で、そこは誰かに委ねたい心理も実はあるのです。

そこは他人に委ねてもいいですし、内なる男性性に委ねてもよいのです。
そうすると、この自由に関しては「自分と自分のパートナーシップ」が重要になりますね。
内なる女性性と男性性が喧嘩してたらうまくできないですから。

そういうわけで、女性性というのは「完全なる自由」は求めておらず、かといって、「狭すぎる柵」は不自由に感じるという、まことに繊細な(めんどくさい)(ややこしい)性質を持っているんですよね。男性性はたいへんですねっ!笑

また、これは人によると思うんですけど、女性って少なくとも近代では不自由だったじゃないですか。

今の時代に「女が大学行ってどうするんだ」って父親から言われた30代のクライアントさんだっているんですよ?(彼女は「ここなら文句言わねえだろ」と思って東大に行った自武女中の自武女ですが)

仕事だって制限され、未だに就職では内々に男性優位の会社だってあるんですよね?

だいぶマシになった分はあるとはいえ、そもそも選択肢が与えられない時代・環境を生きてきた流れを今に受け継いでいる部分もあって、「自分の力では未来を勝ち取れない。だから逃げるしかない」みたいな“駆け落ちの心理”みたいなのが働く側面もあるかもしれません。

そういうわけで、そんな時代背景も、育った環境も、女性性も大いに影響するので、思い当たるところをぐりぐり掘り下げていくことで、就職しても、家を建てても、結婚しても、子どもを産んでも「いつだって自由になれる!」という感覚を得ていただけるのではないかと思う次第でございまする。

自分を深く知る。そして、自分らしい生き方を知る。

◎東京:9/27(日)スタート!自己探求ラボ in 神楽坂~自分自身を様々な角度から深く知ることができる全6回~

母とじっくり向き合って重荷を手放しませんか?

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