肝心なことってやっぱり話しにくいからすれ違ってしまう。


思いはちゃんとあるのに伝わっていない。
お互いを思いやっているのにすれ違ってる。
「え?そんなこと思ってたの?知らなかった。」
そんなことが案外多いのが今の夫婦スタイルかもしれません。

以前、あるご夫婦をカップル・カウンセリングした時のこと。
主訴としては「2人目が欲しいのだけどお互い仕事も忙しくすれ違いで、すっかりレスになってしまった。子作りじゃなくてもセックスはしたいのだけど・・・」という内容。

お互い仕事のこともあるので始め軽く話を伺って別々にカウンセリングしたんです。

最初にご主人。
・レスだという認識はあまりなかった。仕事(会計関係)が多忙ということもあり、また、一人目の子育てもあってすっかり気が逸れていた。
・男なので性欲はないわけでもないが、自分で時々処理している。
・妻も仕事をしていて忙しいし、子育ても家事もあるので大変だから、したい気持ちになったときもあるけれど、疲れてそうなので我慢していた。
・我慢といっても別に苦しいものではなく、正直自分もセックスそのものはめんどくさいと思っているところもある。
・奥さんとのセックスはいつしか気を遣うものになっていた。
・風俗とか他の女性というのは考えたこともない。それなら自分で処理する方が気が楽。
・家事、育児は自分なりにできるところはやっているつもりだが圧倒的に妻の負担が多く、申し訳なく思っている。
・その感謝の気持ちも伝えていないわけではないと思うが、まだまだ足りないと思う。
・2人目はできたら欲しいが、これ以上、負担が増えると思うとちょっと考えてしまう。
・妻は今の仕事が好きみたいなので続けられるだけ続けてほしいと思っている。
・家計的には自分一人の収入でも十分なので、もし仕事をやめるとか、パートに変えるとかでも構わない。むしろ、その方が楽だろうから、そうして欲しい気持ちもある。

ま、とても誠実な方にお見受けしました。
仕事できそう・・・という印象でした。

次に奥様。
・1人目が生まれてから自分が求めないと関係がなくなってきた。
・元々は彼の方が積極的な方だと思っていたので子どもを産んで女性としての魅力がなくなったんじゃ?と気にしたこともある。
・彼も仕事が忙しいので、自分から求めるにしても気を遣う。
・私は自分の仕事(医療関係)が好きなので続けて行きたいが、家事とか育児とかはやはり負担に思ってしまう。
・でも、仕事を辞めて家に入ると孤立しそうで怖い。
・家事、育児は夫も夫なりに手伝ってくれているのかもしれないが、もう少し思いやりが欲しい。
・誠実でまじめな夫だけど感情の起伏があまりないので感謝されているようには思えなかった。
・セックスは好きな方だけど、確かに夫からはそういう風には見えてないかもしれない。
・なんか恥ずかしい、というか、自分から誘うにも相当勇気を出している。
・子どもが生まれてから夫婦がパパ・ママになってしまったようで、もう少し子どもが生まれる前のような関係が欲しい。
・2人目は欲しいけれど、実際できたあとにちゃんと育てられるのか不安。
・浮気はしていないと思うが、ちょっと怪しいと思った時期はあった。でも、仕事が多忙なことはよく分かる(家にも休日に仕事の電話がかかってくる)ので、そんな余裕はないのかな、とも思っている。
・夫婦のコミュニケ―ションは本当に不足していると思う。子どもを介した会話ならあるが・・・。それが寂しいということに気付いていなかった。

しっかり者のきれいな奥様、という印象。
我慢していることに気付いていなくて、寂しくない?とか不満溜まらない?とか、そこで武闘派女子なら竹やりで夫を突き刺してるんだけど?とか、話を振ると「ああ、確かにそうかもしれません」という反応。
なんかとても理想的な夫婦に見えるんだろうな、という感じがしました。

このご夫婦はある意味とても典型的な二人なのかなあ、と思いました。
現代の、都会に生きる夫婦、という感じで。

圧倒的にコミュニケーションが不足してるんですよね。
今日ここにずらっと書き出したのを眺めてみると分かりますよね。

気を遣い過ぎ。
我慢し過ぎ。
配慮と言う名の遠慮をし過ぎ。
そして、どこか相手任せなところも見受けられます。

「俺は俺のできることはやる。お前はお前のやれるところをやってくれ。」

というところでしょうか。
孤軍奮闘状態で、今の状況がいっぱいいっぱいなんでしょう。

仕事、家事、育児。
趣味をする暇もないほど、自分の時間もほとんど作れないまま、日々が過ぎて行く、という感じです。

こういう話を聞くと、ここに私の妻が同席していなくて良かったなあ、と心から思うのです。
「ああ、分かる分かる!うちもそうなのよ!この人、こんな仕事してるのにねっ!!」とか嬉々として語りかねないので・・・(笑)

いい人。
頑張ってる人。
相手を思いやる人。
気を遣う人。
責任感が強い人。

そんなご夫婦が増えていると思うんです。

それぞれに聞いたんです。
「最後にケンカしたのいつ?」って。

お二人とも「ケンカはあまりしたことないですね」とのこと。

「ケンカとセックスがない夫婦は危険」

そんな風に私は以前から思ってきました。
どんなに離婚の危機が来ていても、日々バズーカとピストルが飛び交う夫婦でも、セックスがあると何だかんだ乗り越えられます。

ちなみにもちろん、バズーカ=奥様、ピストル=旦那様ですよ(笑)

ケンカはお互いの間にある壁を吹き飛ばすダイナマイトのようなもの。
育ちも、価値観も、性別も違う二人。
恋愛観だって、家庭観だって、子育て観だって、何もかも違う二人。
衝突しない方がおかしいと思っています。

で、カウンセリングではそんなお互いのすれ違いをあからさまに見てもらったんです。
そう、私、カウンセリング中はあれこれメモしてます。落書きもありますけど。
(もちろん、お二人の許可を頂いて、ですよ)

読みにくい字でしたが、それぞれが話した内容をそれぞれが読んで・・・そしたら二人がまあ、見事なタイミングで苦笑い(笑)

お二人としては忙しい一方で仲がいいので、子ども介しながらですが、話をしているつもりでした。

肝心なこと以外は。

その肝心なことって、

・自分の今の気持ち(愛情はもちろん、不満や寂しさも)
・相手への感謝
・これからのこと。

目の前のことに追われてしまう現代人だと、これらは重要なことだけど、緊急事項じゃないので先回しにされちゃいます。

「最近、寂しいんだ」ということを伝えるよりも「今から洗濯するから子どもお風呂入れて」の方が優先されてしまうわけです。

「セックスしたい」よりも「明日も早いからもう寝ようね」と言っちゃうんです。恥ずかしさもあるけれど。

このご夫婦の場合は幸いカウンセリングって場を利用しよう!ってところになったのですが、それだってなかなか実現しないこと、ありますよね?
(以前、夫が仕事で遅くなりますから先に私が、と奥さんをカウンセリングするうちにカウンセリングの時間が終わっちゃったこともありました。)

じゃあ、どうしたらいいの?っていうと、私は「覚悟」と「勇気」ってよくお伝えするんです。

「自分はどうしたいんだろう?どうなりたいんだろう?」

 この気持ちにとことん正直になること。
 そして、その気持ちをできるだけ素直に言葉にして伝えること。

これは、関係性を良くするための方法でもあるかもしれないけれど、もっと大事な意味があるんです。

『自分を大切にしてあげること』

お互い愛情があるのに、思いやっているのに、すれ違っちゃうのはもったいないです。

もちろん、私の元へはすれ違ってこじれちゃったご夫婦の案件が持ち込まれることの方がずっと多いんですけど、でも、言ってること、あまり変わりないんですね。

 この気持ちにとことん正直になること。
 そして、その気持ちをできるだけ素直に言葉にして伝えること。

もし、直接伝えることができないにしても、お手紙にすることはできるかもしれない。
そのお手紙を渡すことができないかもしれないけれど、書くことで自分の気持ちを大切にしてあげることはできます。

あなたの正直な気持ちって何でしょう?
もし、よっしゃ!と思ったら今日中に自分の気持ちを書き出してみてください。

不思議とね、心がホッとしたり、落ち着いたりしていくと思います。
それが自分が自分をちゃんと大事にしている証拠ですね。

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