離婚したいという夫に対して「手放し」「切る」「自分の感情に素直になる」ということに混乱しています。


自分の気持ちに素直になることはとても大切。
だけど相手の行動を気にするのは逆効果。
意識を自分自身に向けることでまずはそこを抜け出します。
そこには当然ながら愛の物語があります。

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はじめまして。「手放し」「切る」「自分の感情に素直になる」に混乱してきてメールをします。
付き合って10年、結婚して5年たつ子なし夫婦です。私は完璧主義者で、感情的になりやすい性格です。
付き合っていた時、私が感情的になることが増え、突然ふられました。その後復縁しましたが、元カノと関係が続いていて私から別れをつげました。
その1年後、彼から復縁をいわれ結婚に至りました。
子供が授からず不妊治療を始めたころから喧嘩が増え、昨年の5月二人で日帰り旅行に行ったあと突然仕事に行って帰らなくなり電話で離婚したいといわれました。
その後も突然帰ってきたり、離婚するかわからないと言っていましたが、年明けてから「気持ちは変わらない、離婚してくれ。1か月後には結論をだしてほしい、前にすすみたい」と言われ、根本さんのブログをよみあさりました。
自分が彼の気持ちに胡坐をかいて、突然離れるといわれたから執着しているだけで、彼が幸せならどんな形でもいいのかなとも思えるようになりました。
先日話し合いで、そのような旨を伝えた後の彼の笑顔をみて、私も嬉しかったのですが、別居中に新車を買っていたり、ずっとシラをきっていた女の子と連絡をとっていた(けどやましい関係はないという)事実をきき、ショックをうけました。
別居中はずっと職場に泊まっているという言葉も信じていましたが、それもウソなんじゃないかと信じられず、ウソをついていた彼に少し嫌悪感も今はあります。
自分の感情に素直に、真実を確認したいけど、嫌われたくない気持ちもある。手放していたつもりだったけど、許せない、執着したい気持ちに蓋をしてただ切っていただけだったのか。気持ちに混乱しています。
よければネタにしてください。
(Rさん)
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Rさんに限らないのですが、私たちは基本的に「こうするもんだ」という分厚いルールブックを持ち歩いて生きています。
「人には笑顔で接するべきだ」とか「浮気はしちゃいけないもんだ」とか「お小遣いが足りなくなることを想定してへそくりはきちんと貯めるべきだ」とか「夫婦なんだからセックスするもんだ」とか。

そのルールブックの中には「別居中にはこう過ごすべき」という章があり、「車は買わない」「異性とは連絡取らない」「嘘をつかない」等々の細かい項目が並んでいるのではないでしょうか。
もしかすると「別居中は慎ましく、日々、会社と家との往復のみで外食も週に1回を越えてしてはいけない」みたいなルールも制定されているのかもしれません。

私たちはこの自ら筆を進めた、もしくは、親から引き継いだルールブックに縛られて生きているわけですが、当然それは自分専用のものですから夫婦それぞれに持ち寄ったルールブックの内容がお互い全然違ってた!!超ショック!!!!という展開があるのが普通です。
そんなドラマを人生は用意しているものですし、情熱系女子であるRさんからすれば、垂涎のできごとであるんですよね。

もし、完璧主義のRさんが旦那さんをぎゅーぎゅーに縛りあげていたとするならば、別居して解放された彼が新車を買ったり、女の子と連絡取ったりすることも想定できますし、また、当然そういうことは後ろめたいわけですから、奥さんには嘘をつく(あるいはその事実を公表しない)ということも想定できますうよね。

つまり、旦那さんの行動って心理的見れば全然変なことないんです。
しかも、離婚を迷ってるところですからね~。

束縛がきつかった分だけ解放されることを考えれば、もしかすると叩けばいっぱい埃が出るかもしれませんよね(ってRさんの不安を煽ってみたりしますが悪意はありません(笑))。

ブログを読み漁っているRさんは当然私の著作も熟読されているので男女の違いについてはすっかり理解されていると思うんですが、男性ってよくそういうことをしますよね?
本に書いてあるよね?ね?

#以前、とある許しのワークショップで最前列や2列目の人に男女の違いの心理を説明して「本に書いてあるよね~?って聞いたら、一斉に目を逸らしやがるという事件が起こりましたよ。世の中そんなもんですね。ははは(笑)

男性の頭ってそれぞれモードチェンジがされるようになっていまして(頭の中に小部屋がいっぱいある)、仕事モード、家庭モードなどそれぞれ別個なんですね。
だから、家にいるときは家のことを考えるんだけど、仕事に出てしまえば家のことをきれいさっぱり忘れてしまう生き物です。

一方、女子はそのモードが少ないので仕事中でも家のことを気にするし、失恋すると職場で大泣きすることもできます。

この辺は男女が好むカバンにも表れてますね。
男性はポケットが多く、機能性を持つカバンを好み、女性は何でもガバッと入れられるトートバッグを好む、という風に。

また、男性は女性ほど言葉を重要視していないし、感受性も高くない(感じられる感情の量が少ない)ので、嘘をつくことをそんなに悪いことだと思っていません。
むしろ、表現力の問題によって嘘じゃないことも嘘にしてしまうことがあるくらいです。

そのあたりからも彼の行動を理解することはできるわけですし、逆に、Rさんの許せない気持ちも無理ないことだと思います。

さて、離婚問題を扱っていく上でよく起こりがちな現象があるんです。
ブログでも何度か書いたことがあるかと思いますので、復習ですね。

それは人ってそう簡単には変わらないんだなあってことを教えてくれるんですが、
「離婚を考えるきっかけとなった行動を、離婚問題が起きてからも引き続き取り続けてしまう」
ということです。

例えば、奥さんが元々過干渉で、彼の行動にいちいち口出ししてきたタイプだとします。
それで、長年に渡る干渉的な態度に旦那さんが我慢の限界を越えて「離婚だ!!!」と高らかに宣言したとします。
それで離婚に向けて話し合いだの別居だのが行われるわけですが、そうした中でも奥さんは旦那さんの行動に干渉し続けてしまうんです。
それでやり直したいはずなのに、ますます旦那さんの心を遠ざける結果を招くのです。

Rさんにとってはどんなところが当てはまりますか?
夫の愛情に胡座をかいていたってことは彼をちょっと下に見てました?
彼を支配していました?
その癖は今も続いていませんか?

また、不安や心配が募ると私たちは誰でも状況や相手をコントロールして安心を得たいと思います。
だから、旦那さんの行動がいちいち気になるようになります。

「離婚したくない」私がいるので、「離婚にならない行動」を求めてしまうのです。
つまりは、彼の改心を求めてしまうのです。

だから、私はよくこんな話をするんです。

「この問題に旦那さんは一切関係していないので、とりあえず、旦那さんの話をするのはやめましょう」

依存の状態ではその不安から、相手に安心させてもらえるように相手の行動が気になります。
でも、問題を創っているのは自分自身なので、その解決を旦那さんに求めるのは筋違いです。

この問題から自分自身にフィードバックし、自分を成長させていく、というのが今のRさんのテーマです。

なぜ、こんなに不安になるのか?
なぜ、こんなに混乱するのか?
なぜ、旦那さんのことをこんなにも考えてしまうのか?

まずは、その基本に立ち返ってみましょう。

「好きだから。愛しているんだから」

ってことですよね。
だから、よく旦那さんにラブレターを書いてくださいって宿題を出すんですね(でも、もちろん、今のタイミングで渡してはいけません)。
自分の愛情に気付くためです。

感謝の言葉。
愛情の言葉。

そうした思いだけを書き綴った手紙を書いてみると様々なことに気付けます。
それと同時に、旦那さんに行っていた意識を少し取り戻すことができます。

「ああ、あたしはアホな女やから、やっぱりここまでされても嫌いになられへんねやな。やっぱり旦那さんのこと大好きなんやな」

これを認める(というか思い知る)のが最初です。

そして、自分と旦那さんを意識的に切り離して区別していきます。

「旦那は旦那、私は私。旦那には旦那の人生があって、私には私の人生がある。旦那の人生は私には関係ないし、私の人生にも旦那は関係ない」

そんなアファメーションを唱えてもらうこともできます。
完璧主義なRさんにはけっこうきつい分、効き目も高い言葉だと思います。

さて、そうした前提に立ってようやく本題に入るんですね。
相変わらず前戯だけは長いのですな。

>自分の感情に素直に、真実を確認したいけど、嫌われたくない気持ちもある。手放していたつもりだったけど、許せない、執着したい気持ちに蓋をしてただ切っていただけだったのか。気持ちに混乱しています。

自分の感情に素直になる、というのは「真実を確認する」ということとは別のことですよね。

感情に素直になるんだったら「不安、嫌われたくない、これからどうなるのか心配」というところです。

「真実を確認する」というのは「行動」ですから、感情ではありません。
女性心理として「傷ついてもいいから本当のことを言って!」とよく嘱望されますが、たいていは思い切り傷つくことになるか、結局何が本当か分からない、という結果になることが多いです。
そもそも「真実」って私が信じた事実のことですから自分の気持ちで如何様にもコントロールできちゃうものなんです。

手放したつもりだけどまだまだだった、というのはこのプロセス上よくあることです。
「手放しスイッチ、オン!!!」で手放せるほど人の心は単純じゃないんですね。

手放し度80%(執着度20%)になって楽になって来たな~と思っていたら、あるできごとで手放し度が30%に急落しちゃうってこともあります。
感情的なRさんなら分刻みで変わるものでしょう。

だから、ある時は許せてるし、ある時は許せなくなります。

ただ、手放しを目指して、許しを目指していくと、徐々にその比率が変わって行って、「まだまだ手放せてないな、と思うときもあるけれど、けっこう楽になってきたと思う」という状態になっていきます。

ここで完璧主義がちょっと問題になってくることもあります。
完璧に手放す、許すってほとんど理想論、論理値であることが多いからです。

で、早く何とかしたいって思いがあったり、また、抱えきれないくらい不安が出てくると私たちはその感情を「切る」ことによって見ないように蓋をします。
でも、この辺もきれいさっぱり切れるわけではないんですね。

だから、こうしたプロセスでは「手放し」も「許し」も「切る(蓋をする)」も全部同時進行です。
同時に存在するんです。

すなわち、完璧主義者がとっても嫌う「めっちゃグレーな状態」になるのです。
さらにこうした問題と向き合っていくと見たくないネガティブな感情が出て来たりして、ほんとドロドロした世界になります。

だから、そのベースとなる旦那さんへの愛情に意識を向けることがすっごく大事であり、また、夫は夫という切り離しがとても重要になってくるんです。

感情と状況はコントロールできません。
だから、起きたことをただ受け入れていくことしか私たちにはできません。

すなわち、まな板の上の鯉、ですね。

とりあえず、感謝の手紙やラブレターを書き続けてください。
何度でもいいので。
これも手放しになります。

そして、「煮るなり焼くなり好きにせぇ」て状況になったら、ほんとに手放しが完了した証拠です。
そこでは旦那さんを信頼し、彼の行動や選択を支持できるようになっています。

今、Rさんはその信頼を学び、愛情に気付くためにこのプロセスを進んでいます。

「彼も大人だからバカじゃないよね。自分の人生くらい自分で決められるし、それだけの頭は持ってるよね。自分のやったことに責任だって取れるしね」

そんな目で見つめてあげてください。

そして、自分の気持ち、自分自身と向き合い続けましょう。
お手紙の他にお勧めする方法としては次のようなものがあります。

・日々自分の気持ちを書き綴る日記を付ける
・過去の恋愛歴を書き上げる
・幼少期の親子関係を思い出す
・自分に自信を付けるべくセミナーに通う
・友人や家族に泣きつく(弱さを見せる)
・女を磨く
などなど。

方法はいっぱいありますから忙しいですよ~。

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