岩男くん(ロックマン)について。そして、別れた後にもう一度近づく方法。



感情を抑圧して生きているロックマンは距離が縮まると関係を切りたがる習性があります。
そんな彼を包容できるくらいの女性性を解放していきましょう。
まずは手放すところから。

***
いつも勉強させてもらっています。
過去のブログを一気に目を通したのですが、分からない事がありメールを送っています。

4か月前に振られて別れた彼の事です。(1年半のお付き合いでした)
彼は超自立型で、挫折経験がなく、いわゆるエリートです。仕事がとてもできる人で、趣味(遊び)も楽しみ、堂々としています。

彼女ができたと言われ一方的に振られたのですが、そうなった理由は私の態度にあったと思います。
私は嫌われたくないという思いから自分を表現できず、そして愛されている自信が持てなかったこともあり、彼の愛情も上手に受け取れず彼に対していつもそっけない態度になっていました。
与えることも上手くできませんでした。彼は私との結婚も考えていました。
そういう私を見て無力感を感じて疲れてしまったのではないかと(^^;)

振られてから4か月間、根本さんのブログにも助けられ、自分の問題はだいぶ解決したというか、自分を認め、愛し、心に余裕があるのを感じます!

彼は、根本さんの言う「ロックマン」の要素があるのかなと思います。
自分はできるんだぞというアピールが多かったり、特別意識が強かったり、控えめだけどいなくては困るみたいな女性がタイプ。私が向き合おうとすると2か月程音信不通になった事もありました。
これまで振られたことがないそうなんです。それもどうなんだろう・・と当時は思っていましたが。
これって全部彼の弱さや怖れなんですよね。付き合っていた時に気づいていればよかったのですが、なんせ私は私でいっぱいいっぱいだったので・・。

長くなってしまいましたが、何が聞きたいのかと言うと、以前の”岩男(ロックマン)との付き合い方、その2。更なるバージョンアップ”で、”ロックマンとお付き合いする際に、一番大切なのが、『心の余裕』。岩を丸ごと抱え込めるくらいの“母性”、それをニコニコ遊んであげられる“無邪気さ”、そして、彼に「お前はええよな・・」と思わせる“自由さ”が肝心。”

とありましたよね。ものすごーく納得というか、腑に落ちました。ただ、これってお付き合いをしている中(連絡が取れる間柄)でできることですよね?

私みたいに振られて終わってしまった関係において、こういうタイプの彼にはどう近づけばいいのでしょうか?
それとも近づいてはいけないのでしょうか?別れはとても辛かったのですが、潔く受け止め引きました。それから一切連絡を取っていません。
彼の性格や、罪悪感を感じているのであれば尚更彼から連絡が来ることはないような気がします。
彼はもう割り切っていて私に対する思いはなくなったと思いますか?
私の今の気持ちとしては、「他に私に合う人がいるのかも!」、という思いも出てきている一方、「今の私なら彼を幸せにできる!一緒に幸せになりたい!」という思いもあります。
何かヒントを頂けたら嬉しいです。
(Hさん)
***

だいぶ古い記事(2007年)までさかのぼってくださってありがとうございます。
そういうところもまた情熱の女の面目躍如ですね~!すばらしい(^^)

※参考:岩男(ロックマン)との付き合い方。

情熱の女が惚れやすい男性に「野良猫くん」がいて、ちょくちょくブログでも扱ってるんですが、「岩男くん(ロックマン)」もまた情熱の女の食指を動かす存在なんですよね。
どっちもまあ似た存在なんですけど、ロックマンというのは「感情を抑圧して能面のような表情をして生きている岩のようなタイプの男性」のことで、ロボットやコンピュータみたいに動き、思考して生きています。
だから、「どんな気分?」って質問しても、無言になるか、あるいは「考え」を話しちゃうタイプで、なかなか意思疎通が図れないタイプなんですよね。

ちなみに岩男くんの女性バージョンは「鉄仮面ちゃん」って呼びます。いわゆるクールビューティと呼ばれるタイプがそれに近いかもしれません。

さて、Hさんの元カレの岩男くん。見事にその習性を表してくれてますね。Hさんの表現力、素晴らしいです。

・超自立型
・挫折経験がなく、いわゆるエリート。
・仕事がとてもできる人
・自分はできるんだぞというアピールが多い。
・特別意識が強い。
・控えめだけどいなくては困るみたいな女性がタイプ。
・私が向き合おうとすると2か月程音信不通
・これまで振られたことがない

きっとこのブログをお読みの自立系情熱女子の皆さんは「じゅる」と涎をすすられたことでしょう。

とはいえ、

>控えめだけどいなくては困るみたいな女性がタイプ。

じゃない女子にとっては難攻不落になりますし、悔しいし、むかつくしってなっちゃいますよね。
「こいつ、あたしが潰したろか?」って違う意味でやる気になっちゃう女子もいるかもしれません。

だから、

>私が向き合おうとすると2か月程音信不通

ってことになるんですけどね・・・。

でも、その背景にあるのは

>これって全部彼の弱さや怖れなんですよね。

ということなんです。

本当は怖いし、自信がないからそれを隠すために「強がる」「アピールする」「特別意識、エリート意識を持つ」態度を取るんです。
全部、自分の思い通りにしたいのが岩男君(ロックマン)の特徴ですね。

こういうタイプの男性は距離が縮まると「逃げる」という習性があります。
元カレのように音信不通作戦もよく使います。

それらは相手を自分の意のままにコントロールしたいから使うんですね。
だから、相手が自分の思い通りにならないと相手を切りたがります。
そういう意味で彼らにとっては「依存してくる彼女」も重たくなって苦手なんですけど、それ以上に「彼女の自立」はすごく抵抗があります。

「程よく依存して、自分に黙ってついてきてくれて、支えて、尊敬してくれる女性」がタイプなんですね。

でも、お互い付き合いが長くなると関係性て変わりますよね?
始めは依存だった彼女も、徐々に自立して自分の意見を言うようになります。
そうすると彼は距離を縮められて、心の中に入られるのがものすごく嫌なので、壁を作ったり、距離を開けたり、別れ話をしたり、論理的に相手を否定したりして彼女の自立を壊そうとします。

それで彼女は落ち込んで凹んで自己嫌悪して彼に従属するんですけど、でも、やっぱりほんとは彼は弱いので、女子が自立してしまうんですね。
で、また、自分の意見を言ったりして彼に距離を空けられる、ということを繰り返します。
だから、一定以上はなかなか近づけない存在でもあるんです。
それで愛想つかして彼女が去っていく前に、彼の方から「切る」ということになるんです。

でも、それってやはり自分の心の傷に触れられるのが怖いからなんですよね。
手負いの心なんです。
だから、本当はそういう弱い自分、傷ついた自分を優しく包み込んでくれる女神さまみたいな女性がいいんですね。
もちろん、そんな気持ちは露ほどにも表しませんけれど。

とはいえ、どうしたって関係性の上では女子が自立してしまうし、そもそも精神性では男性なんかよりも女子の方が圧倒的に強いので、彼はなかなか距離の縮められない恋愛を繰り返すんですね。

さて、そんな岩男君。
そういうわけで別れ話が出てくるのは「これ以上付き合ってたらヤバい」と感じたときなんですよね。
それはHさんに主導権を奪われる恐れ、とか、自分が弱くなってしまいそうでまずい、とか、これ以上距離が縮まったら自分が自分でいられなくなる、とか、Hさんのことをもっと本気で好きになってしまいそうでヤバいとか、そういう恐れがあるんです。

たしかに、

>彼女ができたと言われ一方的に振られたのですが、そうなった理由は私の態度にあったと思います。
>私は嫌われたくないという思いから自分を表現できず、そして愛されている自信が持てなかったこともあり、彼の愛情も上手に受け取れず彼に対していつもそっけない態度になっていました。
>与えることも上手くできませんでした。彼は私との結婚も考えていました。
>そういう私を見て無力感を感じて疲れてしまったのではないかと(^^;)

ということも一理あると思いますよ。
けど、逆にそういう態度を取っていたからこそ、1年半続いたとも言えるんじゃないでしょうか。

今から振り返れば彼とは、追いかけると逃げ、逃げられると追いかける、という感じではありませんでしたか?

・・・ということは・・・もしかして・・・似た者同士???(笑)

そんなHさんが変化して、成長して「今の私なら彼を幸せにできる!一緒に幸せになりたい!」なんて思っちゃうと、彼は余計に怖がるんじゃないのかな?と思うのですが、どう?
そもそもそんなHさんが彼と再会したとき、彼を魅力的に感じるかな?

だから、1回何とか会ってみる機会を作るのもいいでしょうね。
自分がどう感じるか?を試すためにも。

さて、Hさんがおっしゃるように彼の方から切った女性に再度連絡してくることはまあないと思います。
罪悪感も強いですし、プライドもあるし、何よりもこれ以上近づかれたらヤバいと思って逃げたわけですから、連絡しづらいですよね。

>彼はもう割り切っていて私に対する思いはなくなったと思いますか?

という意味で言えば「あの女(Hさん)は今もきっと俺のことが好きだろう。俺みたいな男じゃないとあいつはダメだろうし」と過去の恋の勝利者になったような気分でいると思います。
男って別れた女はいまだに俺に気がある、って思いたい存在ですからね。
(男は名前を付けて保存、女は上書き保存ってよく言いますよね)

けれど、自分の気持ちは?というと、ロックマンだから見ないようにしちゃうんです。
だから、好きな気持ちがあったとしても、それを抑圧して隠します。
逆に言えば「好きじゃねーよ」って態度がかっこいい(?)と思ってますから、思いをなくす努力をします。
ロックマンの彼にとってそれはさほど難しい作業ではありません。

だから、「思いはなくなった」というよりも「思いをなくした」というのが正しいと思います。

だから、あまり深追いしない方がいいんですよね。
ますます逃げますし。

だから「私は別にあんたがいなくても平気よ」って感じで上から目線で煙草の煙を口の端から吐き出しながら「最近、どうしてんのよ?」って聞けるくらいの余裕が生まれたら連絡してみるといいと思います(分かりにくいたとえ?(笑))

つまり、拒否られても、無視されても傷つかないくらいになったら、軽い口調で友達みたいなノリで連絡してみるといいと思うんです。

そのときは「返事がないのも返事」ですからね。

さて、そんなHさんをセッションするならば、まずはその元カレを手放すところから始めたいと思います。

ロールプレイなら彼役の人を選んで向き合って立ってもらいます。
イメージワークなら、彼と向き合って立っているイメージをしてみます。

・彼と出会えてよかったことってどんなことですか?
・彼に言いたいけど言えなかったことってどんなことですか?
・彼と別れてから成長したのはどんなことですか?
・彼に感謝したいことはどんなことですか?

そういう気持ちを“吐き出しながら”彼に近づくイメージです。

そして、彼に「出会ってくれて、一緒にいてくれて、本当にありがとう」って伝えます。
でも、最後は「あなたはもう自由。幸せになってね。私も幸せになるから」って言って彼と距離を取っていきます。

そして、手放した後に見つめてほしいのは次の部分。

・私の女としての価値、魅力。
・私がパートナーに与えたいこと、与えられるもの。
・私をパートナーにすると彼が得られるメリット。

セッション的には男性をありのままに受け入れる女神性を解放していく感じでしょうか。

手放すと「彼でもいいけど、別の男でもいい」という選択ができる状態になります。
Hさん、今、そんな風になってきてるみたいなので、ぜひ、もう少し「別の男」の度合いを高める目的で、いろんな男とデートしてみてください。
自分に素直に行動するレッスンのつもりで。

では、幸せ祈ってますね!

男と女の心理学
○根本のセミナー情報
○根本のカウンセリング・スケジュール
☆根本本。
根本の著作


あわせて読みたい