育った家庭環境とお金の関係について



親がどのようにお金を扱っていたか、また、子ども時代にお金でどんな体験をしてきたか、が大人になってからのお金との関わりに影響します。
お金に対する観念を一度見つめ直してみませんか?

***
私はお金のコンプレックスがあります。父は私が子供の頃に借金を作り、親戚にも嘘をついたりして人々を巻き込んで迷惑をかけました。結局両親は離婚しましたが、父は養育費も払う事もなく、母が1人で私と姉を育ててくれました。

ブログを読んでいって私はお金を恨んでいる事、家族を守ってくれなかった父を許せていない事、シングルマザーで余裕のない家庭だったので、お金がない事で進学や夢を何度か諦めたことを思い出しました。また、幼少の頃に私のお小遣いの使い方を見た母が、お金の使い方が父に似ているから気をつけないさい。大人になってもクレジットカードとか持っては危ない、といわれた事など色々思い出しました。

癒されていない感情と向き合う事で、以前の私より大分お金に対するコンプレックスもなくなってきたように思うのですが、それでも現実の生活で、相変わらず余裕のない生活を送っている現状を見ると、なぜ世の中にはお金のある人と、頑張って必死で働いても余裕を持てない人にわかれるのだろう。なぜ、私はいつもお金に困っているんだろうと、苦しくなる時があります。

また、私はやりたい事があっても、どこかで「どうせできない」と思っている節があります。一念発起してやり出した事も、実際にお金や生活の面でお金を費やせなくなったりして(学校に行ったり、クラスを取ったりの続行が難しくなり)、諦めざるおえなくなったりします。

今までに叶えた夢もあります。今の仕事も、前々からやってみたかった職種でしたので、仕事は楽しくやれています。でも、お給料が良い仕事ではないです。主人もやりたい事を職業にできていますが、彼もお給料は良いほうではないので実際、生活は大変です。

心が現状を引き寄せていると言いますが、上記に書いた何例かも、自分がおこしている事なのでしょうね。。。

お金があれば幸せだとは思っていませんし、今の状態でも夫と子供と幸せに暮らせているとは思っています。でも、自転車操業のような生活ですと、何故だろう。。と考えてしまうのです。

この大きなお金に対する感情(或は父と母に対する感情でしょうか。。)を、あと少しで乗り越えられるような気配を感じてはいるのですが、大きく深い感情が横たわっているように感じています。

家庭環境から影響を与えられているお金の問題について取り上げていただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。
(Mさん)
***

だいぶご苦労なさいましたね。でも、その一方で、好きな仕事、幸せな家族を手に入れられて素晴らしいと思います!
その恩恵を素直に感じられるために「お金」に対する思いを変えて行きましょうね!

お金のご相談ってとても多いんですよね。セミナーのご依頼もとても良く頂きます。
私もお金の問題を長年持ってるので、個人的にも色々と「研究」させて頂きました!

だから、たくさんお伝えしたいことはあるんですが、長くなりすぎてしまうので、Mさんのお話に特化してお届けしようと思います。

Mさんだけじゃなく、私たちは「お金」=「両親との関係」に注目せざるを得ないようです。心理学的には「お金=お父さんとの関係」と言われるんですが、日本ではお母さんがお金の管理をすることも多いので、お父さんだけでなく、お母さんからも「お金とは何ぞや?」という影響を受けると思うんです。

うちの息子がもう少し幼い時、1万円札と500円玉がテーブルの上にたまたま置いてあったんですね
で、「どっちが欲しい?」みたいなこと聞いたんです。
彼は躊躇なく「こっち!」って500円玉を選びました。

皆さんだったら???決まってますよね(笑)

なんで500円玉かというと、きれいだし、重みがあるし、色々と遊べそうからです。
でも、息子はしばらく500円玉をあれこれいじってたと思ったら、すぐに興味が無くなって車のおもちゃで遊び始めました。
彼にとっては500円玉よりも、300円のミニカーの方が面白い(価値がある)みたいです。

つくづく買い物ってのは価値の交換と言えますよね~。
本来なら、売値と同等、もしくはそれ以上に価値を感じるものとお金を交換してたら(買い物したら)きっと満足感、幸せ感ってすごく高まると思います。

そして、「お金って所詮、そんなもん」と3歳児から学びました。
500円、1万円という「お金」に私たちは「価値」を付けているんですよね。
でも、そのものは丸くて薄い金属だし、綺麗な柄が印刷されてる紙なんです。

でも、私たちがそこに付与している価値のお陰で、その辺の金属や紙とは扱いが全然違うんです。

でも、皆さんも500円玉よりも価値のある300円のものってありませんか?
金額を別にすればお金よりも価値のあるものって知りませんか?

お金に捉われている時って、お金よりも価値のあるものが少ないときだと思うのです。
先日、うちの妻が携帯を紛失したとき(結局は見つかったんですが)、「撮った写真が無くなるのが嫌だ~」って言ってました。
携帯本体はまた契約すれば手に入るけれど、思い出が付与された写真はもう手に入らないからです。

さて、そのお金ですけど、皆さんの親はどのようにお金を扱っていたでしょうか?
それがお金に対するベースの考え方になります。

「お金=○○」に当てはまる言葉、皆さんも探してみてください。

それが「お金は汚い」「お金がない」「お金持ちはケチな人」みたいなネガティブな思いがたくさんあると、どうしたって「汚いモノ」を側に置こうと思わないし、「ない」状態を再現しようとするし、ケチになりたくないからお金を持たない、という現象を引き起こします。

Mさんの場合は、失礼ですけど、とても分かりやすく、お金の教科書になって頂きたいような親子関係ですよね。

お父さんの言動からお金に対するネガティブなイメージが植え付けられ、お母さんがお金で苦労されてる姿を見てお金とは自分たちを苦しめるものってイメージがまた強くなります。
ついでに「したいことは諦めなきゃいけないもの」と言う思いも強まりましたね。

だから、ご主人やお子さん、仕事に恵まれていても、なぜか、十分な幸せを感じられなくなるんです。

「お金があるから幸せだとは思わない」と思っていたとしても、「お金がなくて苦しい」とか「お金がないから諦めざるを得ない」などの経験が、今のぎりぎりの経済状況を「幸せではない」と思わせてしまうんです。

お金がぎりぎりで回ってる時「ああ、今月も何とかなった!!良かった!ラッキー!ありがとう!」と思うか、「なんで、いつもぎりぎりなんだろう?なんでもっと余裕がないんだろう?」と思うかの違いです。

なぜ、ネガティブに考えてしまうか?というと、お金を浪費するお父さん、お金がなくて苦しそうな顔してるお母さんが浮かぶからなんです。

でも、こんな見方もできます。
私たちはそうして親からお金に対する影響を強く受けているわけですが、なぜ、親の言いつけ通り(?)に、お金に苦労するようにしてるのでしょう?

それくらい親のことを愛してるから、ですよね。
だって、お母さんがお金に苦しんでる姿を見て、それを真似してる自分がいるわけです。
「お金は怖い物よ」というお母さんの意見をきちんと受け入れて、その忠告を守って生きているんです。

そこにはやっぱり愛があるんです。

Mさんも、お母さんのこと、たくさん守って来られたと思います。精神的には特にね。
だから、お金をぎりぎりで回すこともまた、お母さんを助けることになっているのかもしれません。

お父さんに対しても本当は愛があるのかもしれませんが、なかなかそこと繋がるのは難しいですよね。
まずは恨み辛みから処理していきましょうか。

「お父さんのせいでこんなになった!!」という思いを認めていきましょう。
そのためにお父さんに対する、怒り、理不尽さ、恨み等の思いを思い切り書き出す!というのはお勧めの方法です。
許すとか、理解するとか、そんなのよりも前に「恨みを吐き出す」んです。

そして、お父さんに苦しめられていた当時の自分、家族を救いに行く、というイメージワークもあります。
ただ、子ども時代の自分を抱っこしてあげるだけなんですけどね(インナーチャイルドワークですね)。
「しんどかったね。辛かったね。寂しかったね。よく頑張ったね。よく我慢したね。」て自分自身に語りかけてあげてください。

お金に対して。ちょっとしたイメージワークを紹介しましょう。
お父さんやお母さんから受けた「お金」への影響を書き出してみたことありますか?

その要素をお父さん、お母さんに返すイメージをしていきましょう。
「お父さんからは、お金とは家族を苦しめるもの、というイメージを受け継ぎました。でも、それは私のものではありません。お父さんに返します。」
みたいな感じで、思いを返すんです。

お金に対する観念を変える実践的な方法を一つ。
100円ショップでもいいし、安い駄菓子屋さんでもいいんですが、「欲しいものを欲しいだけ買う」んですね。そこに遠慮は一切なく。そうすると欲しいものを買える、という経験をすることができます。
そして潜在意識に「欲しいものを好きなだけ変える」というメッセージを届けるために。

お金に対しては語りつくせませんね(^^)
なんか支離滅裂になってたらすいません!

***

6月の根本のセミナー。

神戸:6/3(水)13:00~15:00 「夫のホンネ、妻のホンネ~知らないと損する夫婦トラブル解消法~」

大阪:6/5(金)19:00~21:00 心理学講座(梅田)「投影を学ぶと驚くほどに人の心が見えてくる。」※大幅に増席しました。

大阪:6/7(日)13:00~18:00 『心理カウンセラー×色気専門家 魅力と自信。本当の自分』根本裕幸・真島あみコラボセミナー(新大阪)(増席しました。あと15席です)

大阪:6/14(日)14:30~16:00 産経学園なんばパークス主催「ココロをほぐすエクササイズ集」(なんば)

東京:6/16(火)19:00-21:00 「人間関係の中に見る投影~だから、あの人はそんな態度なのね~」(神楽坂)(日程を追加しました!)

東京:6/18(木)19:00-21:00 「人間関係の中に見る投影~だから、あの人はそんな態度なのね~」(飯田橋)

6/27,28は沖縄リトリートセミナー。日常を離れ、心を解放し、ココロの荷物を降ろしてみませんか?(キャンセル待ち中)

7月以降は・・・>こちら!

毎日使える心理学講座 
☆根本本。
根本本

あわせて読みたい