「相手を信じられないとき(1)」


*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

よくカウンセリングでも「主人を信じられないんです」とか「誰も今は信じられない状態です」というお話を伺います。
それくらい傷つき、辛く、また、苦しんでいる状態が伝わってくることも多く、かける言葉が見つからないときも中にはあります。

でも、そんなときにも大切なことは一つ。
「信じる」というのは能動的な態度であり、決して感情ではない、ということ。
つまり、「信じられない」と感じるのは、心の痛みや苦しみの声であって、決してそのものが感情ではないのです。


相手を信じるか信じないかは今もあなたに選択権があるのです。

「信じる」ということを感情として捉えてしまうと、大切なことを見逃してしまう場合があるのです。
例え言葉のアヤであったとしても、この区別はとても重要です。

時に、この「信じられない」という表現は、あなたの心の影にある依存心を示す場合もあるんです。

信じられない、という状態は、“あなたが相手を信じることを選択したにもかかわらず、何らかのトラブルが生じて傷ついてしまった状態”で、言わば、その責任は相手と自分と半々です。

でも、信じられないという状態を感情として捉える依存心は、あなたは被害者になってしまい、この状況を自分自身が打開することを放棄させてしまうのです。
つまり「あなたが悪いんだから、何とか責任取ってよ」とか「もう一回、お前を信じさせてくれ」とか、相手にとっては犠牲や負担を強いる態度になってしまうのです。
これではお互いの関係性は対等とは言えなくなり、悪化する方向によりシフトしてしまうでしょう。

その苦しみや痛みは嘘ではありません。
その傷を見つめ、癒していくことはとても大切なこと。
でも、それと相手への信頼を混同してしまうのはとても危険なことなのです。

心の処方箋

 

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