10/15 大阪・心理学WSのフォローアップ



いつも首を長くしてお待ちくださいましてありがとうございます。
何をいまさら・・・ってくらい時間が過ぎてしまいましたが、アンケートにお答えさせていただきました。
また、頂いたコメントご感想も紹介します。
初めて参加下さった方が多かったので、改めて今後の方向性を考えさせられました。
いただいた意見をぜひ今後に生かしたいと思います。
(雨男のくだり以外は・・・。うーん、それは難しいので・・・笑)

Q&Aは参加されていない方にもできるだけ分かりやすいようにさせて頂いているつもりですので、どうぞお時間のある時にお楽しみ下さい。

*心理学ワークショップ(大阪)*
2005/10/15(土) 18:30~20:30『ありのままの自分でいるために~自分をもっと良く知る/見つめる~』
淀屋橋・大阪市中央公会堂・第4会議室


* * *

Q.ありのままの自分と周囲から言われる自分がかなり違う場合、どう折り合いをつければいいのでしょうか?

A.“ありのままの自分”というのは誰が決めるものでしょうか?
自分がそう思っていても違う場合、周囲がそう思っていても違う場合もあります。
はっきりと「コレが答えだ!」というものは存在しないと、僕は思っています。

そのありのままの自分でいる基準になるものが、自分自身の感覚、感性なんですよね。

周りのイメージに合わせようとするのもしんどいですし、「自分が思う自分」で居続けようとするのもまたしんどいのかもしれません。

折り合いをつけるというよりも、今の自分にOKを出す、許可を出す、そんな感覚で捉えてみてはいかがでしょうか?

しんどい時にしんどいと、嬉しいときに嬉しいと素直に表現できるのが、ありのままの姿だと思います。

故に、ありのままの自分というのは常に移り変わるものでもあると思います。

そんな自分をそのまま許してあげましょうね。認めてあげましょうね。

Q.ありのままの自分でいると社会的には損をすることが多いと思う。“会社用の仮面”をつけきれない自分は大人気ないのでしょうか?

A.ありのままの自分でいると損する・・・というのは、とても良く分かるような気がします。

でも、逆に言えば、それくらい普段の自分が仮面をかぶっているってことなのかもしれません。
どうしてその仮面を付けなければいけないのでしょう?
責めるのではなく、その理由を一つ一つ噛みしめてみましょう。

もし、周りの人の評価や視線を気にしてしまうとしたら、それだけで心は緊縛してしまうものです。
それは不自由さと圧迫感にもなりますからしんどいですよね。
これではありのままの自分からは遠ざかってしまいます。

また、生活のために仕事をしなければならないから・・・という理由もあるでしょう。
これは現実的な問題なので仕方ないと思う反面、ひどく犠牲をしていることを教えてくれるものです。
“犠牲”はありのままの自分を封じ込める呪文になってしまいます。
程度やバランスの問題なんですが、「仕事のため」に自分を無くしてしまうのは勿体無いと思いません?

会社用だけでなく、恋人用、友達用、お母さん用、お父さん用など色んなバージョンを持ってしまうものですが、仮面をかぶらなければいけないな・・・と感じる時点できっと心は重荷を背負ってしまうでしょう。

私達はどこかでその逆(つまり、周りを見て態度を決め、それに従おうとする)をしてしまい、自分を押し殺してしまうことが多いと思うんですね。

それはそれで割り切る場面も必要かと思いますが、その前にまずは自分らしさ、ありのままの自分を知り、受け入れ、許してあげましょう。
その上で、現実を見つめていくと、納得できる形で折り合いがつけられるようになるのではないでしょうか?

※参考:心理学講座『「仮面」の人生 』

Q.自分の感情をどうしたら素直に感じられるのでしょうか?言いたいことがたくさんある気がするのに、何が言いたいか分からない時が良くあるので

A.僕も自分の感情が何だかよく分からない時が長く続きました。
感情って層になっているので(参考:心理学講座『ミルフィーユみたいな心~感情の層~ 』、素直に感じれば感じるほど色々な感情が出てくるものです。

だから、今のあなたが感じられる感情に素直になるだけでいいんですよね。

何も感じなければ何も感じないでOKなわけです。
そのまま「何も感じないな~」と思っていてください。

「もっと言いたいことがあるのに!」と思うとき、一体何を心は感じているのでしょう?
イライラしていたり、焦っていたり、そんな気持ちでいっぱいなのかもしれません。
そうしたら、「イライラするな~」「めっちゃ焦るわー」と思っていましょう。
それだけでいいんです。

そこで、先々を“読む”必要はないんです。

何かありそうだな、と思ったら、ただ、ありそうだな、と思っておく。
簡単だけど、難しいことです。

そうして、自分の気持ちを素直に認められるようになると達観したようになるようです。

Q.私はどうしてもネガティブに受け取ってしまいます。ポジティブな見方をしていきたいのだけど、いつも挫折してしまいます。どうしたらいいのでしょうか?

A.ちょっとトレーニングが必要かもしれませんね。
無くて七癖と言いますが、自分の何かの癖に気付いても直すのって時間がかかるでしょう?

自己嫌悪してしまうとき、一番最初にお勧めするステップは
「あ、また、やってるな」
と気付けることです。

ネガティブに解釈してしまうことが癖になると、気付けば心はネガティブな見方をしてしまうものですよね。
そこでポジティブに考えよう!と言われても、余計辛いし、底なし沼のように感じてしまうこともあります。

「あ、また、やってるな」
というリアルタイムな気付きは、自分を客観視しなければできないことなので、まずは、ネガティブに受け取ってしまう自分に気付くことが一歩目だと思います。

そして、それに気付いたときに「じゃあ、これをポジティブに受け取ってみたらどうなるんだろう?」って自分に聞いてみるのがいいんです。

その答えは無くていいです。
「わかんねーなー」でいいんです。
問うことに意味があります。

それが自分の方向性を変えることになるんですね。

それを1回だけじゃなく、ネガティブになっても客観視できるくらい余裕があるときに続けてやってみましょう。
それを癖付けるつもりで。

もし、ネガティブな気持ちにはまってしまって客観視できないときは無理する必要はありません。
そのままでOKです。
無理に這い上がろうとすればするほど深みにはまるものですからね。
まずは、今の自分のネガティブさを受け入れることが大切だと思いますよ。

Q.過去、様々な要因から自分の気持ちを抑制したり、我慢することを憶えてしまい、人当たりよく、誰に対しても接するクセがついて、本来の素直な自分を見失ってしまいがちです。もっと自分らしく生きるために、どう考えたら素直な自分で相手に接する事ができるでしょうか?

A.人当たりよく接することができるのは長所ではないでしょうか?
無理して人当たりよくしてるときばかりではないですよね?
気持ちよく接することができるのは大切なコミュニケーション能力だと思いますから、まずはそれはそれで認めてあげてはいかがでしょうか?

でも、我慢や抑圧がきついと心はいつも圧迫されてしまって辛いですよね。
どうしてそうなってしまったんでしょうね?
その原因を癒していくのも一つのアプローチですよね。
ちょっと時間はかかるかもしれませんが、我慢しなくても良い時間を増やしてみると、心はとても落ち着いてくるのではないでしょうか?

日常的には、まずは自分が「楽」「気分が良い」「気持ちいい」「好き」と感じられるものに触れてみてはいかがでしょうか?
そうした気分に触れることが素直になるための一番のレッスンです。

Q.ありのままの自分でいられる時間を増やすにはどうすればいいのですか?

A.最初はちょっと意識的に「自分の時間」を作ってみるといいのではないでしょうか。
「アタシのわがままを聞いてあげる時間」とか「したいことを思い切りする一日」とか、可能な範囲でいいので、そんな枠を作ってあげるんですね。

その方が案外自由に過ごせたりするものだと思います。
(こういうちょっとした時間の縛りがあるとメリハリがつくのでやりやすいと思います)
まあ、いわば、心を広い野原に放牧するような感覚ですね。

そこでは自由に好きなことをできる範囲でやってみてください。

そうした経験を積んでいくと、好きな事、ありのままの自分でいられる事に慣れますので、日常生活によりそうした時間を反映させやすくなります。
(それは特に意識するものでなく、自然にできますね)

Q.ありのままの自分にネガもポジも感じるのですが、ネガの部分をポジに変えるにはどうすればいいですか?

A.ネガも自分自身ですから、それを認めて、許してあげることも大切です。
現実的にはネガな自分を許すとそれだけでポジに変わるような気がします。
少なくても問題扱いはされないと思いますから。

今の“ありのままの自分”は、自己嫌悪もするし、罪悪感を感じたりもします。
それを否定すると、ありのままの自分を否定することになってしまいます。
だから、それも自分自身として優しく受け入れてあげようと思ってください。

自己嫌悪は自己嫌悪として認めてあげると心は楽になっていきますね。

Q.講座で扱って欲しいテーマがあるのですが、今思いつきません。どうすれば・・・?

A.ホームページの問い合わせフォームなどから、根本宛にメールを頂ければありがたいです。
できるだけ皆さんが喜んでいただけるテーマを選びたいと思っていますので、リクエストは大歓迎です!
お待ちしています!!

<ご感想・ご意見など>

◎価値を受け取る実習でワクワクしている自分がいました。利害関係がないからでしょうか。これが良かったところです。

◎初めての参加でしたが、違和感無く溶け込めたような気がして嬉しかったです。

◎分かりやすい言葉で楽しめました。

◎初めてだったのでなかなか入り込めなかった。

◎グループに分かれて他の人の思いを聞けたことがとてもよかった。

◎ラフな感じで、肩をはらずに入りやすかった。

◎楽しかった。いいことを言ってもらったので気分が良かった。

◎隣のグループの声が気になり、ちょっと集中できなかった。

◎知らない人たちと話をすることは緊張したけど、普段聞きたくても聞けないことだったので楽しくて良かったです。

◎自分に対する印象が聞けたのが良かった。隠しているつもりでも案外雰囲気に出てしまうものだと思った。

◎他の人の考えが分かってよかった。面白かった。

◎自分の中では悪く思っていることでも、プラスに思ってくれる人もいるんだと思って安心しました。普段考えすぎていることを、もっと気楽になっても良いのかな、と思いました。

◎いろんな人と話ができて楽しかったです。共感できる人がいたり、全く違う考え方をされる方がいたりして面白かったです。

◎いつもの生活と違う刺激を受けられて良かった。

◎カウンセリングのカリスマの印象をHPから受けてました。でも、実際会ってみるとざっくばらんな方で、漫談を聴いているような、心理学が身近に感じられる気がしました。そこがすごくいいと思います。

◎他の人から自分がどう見えているのかを知ることができ、前に向かうヒントを一緒にワークをして頂いた人に与えてもらったのが嬉しかった。

◎「自分のことは自分が一番分かっていると思いがちだけど、実際そうとは限らない」というお話を伺って、なるほど!と思いました。つい自分の中でぐるぐる考えてしまうので。

◎やっぱり雨降っちゃいましたね・・・。

以上です。
ありがとうございました!!

ワークショップのフォローアップ&テキスト集


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