“問題”とは愛が見えなくなった状態。



私はどんな問題にも奥底にはその人の愛があると思ってお話を伺います。
「結局愛しちゃってるんでしょ?」ってシンプルな見方です。
そして、その愛と繋がった瞬間。すごくすっきりするから不思議です。
状況は何も変わっていないのにね。

「愛から問題を解決する」というアプローチを意識しています。
愛があるから悩むし、
愛があるから罪悪感てんこ盛りだし、
愛があるから不安になるし、
愛があるから不本意な自分に腹が立つのです。

でも、目の前に問題が起きてしまったとき、そこに捉われて愛が見えなくなります。
「旦那が浮気してる」「彼氏に振られた」「仕事の人間関係が全然うまく行かない」「自分のやりたいことが見えない」という“表面”に気を取られてしまうのです。

もちろん、それも無理ないことです。
人間ですから当たり前だし、自然現象です。
ネガティブな感情が大波となって襲ってくるでしょう。

問題が起きてしばらくの間はそうした感情に身を委ねることも大事。
感情って天気と同じですから、不安が来たときはそれを受け入れ、感じてあげるのが一番なんです。
不安って感情が嫌いだから、嫌だからって無視するのって、「寒いのは嫌いだ!」って真冬にTシャツ短パンで出歩くようなものです。風邪ひきますし、こじらせますよね。
そこにある感情はただ感じてあげることが大事なんです。それが嫌なものだったとしても。

ただ、そうした波に揉まれながらも感情を受け入れていくと少しずつ落ち着いていきます。
友達に話を聞いてもらったり、ネットで安心できる情報をたくさん見たりして少しずつ、少しずつ。

そうした時に自分を振り返ってみるんです。

カウンセリングやセミナーでも「事件」が起きてすぐの時はこうしたらいい、ああしたらいい、なんて問題解決のためのアプローチってあまりお話しません。
感情が先に立って聞けない状態ですから耳に入ってきませんものね。

でも、少し時間が経って、それこそノートに今起きていることを書けるくらいになってきたら、心の中をよく見ていきます。

なぜ、旦那が浮気をしてこんなにも辛くて、不安で、寂しいのか・・・
彼氏に振られてどうしてこんなに苦しいのか・・・
人間関係がうまく行かなくて、どうしてこんなに悩むのか・・・
病気になってどうして先々がこんなに不安なのか・・・

こんがらがった感情やずっと見て来なかったココロの中に少しずつ、少しずつ入っていきます。

こんなセッションをすることがあります。
普段はドMの私ですが、その時ばかりはドSカウンセラーに変身です。

『旦那が浮気して離婚だって騒いでいるんです。もう苦しくて苦しくて』

「それって旦那さんのことが好きだから、愛してるからそう思うんですよね?」

『でも、それも分からなくなってしまって。好きだって思うときもあれば、こんなことした夫を許せない!罰したい!って気持ちにもなるんです。』

「それってふつうのことだと思いますよ。いろんな感情があるからね。」

『どうしたらいいんでしょうか?離婚したくないんです。』

「今ね、目の前に旦那さんがいると思ってね」

『は、はい。怖いです。無表情というか、怒ったような、冷たい顔をしてる夫しか浮かびません。』

「じゃあ、その夫に“愛してる”って言ってみて」

『え?い、いや、言えません。怖いです。そんなこと言ったってバカにされそうで』

「うん。その気持ちを感じたまま、“愛してる。大好き!”って言ってみて」

『・・・・。・・・・。なんか、言えません・・・』

「時間をかけてもいいですよ。怒ってる自分、愛なんて感じたくないって自分もいるもんね。でも、その旦那さんの目を見て“愛してる、大好き!”って言ってみて」

『(なんか、だんだん増えて行ってる???)』

「(そう、よく気付いたね。早く言わないとどんどん長文になっていくよ)」

『で、でも・・・、言えません』

「うん。いいですよ~。言えるまで待ちますから」

『絶対に言わなきゃいけないんですか?』

「はい。絶対に言わなきゃいけません!!旦那の目を見て“愛してる!大好き!ずっと一緒にいたい”って言ってみて」

『(あああ、また増えてる~。こいつ鬼だ~。来るんじゃなかった!)』

「(お褒めに預かり恐縮です。もう逃げられまへんで)」

『・・・。』

『・・・・。』

『(なぜか涙が出てくる)・・・。』

『○○さん、ごめんなさい!(え?どうして私旦那に謝ってるの?)』

「ごめんなさい、って本当は思ってたんですね。でも、もう一層深く入りましょう。その罪悪感のさらに奥まで降りていきましょうね。“愛してる”って言ってみて。もう愛を感じ始めてるでしょ?」

『(涙が止まらなくなる)』

『(消え入りそうな声で)愛してる。ずっと好きでした。ごめんなさい。』

「もう一度。もう少し大きな声で言ってみて。」

『愛してる。ずっと大好きでした。今も好きです。(涙)』

「本当はずっとそう思ってたって知ってました?愛情があるから、こんなにも辛いんです。愛してるから、すごく辛いんです。今、どんな気分ですか?」

『なんか不思議なんですけど肩の荷が下りて少し楽になって、スッキリしました。』

クライアントさんのためにドSになりきるのも難しいですね(^^)

『根本さん、なんか楽しんでませんでした?』

「えっ?(汗)いやいや、そ、そんなことないですよ。苦しそうだなって、それなのに無理強いしてごめんって思ってましたよ(汗)」

『ふーーん。そうなんですねーーーー。( 一一)』

「そ、そうですよ。はははははは(汗)あ、暑いですね、今日は。」

こうして根本はまた大切なクライアントさんを敵に回した・・・。

愛と繋がると問題が問題でなくなっていきます。

『好きなんだからしょうがないよね~』
『こんなにも愛してるんだもの。仕方ないよね~』

って開き直れます。

愛と繋がってるときって、不安とか怖れとか罪悪感ってないんです。
だから、旦那が浮気しようが、借金しようが、ギャンブルにハマろうが、お金を家に入れなかろうが、仕事ばっかりして家にいなかろうが、全然許せるんです。

その状態を『自分の愛に自信を持つ』と言っています。

これができれば最強。
ここまで行ければ無敵。

BGMはもちろん「あたしバカよね~♪おバカさんよね~♪」です。

人が好きだから、会社が好きだから、仕事が好きだから、仕事の人間関係で悩むんですよ。
本当は嫌いになりたくなくて愛せないのに、嫌いになっちゃったから苦しいんですよ。
自分のことを本当は好きで愛してるのにうまく行かないから自己嫌悪するんですよ。
誰かのために頑張っているから(=愛)、分かってもらえないって不満を感じるんですよ。
本当は自分のことを愛してるから、そして、回りの人を愛してるから、病気になって不安になるんですよ。

ただただ愛と繋がることができれば本当に楽になるんです。
私はそのお手伝いをさせていただいてる、と思ってます。

毎日使える心理学講座
○根本のメールマガジン
○根本のセミナー・スケジュール
○根本のカウンセリング
☆DVD
『「手放すほどの愛がすべてを変える! 今、ここから愛されて幸せ妻になる法則」セミナー』
☆根本本。
根本の著作


あわせて読みたい