自ら関係をぶち壊し孤独な状況を作り出してしまうのはなぜ?



小学生時代にグッと耐えてきた気持ちが潜在意識に溜まっています。
お母さんに受け止めてもらえなかった怒りや悲しみ、寂しさが関係性を壊す方向に向かうのです。
時間をかけて潜在意識を解放していきましょう。

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私は小学校の頃に転校しました。転校前は友達に恵まれ、楽しかったです。しかし、ある時田舎の学校に転校してから、同級生から意地悪をされるようになりました。

私の家は学校から遠く、また、通学路に人気のない場所があり、私の母親が「絶対に一人で帰ったらダメよ」と口うるさくいいました。
しかし、母親が一緒に帰るようにという子達2人のうち一人が意地悪でした。
遠い道のりを、意地悪な子がもう一人の子に私にわからない話ばかりしたりされました。私はいつも、そこに居るけど居ないものとして扱われていました。それが何年も続きました。

母は、その子の意地悪さを知ってはいましたが、「あの子たちと一緒に帰ってきたのね!。いい子ね。お母さん安心」そんな感じでした。

私は子供の頃から母親の親の役目をしており、母に子供として甘えられませんでした。
また、母は子供の話に耳を傾けることは出来ない人で、逆にいつも私が母の話をただカウンセラーのように聞いていました。
こんな状態でしたので、学校からの帰り道がどういう状況か、自分がどう思っているのか、母に話すことは出来ませんでした。いつも、辛い思いを心にしまいこんでいました。

小学校での意地悪な子と離れられてからも、中学でも高校でも、社会人になった今も、敵を作りやすく、また、私に親切にしてくれている人にも自分から関係を壊すようなことをして、いつも最終的に一人な状態にしてしまいます。

私は本当は母に、小学校の頃毎日意地悪されて辛いことを聞いてほしかったです。そして、冷静な視点で「こうしたら?」とアドバイスが欲しかったです。そして、そうはしてくれなかった、という怒りや悲しさが今もあります。

根本先生のブログを見ていて、会社で働くようになった今も自ら関係をぶち壊し孤独な状況を作り出してしまうのは、母親に助けてもらいたいからなのかな?と思っています。

母はもう亡くなっておりません。
もう、人間関係を破壊し自らみんなから浮いている状態にしてしまう、そういう行動は止めたいです。職場でもそれなりに上手にやっていきたいです。
私にどんなことが出来るのか、どうして行ったらよいのか、ご教示ください。
(Rさん)
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何年も意地悪に耐えながら学校から帰るのは・・・とてもしんどいというか、辛かったですよね。よく我慢しましたね。

もし、タイムマシーンに乗ってあの時代に行けるとしたら、その当時の自分になんて声をかけてあげたいでしょう?

また、今、もし、お母さんに何でも言ってよいなら何て言いたいでしょうか?

意地悪をされてもずっと耐えてきて、また、お母さんを精神的に支えてきて、Rさんは我慢することがたぶん、癖になってしまってしまいませんか?
職場でも人間関係でもぐーっと自分を抑える癖。
無感覚になったり、自分の気持ちを表現することが苦手になるかもしれません。

そして、強い怒りが溜まってしまっていると思うのです。
その意地悪な同級生や、話を聞いてくれないお母さんに「怒り」を感じることはできますか?
それとも悲しみや寂しさが強いでしょうか。

辛い気持ちを我慢して抑え込むには怒りを使うんです。
その怒りはグッと心の中、潜在意識に溜まって行きます。
それが解放されるとき、破壊的な行動を伴うことがあるんです。
Rさんが関係をぶち壊してしまうのはそんな時かもしれません。

同級生の意地悪に耐えていた頃、何を思っていたでしょう?
呪いをかけたり、恨んだり、憎しみを持ったりということはありませんでしたか?
また、お母さんに対してはどうでしょうか?
部屋で1人で過ごすとき、何を思っていたでしょう?

もしかすると、その同級生への気持ちが「敵」を作り、浮いてしまう自分、関係性を壊してしまう自分を作っているのかもしれません。

また、お母さんが頼りないとすると、1人で何でもできるようにしっかりしますよね。
頼ることを諦めてしまいます。
もちろん、その奥にはお母さんに全面的に甘えたい、受け入れてほしい、という気持ちが眠っています。
いつかお母さんがニッコリ笑って自分を受け入れてくれるんじゃないか?いつかお母さんが私の話を優しい笑顔で聞いてくれるんじゃないか?という期待もあり、そんなお母さんを待ち続けている(探し続けている)ところもあるかもしれません。
そして、Rさんがお気づきのようにそんなお母さんに助けてもらうことをずっと待っていて、「お母さんにしか自分を愛させない」ようにしてるところもあるでしょう。

さて、よくブログでも紹介しているアプローチですが、お手紙を3通書いて欲しいんです。
小学生の頃の自分へ。
お母さんへ。
そして、自分に意地悪していたあの子にあてて。

それぞれ最低3回は書いてみてください。週1回ずつ。
内容は自由ですが、自分あての手紙だけは優しい言葉で満たしてあげてください。
その後は、お母さんの月命日にお母さん宛に書いていきましょうか。

また、Rさんがふだん気持ちを表現することが苦手ならば、自分の気持ち(特にネガティブな思い)をノートか何かに書き付けるレッスンをしてみましょう。
「上司に言いたいこと」「○○さんに言いたいこと」みたいな風にリストアップするのもいいですし、その日感じたことを日記のように書いていくのもいいでしょう。
気持ちを書き出すレッスンは、潜在意識に沈んでいる色々な思いを解放するのに役立ちます。

強い抑圧があるとその感情に気付くだけでも時間がかかることがあります。
だから、しばし時間をかけて自分と向き合う時間を作って行きましょう。

そうして「お母さんに見てもらえなかった私」が「ちゃんと私が私を見てあげる」ようになっていくと、周りとの関係性も変わっていくでしょう。


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