失恋や離婚や浮気の問題で「彼とよりを戻したい」という復縁カウンセリング。
とっても多いご依頼の一つです。
大好きな彼で、いい関係だったのに、でも、うまく行かなくなってしまった・・・
しかも、そこには別の女性の存在もあって・・・
彼の態度も急変してしまい、そんな人じゃなかったのに今はすごく冷たくされる・・・
それは辛いですよね。
「うそ!」と信じられない思い、また、現状を否定したくなる気持ちが真っ先に湧き上がってくるでしょう。
浮気の問題など特にそうですが、「目を覚ましてほしい」と彼に対して思っている方も少なくないんですね。
確かにそういう要素もあるのですが・・・、でも・・・、というのが今日のお話です。
元々すごく優しかった人が、別れ話をきっかけにすごく冷たく、怒りっぽい人になった・・・なんて話もよく耳にします。
きっと優しい彼には酷な罪悪感を背負ってしまったのでしょう。
でも、そこで「彼は本当は優しい人。そんな冷たい人じゃない!」と思ってしまうのが私たち。
でも、そこで何をしているかというと、今の彼を否定し、以前の彼を承認しているわけです。
確かに本質は優しいのかもしれません。
本当はそんなに冷たくも無いし、怒る人でも無いかもしれません。
でも、そこであなたがしていることは「今の彼を否定」することになってしまっていませんでしょうか?
これ、けっこう堪えるんです。
例えば、皆さんも、自分が今、失恋して思い切り凹んでいて、そんな時に友だちから「あんたらしくな~い!早くほんとのあんたに戻んなよ」って言われても、「う、うーん・・・」とあまり色好い返事はできないと思うんですね。
むしろ、むかっと来て、今後の付き合い方を考えてしまうかもしれません。
今の彼、本来の彼でなくても、あなたが知ってる輝いているときの彼でなくても、受け入れてあげることが大切なんです。
カウンセリングの中でもこんな話をさせてもらうことがあるんです。
「あなたが好きなのは、今の彼じゃなく、昔の彼ですよね。だから、あなたが好きな彼はもうどこにも居ないってことじゃないでしょうか?」
少々きつく聞こえてしまうかもしれませんが、でも、その瞬間に“自分は今ではなく過去に生きているんだ”ということに気付いていただければ幸いなんです。
私たちが生きられるのは“今”しかありません。
(失恋してしばらくの間は“過去”に生きてしまうのも仕方がないことですけれど)
だから、変わってしまった今の彼、を見つめてあげて欲しいのです。
そうすると、案外、今の私が昔の彼のみを愛していることに気付いたりできるのです。
すると、また選択できます。
すんなり手放せることもありますし、改めて、今の彼に魅力を見ることもできたりします。
失恋すると、時計が止まります。
二十歳の時の大失恋がきっかけで、心の中の恋愛時計が二十歳のままになってしまっている方にお会いすることもあります。
でも、それは過去を生きること。
どんな状況であっても、“今”に生きたいですよね。
なんせ、彼も“今”どこかで生きているわけですから。
※今回は失恋をテーマにしてますので、ごめんなさい!死別のケースはちょっと横に置いています。