[12]結婚相手が家族に見えてしまうのは?



前振りが長くなりましたので、別エントリにしました。

***

男女関係のなぜ?(12)「結婚すると相手を家族としてしか見れなくなるのはなぜ?」です。
これはセックスレスや浮気などの夫婦の問題に関するのご相談のときによくお話するテーマです。
が、私たちみんなが少なからず感じるものだと思います。
誰もが通る道、というと大げさかもしれませんが、でも、結構あると思うんですよね、みんな。
僕と理加の関係でもありましたね、しかも、幾度と無く。


パートナーシップというのは、まったくの他人の距離から、セックスのときのようなゼロの距離まで、本当にフレキシブルに距離感をとる関係です。
家族よりも近づくことがありますし、友人・知人よりも遠くなること(赤の他人)になることもあります。

で、今回のテーマ「結婚すると相手を家族として見られないのはなぜ?」ですが、一言で言えば「夫婦」という関係、距離感を知らないから、慣れてないからではないでしょうか?

小さいころは「お父さん、お母さん、私」だけの世界でした。
それが大きくなるにつれて「兄弟姉妹、祖父母、おじ・おば」などの血縁関係や、近所のおばちゃん、お兄ちゃんなどの地域社会に接するようになり、学校に行けば同級生、先輩、後輩、そして、先生といった関係性が生まれます。

思春期を迎えて恋をするようになれば、そこで新しく「恋人同士」って関係がスタートします。
時には失恋を経験して、また新しい恋をし、そして、結婚へと至ります。

社会に出れば、そこでまた新しい関係性が生まれます。

もしあなたが30歳で初めて結婚したとしたら、夫婦という関係性は30年間生きてきて初めて経験するものです。

30歳になって初めて経験するものって多いでしょうか?少ないでしょうか?

もちろん、細かく見ていけば、仕事の役割や転職など新しいことはいっぱいあります。
でも、人間関係においてまったく新鮮なものというのは、なかなか少ないのではないでしょうか?
それまでに家族、友人、先生と生徒、上司と部下などの関係は経験してますけれど。

そして、人生経験を積めば積むほど、過去の何かと比較するものが多くなりますね。
例えば、新しく知り合った根本君という人がいたとすれば、「ああ、この人、昔好きだった人に似てる」とか「あ、私に意地悪ばかりしてた人と雰囲気が似てる」とか普通に思ったりします。

で、昔好きだった人に似てればどきどきしちゃったり、意地悪ばかりしてた人に似ていればちょっと話しづらかったりするだろうと思います。
それは根本君という人が、その人とは同じではないって頭では分かっていたとしても。

そうすると夫婦というのは感覚的にはこんな感じになります。
例えば夫から妻を見れば
「一緒に暮らしていて、家事をしてくれて、自分がその人のために仕事して、セックスもする相手」。

これを過去の人間関係に当てはめるとしたら、
・一緒に暮らしている=お父さん、お母さん、兄弟姉妹
・家事をしてくれる=お母さん
・その人のために仕事する=お父さん
・セックスをする=恋人
となるんじゃないでしょうか?

セックス以外は「家族」ですよね。
(だから、セックスレスの問題では、こうした家族化しすぎた夫婦の問題として見ることができるんです)

だから、そんな風に結婚すると相手を家族としてしか見られなくなってしまうのではないでしょうか?

そんな風になってしまった場合は、より柔軟な距離感を作ってみることが効果的。
相手を「家族」の位置に固定してしまってるとしたら、もうちょっと距離をあけたら「恋人」という感じで見つめられるようになるかもしれないし、「友達」のようにもなれるかもしれません。

セックスレスや浮気の問題を解決していくときには、こうした距離感をフレキシブルに(柔軟に)とるアプローチを取ることが多いんです。

でも、実際に距離を取るのは怖いんですよ。
相手が遠のいてしまうわけですから、その間に浮気されるかもしれないって思ったり、二人の関係が終わってしまうように感じたりしてしまいます。
(だから、余計「家族」にこだわって、身動きが取れなくなることも少なくありません)

それも過去の法則が影響していて、距離を空けたら疎遠になり、他人になってしまった誰かがいるのかもしれません(失恋などはこのパターンになることも多いですね)。

また、今問題が起きていたら、距離を取るよりもむしろもっと近づきたいと思ってしまうでしょう。
(癒着の問題など)

だから、そこで勇気が必要なんです。
あと信頼。
自分を信じること、です。

実際はどう距離を取ればいいのか?ほんとに大丈夫なのか?って思いが頭を巡るかもしれませんが、相手を家族のように感じたときはちょっと距離を取ってみるといいんだな、と思ってみるだけでも、少しずつ見方は変わっていくものだと思います。

そして、その時々の適切な距離感がつかめるようになると(これも経験が大事なんですけど)、相手を「家族」として見るだけでなく、「恋人」にも「親友」にも見えるようになっていきます。

大喧嘩して「他人」のように感じてしまうこともあるでしょうし、仲直りした後はすぐに「恋人」に戻れることもあるでしょう。
そうした距離感というのを軸に考えてみると、今の関係性を見つめなおすこともできるのではないかと思います。

あわせて読みたい