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純粋に「セックスよりオナニーが好き」ならば当面はさほど問題にしなくてもいいと思います。
でも、「セックスしたいのにオナニーすることでそれを避けてるのでは?」と感じているのであれば、やはり問題としてとらえたほうが良いわけで、カウンセリングなどを使って深堀りしてみればいいんじゃない?と思うのです。
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先生のブログで推奨されているオナニーですけれど、オナニー依存でセックスを遠ざけちゃうこともあるのでしょうか?
好きな人(遠距離・会ったことない・一回り以上歳上)がいて彼から促されたことをきっかけに、オナニー動画を数日置きで送っています。
相手も喜んでくれて、わたしも見られるのが気持ちいいので、それでセクシャリティを解放できるのは楽しいし嬉しいけれど、もう数カ月はそうしてるのに会う方向に動けず、もしかしてわたし、セックスを遠ざけてる…? と気になりました。
オナニーのおかずは、彼とのセックスを想像したり、彼の視線や言葉を感じたりが安心して緩むので、そういう動画を彼には送ってますが、それに加えてAVや過去のセックス、痴漢や強引なナンパ、セクハラされた体験など思いだして、毎日たくさんオナニーしています。。
彼に見てもらうのは、常識的ではないかもだけど、本能にしたがって続けたいけれど、その他のことはどうなのでしょう…?
一時的にすっきりしても、すぐまたもやもやしてきて苦しいです。
わたしは性欲がとってもつよいし、彼のこと大好きだから、本当は彼といっぱいしたいけど、どうしたらいいかわかりません。
先生助けて~!よろしくお願いします。
(Rさん)
一見、マニアックなネタやんなぁ、と思ったんですけど、よくよく考えてみればRさんと似たような方もいらしたし、そもそも「セックスよりもオナニーが好き」という方も最近増えてるよなあ、と思うに至りました。
いきなり話が逸れますが、相手のいるセックスはどうしても気を使ってしまって心が開けない、とか、自分の体を見てどう思われるのか?嫌じゃないのか?匂いは?とか気にしてしまって没頭できない、などの理由から「セックスよりもオナニーの方がいい」とおっしゃる方のお話は案外よくお聞きしております。
また、「彼とのセックスも悪くないけど、自分を解放できてないせいか、終わった後に早くひとりでしたくなる」という“〆のオナニー”が癖になってしまっている方もいらっしゃいました。
たぶん、優しくていい人ほど相手に気を使ってしまうものですし、潔癖症とは言えないけどきれい好きな人は触れられることに抵抗がでることもあるし、見た目を気にしちゃう人は集中できなくなるし、そうすると「お二人様」よりも「おひとり様」の方が気楽で、自由で、好き放題できるからいいんでしょうね。
そういえば「共働きのせいもあって、結婚したらオナニーする時間がなかなか作れなくて不満」というご相談をいただいたこともあります。
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ということで、Rさんの話。
動画を送るってなかなか勇気のいることだと思うんですけどね。
リベンジポルノとか流出とか怖いもんね。
そういう目に遭ったクライアントさんもいらしたし、隠し撮りされた動画がネットで売られてたって怖い経験された方もいらしたし。
>オナニー依存でセックスを遠ざけちゃうこともあるのでしょうか?
というテーマをいただいて、「ああ、あるあるー」と思って冒頭のお話をさせてもらったんですけれど、Rさんはセックスが嫌なわけじゃないですもんね。
けど、
>もう数カ月はそうしてるのに会う方向に動けず、もしかしてわたし、セックスを遠ざけてる…? と気になりました。
というところでの「会う方向に動けず」ということがものすごく引っかかるんですよね。
なぜなんだろう?と。
遠距離というのもどの程度かによるんですが(最近の話、「ちょっと遠距離で」「どこ?」「香港」「そりゃ遠いね」という会話をしたことがあります。)、まあ、気楽に行き来できる距離じゃないってことですよね。
で、一度も会ったことがないってことはふだんはオンラインでやり取りしてるってことですよね?
お付き合いしてるってことなんでしょうか?
それともこれから盛り上がっていく段階ってところでしょうか?
あんまり「ふつうは」とか言っちゃいけないんですけど、ふつうはオナニー動画を送っていて、オナニーもしまくってるなら、早く“本番”を迎えたいと思うのが人の心理だと思うのですが、そうじゃないってことはRさんの中にセックスを遠ざける何かがあるのでしょうか?
それもセックスそのものを避けているのか、彼とのセックスを避けているのか、あるいは、彼自身を避けているのかなど、どれなんだろう?と考えさせられるところです。
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Rさんの話というよりも一般論として聞いていただきたいんですけど、「見られることが好き」という“性癖”も存在します。
かつて諸般の事情により見られることに喜びを覚えてしまい、セックス自体に喜びを感じにくくなってしまった、という方をカウンセリングしていました。
「誰かに見られるかも」というセックスはOKなのですが、密室でふたりだけのセックスにはあまりコーフンしなくなってしまい、それならば拘束されて全身を嘗め回すように見られる方が良くてそれだけでイってしまう、と。
だから、彼とのセックスやオナニーを撮影して動画投稿サイトにアップして、誰かに見てもらうことが喜びになってしまったそうです。
「これって不感症の一種なんでしょうか?」とカウンセリングに来られたわけです。
それでそんな心の中を掘り下げていきまして、誰でも持つ「注目されたい」「ちやほやされたい」「かわいい、きれいと言われたい」という欲求がそういう形で出てきてるんだな、と気づくわけです。
それで小中の頃は引っ込み思案で大人しかった過去があったりして、てことは「自分を表現する」ということが課題であり、魅力の一つなんだろうということになりました。
それで彼女はベリーダンスを始めることにし、ついでにボディメイクにもハマりまして、徐々に“不感症”は直っていったわけです。
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たぶん、彼女のような物語がRさんの中にもきっとあるはずでして、それが親密感への恐れと呼ばれるものなのか、あるいは、セックスへの潜在的な恐れがあるのか、それとも、「注目されたい」という欲求がなせるものなのか、そこに何らかの答えがあると思うのです。
そもそも遠距離ですしね。
カメラ越しの方が「安全」ですよね?
それに、リアルにセックスするよりも様々なリスクが避けられますよね?
という風に「なぜ彼に実際に会うことを遠ざけてしまうのだろう?」というところに注目してみるのが良いと思うのです。
親密感への恐れが強いと、彼との距離が縮まることを潜在的に恐れ、会うことを避けようとしてしまいます。
また、そこにもつながるんですけど、何らかのコンプレックスがあればやはり彼を遠ざけてしまうでしょう。
それから、自分の性欲の強さに恐れていることだって想定できるんです。
彼といっぱいしたい!!と思う一方で、そんな自分に幻滅されたらどうしよう?彼にドン引きされたらどうしよう?みたいな感じ。
さらには、「彼に愛される恐れ」みたいなものや「彼から好かれなかったらどうしよう?」みたいな不安が隠れていることだって考えられますよね。
自分が彼にどんどんハマって行くのが怖かったり、彼との関係がうまく行かない不安があったりすれば、「今のままがちょうどいい」と思ってしまうものです。
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それから話を遡っていけば、過去の恋愛のトラウマが影響している場合もあるし、思春期の頃にできたセルフイメージにとらわれていることもあるし、毎度おなじみ親子関係が影響してることもあるかもしれません。
また、さっきの彼女がベリーダンスにドハマりしたように、それを才能としてみればまた違う使い方ができるかもしれませんよね。
そういう意味では今のRさんは彼のことが大好きなんだけど、遠距離で、一度も会えずに、オナニー動画を定期配信している関係が「ちょうどよい」ととらえてみることをお勧めしたいと思います。
オナニーがセックスを遠ざけているのかもしれないけれど、そこにも何らかの背景があるわけですから。
◎セミナー動画:ワークショップ「親密感への怖れを徹底的に癒すワーク集」
◎セミナー動画:自立系武闘派女子のための恋愛講座「親密感への怖れを癒す」
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そういえば、最近「一流のオナニスト」を自称される方が何人かカウンセリングに来られまして(そう名付けてるのは私なんだけど。笑)、昨今は技術の進化もあってたいへん素晴らしいラブグッズが販売されてるんですよね。
また、そのおかずにも困らないわけですから「ハードコアな動画を見ながら、お気に入りのラブグッズでオナニーしまくるのがすごく癒される」なんておっしゃる方もいます。
で、私などはそれには大いに賛同しておりまして、そうやってどんどん自分を解放し、セクシャリティをガンガン開いていけば、より自分らしく生きやすくなると思うからです。
私などは「セックスよりオナニーの方が好き」っておっしゃる方には「そう感じてるんだったらそれでいいんじゃない?」と肯定しちゃうタイプなものですから、自分の気持ちに正直になれてることが素晴らしいんですよね。
ただ、その上で「でも、そんなハードコアな動画が必要なくらい、何かしらストレスを抱えてるの?」なんて質問を投げてしまうわけでして、そこからストレスフルなお仕事の話や男性に対する不信感、そして、セックスのトラウマなどにテーマが変わっていくものです。
まあ、そこでは「どうなりたいの?」という質問は必須なのですが、Rさんにとってもオナニーしまくってセックスを遠ざけている理由が思ってもみないところにある可能性もあるわけです。
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ということで、まずはそんな自分の心の内を見つめていくことにしましょうか。
彼と距離を縮めること、彼とセックスすることをなぜ自分は恐れているのか?
なぜ、彼と会うことを避けようとしてしまうのか?
それを見つめていくと様々な発見があるかと思うんですがいかがでしょうか?
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