そんな彼を許せるくらい器の大きな女になるにはどうしたらいいでしょう？

＊

確かにおっしゃる通りです。正しいです。
でも、それだと関係はうまくいかないかもしれません。
経験を積んで自立した分だけ「自分のやり方」を持ち、そこで頑固になってしまいます。
そして、それを相手に突き付けて関係を壊してしまいます。
恋がなかなかうまく行かないのはそんな心理が動いているのかもしれません。
「幸せを選ぶ」には、自分を変える、という意識がやはり大切かと。

＊

「恋愛だけがうまく行かない。。。」

弊社に寄せられるお問い合わせの中で最も多く目にする文面ではないかと思われる一言です。

もしかして、、、私、、、パートナーシップのカウンセリングが苦手なの？下手なの？と疑心暗鬼になりかけておりますが、「まあ、それだけ難易度の高いテーマを取り扱っているからだ」と必死に言い訳を考えているところです。笑

それにしても、、、

＞無職の彼→うつ病の彼→ハードワーカー→モラ男→ロックマン

＞気性の荒いジャイアンな父と、心配性で口うるさいけど愛情深い母

＞私の幼少期は活発勝気な娘で、両親に反抗してよく怒られていた

＞母を取られたと思い弟のことは嫌いで兄の方が好き

うん。紛うことなき筋金入りの自立系武闘派女子でいらっしゃいますね！

仕事もばりばりばりばりばりばりやってらっしゃいますか？
職場では「姐さん」「お局様」「影の事業部長」と崇められていますか？
死んだら化けて出る自信もありますよね！

ということで、まあ、自分が信じた道をまっすぐ突き進まれる方だと思うのです。

曲がったことは嫌い。
常に全力投球。
好きな言葉は「一球入魂」
モットーは「一点突破全面展開」。

そんな方にとって「嘘」というのは万死に値する罪で、「あたしを軽んじてる！バカにしてる！許せない！打ち首獄門の上、市中引き回しの罪じゃ！！」とご乱心遊ばれても無理はないかと思います。（一応、音信不通ってことは彼はまだご存命なんですよね？）

しかし、十数年もお付き合いくださいましてありがとうございます。
古参中の古参でいらっしゃるかと思いますが、家族は仲良くなったし、自己肯定感も上がってるけど、恋愛だけがうまくいかないとは、やっぱり、、、私、、、恋愛ネタが苦手なんですかね？？笑

「まあ、そりゃＭさん一流の自武女だもん。一流のアルピニストがチョモランマ無酸素登頂を目指すように、常に難解な男を漁るから仕方ないよ」と言い訳をして気を取り直して先に進みたいと思います。

＊

ちなみによくＭさんのような自立系武闘派女子が「もういい加減、穏やかで、安心できる、春の陽だまりのような恋をしたい」と訴えられるのですが、食い気味に「無理やろ」とご進言致す所存でございます。

そんなの３日で飽きて、１週間で退屈し、２週間で過去を懐かしみ、１か月で別れ話をするか、自らが刺激物と化すかどちらかですので、似合わない恋は求められない方がいいです。

単に「今」疲れてるだけで済んで。
いいお湯に浸かって疲れを癒せばすぐに戦場を求めたくなりますからね！がんばってねー！（他人事）

＊

さて、話を戻しまして、どストレートでまっすぐに生きてる（意味が重複してますが）自立系武闘派女子のみなさまは、「嘘」というものが大っ嫌いでして、それだけで百年の恋も冷めるインパクトがあるものです。

もちろん、すべてをオープンにすべき！とは思わないにしても、何でも言い合える関係を望み、お互いをさらけ出し合って信頼関係を築いていきたいと考える武闘派ですから、嘘を付かれるというのは何事にも勝る罪なのですね。
（とか言いながら、ご自身は男関係で言えないことをあれこれ抱えている悪い女も珍しくないですけどねー！）

で、筆者は勇者でもありますので、身の危険を省みずに話を進めるのですが、「男って嘘を付くものなんすよね」（遠い目）（防具をガチガチに身に着けながら）。

「それが許せんのじゃ！」という自武女たちの声も多数耳にしておりますが、そもそも「結果主義者」である自立男は「嘘を付いても結果を出せば文句は言われまい」というポリシーを持っているので、都合が悪くなると嘘を付くし、自分を大きく見せようと思って嘘を付くし、説明がめんどくさいと嘘を付くし、保身のつもりで嘘を付くし、嫌われたくなくて嘘を付くのです。

要するに「悪気はない」ですし、「だますつもりもない」ですし、もちろん「バカにしてるつもりはない」のですけれど、やっぱ女性性ってのは「全部を知りたい！把握しておきたい！」と思うものですから、嘘ってのはやっぱり「罪」なのですよね。

で、彼ってのはＭさんもお気づきの通り、

＞彼は複雑な生い立ちや持病があったので、想像以上の劣等感があったのだと思います。

ということであれば、自分をよく見せたくて見栄を張りまくってあれこれ嘘を付いてしまうのだろうと思うのです。

「それは分かる。彼を見ていればよーく分かる。でもさー、だからってさー、そんな嘘ばっかりつかなくても良くない？ひどくない？」と反論したくなるであろうことも分かります。

つまり、高学歴で一流企業勤務のヘラクレスオオカブト君であっても、自分に自信がないし、自己肯定感が低空飛行しているってことですよね？

まあ、実際のところ、「高学歴」「一流企業」「国家資格保有」という肩書を持つ方というのは、意外と自分に自信がない方が多いのです。

なんせ周りはスーパーマンの塊ですからね。

客観的に見れば「超すごい！」と思う人も、その中に入ってしまえば「凡人」ということも珍しくないですし、彼らは幼少期よりずっと「競争」の中で生きてるものですから、「劣等感」もすさまじく強いものなのです。

そして、目の前にいい女がいて、そして、手に入れたいと思うとすれば、その自信のなさや劣等感を見られたらヤバいと考えますから、思い切り見栄を張りまくってしまうのも無理はないでしょう。

プライドも高いようですから「知らない」「分からない」という言葉すら言えないかもしれません。

＊

で、ここから我が身の危険を省みない発言をまたするのですが、十数年に渡る信者様であれば、こんなセリフはいかがでしょうか？

「へえ、じゃあ、Ｍさんは『そんな彼を受け入れる器なんざ、あたしにゃはございやせん！』とおっしゃるわけですな？それって自分の器を小さく見積もり過ぎじゃありませんか？」

ね？勇気ある発言でしょ？ほんとみんな褒めて欲しいくらいですわ～！（え？むしろ殺意が湧いた？え？）

ということで、今日はなぜか危険を省みない筆者が勇気を振り絞って自立系な女子のみなさまに痛いというよりムカつく話をしましょう。

自分にとって完璧な彼を求めすぎてない？
自分の思い通りの彼を望み過ぎてない？
彼に相当な期待をかけすぎてない？
自分を棚に上げて彼に求めすぎてない？
彼を買いかぶりすぎてない？
自分主導で恋愛を進めようとし過ぎてない？
自分をさておいて、彼にばかり誠実さを求めすぎてない？
傷つきたくなくて彼やこの恋をコントロールしようとしてない？

もちろん「限度」ってのもありますから、同じ嘘でも許せる嘘と許せない嘘があると思います。

＞私を傷つける嘘ではないのですが、とてもショックでした。

ショックなのは分かります。無理もありません。そもそも嘘が嫌いだし。
けど、自分を傷つける嘘ではないのでしょう？

じゃあ、何が嫌だったんでしょう？
その嘘で、何か困ったことが起きたのでしょうか？
嘘を付かれることが、どんな風にＭさんを傷つけることになるのでしょうか？

・・・ということで、だいぶガン詰めしてみましたけど、ね。

「劣等感が強いせいか、嘘が多い彼をどうしたらあたしは受け入れ、許せるでしょう？」とは考えませんでした？

「そんな彼を笑って許せるような、笑顔でツッコミを入れられるような女になるにはどうしたらいいのでしょう？」
とは思いませんでした？

＊

繰り返しますが、やっぱ許す許さないってのも「限度」がありますから、嘘に限らず、相手の態度が自分の限度を超えるのであれば別れるのも致し方ないでしょう。

Ｍさんも彼に振られたように感じてますが、もしかしたら、振らせてるのかもしれませんよね。そういう嘘をたくさん付かれた時点で、もうだいぶテンションは下がっていたでしょう？だから遅かれ早かれＭさんの方から別れ話を持って行ってたと思うんですけどねー。

小さい頃から家族内で、きょうだい同士で「競争」がありますと、パートナーシップでも親密になれなるほど「競争」が出てきます。

弟に敗北感を覚えるのも「母を巡る競争」に負けたと感じているからでしょうし、元々勝気な性格ですから、両親に対してもあれこれ反抗して戦ってきたと思います。

その癖が出ちゃうわけですね。

そうするとヘラクレス級の彼氏を見つけちゃったあかつきには、関係が深くなればなるほど「勝った負けた」を気にするようになるのかもしれません。

負けるのは悔しいですから、何かと相手の弱みを見つけては攻撃してしまうかもしれないし、何かと張り合ってしまうところもあったのかもしれません。

自立同士の恋は「パワーストラグル」という主導権争いをする時期があるものです。

自分のやり方を正しいと信じて主張し合うので、どうしても揉め事になるのです。
「嘘は嫌い！だからあたしの前で二度と嘘はつかないで！」という態度を取っちまうわけです。

もちろん、自分自身にも厳しいわけですから、自分に対しても「完璧さ」を求めることはよくあります。

それを向上心とか成長意欲と思っている方も多いのですが、それはたぶん完璧主義なんです。自分にも相手にも、そして二人の関係にも完璧さを求めるのです。

向上心ってのは「この彼をうまくやるにはどういう自分になればいいだろう？」と自分を変える方に意識を向けるものですから。

だから、そこでコミットメントとかサレンダーとかが必要だぞ？今こそ女性性を解放するときだぞ？と進言するんです。

＊

もし、まだ間に合うのであれば、そして、その彼と幸せになりたいのであれば、彼に謝ることをお勧めしたいです。

そして、やり直せるのであればやり直したい、と、好きだし、一緒に幸せになりたい、と素直な気持ちを伝えることをお勧めしたいです。

あとは彼の選択を待ちましょう。

＊

＞愛し愛される人と出会いたいし、素直に向き合っていつまでも寄り添っていける人と付き合いたいです。

ポイントは「受け取る」というところにあると思ってください。

自分なりの愛し方もあれば、自分が望む愛し方もあります。
「素直に向き合う」「寄り添う」という言葉の意味がお互い違うこともあります。

その彼の愛し方ってどんななのでしょう？
彼にとっての「素直に向き合う」とはどういう意味を持つのでしょう？
同様に、彼にとっての「寄り添う」とはどういう行動を指すのでしょう？

それを受け入れ、理解しましょう。

もし、その解釈がお互い異なるのであれば「２人のやり方」を作っていきましょう。

もし、それが許容範囲を超えているのであれば再び選択です。

自分の許容範囲を広げるか、それとも、別れるかを。

＊

経験を積むと「頑固」になりやすいでしょう？

「これがいい！」「これじゃなきゃいや！」「それはダメ！」って。

自分なりの「やり方」を編み出し、それを「正しい」と思うのです。

そして、“善意で”それを相手に押し付けるんです。

それをお互いがやる状態を「パワーストラグル」と言いますし、相手に一方的に押し付けるのを「コントロール」と言います。

“善意”だから厄介なんです。

大事なのは「結局のところさ、幸せになりたいんだよね？じゃあ、幸せな方を選ばない？」という意識です。

それは我慢ではありませんし、諦めでもありません。

まあ、難しいですよ。とても。自分はその気だけど相手がそうじゃない！って相手のせいにしたくもなりますよ。（変わりたくはないですからね）

「それを許せるような器の広い自分になりたい」

そんなテーマを持ってみるとさらなる成長が約束されるでしょう。

ちょいとハードモードなテーマなのですけど、自武女のみなさんはたぶんこれくらいハードな方がお好みかと思いまして・・・。

さて、筆者はこれを投稿したのち、身の安全を確保すべく、しばらく行方をくらますことにします。（スーツケースに荷物を詰めながら）

◎自分をもっと成長させたいと思うなら。そして、幸せにコミットしたいのならば。

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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう？」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください！もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません！（不採用になっちゃったらごめんなさい！何度でもチャレンジ可！です）

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