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幼少期の経験などからパートナーを親代わりにしてしまうケースは珍しくありません。
そこで浮気しちゃうことも多いのですが、そっちではなくパートナーを男(女)として愛せるようになるにはどうしたらいいのか?
カウンセリングでもよく扱うこのテーマとの向き合い方を順を追って解説します。
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既婚野良猫上司(外見かなり好みで仕事バリバリ)からの思わせ振りな態度や毎日の連絡(かなり嬉しかった)がありまして、その方への依存が酷くて、返事が来なかったり奥さんや他の女性への嫉妬などが辛すぎて私の方から相手に告げずにフェードアウトし(少し罪悪感ありますが連絡減らしても特に何も言われず態度も変わらず…)最近は私もその他の女性と同じだったんだな、と思いやっとその方への依存が手放せてきました。
傷付くことがいっぱいあったけど関わってくれたお陰で沢山、成長が出来たしとても感謝しています。
根本先生のブログにあったワークで鏡を見る度に『◯◯(旦那さんの名前)愛してる』や、「私は夫と幸せな未来を創る!!」「私は夫と幸せになる!!」と、嫌悪していた『女性であること』を認めて「だって私はいい女」のアファメーションと『女』である自分を大切にして自分磨きもしています。
しかし旦那さんを溶かす位、愛すると言うのが出来ずに居ます。
旦那さんは本当に大事な人で尊敬しているし内面は100%なのですが、外見が最初から余り好みじゃありません。
かなり年上なので夜の方も今後は減っていくと思います。
今回の依存で自分と向き合った結果、母親を助けるために早く自立して子供時代を過ごせてなかったり、ファザコンだったり、旦那さんを親代わりにしてたり、寂しかったり、普段抑圧して生きていたり、思春期で味わえなかった青春や女である事を上司で味わいたかったというのが分かりました。
他に目を向けない位、旦那さんを愛したいです!!
旦那さんにコミットメントしたいです。
でも旦那さんに~してあげたいな!等の尽くしたい気持ちが湧かないんです。
私にとって大事だし必要な人なのに。
今ですら100%愛せてないのに夜の関わりも、もし無くなったらどうやって愛を深めて行けば良いのでしょうか?
(Tさん)
昨日のダークストーリー話の応用版かと思うのですが、とりあえずTさんにはとても良い課題が与えられてるんですね~おめでとう!また成長しちゃうし、また一層いい女になっちゃうね~!ということをお伝えしておきたいと思う次第でございます。はい。
そして、各種方法を採り入れて女磨き・自分磨きをされてるのもとても素晴らしいことですね。
「旦那さんを愛したい」という思いは素晴らしいもので、それに気持ちを向けさせてくれた既婚野良猫上司様には感謝ですよね。
よくある話っちゃよくある話なのですが、「旦那さんとは仲良し、けど、男としては感じられへん」からの「刺激的男子(野良猫もしくはロックマン)の登場により女であることを思い出す」というプロセスは私のカウンセリングでもなかなかの主要品目のひとつです。
そこでカウンセリングに来られた方には「もう一皮むいてますますいい女になっちゃおうね~♪」という提案をあれこれするのですが、Tさんのような状況の方はけっこう腹が括れていたり、枠がある程度外れていたりするので変化がとても早いのが特徴です。なので、ぜひ希望持ってくださいませ。
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かつて、似たような状況の方(とはいえ、たくさんいらっしゃる!笑)をカウンセリングしておりました。
旦那さんは良いパパで、良い夫で、家事もこなすし、仕事もするし、酒もタバコもギャンブルもやらず、金のかかる趣味もなく、夫としては最高の人。
その夫をTさん同様「お父さん」にし、同時に「お母さん」もやってもらってたので、要するに男として見れなくなってしまってたんですね。
夫に求められても渋々反応するだけで気が付けばレス。
でも、自分はそんなセックスが好きじゃないし、と思い込んで幸せだと思い込んでたんですね。
で、そこに現れたのがあるプロジェクトで一緒に仕事をすることになった協力会社のマネージャー。見た目がとてもタイプで職人のように黙々と仕事をする姿に憧れ、そのうち恋心に変わってたんですよね。
で、自分から積極的に動いちゃってその人を見事捕獲。
そこで自分は女で、セックスが好きで、男好きであることに気付いてドハマりしたんですね。
で、まあ、その彼を使いながらも女を覚醒させていくんですけど、その既婚マネージャーと一緒になるなんてことはお互いに考えられず、プロジェクトの解散と共に疎遠になるのです。
そこで「彼に向けていた女としての情熱を夫に向けたい!」というテーマが生まれました。
けど、まあ、頭では分かっていても心は動かないんですよね。
なのでカウンセリングで心の中をほじくり返しまして、「ほんとうの自分ってどんなだろう?」というところを見ていきました。
親密感への怖れがあること。
セクシャリティを封印していること。
自分の両親の影響で、自分が良い母、良い妻であることにこだわっていたこと。
夫婦の夜の営み(←こう表現するとなんかエロくないっすか?笑)を義務にしてたこと。
要するに「良い妻」という縛りにガチガチにハマり込んでいた裏に、「女の私」がずっと我慢し続けてたんですな。
で、結局そういうところを解放に次ぐ解放をしていきまして、結果的に「良いパパ兼ママだった夫に男を感じられる」というところまでやってきました。
それがTさんのおっしゃる「愛する」という行動を実践したことでした。
そしたら自分から夫婦の夜の営み(←この表現が気に入ったっぽい)も自分から欲するようになり、子どもが生まれるまでよりも回数が増え、その中身も濃厚かつ充実したものになるというミラクルが起こりました。
で、気が付けば3人目を妊娠。
「夫の前で女を出すことは恥だと思っていましたが、自分から積極的に女を出せる、しかも、めちゃくちゃエロい女を出すことが快楽に変わってましたし、夫のことがすごくいとおしく感じられるようになったのは自分でもびっくりでした。」
そんな感想を漏らしてくれました。
心の安定と安らぎの中で、夫と「愛し合う」ということをほんとうに理解できたそうです。
「彼とのセックスは刺激的だったけど絶対妊娠しちゃいけないじゃないですか。けれど、夫とは安心して中に出してもらえるわけで、それがどれだけ安心と喜びと幸せをもたらしてくれるのかが分かりました。なかなかイケなかったあたしが何度もイケるようになったのはそのせいかもしれません。」
とも言ってました。
しかも、淡泊であまり性欲がないと思っていた夫が夜の営みに目覚めてどんどん積極的に自分を解放してくれるのも彼女の喜びになりました。
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こういう事例っていくつもあるわけですけれど、そのカギはTさんも気づいたように「愛する」というところにあります。
で、この「愛する」ということは「対等」であることが原則ですね。
Tさんのように年上の旦那さんで、親代わりにもなっていたということであれば、どうしたってその視線は旦那を見上げる角度に設定されると思います。
面倒を見る側と見られる側という役割が固まってしまうわけですね。
※夫婦に限らずどんな関係性でもこうした役割が決まって固定化するとその関係はマンネリ化し、一見平和で安心できるけど実際は問題の温床となります。
だから、まずはいかに夫と目線を合わせるか?ということがTさんの課題になると思います。
そこでまずとっかかりとして何が役立つか?というと、「親代わり」という意識を外すという意識ですね。
すでに出来上がって固定化された関係を崩すのはけっこう勇気が要るんですけど、その既婚野良猫上司のお陰で一回枠が外れてるTさんなら実はそんな難しくありません。
(実際、その彼のことが好きになった時点で関係は崩れてるので。)
要するに「パパという目で見るのではなく、パートナーという目で見る」ということを意識づけていきます。
そんなことは頭では分かってるわい!具体的にどうすりゃええねん!という叫び声が響いてきたので、それにお答えしたいと思います。
まずは、
>母親を助けるために早く自立して子供時代を過ごせてなかったり、ファザコンだったり
という部分を処理していきます。
そのために「親にちゃんと親をやらせてあげる」という意識を持つのですな。
夫に向けていた「パパ役・ママ役」を両親に“返す”のです。
どうやるか?というと「パパがパパで良かったこと。ママがママで良かったこと。」を徹底的に絞り出して感謝に変えることです。
そのゴールは「このパパ、ママでほんとうによかった」という思いを得ることです。
つまり、それを宿題(ワーク)にするならばこうなります。
「パパがパパで良かったと思うこと、ママがママで良かったと思うことをそれぞれ200個ずつ書き出しなさい。」
これは何か月かかっても良く、また、どんなパパ、ママでも構いません。
それが見つからなかったり、なかなか出て来なかったりするならば、それは大いにチャンスです。それだけ可能性があるということですから。
ちなみにかつて私がこの課題に取り組んだとき、母親はすぐにできましたが、父親に関しては3か月ほどかかりました。
でも、おかげでだいぶ意識が変わり、仕事やお金に対して前向きになれたり、臨時収入が入ってきたり、苦手だった人と向き合いやすくなったり、様々な不思議な変化をもたらしてくれました。
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また、親代わりを求めるということは親を求めている自分がまだ心の中にいるということですが、それは「自分を誰かに面倒見させる」というニーズになります。
「自分の面倒は自分で見る」という覚悟を次に決めていきます。
インナーチャイルドワークってまさにそんなワークなんですけれど、自分で自分の面倒を見る、言い換えれば、「自分のご機嫌を自分で取る」「自分を自分で笑顔にしてあげる」という習慣を日々つけることです。
これはかなり意識しないと難しく、つい誰かのせいにしたり、誰かに依存したりする自分に気付けると思います。
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そうして夫を親代わりから外していくとそれなりに変化が訪れるはずです。
けど、まだプロセスは途中でして、次に取り組むのは関係性を築く基本中の基本である「与える」ということです。
現実的には「与えて、与えて、与えまくる」ということを意識します。
夫婦関係が「パパと娘」もしくは「兄と妹」みたいになっている場合、どうしたって受け身になりがちです。
受け取ることはできるんだけど与えることは発想になく、与える行為をしていてもそれが犠牲的であることは珍しくありません。
要するに「夫を喜ばせてあげる」ということをするのですが、それが犠牲にならないためには、「それをすることが自分もうれしい」という意識に達することです。
例えば、みなさんも推しのために課金することって喜びの一つだと思うんですけど、それって客観的に見れば単なる経済的損失なんですよね。
でも、そんな意識ないでしょう?
「推しが存在してくれているだけで幸せ」「推しのために課金することが喜び」「推しが元気でいてくれたらそれだけでうれしい」と思いません?
それ、与えるってことなんです。
だから見返りは求めないし、推しが自分の存在を知らなくても全然気になりません。(そりゃあ、何かで反応してくれたり、自分のことを知ってくれたりしたら死ぬほど嬉しいけど)
その領域にいきなり達するのは難しいのですが、「夫が喜ぶからこれをしてあげる。それが自分の嬉しいこと」をたくさん“創造”していくんです。
「夫が好きなおかずを追加してあげる」
「夫が好きそうなアイスを買ってあげる」
「夫にマッサージをしてあげる」
「夫にかっこいいパンツを買ってあげる」
まあ、そんなところで良いです。
そこに下心が多少入ってしまうのも全然OKです。
自分がデキる範囲で夫が喜ぶことで自分もうれしいことを増やしていくんですね。
「夫のために何かしてあげて、それが自分の喜びであること」の数を増やしていきます。
けど、無理にしなくてもいいし、いつも気分よくできなくて良いのです。
「昨日は夫の好きなハンバーグを作ってあげたけど、今日はそんな気分になれん」というときも当然あるので、そんな自分を責めないようにします。
そうして、「夫を喜ばせ、自分もうれしかったこと」を一つ一つ積み上げて行って、そんな自分も褒めてあげます。
こうしていくと今までは気づかなかった夫の新たな魅力や価値に気付いていきます。
そうすると「感謝」ができるようになりますので、もちろん、それも伝えます。
「感謝を伝えること」は受け取ることと与えることが同時にできるお得なシステムとなっております。
そうして夫に対する見方、意識を変えていきます。
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そういう風に対等性を身に着けても「夜の関わり」(←この表現もエロくていいね!)に対する不満や不安ってあまり消えません。(消えることもあるけど)
そういうときは「あたしってやっぱりセックスが好きなんだ。必要なんだ。」ということをしっかり認識します。そこに恥ずかしさや罪悪感なんて持つ必要はありません。
だから「女でいる」ということを常に意識し続けるんですね。
そのとき既婚野良猫上司が与えてくれた経験がモノを言いますね。
とはいえ、夫を男として見ようとしても、そもそも見てくれが気に入らないわけですから、それは無理ゲーですね。
いきなりそんなレベルを求めません。
ここもやはり自分で自分の中の女を磨き、育てていきます。
身に着けるもの、メイクはもちろん、自分で自分の体を開発していく“自主トレ”も重要です。
先日もとあるクライアントさんにセルフラブ用のグッズを目の前でネットで購入していただきましたけど、既婚野良猫上司のお陰で花開いた女をクローズさせてしまうのはもったいないですね。
でも、これは誤解を招く表現になるかもしれませんが「女としての自分を飢えさせる」ということになります。
「セックスはしたい。けど、夫はその対象じゃない。けど、他の男に手を出すのも嫌だ」という感じで。
ここで「他の男に手を出す」という選択肢を自ら禁じることがポイントです。
これは抑圧と言ってもいいです。
そうして逃げ道を塞ぐことでマインドが飢餓状態に陥るんですね。
そうすると「3日もお腹が空いていたら泥にまみれたチョコレートも食ってしまう」という心理に到達します。
これが「今まで男に見えなかった夫が男に見える瞬間」となるんですね。
で、表面的にはこの感覚でOKです。
が、その裏側には別の心理が動いています。
ここまで対等性を意識したり、与えることをしてきたりして、夫の別の側面に光が当たって夫への印象が変わってきてるわけです。
そこに女としての自分が「あれ?こいつ、けっこう男じゃね?」と気づくんです。
で、そこでとりあえず1発はできるんですけど、たぶん、それまでの自分とはちょっと違うことに気付くんです。
受身だったのに積極的になっている。
今までよりも感度が上がっている。
夫のことをいとおしいと感じている。
安心と喜びを同時に感じている。
等々。
そうすると「抱かれる」だけでなく「抱く」という意識が芽生えますし、あるクライアントさんの言葉を借りるならば「勃ちにくくても口に含んでいるだけで幸せ」を感じられるという境地に至ります。(彼女の彼は20歳も年上でした。)
まあ、そうすると彼も男としての自信を得て、男性性が成長しますので、より男らしく感じられるようになるでしょう。
そうすると「あれ?パパだと思ってたのにいい男じゃん」という風に心が認知するようになるわけです。
で、ここで言う「男」とは見た目ではなく、エネルギーレベルでの「男」というわけですね。
夫との夜の関わり(←気に入ったっぽい)って罪悪感なしなので安心感安定感が半端ない上に、ほんとの意味での開放感も得られます。
そうすると「あたしのすべてを見せたい」とか「あたしのすべてを見せられるのがうれしい」というマインドが得られるので、パートナーが唯一無二の存在になるというわけです。
この辺ってもう「悟り」レベルと思ってもいいんですけどね。
と言うことで、今日はご機嫌だったので丁寧に各種プロセスを解説して参りました。
参考にしてもらえたら幸いです。
で、そんなプロセスは個人セッションでもグループセッション(セクシャリティ系)でも提供してますので気が向いたら申し込んでみると良いですよ、という長々とした宣伝です。
※新刊が出たばかりというのにそれに触れない記事を書くのはいかがなものかと思われますけど。笑
★覚悟を決めるための参考図書・動画
*『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)
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〇史上最強の恋愛講座~絶対に失敗したくない恋愛に役立つ11の法則~
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