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例えば、男性が自分に虜になることを女性の皆さんは理解できるでしょうか?
それだけの器量はすでに十分持っていて、あとは自分がそれを許可するだけでいい、ということをどれくらいご存知なんでしょう?
たったそれだけで人生が大きく変わるかもしれません。
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昔むかーしに、「別れた元彼が素敵過ぎて次の恋に進めない!!~モニュメント化する元彼像~」で取り上げていただいた者です。
あれから、例の元カレ君とは良き友だち?みたいな感じで、「お嫁行けんかったら結婚して~」と半分冗談、半分本気のメッセージを毎回送ったりしてます。笑
さて、今回久しぶりにメールさせて頂いたのは、つい先日まで3ヶ月ほど付き合っていた8個年上の彼のことです。彼は30代後半で課長、出世欲が高い人です。
そんな彼から先日、LINEで突然別れを告げられました。
「もう会えない。ごめんなさい。理由は聞かないで!」と。(原文まま)
しかし、私が送信した別れの承諾、感謝と応援のメッセージがなぜか未読スルーされています。
彼との出会いは半年前です。
ある日、職場の飲み会帰りにいきなり彼に声をかけられました。駅で見かけて、綺麗な人だと思った。少し話がしたい。と。正直怖いので断ったのですが、話したら意気投合しました。その後は1~2回連絡が来たくらいでしたが、仕事人間という事を聞かされていたので、「恋愛は二の次なのかな。私のこと放ってると他の人に取られちゃうぜ!」と思いながら過ごしてました。
その後、急に連絡が来て飲みに行くことになり、その日のうちに告白され、キスされました。彼の積極的かつ強引なアプローチから始まった私たちはほぼ毎日会い、その度に私の家でセックスをしました。
会社を引っ張っていく人間になりたい、仕事のために資格の勉強をしていると言っていたのを疑うほどです。年齢は離れていましたが、冗談ばかりだし、少年みたいな人でした。話していてとても居心地のいい人でした。
しかし、2ヶ月を過ぎたあたりから週末にうちに来てもセックスしたらすぐに帰ってしまうようになりました。その際、「快楽に溺れてちゃいけない!勉強しなきゃ!」とも言っていました。
別れを告げられたのも、最後に会ってセックスした日から2日後です。
彼はなぜ未読スルーをするのでしょうか?
私に溺れてしまうのが怖くて距離を置いたのでしょうか?笑
このネタが採用される頃には何か変化があるかもしれないので、その際の答え合わせの意味も込め、相談させていただきます!
(Nさん)
>私に溺れてしまうのが怖くて距離を置いたのでしょうか?笑
これ、たぶん、正解ね!(笑)
いや、冗談ではなく!
男女の違いのひとつでもあるんですけど、「男の言葉は話し半分以下で聞かなければならない」という鉄則があります。
つまり、男女で「言葉の重み」が全然ちゃうわけですなー。
自分が話す言葉、あるいは女友達が話す言葉と同じ言葉として捉えると痛い目に遭うものですし、すれ違いも起きやすくなるものです。
さらに言えば、「男の言葉は目標値で、女の言葉は確定値」ということです。
「沖縄行きたいよな!」という男の言葉は、あくまで思い付きで、それほど深い意味もなく、だから、すぐに忘れてしまいます。きっと沖縄音楽が耳に入ったか、あの青い海と空のポスターを目にして思い付いたか、だと思われます。
だから、そこで女子が「えー、今、仕事が忙しい時期なのにいつ行くのよー」と言ったり、「え?ほんと?いつ行くの?来月?」と目を輝かせたりすると、彼は「え?何?どうして?」と思わず引いてしまうんです。
みなさんの周りは「有限不実行な男子」はいませんか??
女子の言葉は「確定値」ですから、「沖縄行きたい!」と思えば、万難を排し、敵を駆逐し、親戚を数名危篤にした上で沖縄行きの飛行機をハイジャックします。え?ハイジャック??
心理的に見ると、思考的な男性は思考的に言葉を発するので、気持ちと裏腹な発言をしちゃうことが多いってことなんです。
ということで、Nさんの話に戻りましょう。
「会社を引っ張っていく人間になりたい、仕事のために資格の勉強をしている」という仕事人間な彼の言葉に、まあ、嘘はないと思うんですけど、それが100%ではないんですね。
むしろ、敢えてそう言うことで自分を鼓舞する目的、かつ、Nさんに壁を作ろうとする意図があるのかもしれません。
つまり、言葉ではそう言うてるけど、気持ちは必ずしもそうじゃない!ということなんだろうと思います。
そして、情熱的な彼はまんまとNさんにハマり、日々通い詰めることになるんですね。
「仕事人間って言うてるのに、毎日こんなんでええの?」と思うのも無理はありません。
ところが、数か月経ち、スープが冷めるように初期のロマンスが冷めてきた頃(すなわち、そんな生活に慣れてきた頃)、ふと気づくんです。
「やべえ、仕事人間を標榜している俺が、女に溺れてる!」と。
当然、女子一同からは「今さらかい!」と総ツッコミが入るんですけど、男ってそんなもんです。
感情よりも思考を優先しちゃう結果、感情の動きに対してことごとく鈍いのです。
で、そのとき、バッサリ彼女を斬ってしまうわけです。
強引にNさんを口説いて来たように、去るときも強引に斬り捨てちゃうわけですねー。
で、これも感情的、というよりは、思考的な判断によるものです。
だから、きっと内心、思い切り引きずってると思います。
彼がNさんにのめり込んだのも、少年のような可愛い(アホな?)表情を見せるのも、冗談ばっかりで面白い人なのも、きっと本来の彼はそういうタイプなのでしょう。
それが何かのきっかけで「会社を引っ張る人になりたい」と考えたんだろうと思います。
男性あるあるの「ヒーロー願望」もあるかもしれません。
皆さんもすでにお気付きのように、男性は「本来の自分」を「それではダメだ」と強く否定し、思考的に理想像を作り上げ、そんな自分になろうと演じて生きているものです。
女性も似てるっちゃ似てますけどね。
だから、私から見れば、彼、ちょっと生き難いんじゃないかなあ、とか思っちゃいますね。
もっと自然体の方がきっとうまく行くのにーって(笑)
とはいえ、彼自身は「頑張りたい」と思っているわけですし、その上で、ハマり込んだ彼女も斬っちゃうわけですから、それが今の彼らしい選択なのでしょう。
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さて、そんな背景を知れば「こうなったのはそもそもあたしが魅力的過ぎるからだよね」という結論しか出てこないですよねー???
「そっかー、あたしのセックスがそんなに良かったんだー。残念ね。そんな素敵なものを自分から捨てちゃうなんて~」とニヤニヤするのがNさんの正しい過ごし方と言えるでしょう。
以前、たいへん自己肯定感の高い悪女が似たような出来事にあったんですね。
やっぱり仕事人間で、24時間働きまくるような経営者でした。
それで、その悪女は「君とはもう会えない」と言われたときに、一応、悲しそうな眼をして罪悪感をしっかり植え付けたのち、こんな作戦を採ったんですね。
彼から別れて数日後。「なんか疼いてきちゃった」と短いLINEを入れます。
しかも、彼女が悪人である証拠に「仮に既読スルーにしようと思っても、画面には始めの何文字かは表示されるでしょ?だから敢えてそうしたの」とほざいておりました。
当然、それが既読にもならないことを想定しましたが、その言葉に釣られたのか、つい、彼は既読にしてしまったようなんですね。
でも、当然、返事はありません。
それも織り込み済みな悪女は、さらにその数日後、さらに彼を惑わせるようにエッチなLINEを入れるんです。(文面は敢えて割愛しますが、ヒントは“F”を思わせる言葉、ですね)
彼はその攻撃にもよく耐えました。
しかし、その数日後、悪女はトドメを指すんです。
「ナンパされちゃった。イケメンだったけど、断ってみた。偉いでしょ?」
まあ、何かと色んな意味が含ませれた、大変奥深い言葉ですね。
その極悪人はLINEの画面を私に見せつけながら、「せんせ、これって100点満点じゃない?」ってニヤニヤしていました。
ちなみに、その後には彼からの「えらい!明日会える?」というメッセージが入っていました。
「焦らしても良かったんだけど、まあ、そこは顔を立ててあげなきゃと思ってねー。会ってあげたよ。たぶん、面倒な時間は置いてすぐにしたいだろうから、私の方からすぐに求めてあげたのよ。でも、ちゃんとお仕置きもしたんだよ。だって私を振るなんてひどいことしたからしょうがないよね」
そのお仕置きが何かを彼女はニコニコしながら語ってくれたのですが、これ以上、被害者が増えないようにその詳細については割愛したいと思います(笑)
要するに「ねえ、あなたは私の体を忘れられるの?」ということを伝えたそうです。
「彼、可愛そうに。せっかく逃げられたのに。」と伝えると、悪女は「だよねー。ほんと。でも、もう手遅れだもんねー」とニヤニヤしていました。
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彼女が悪女なのは(あ、もちろん、魅力的な女、という意味での悪女ね)、自分の魅力を良く知っていて、かつ、自分が彼に与えられるものに自信を持っている、という自己肯定感の高さがベースにあり、かつ、男性心理(彼の本音)を見極められる目を持っているからです。
今日お話ししたような男性の「言動の不一致」や「感情と思考の分離」をちゃんと理解しているからこそ、そんな作戦に出られるのです。
恋愛でもビジネスでも、まずは相手を理解する、ということが基本とされていますが、その前提にあるのが自己肯定感で、相手を理解した上で、自分が相手に何を与えられるか?を考えるとたいていうまくいくものです。
だから、もし、Nさんが彼との関係で何か取りこぼしがあるとすれば、その辺じゃないかと思うんですよね。
文面を読む限り、Nさんは決して自己肯定感が低いわけじゃないと思うので、案外、すでに悪女レベルなのかもしれませんけど。
そして、「あたしはうまくできないや」と思ってこの記事をお読みの皆さん。
いやいや、それがまず自分のことを低く見積もってしまってる証拠じゃありませんか?
今、すでに十分魅力的過ぎるものをちゃんと持っているんですよ。
それを認めてないだけですね。
与えられるものもすばらしいものだし、当然、セクシャリティだってほんとは問題ないんです。
今の自分で十分勝負できるんですよ!といつも思うんですよねー。
「悪女の作り方~自己肯定感。相手を知る。与える。~」
https://voicy.jp/channel/962/60998
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