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なかなか人生思い通りに行かないもので、素敵な夫と幸せな家庭を築いているはずなのに、それを壊すようなことを自らがしてしまう話をよく耳にします。
なぜ、そんなことをしなければならないのか?の様々な理由を紹介します。
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いつも、なるへそねーとブログを楽しく読んでいます。
自分ごとだったり、他人事だったり、とても興味深いです。
そこで今回は私から根本先生にご相談です。
私は、今とても幸せなはずなんです。
『はず』と言うのは、幸せを日々実感している、わけではなく……
一歩も二歩も自分から離れて、他人目線で私の環境をみると、この恵まれた日々の環境を幸せと呼ばなかったら、私は愚かだとさえ思います。
理解があり、収入もあり、真面目で子煩悩で、家事が好きで優しく、イケメンな夫がいて、可愛く気遣いも出来る娘たちがいて、理想通りの家を建て、希望通りの車を購入し、私自身も好きな事を仕事にして運営を始めたばかりです。
しかし、私は愚かな事にまだまだ欲しいものがあるんです。
ロックマンなよそ者の彼です。そのロックマンは四年ほど前に知り合い、付かず離れずの男女の関係でいます。
私は私の幸せな家庭を守りたいと思うと同時に、彼からの愛情も手に入れたいと思っています。
貪欲すぎる自分にここに書く事すら恥ずかしいです。
私の想い描く幸せな未来構想図に愛する家族は登場しても、ロックマンの彼はいません。
なのに今現在の感情は、ロックマンの彼に好きになって欲しいと思っています。。。
手に入らない、と言うか、感情を読ませてくれない彼だから私がただ執着してることも解っています。
(比べて申し訳ないですが、正直、夫の方が全ての面において優っています)
ロックマンに好きになって欲しいと思いはするものの、それと同時に、これから先、彼との未来がないことも理解しているため、私からアクションは今はしていません。
(ロックマンな彼からもアクションはないので、全く進展はないのですが)
ですが、音信不通になって5ヶ月。1日足りともロックマンを忘れたことはないですし、やはりしつこく彼に好きになって欲しいと考えている私がいます。
文章が長く読み辛くなってしまい申し訳ありません。
結局のところ…どうしたら、つまらないロックマンへの執着を手放し、日々の生活に集中出来るのでしょうか??
ご教授いただけましたら幸いですm(_ _)m
(Mさん)
何度かお話していると思うんですが、このところ「夫もいるけど彼氏もいるんだけど」という武闘派女子連が結成されたようで、その部隊に所属する方々がよくセッションをご利用くださっております。
その場合、「外見、内面、収入、社会的立場、人間関係等、あらゆる面でのスペックは夫の方が上、だけど、なぜかあの男に惹かれてしまう」とか、「きっと幸せになれるのは今の夫。彼は刺激的な存在だけど、私はきっと辛い思いをする」という方々もとても多いのですね。
私はそういうお話をお聞きすると、「まあ、ドMなんですね~♪」とお返しして、すぐに体育館裏に連れ込まれてヤキを入れられたりするわけですが、なぜ、そんなことになるのか不思議ですよねえ~?
いくつかのポイントと合わせて今日はお話させていただきたいと思います。
まず、Mさんのように、
>私は、今とても幸せなはずなんです。
と「はず」って言葉を付けちゃう方、たくさんいらっしゃると思います。
その後に具体的にMさんが書いてくださっていますが、それは「客観的に自分を見た場合の見解であって、主観的には幸せじゃねえ」という状態を表してるんです。
よく「こんな恵まれた状況にいるんだから幸せを感じなきゃいけないのに」という話もお聞きします。
そういう方はほんと優しくて良い方なんですけど、根本先生は「要するに、全然幸せじゃないってことだよね」とあっさり言ってしまい、場の空気を若干冷やしたりしています。
要するに、幸せなはず、というのは、幸せじゃない、ということを表しているので、まずはそのことを受け入れましょう。
そのために私はよく「じゃあ、『私は今、全然幸せじゃない!』って5回繰り返し言ってみて」とお願いするんです。
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で、そもそも私たちは幸せを感じるのにスペックなんて全然関係ないですよね。
「お金があったって幸せじゃない」なんて話を聴いたこともあろうかと思いますが、お金だけじゃなく、仕事や、家や、住む場所などのモノがあなたを幸せにしてくれるわけではないんです。
さらに言えば、優しい旦那や、浮気しない彼氏や、誠実に愛情を示してくれるパートナーがあなたを幸せにしてくれることもないんです。
幸せって“私が感じる”ものですよね。
だから、何を与えられようが、どんな状況にいようが、“私”が幸せを感じてしまえば、それが幸せだし、そうでなければ、幸せじゃないってことなんです。
「真夏のクソ暑い時に屋外でフレンチの三ツ星シェフが何時間もかけて作った熱々のスープを飲む」のと「真冬のクソ寒い時に屋外でインスタントにお湯を注いだだけのスープを飲む」では、どちらが幸せを感じられるでしょう???
なぜか、後者の方がめちゃくちゃ幸せを感じられるんです。
頭で考えただけの幸せというのは全く無意味ですよね?ってお話でした。
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さて、ここからが本題かなー。
Mさんはなぜそのロックマン氏を必要としているのだと思いますか?
スペックも夫より下だし、将来を描ける存在でもないし、でも、付かず離れず彼を必要としてしまうのはなぜなのでしょう?
色んなケースが想定されるわけです。
A.ほんとは夫や今の生活に不満があるけど、それをいい子の私は気付かないようにしてきた。
B.元々罪悪感や無価値感が強く、今ある幸せを受け取れないので、自分を罰するべくロックマン氏を必要としている。
C.夫と娘たちとの平和な環境に飽きて退屈していて、かつて傭兵だった頃を思い出させてくれるロックマン氏を追いかけている
D.夫がとても素晴らしすぎる人なので、自分の中の悪い部分が出てきて、夫婦のバランスを取ろうとしている。
E.今までいい人だったり、頭で考えたり、他人軸で生きて来たりして、自分自身に嘘をついてきたが、それがもうできなくなってきた。
F.次のステージに移る時期に来ているが、なかなか行動を起こせないのでロックマン氏をそのきっかけとして利用することにした。
G.本当は自己肯定感が低く、自信がない自分が、ロックマン氏という「鏡」を用意して、自分自身と向き合わせようとしている。
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A~Cについては何となくお分かりかと思いますが、潜在意識レベルにあって、なかなか意識することが難しいD~Gについては簡単に補足しておこうと思います。
D.夫婦というのはバランスを取ります。夫が「正しい人」であれば、妻は「間違った人」になり、夫が「良い人」であれば、妻は「悪い人」になろうとするのです。
そうすると、Mさんにとって「悪いこと」をやってしまうようになります。
その悪いことの基準は人それぞれで、誰もが同じってわけでもありませんが、旦那さんの「正しさ」「良さ」「素晴らしさ」とバランスが取れるような「悪さ」を選ぶんですよね。
E.「これがあれば幸せ」「こういう人と一緒にいれば幸せ」「こういう家庭を築けば幸せ」というのは、頭で考えたもので、「これ」に依存した「他人軸」です。
また、いい人は、人に対しても仕事に対しても「いい人」でいることを優先するので、「自分のホンネ」を無視してしまうことが少なくありません。
もちろん、母軸、夫軸、仕事軸、お金軸などの「他人軸」で生きてきた場合も、自分自身の人生は生きられません。
それがある程度はごまかして生きることができるのですが、いつまでも自分自身に嘘は付けません。どこかにほころびが出てきます。
それが「アンダーグラウンド」と私が呼ぶ世界の住人になってしまうきっかけになります。
だから、このできごとは決して悪いことではなく、私が私の人生を生きるきっかけになるものです。
F.Eとちょっと似ていますが、例えば、「本当にしたい仕事は別にあり、今の仕事はあまりやりたくないのだけど、人間関係もいいし、給料も満足できてるし、安定しているし、転職する勇気も自信もないので、今の会社にずっと在籍している」なんて場合を想像してみてください。
そんな時に、あなたの仲の良い同期が「俺、一念発起して起業することにしたよ!」なんて話を聴いたら、思い切り心が動揺すると思いません?
ざわざわしちゃうと思いません?
「ほんとうに今の仕事、今の会社でいいのか?」って考えると思いません?
Mさんにとってロックマン氏の出現は「今のままであなたは幸せなのか?」という迷いを突き付けてくれるありがたい存在として見ることもできるのです。
G.素晴らしい夫がいるけれど、ロックマン氏に惹かれるならば、じゃあ、そのロックマン氏って誰なんだろう?という風に思ってみるわけです。
もしかすると、「私」のある一面を彼は表しているのかもしれません。
しかも、夫の前では出せない私、出しちゃいけないと思っている私を象徴しているのかもしれません。
そういう意味では、ロックマン氏を通じて「私」を見ることが目的と言えます。
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なかなかピンとくる話ばかりではないかもしれませんが、そんな風に様々なケースが想定されるし、どれか一つってことはなく、複数にまたがっているかと思いますので、「なぜ、この関係が、なぜ、あのロックマン氏が自分には必要なんだろう?」とあれこれ心の中を見ていきましょう。
どちらにせよ、Mさんにとってはより本物の幸せを得るために必要なプロセスですから、自分自身と向き合い続けて頂けたらと思います。
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